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History IAはリサーチ力が試されるIAとして有名です。収集した情報をもとに、議論を2200語(日本語の場合は4400字)以内で発展させていく高度なスキルが要求されています。また、議論構築のスキル以外にも、議論を整理するスキルも要求されています。そのため、各セクションで書く内容が細かく指定されおり、高得点を狙うには基準を理解しなければいけません。「各セクションでは何を書けばいいの?」「OPVLはどのようにエッセイで書けばいいの?」など疑問は尽きないと思います。こういった疑問を解消することは高得点を取るのに必要不可欠です。そこで、本記事では筆者の体験談をもとに、各セクションの内容とそれぞれのアドバイスをまとめてご紹介します。
IB Historyの概要をこちらで紹介しているので、参照ください:
IB(国際バカロレア)、History(歴史)の科目選択や勉強法、対策について
このセクションでは、「IAでは何を議論するのか」と資料のOPVLについて紹介するセクションです。このセクションではやることが二つあるので、分けてご説明していきます。
セクション1(a)研究計画:
研究計画では、リサーチクエスチョンや研究の意義を紹介します。研究を通して得た歴史的知識は私たちにどのような意味をもたらすのかについて考えてみましょう。また、歴史研究の基本的な情報(年代や史実の大まかな説明)も紹介しましょう。字数の目安は100〜150語(日本語の場合200〜300字)となっています。
リサーチクエスチョンは具体的に書きましょう。筆者はリサーチクエスチョンを具体的にしたことで、議論を整理しながら書くことができ、一貫が増しました。また、何について研究しているのかが採点間も一目でわかるので、読みやすくなります。
IAはよく、TOKにつなげることで高得点が狙いやすくなると言われています。History IAでは、歴史がもたらす知識がどういったものなのかを踏まえた上で、研究の意義を説明するといいでしょう。
セクション1(b)資料の評価:
リサーチクエスチョンを答えるにあたって、資料にはどのような価値や限界があるのか、出典、目的、内容に言及しながら述べていきます。資料は二つ準備しなければいけません。書く内容はHistory Paper 1とあまり変わらないので、過去問の解答例を参考にするといいでしょう。字数の目安は250〜400語(日本語の場合500〜800字)となっています。
IAの一部分でしか使っていない資料を分析するのは有意義とは言えません。IAで大きくな役割を果たした資料を分析することで、資料を使って構築した議論の価値や限界が見えてきます。筆者はリサーチクエスチョンを決めるきっかけとなった資料を選びました。
資料の限界に対処法を見出さないと、「言及した限界がIAに残っている」と勘違いされてしまう可能性があります。どのように他の資料で限界を乗り越えたのかについて書くといいでしょう。
「〇〇が価値であった。」だけではなく、その価値があったからどのようなことが実現できたのかについて触れましょう。そうすることで、「私が行った研究にどのような価値があったのか」について言及することができます。
このセクションでは、IAの本論を書いていきます。リサーチクエスチョンの結論をどのように導き出したのかについて言及する必要があります。書く内容としては、Historyの試験で書いているときと同じように書きましょう。字数の目安は1200〜1300語(日本語の場合2400〜2600字)となっています。
IAは自分の研究したい歴史について書くので、採点官があまり知らない歴史について書く可能性もあると思います。筆者もかなりマイナーな歴史を取り上げていました。マイナーなトピックを選んでしまうと、読み手が知識を持ち合わせていないと考え、歴史を長々と説明してしまうといった懸念点が挙げられます。「採点官は歴史を知っている」ということを前提に書きましょう。
IAでは、リサーチクエスチョンにコマンドタームを含める必要があります。本論がコマンドタームに対応しているのかについて確認しましょう。
Command Termでお困りの方こちらも参照ください:
IB生必見!知らないと試験で差が出る「Command term (指示用語)」とは?
このセクションでは、IAを通して感じたことを書きます。他のセクションと比べて、書く内容がかなり自由です。ここでは、自分の書いたIAの限界を考えたり、IAを通して挑戦したことだったり、知ったことだったりを振り返るといいでしょう。字数の目安は300〜400語(日本語の場合600〜800字)となっています。
振り返りを行う際、研究計画と同様にTOKとつなげると高得点が狙いやすくなると言われています。例えば、「歴史にバイアスは必要なのか?」や「歴史研究で使われる方法論はどのようなものだったのか?」について言及することが挙げられます。
研究を通して得た学びは「IAだけ」と思わないようにしましょう。少し視野を広げて、「この学びは歴史以外に、日常生活にも関連しているのではないか?」と吟味しましょう。そうすることで、より意味のある振り返りができます。
参考文献は決まった形式はなく、学校が定めたフォーマットで書きましょう。文献の集め方などが成績に関係してくるので注意しましょう。また、参考文献は文字制限には含まれていません。
インターネットにある記事はとても分かりやすく、信頼できるものも多いと思います。一方で、信頼できないサイトも多いのが現状です。インターネットの情報は参考程度にし、その情報源となった本や論文を探して読みましょう。オンラインにある論文のデータベース(Jstorなど)は信頼できるので、積極的に使いましょう。
Peer Reviewedとは論文を書いた研究者以外で、その分野に精通している学者がファクトチェックしていることを示します。論文でも、Peer Reviewedされているものとされていないものでは信頼性が天地の差だと言われています。Peer Reviewedされた論文を集めることができれば、情報収集能力が高いと判断され、評価が高くなると言われています。
History IAの書き方やアドバイスをご紹介してきましたが、いかがでしたか?History IAは膨大な情報を整理して論じていくのが難しいですが、上記のアドバイスを踏まえて書くと整理しやすくなるかと思います。各セクションにてIBOが要求していることが、この記事を通して理解できたかと思うので、書き始める準備に移行しましょう。書いている途中にわからないことがあれば、気軽にお問い合わせください。
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IB History(歴史) Paper 1の対策方法を徹底解説!OPVLなど各質問で高得点を狙うための方法!
この1ページで悩み解決!IBDPブログ記事まとめ
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