EDUBALでは、海外在住の生徒様ならではのお悩みと真摯に向き合い、指導させていただきます。
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首都圏で帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。第10回は、オリンピック開催場所になった江東区有明にあるかえつ有明中学校・高等学校です。
110年以上もの歴史を持ちながら世の中の流れに敏感に対応し、最新の学習スタイルを追求する同校。今後に更なる期待ができる学校です。
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様々な活動が行われる人気のスペース「ドルフィン」
りんかい線東雲駅から徒歩8分、都バスのバス停からも近い同校。都心にありながらも、臨海エリアの特性を活かした広い校庭と校舎があります。ゆったりとした吹き抜けの中央広場、奥に進むと緑が鮮やかな人工芝の校庭はとても開放的です。
今回の訪問で印象深かったのは、図書館兼情報センターの「ドルフィン」と呼ばれるエリア。
「かえつで特徴ある場所はどこですか?」と先生方にお聞きすると、100%で「ドルフィン!」とおっしゃるそうです。海や波を模し、生徒が知識の海原を泳ぐ様子をイメージして作られたドルフィンは、大きな窓から明るい光が入りとても開放的。プロジェクトスペースも隣接し、電子黒板、ノートPC、iPadが利用できるそうです。
ちょうどアンバサダーが学校を訪問した時もドルフィンで授業が行われていました。「高校新クラス」の社会のグループワーク中、聞こえる声はネイティブレベルの発音の英語!先生に伺うと、4人に1人の割合で帰国生が在籍しているそうです。帰国生の本物の英語に触れながら一般生も多くの刺激を受けることでしょう。授業でこのスペースの利用は事前申込制なのでとても人気があり、時間帯によっては争奪戦だそうです。タイミングが悪く残念ながら利用できないクラスもあるのが納得の、非常にユニークで活気のあるスペースです。
かえつ有明中学校の帰国生入試情報
かえつ有明高校の帰国生入試情報
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いきいきした作品の数々。よく見るとドルフィンもいますね!
HonorsにはCEFRB2レベルの生徒が多く、日本語より英語の方ができる生徒もいます。人数は毎年変動しますが、大体20名で2クラス、合計で40名程度が在籍しています。
AdvancedはCEFRB1レベルが約20名。日本人教員がフォローし、Honorsより進度はゆっくりし、説明を多くしているのが特徴です。
Regularは日本の学校を卒業した生徒がABCから習います。音声を多く取り入れ、ネイティブ教員も週2回授業をしています。
HonorsとAdvancedと分けてはいますが、Speakingが強い生徒もいれば、Writingが強い生徒もいて、近年は英語力の差がなくなりつつあります。そのため、できるだけ授業の内容が乖離しないようにしています。どちらのクラスも英語をどのように駆使していくかを考えた授業です。入学後には毎年クラスの見直しがあり、本人が希望したクラスの審査を先生がしています。
英語は週に6時間。Honorsクラスではそのうち2時間をPhilosophy(哲学)にあてています。また、Advancedクラスでも、議論のやり方をトレーニングする時間をとっています。6年間続くのが特徴です。
哲学専門の先生が経験と知識をもとに「かえつオリジナルのPhilosopyの授業」を提供しています。いわゆる哲学的な知識の勉強ではなく、”知識をどのように活用したらより効果的な話ができるか”を考える授業です。これを英語でやっていると思ってください。知識の量で結論が変わるので同じ授業や同じ結論はなく、大人が聞いてもとても面白いです。実際どのような授業かというと、先生が話題を提示、それに関する質問を投げかけ生徒が自発的に話をするような仕掛けを作ります。6年を通して知識の量を増やすと共に英語で考える力を身につけていきます。話すことが好きではない、上手くない生徒もいますが、それほど気にしなくて問題ありません。意見を共有したい時には発言をする、それを重ねていくことで成長していきます。
同じ日本人なのに「帰国生」というラベルを貼られた途端に別のものになってしまいます。帰国生は今まで受けてきた教育、環境、バックグラウンドが違い、少数だということからクラスの中で排除されてしまう可能性すらあります。
