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伝統的な女子校が密集する横浜・山手に佇む横浜女学院。
GMARCHをはじめ、東京大学、早慶上智などの難関大学にも多くの合格者を出しています。
生徒のより広い視野と深い思考力を養うために、国連が推奨するESD(Education for Sustainable Development)や、英語で他教科の内容をアクティブラーニング型で学ぶCLIL(Content and Language Integrated Learning)といったプログラムを導入している革新的な学校です。2018年度から国際教養クラスが開設され、グローバルな視点を育むためのより良い環境を作っています。
さて、グローバル教育が展開されている横浜女学院では中学・高校ともに帰国子女入試を行なっています。
<横浜女学院が行うグローバル教育って帰国生にもメリットあるの?>
今回は、そんな疑問に答えるべく、帰国子女中学受験の経験者でもあるEDUBAL編集者が横浜女学院の新しい教育について取材しました。
インタビューさせていただいた先生方
校長 平間先生
帰国生は横浜女学院の多様性の一部ー校長平間宏一先生
「本校には、「帰国生」は各学年3人くらいです。しかし、これはあくまで帰国生の人数です。実際には、色々な国籍を持つ生徒も多くいます。横浜女学院にとって、帰国生はダイバーシティーの一部なのです。色々な国籍・文化の人と一緒に暮らす社会は避けられませんが、横浜女学院にはそれを経験する環境があります。多様性に富んだ本校では、帰国生は自分たちを特殊だと思う必要はありません。」
英語科主任 白井龍馬先生
「多角的な視点」を与えるきっかけになってほしいー英語科主任 白井先生
「横浜女学院で行なっているESDとCLILの授業では、多角的な視点を大事にしています。
現在国際教養クラスでは、担任の先生は日本人とカナダ人の二人体制で行なっています。帰国生と一緒に学ぶことで、カナダと日本だけの視点ではなくほかの国の視点も得た、もっと面白く充実したESD・CLILの授業が展開されることになると思い、今からワクワクしています。ESDの授業を通し、帰国生は自分の経験をよりオープンに発信していくことで、周りの生徒にいい刺激を与えることを期待しています。」
どんな場面でも生き生きと躍動できる人ー広報部長 佐々木先生
「世界の教養が日本人には足りないので、そういう力を身につけなければならないと感じてます。海外に出て活躍するだけではなく、日本にいても、中国人や韓国人、そのほかの国の人と接するし、ともすると、外国の方と地域で一緒に活動することもあります。国内がどんどん国際化する中で、どんな場面でも活き活きと躍動できる人、が今後「活躍」する人だと思ってます。」
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中学一年生のアドバンストクラス(帰国生取り出し授業)。生徒同士で日本の食文化について話し合っていました。
横浜女学院では普段の英語の取り出し授業や、放課後のブッククラブなどで帰国生向けの英語の勉強機会を設けているものの、他の授業で帰国生を特別扱いすることはないと言います。
横浜女学院では帰国生の取り出し授業をアドバンストクラスと呼びます。学年が上がるごとに徐々に英語が得意な一般生も混じり、習熟度別のクラスに変化するそうです。帰国生の取り出し授業は国際教養クラス、アカデミークラスのどちらでも受けられます。
「帰国生と一般生の英語力のギャップは、帰国生の表現を一般生が学ぶことができたり、帰国生にはなかった視点から一般生が発言することで帰国生の学びに繋がったりします。しかし、中一中二では、帰国生と一般生のギャップがあまりに大きく、英語力の差は生かされません。ギャップが生かされる段階になるまでは、アドバンストクラスを設け、帰国生と帰国生のレベルについて行きたい、ついていけると判断された一般生が集まります。中三でギャップが生かされる段階になるまで、帰国生の流暢な英語を落とさないという目的で別枠を設けているのです。」(白井先生)
アドバンスクラスでは、言語そのものではなく、内容を重視しています。そのために、課題も少し多めに出ています。帰国子女がそれぞれが海外で学んだ方式で英語に触れられる環境を作ることを心がけています。」(白井先生)
