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IB English A Literature (英語A文学) は、英語で書かれた文学を学び、各作品に共通するテーマについてどのような表現や工夫がなされているかを分析する科目です。English A Language and Literatureとは違い扱う作品が全て文学であり、英語の小説だけではなく、戯曲、詩、英訳された外国語文学などを学ぶのが特徴です。
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今回はIB English A LiteratureのHLを取っていたM.M.さんに、各アセスメントの取り組み方をインタビューしました。
今回インタビューした元IB生 M.M.さん
IBを取得した学校:立命館宇治高等学校
在籍大学:上智大学 国際教養学部
取っていたHL:English A Literature HL, Biology HL, Visual Arts HL
取っていたSL:Japanese A Literature SL, Business and Management SL, Mathematics SL
取得した点数:41点
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Q. 日頃の授業はどのように取り組みましたか?
「授業は生徒のディスカッションベースで進みました。本は授業の前に読んでいることが前提です。授業内で先生からテーマが与えられてそれについてコメントしたりします。」
「勉強の方法として、先生にリーディングジャーナルを勧められました。このジャーナルには、予習として作品を読んだ時に気が付いたことや、疑問点を記し、復習として授業内でディスカッションした内容を書き留めておきました。また、ペーパー2では、引用を書く必要があるので、引用できそうな文は授業後にまとめておきました。」
「日頃の授業の取り組み方として一番大事なのは本を必ず読んでいくことです。私は本の中に色々書き込んでおくということもやっていました。わからないところや、登場人物の成長がわかる場面、表現技法を使っているところ、自分の好きなところに印をつけておくことで、その後の勉強をスムーズに進めることができます。」
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Q. ペーパー1はどのようにして対策をしましたか?
「授業内で扱う作品を使ってコメンタリーを作るという課題がよく出ました。」
「ペーパー1はたくさん練習すればするほど上手になると思います。コメンタリー視点が偏ってしまわないように、書いたものは先生に添削してもらうようにしていました。」
Q. Paper1はどのように書けばいいのでしょうか?
「ストラクチャーはエッセイの形にしていました。文章によって2通りのやり方があると考えます。一つ目のやり方は、上から下に分析するやり方です。初めから終わりまでに大きな変化があるときにオススメです。二つ目のやり方は、そのテーマ別に書いていくというやり方です。文章の中でテーマがある時は、このやり方がオススメです。抜粋文(Passage)で書く際は、与えられた部分がどのような役割を担っているかということを表すことが重要になります。わかりやすく説明できる方法で書くと良いでしょう。」
Q. 試験では、どういう点に気をつけていましたか?
「テスト本番ではプランニングに時間をかけていました。HLの場合は結構時間があるので30分くらいかけてしまうこともありました。決めた上で書かないと書いているときに矛盾してしまうからです。」
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Q. Paper2に向けて、どのような対策をしていましたか?
「Paper2に関しては、日頃の勉強の成果が大きかったと感じています。先生に勧められて作ったリーディングジャーナルが使いやすかったです。授業内外で他の人と作品について話し合うときに役立ちました。」
Q. どのようなことを他の人と話し合うのでしょうか?
「ペーパーを書くための質問ではなく、本を理解するための質問をテーマに話し合っていました。なんで筆者はこういう表現を使ったのか、なんでこの人こういうことしたのか、など基本的なことから細かいところまで様々です。
事前に読んだ時はわかったつもりでも、話し合うと意外とわからないことが多くあります。わからない表現をメモして、先生やみんなに聞いて他の生徒がどういう解釈をしたのかということを聞くことが大切だと思っています。一番必要なのは本を覚えて理解することです。何回も読んだり、書いたことを見返したり、地道な復習がメインでした。」
Q. Paper 2では、授業で扱ったいくつかの作品の中から2つ取り上げてエッセイを書きます。回答はどのようにしましたか?
「Paper 2 では、テーマもしくは技法について問われます。それぞれ、テーマはどう描かれているか、比喩表現の違いがどのように現れているかについて書きます。
回答は書く作品を比較しなくてはならない点が、書く際に難しく感じました。
書き方に決まった方法やストラクチャーはありませんでしたが、比較がわかりやすいのは、似ている点と相違点を3つずつほど挙げる方法だと思います。
または、本ごとに分けるという方法もあります。本1はこう、本2はこう、それぞれの相違点はこれという形です。」
「ペーパー2の範囲は授業で学んだ4つの作品ですが、実際の試験では2つの作品しか使いません。なので、4つ学んでも2つしか試験対策をしないという人もいるようですが、質問によっては回答できなくなってしまう場合があるので、全ての作品についてある程度の理解はあった方が良いと思います。」
Q. 試験でPaper 2を解く際に気をつけたことを教えてください!
「ペーパー1と同様に、回答を書くまえのプランニングに時間をかけました。引用については覚えた方が良いけど、抜き出せば良いということでもないので、気にしすぎることはありません。本の全体像と内容を正確に理解していることが求められています。」
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Q. IOPではどのような作品について発表しましたか?
「私は Ursula K. Le GuinによるThe Left Hand of Darknessという作品について発表しました。作中に不思議な話がいくつか出てくるので、その伝説の解釈やメインのストーリーの繋がりについて発表しました。」
Q. IOPの準備はどのようにしましたか?
「IOPは、私に取って初めてのIB Final Scoreに直結する提出物だったので、やるにあたってかなりプレッシャーがありました。テーマが定められていなかったので、自分で本とテーマを選び、プレゼン方法も自分で選んでという感じで進めました。自由度が高い分、大変でしたが、クラス全体で練習し合う時間を自主的に作って臨みました。長期休み中にみんなで集まって、わからないところなどを相談して話し合うということを何回かしました。そこでお互いにプレゼン練習もしました。」
Q. WAはどのような作品について、どのように取り組みましたか?
「私は吉本ばななのキッチンの英語版について書きました。登場人物の変化について、技法がどのように使われているのかについて着目して分析を勧めました。
IBに提出する課題の中ではやりやすかったと感じています。添削をしてもらう時間をたくさんとり、周りに読んでもらいました。」
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私はIBの特殊な教育システムの中で勉強しているのが今思うととても楽しかったです。もちろん、難しい時も厳しい時もあるとは思いますが、そこも含めて楽しんで乗り越えて欲しいと思います。
M.M.さん、貴重な体験談、ありがとうございました!
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