このような問題から帰国生を守るためには、クラス自体を分けることもできます。そうすることで学校運営上は別プログラムが作りやすく、評価もしやすいのですが、それでは「かえつ有明国際学校」という別の学校ができてしまいます。
世界に出たら違うのが当たり前なのに「違い」を排除することが学校の中に顕在化するのはおかしいという思いから、あえて帰国生クラスは作っていません。
むしろ一般生が持っていない感性を自然に身につけた帰国生の経験を、皆でシェアしたい!と思っています。帰国生がこれだけ増えると、既にマイノリティーではありません。例えば学校内で英語で話をしていても普通になりました。「違い」は「普通」である感覚を学校の中で一般生が身につけたからです。これが真のグローバルではないでしょうか。
学校は理想空間ではなく色々なことが起こってそれでいい。実際色々なことが起こっています。しかし、生徒は成長する過程で「違い」を自分のこととして受け入れられるようになっていきます。その価値は非常に大きいです。
国際生(帰国生)のみならず一般生も含め、海外大学を目指す生徒は増加傾向にあります。
2つの海外大学推薦制度、UPAA・UPASを利用するプログラムがあり、評定平均・英語力のスコア・推薦状で協定大学に進学が可能です。UPAAはKEO(Kaetsu English Online)に付随するプログラムで、UPASは旅行会社が提供するプログラム。どのプログラムを利用しても、入学手続きや費用が大幅にカット出来ます。
また、授業料や生活費に対して、なんらかの奨学金が得られます。
海外大学進学後、課題はエッセイ形式が多くなります。そのような日本との授業スタイルの違いに生徒がつまづかないよう、アメリカの高校の授業をオンラインで受講することも可能です。このプログラムでは日米2つの卒業資格を得ることができます。現在約10名が受講中です。
帰国生は総合選抜型入試を利用して、国際教養系の学部に進学する生徒が比較的多いです。
英語資格とスコアを重要視されるので、高校1年後半から放課後にネイティブの教師によるエッセイの指導などの対応をしています。
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「ドルフィン」での授業のひとこま
中1の間は国数理社は授業でやったことを、もう一度学習するサポートをしています。日本語力が高くない帰国生は自らの努力が必要です。基礎学力、学習習慣が身についている生徒が入学後もしっかり伸びてきます。
帰国生のバックグラウンドは様々であり、それにより起こる心の問題が学習面の問題より非常に複雑で難しいです。日本に馴染めない、英語での思考が楽な生徒には個別に学生チューターや講師をメンターにして学習支援をしています。正直なところ、まだまだ十分ではありませんが精一杯対応しています。問題が起こった時できれば自ら声を上げて相談して欲しいですが、声を上げられないという生徒にも気付けるよう、担任、各学年に在籍する国際部の先生、英語での相談も可能なネイティブの先生が対応にあたっています。
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・佐野 和之 副校長先生
かえつには「想い」のある先生が多く在籍し、その「想い」を実現すれば学校は必ず子どもが自ずと学びたくなる場になります。そのような場所を提供できるよう日々取り組んでいます。
・山田 英雄先生
国際生(=帰国生)は日本の宝!
日本で生まれ育った子どもが持ち得ない、感じ得ないことを自然と培ってきた国際生が、日本に戻ってきた時に感じる”ほんの少しの違い”は貴重であり、それを一般生に共有することで新たな気付きに変えることができると思っています。そのような国際生の持つ様々な価値観を一つ一つを大切にしています。
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西門からの校舎
▼試験詳細は下記学校ホームページでご確認ください。
かえつ有明 入試情報 国際生入試
【中学校 国際生入試】
【入試科目】
<Honors>
英語作文・英語筆記・日本語作文・英語グループワーク
★英語作文判断基準:フォーマットが正しいか、内容、文法・スペルまでしっかり見ます。
<Advanced>
英語作文・英語筆記・日本語作文・英語ペアワーク
★英語作文判断基準:内容重視。細かい所は、意味が通じれば大きな減点にはなりません。
・試験のレベル:中高ほぼ一緒ですが、英作文のテーマを変えています。
・英語資格やスコアではなく、当日の試験のみで合否判断をします。
・Honors選考では、Honors合格のレベルに達していなくてもAdvancedへのスライド合格が若干名あります。
★英語グループワーク・ペアワークのポイント!
