EDUBALでは、海外在住の生徒様ならではのお悩みと真摯に向き合い、指導させていただきます。
03-6756-8620
電話受付 平日10:00~19:00 (日本時間)
本記事では海外赴任帯同から我が子の帰国子女受験を経験した筆者が、自身の体験談を交えたリアルな情報をお届けして参ります!
筆者家族は長女が小6の途中から海外へ渡り「3年から4年の任期で本帰国」という予定で赴任生活が始まりました。 結果的にはちょうど3年後の中学3年の夏で日本へ本帰国となり、地元の公立中学校を経て帰国子女高校受験に挑みました。
海外赴任族の頭を悩ませるのが「本帰国はいつになるのか?」というトピック。 会社の異動シーズンが迫ってくると、スクールバスの待ち時間やママ友ランチ会では「〇〇さんが本帰国なんだって!!」なんて話題で持ち切りですよね。 ましてや中学受験や高校受験に差し掛かる年齢のお子さんがいるご家庭では、年がら年中その話が浮上したり、ふと消えて行ったりの繰り返し。しかし、多くの日系企業の人事部は「あなたを〇〇年の任期で派遣します!」なんて契約書を交わしてくれないのが実情であって、奥様から熱い視線を送られても逃げ場がないご主人方の心中もお察しいたします。
海外赴任の平均的な任期は3年から5年。他国へのスライド組を除いては、概ね本帰国までのタイムラインを何パターンか描いている賢明なママもいらっしゃるでしょう。
そして、本帰国の際に子供たちをどこにどんな風にランディングさせられるのか? 「外国から帰ってきた帰国子女」という看板を背負って日本へ帰る我が子の姿を想像し「より良い道を選択してあげたい」と日々模索されている親御さんも多いことと思います。
.
.
さて、「帰国子女受験の学習プラン」を考える時、必要不可欠なのは情報力です。 日本で生活していれば自然と耳に入ってくる受験トレンドや学校の評判も、海外では積極的に情報収集を試みないとすっかり浦島太郎状態になってしまいます。 受験勉強を頑張るのは子供本人ですが、受験に関する情報を集めることは私たち親が子供のためにできる大切な仕事のひとつ。
例えば、本帰国時に中学受験なのか高校受験なのか?あるいは、編入なのか? 受験科目や形式は「英数(算)国三教科」「英語と面接」「内申書重視」「エッセイ必須」「集団討論あり」など様々。 また、帰国子女認定基準(海外に何年住んでいて帰国後何年以内など)や条件も学校によって異なります。 これらの情報収集は、海外生活が少し落ち着いたらぜひ早めに取り組むことをお勧めします!
何事もゴールを見定めておくとプランが立て易いものですし、何より早期帰国の可能性がゼロではないのが海外赴任族の宿命。。。 今の時代インターネットで大まかな情報を調べることができますが、より詳細な帰国子女認定の条件等については直接学校の入試担当者へメールで問い合わせることができます。私立に比べて国公立校の場合は帰国時期の基準が厳しいケースもあるようですので要チェックです!
気になる学校が見つかったら学校のTwitterやFacebookなどをフォローしてみるのもおススメです!学校発信の情報をいち早く入手できる上に、長期的にフォローを続けていると学校の教育方針や先生方の姿勢などがよく見えてきますよ!