また、一般生も帰国生も共通して話す際は細かい文法のミスは臆さず話させるようにすることを心がけているそうです。英語でのコミュニケーション能力を中学校の3年間で身につけ、その後徐々に受験英語に移行するそうです。
「ブッククラブは、帰国生向けに英語を伸ばすための週に2度の補習です。本校ではアメリカの高校生が普段読むであろう推薦図書を毎年段ボール3箱分取り寄せています。ブッククラブの生徒はこの中から一週間に1冊読み、自分の好きだった箇所を発表してもらったり、内容について討論をしています。正直、普段の学校生活とリーディングを両立させるのは難しいと思います。しかし、読むことは何よりも大切だと考え、それぞれの生活に合わせて読む量を調整しながら続けさせています。」(校長先生)
また、英語以外の授業は一般生と同じ教室で受けるので、横浜女学院に通う帰国生は一般生とうまく馴染むことができるそうです。
CLILやESDの教材は学校のオリジナルのものです。自分で書き込むスペースが多く、生徒の思考力や表現力が鍛えられます。
また、横浜女学院では、ESDとCLILの授業が特徴となっています。それぞれどのようなものなのでしょうか?詳しく伺いました。
「ESDは”Sustainable(持続可能)”を軸に、生徒の価値観、リーダーシップや思考力を養うためのプログラムです。本校のESDでは、学年ごとにテーマを決めて、それについて考えています。ESDの授業の中だけでなく、各教科の授業でESDの教育方針が軸となることを目標としています。ESDを通し、本校では生徒にものを単一的に見るのではなく、俯瞰すること、社会の一員としてsustainableを意識することといった能力を養うことを目指しています。」(校長先生)
現在の予定では、中学二年生はリーダーシップを、三年生は多文化共生、生物多様性、再生可能エネルギーなど、幅広い分野をテーマにするそうです。
「CLILは簡単に言うと、英語で他教科をアクティブラーニングの方法で学ぶということです。CLILの授業では、生徒がやりとりをすることを前提としています。CLILのプログラムの中の考え方の一つに、言語のサポートが思考方法の手助けになるというものがあります。ディスカッションをする際は、自分の意見をこのようにして述べなさい、相手の意見を聞いた時に、それに対してこのように反論をすると議論が深まりますよ、というフレームワークを提示します。すると、ノンネイティブでもうまく英語で議論をすることができるのです。
CLILの授業は英語で行われているので、とっさに聞かれた質問に対しては帰国生の生徒が素早く返すことができると思います。一方で、宿題で考えてきてもらったものをそれぞれに発表してもらうという形式でやると、意外と帰国じゃない子の方が深い視点のことを言ったりします。ただの英語の授業だと、帰国生はできて当たり前ということになりがちです。しかし、CLILでは帰国の子が抱える課題が浮き彫りになったり、英語が得意ではない子が活躍して自信をつけるということがあります。双方の課題や自信が見えやすい教育がCLILにはあります。」(白井先生)
ESDとCLILはどちらも、地球市民的価値観に重点を置いています。この相性の良さから、横浜女学院ではESDとCLILを融合させた独自の授業を実施しています。それを存分に経験できるのが、今年度からできた国際教養クラスです。
「国際教養クラスの特徴はESD・CLILの時間が多いことです。もちろん、アカデミークラスでもCLILの時間はありますが、CLILを受けるにはある程度の英語力が必要だと考えています。我々の目玉としては、英語ができる生徒だけではなく色んな子がCLILを一緒に受けることでCLILの良さが出てくると考えています。なので、海外で英語を習得しなかった生徒をも育て上げ、CLILを受けられるようにするということを目標にしています。」(白井先生)
そして、中学校三年生までに培われた英語力と思考力は、ニュージーランドの研修旅行で実践的に使うことになります。
「中学三年生になるとニュージーランドにある姉妹校に行きます。この研修旅行では姉妹校に通う生徒とチームを組み、一つのテーマについて話し合います。今年は原子力発電について考えました。お互いの学校の生徒が事前に原子力発電の仕組みや事故について調べておき、7、8人程度のグループを作り、英語で自分たちの意見を言い合います。そして、それぞれのグループで原子力発電が必要か否かの結論を出してもらい、プレゼンテーションにまとめてもらいます。」(白井先生)