多く発言すればいいというわけではありませんが、発言しないとポイントが得られません。話すことが得意ではない場合は対策をしてから試験に臨んで欲しいです。
グループワークは受験番号などに関係なくランダムに組んでいますが、兄弟が同じグループにならないように、また塾や学校が同じ場合は参考程度に調整しています。グループによってレベルにばらつきがあるかもしれませんが、そのことで不利になることがないように考慮します。
★試験3分野(英語作文・日本語作文・ディスカッション)のウエイト
3分野ほぼ等分の配点ですが、英語作文の比重がやや大きめ。どれかの対策を重点的にするのであれば英語作文がいいでしょう。科目ごとの足切りはしていません。
かえつ有明中学国際生入試の面接のポイントは?合格に導いた教師が面接対策方法・コツを伝授!【帰国子女受験】
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学校の雰囲気そのものの気さくな先生方です!
校内の雰囲気は海外のインター校のような印象を受けました。かえつの、生徒と先生の距離が近く、フラットな感じは日本の学校には少ないと思います。今まで過ごしてきた海外のような環境と雰囲気の中で中高時代を過ごせるのは帰国生にとって安心感があるでしょう。
今回お話を伺った国際部長山田先生は、ご家族と共に10年の海外生活の経験があり、現地で教員もされていらっしゃったそうです。ご自身も帰国後のお子さんの教育にはとても悩んだご経験から、帰国生を理解し支えたいという想いが溢れていました。その想いは先生の枠を越え、まるで帰国生の父親のようで保護者として共感するところが多くありました。山田先生以外にも、海外滞在経験を持つ先生やパートナーが外国人である先生なども在籍し、帰国生のもつ複雑なバックグラウンドを理解しようとする体制がある学校です。
また、自分のやりたい分野が海外大学にある場合、その進む道を閉ざさないような支援、海外大学出願手続きや奨学金についても充実したシステムもあります。国内大学受験に向けた英語資格取得のサポートも魅力的です。
生徒をリードするのではなく、共に歩み成長していくのがかえつの先生方。生徒は歩みを共にしてくれる大人がそばに居ることで、自分の進むべき道にしっかり向き合うことができそうですね。
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著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
バンコク6年、シンガポール3年帯同。
帰国中学・大学、一般中学受験を経験。
駐在中の一番の悩みは進路!世界に羽ばたく子供達、それを支える保護者の「こんな情報あったらいいな」をカタチにしたいです。唯一の癒しはパンやお菓子作り。
EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
EDUBALでは、インターネットのビデオ通話を通して授業を行うため、世界中どこにいても、いつでもご自宅で手軽に指導を受けることができます。また、帰国子女中学・高校受験を経験している教師も多数在籍しています。
EDUBALなら、このようなご要望にお答えすることができます。
・かえつ有明中学校・高等学校の入試に向けた指導をしてほしい!
・受験に有利な英語資格の対策をお願いしたい!
・外国にいる間、日本の勉強のフォローをして欲しい!
EDUBALでは充実した内容の学習サポートサービスもご用意しています。
生徒様の目標達成のために、オリジナル教材の配布、エッセイ添削、EDUBALスタッフとの学習相談など、親御様もご安心いただけるサポートサービスです。
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
英検準二級に合格し、また苦手科目だった数学の点数が飛躍的に伸びました。結果が出ているので安心して任せられます。
とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。
受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。