筆者の場合、一年目の一時帰国の際に高校の学校訪問へ出向きました。中1で学校訪問に来ている方は少なかったですが、その後は新型コロナの影響で受験日当日までに大きな学校説明会や訪問はことごとくキャンセルされてしまいました。本人も「あの時、実際自分の目で学校の雰囲気や先輩たちの姿を見れたのは大きなアドバンテージだった」と感じられていたようです。
このように、早目にリサーチを始めることで志望校についての情報収集に時間をかけることができ、より効率的に帰国子女受験に取り組むことができるでしょう。
帰国子女中学受験学校情報
帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング
帰国子女高校受験学校情報
帰国子女枠受験でおすすめの高校ランキング
志望校の候補がいくつか決まれば、受験対策もずいぶん楽になります。 筆者の場合、本人の希望と立地などを考慮して絞った志望校の試験科目はいずれも英語がメインでしたので、 とにかく英語力を伸ばすことに注力しました。 インター校入学当初は英語で授業を受けることに慣れるためにローカルの塾に通わせたり、学校以外の習い事も徹底してローカル志向でネイティブが指導するドラムや合気道スクールに通っていました。
そんなある日、ご縁があって出会った日本人講師のお話でとても心に響いた言葉がありました。
「インター校やローカル校生は英語で英文法を学習しているのでぼんやりと英語を理解している子が多い。どこかの段階で日本語で英語を学ぶ機会を与えてあげないとピントが合わないまま進んでしまうんですよ。比較的英語ができている子ほど要注意ですよ!」
確かにこれは目からウロコ!海外生活が長くなると子供は親の英語力を追い越していくので英語の習熟度の見極めが難しくなるのですが、とても簡単な英単語が綴れなかったり、文法を意識せずに英語を体感で習得しているので、いわゆる「日本の受験英語」のためにはそれなりの対策が必要だと感じました。 この先生のアドバイスを受けて、帰国まであと1年という時期に差し掛かった頃、帰国子女受験に向けて英語を日本語で学ぶ受験対策にシフトしました。
一方、英数(算)国三教科受験が必要なお子さんは(特に海外インター校、現地校に通われている場合)数学と国語の対策が必要になるかもしれません。 ご存じの通り数学に関しては、日本の学校の進度はとても速いので、筆者の周りでも理数系のコースを目指しているお子さんには早い段階で日本人家庭教師をつけている親御さんが多かったように思います。
加えて、我が家では一年毎に英語資格試験を受けさせていました。例えば、英検などの合否が出るタイプの試験ではなく、TOEIC、TOEFL、TOEFL Juniorなどの「スコアで英語レベルを図れる試験」がおススメです。 子供本人も英語力の伸びを実感できますし、帰国子女受験の際に「海外滞在中どれだけ英語の勉強に取り組んだのか」を数字で可視化してアピールできるので、面接やエッセイの題材としても役立てることができますよ。
また、海外で暮らすご家族にとって「国語力の維持」は大きな課題といえるでしょう。こちらは追って別記事で深堀りして参ります!
【帰国子女中学受験】この春、勉強を始める前にやりたい3ステップ
【帰国子女高校受験】帰国子女はいつから準備するべき?
このように想定される帰国時期から逆算して、より早く情報収集を行い、最適な受験対策をプラニングすることで志望校合格への近道がきっと見つかるはずです。
しかし、帰国子女を積極的に受け入れている学校が帰国子女に求めている資質とは、決して英語力や学力だけではありません。 むしろ「海外で得た経験や異文化の知識を日本の生徒に共有して欲しい」と願われている学校が多いのも事実です。 筆者家族も、ある高校入試担当者に「海外で一日一日を精一杯謳歌して帰ってきて下さいね。」と温かい言葉を掛けていただき、ふっと肩の力が抜けたことがありました。
グローバルや多様性が求められている日本社会で帰国子女が担う役割は間違いなく大きいはず。 今、この地でしか出来ないことに一生懸命取り組むことが何より大切でプライスレス! そして、そのひとつひとつの経験が帰国子女生の価値を日々形成してくれているはずです!
最後までお読みいただきありがとうございました。 これからも保護者目線で筆者体験を交えた情報を発信して参ります。 EDUBALでは、海外子女・帰国子女の生徒様とその保護者の方へ向けた、月1回の情報配信を行っております。ぜひメルマガ登録もお忘れなく!
筆者プロフィール:エアライン、外資系秘書、大学事務を経て夫のシンガポール駐在に帯同。現在、高校1年生と中学2年生の子育てをしながらEDUBALにてコラム執筆中。
EDUBALは難関大学に通う帰国子女の大学生と、家庭教師を探している帰国子女の生徒をつなぐ家庭教師サービスです。突然帰国をすることになったので、個別の対策をしてほしい! エッセイや作文の添削をしてほしい! 苦手科目対策をしたい! 志望校別対策をもっとしたい! 一人一人の生徒様にあった指導ができるのは一対一の家庭教師ならでは!質問やお悩みがある方、帰国受験の入試対策をご希望の方、お気軽にご相談ください。
この記事のカテゴリー・タグ
下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
毎度毎度授業が楽しみです。モチベーションが下がる時も元気をいただいております。
指導経験が豊富で生徒に寄り添った授業を進めていただけました。 短期間ではありましたが、テストスコアに直結した指導をしていただき、充実した10時間でした。
思春期女子の心を上手にキャッチして,モチベーションを高めながら指導していただきました。
次の授業に備えての目標を毎回定めてくださったため、モチベーションが上がり、コツコツと効率よく進めることができました。さらに、質問に丁寧に答えてくださり、適切なアドバイスをいただけたので、しっかりと理解することができました。
短い間でしたが、無事IAを書き上げることができました。わかりやすいご指導で計画的に進めることができました。