違う国の、違う文化のもとで暮らしている学生と討論をすると、日本では考えられないような視点からの意見が出ることもあるそうです。ニュージーランドではこのような研修のほかに、ホームステイやファームステイを経験します。この研修旅行を通し、帰国生の生徒は英語力に磨きがかかるだけでなく、異文化体験により視野が広がるのを先生方は感じると言います。
CLILはある程度の英語力があることを前提としていますが、アカデミークラスの生徒もCLILを経験することができます。アカデミークラスでCLILをする際は習熟度別に分けるなどの工夫をしているようです。
横浜女学院では英語が話せる帰国生も、英語が話せない帰国生もCLILを通して教養・思考力・語学力を磨くことができます。
中学校三年生の英語の授業。文化祭をより良くするにはどうすればいいかについて話し合っていました。身近なトピックについて英語でディスカッションをすることで、会話が弾みます。
ESDとCLILを通して深く考える力を養える横浜女学院。帰国子女は、中学入試と高校編入の試験を受けることができます。試験ではどのような力が求められるのでしょうか。
「国際教養クラスは中二から英語の授業が多くなります。そのため、アカデミークラスと同じ量の数学をより少ない時間で進めることになります。学力だけでなく、学習習慣などが身についているかを確認するために、国際教養クラスとアカデミークラスは分けて募集をしています。」(佐々木先生)
横浜女学院の中学入試は、国語・算数・英語の三教科から二教科を選んで受験します。受験の時期も12月と2月末の2回あり、帰国が急遽決まった場合でも受験できます。
高校入試は書類選考型(国内・国外)と試験型の2種類あります。試験型では、国語・数学・英語から決められた教科を選び、日本語作文と面接が行われます。
英語の入試では、筆記試験はありません。音読とリスニング、そしてスピーキングの試験を行います。音読では、渡させれた英文を読み、その後質疑応答が行われます。スピーキングでは、絵を見て、英語でその絵について説明をします。中学入試、高校入試ともに英検準2級〜2級程度の英語力を想定して問題を作っているそうです。
中学入試・高校入試ともに過去問の公開はしていないそうですが、問い合わせれば個別に対応してもらえるそうです。
横浜女学院の職員室には壁がなく、生徒が質問しやすく、先生も生徒を見守りやすい環境が整っています。
自分らしさを見つけられる6年間
「横浜女学院の生徒たちは自分たちは日本中で一番優しい学校だと思っています。入学したての頃、自分たちは自分しか見えていなかった。それが、学年が上がるにつれて人のことを思えるようになってきたと言います。
確かに、上級生たちは同じ喧嘩をするのでも、人に思いやりを持ってお互いに注意しあうことができます。自分を殺さずにコミュニケーションやいろいろな経験をする中で、自分の立ち位置を見つけていける学校だと思います。
横浜女学院は自分らしさを見つけられる6年間が送れる学校です。」(校長先生)
内容重視の英語の授業
「帰国生にうってつけのcontent-basedな楽しい英語の授業が待ってます。ぜひ一緒に学びましょう!」(白井先生)
横浜女学院の帰国生にとっての魅力をご紹介しましたが、いかがでしたか?
筆者は、実際に横浜女学院を訪れて見て、ディスカッションが盛んで、英語日本語問わず発信力を身につけられるカリキュラムに大変惹かれました。
横浜女学院では毎年11月に開かれる「なでしこ祭」のほか、みなとみらい大ホールで行われる「コーラスコンクール」、横浜文化体育館で行われる体育祭も公開されており、横浜女学院で大事にされている<生徒の自主性>を見ることができます。ぜひ、一度足を運んでみてください!
横浜女学院の説明会(2019年度入試参考)
・学校説明会(体験授業・部活体験あり):6月
・学校説明会(授業見学あり):9月、10月、11月
・学校説明会(入試体験・体験授業・部活体験あり):12月22日(土)
・学校説明会(6年生対象入試体験あり):1月12日(土)
その他、ミニ説明会が開催されています。いずれの説明会も予約が必要となっています。詳しい情報は公式HPをご確認ください
横浜女学院の公開行事(2019年度入試参考)
・体育祭(6月)
・コーラスコンクール(10月)
・なでしこ祭(11月)
詳しい情報は公式HPをご確認ください
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