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今回の「帰国子女体験談~Story of Returnees~」は、ドイツから帰国した功治さんのストーリー。
小4で帰国したあと帰国中学受験を経験し、現在は一橋大学で学びながらEDUBALでインターンとして活動もされている功治さん。
「ドイツと日本の両国で教育を受けたからこその気付きがあり、その経験や反省が今の自分自身の原動力になっている」と話してくれました。振り返ると、あの時の自分に贈りたい言葉があるそうです。
それでは功治さんのストーリーをご紹介しましょう。
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ドイツでの生活や学校に馴染むのは大変でしたか?
そもそもドイツに住むことになったのは、外交官の母の仕事の都合でした。たまたま、母の赴任先に日本人幼稚園・日本人学校があったので、そこに通っていました。
なので、言語の悩みを持つことはありませんでしたし、自分一人でどうにかしなければならない問題を抱えたこともなかったので、そこまで苦労をすることはありませんでした。
英語やドイツ語の学習はどのようにされましたか?日本語の維持のために頑張ったことは?
ドイツ語については、日本人学校の科目の一つとして学んでいました。週3時間、ネイティブの先生の授業です。レベル別にクラスが分かれていて、僕は上級クラスでしたが小学生ということで「ガチガチに文法や単語を覚える」というものではなく、クイズ形式やゲームを通じて楽しみながらドイツ語を学んでいました。
また、音楽の授業でドイツ語の歌を歌うことがよくあったので、その時に歌った歌は今でも覚えています。
自宅では、ドイツの子供向け番組を見たりしていました。何を言っているか分からない時もありましたが、そんなときは「シチュエーション的に多分こんなことを言ってそう」と推測しながら観ていました。たまに、日本のアニメのドイツ語吹き替えもあったので、よく観ていました。
日本語については、家でも学校でも話していたので、日本語力が落ちることはなかったです。
ドイツでの生活を振り返って思う事を聞かせてください
良かったことは、今住んでいる家の4,5倍は広い家に住めたことです。(笑)
悪かったことは、ドイツ人とあまり交流しなかったことです。
子供であれば、そこまでドイツ語が話せなくても一緒に遊ぶことで仲良くなれたと思いますが、大人だと、ある程度話せないと仲良くなれません。
あの頃の方が語学を学ぶ環境としては良かったのに。と、今となっては後悔しています。
家族や周りの方はあなたにとってどんな存在でしたか?
両親は、学校の送り迎えをいつもしてくれたり、イベントに積極的に連れて行ってくれました。ドイツで楽しかった思い出のほとんどは両親のおかげだと思います。
また、日本人学校の友達の親御さんにもお世話になりました。
家に連れて行ってくれたり、料理をふるまってくれたりと、よく面倒を見てもらっていました。
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帰国後、日本の学校での苦労はありましたか?語学力はどうやって維持しましたか?
日本で育ってきた子供ならではの、共通の話題についていけませんでした。
そして、僕は英語が得意ではないにも関わらずドイツからの帰国子女ということで、周りから英語やドイツ語が堪能であると思われてしまうのが辛かったです。覚えたはずのドイツ語は、日本に帰ってきてから使うことが全くなかったので、ほとんど忘れてしまいました。なので今、大学でもう一度ドイツ語を学び直しています。
帰国中学受験を決めた理由を教えてください
中学受験を決めた理由としては、新たな場所で0からスタートしてみたいという気持ちが強かったからです。
僕には双子の妹がいて、ずっと一緒に小学校に通っていました。妹は同じ年齢でも僕より社交的なので、妹を通して友達を作ったりと、当時は自分一人で動くことがあまりありませんでした。なので、小学校を卒業したら誰も自分を知る人がいない環境下で、自分一人でやっていけるようになりたいと強く思っていました。
学校選びのポイントは何でしたか?
受験前に何度か模試を受けたのですが、理科と社会の成績があまり良くなかったので、国語と算数だけで帰国受験ができる私立の学校に絞り、最終的に高輪中学校・高等学校に進学しました。
家族と相談して
・帰国受験が利用できた
・卒業生の進学率が良い
・選抜クラスがある
・自宅から一時間以内で通える
という観点で学校選びをしました。
受験に向けて取り組んだこと、努力したことがあれば教えて下さい
小学5年生の4月から自宅近くの集団塾で国語・算数・理科・社会を勉強していましたが、帰国生にとっては4科をこなすのは難しく、2月から受験が終わるまで、個別指導を受けていました。
小学生だったので、自分自身でモチベーションを保つことが特に難しかったです。そのためクラスで受験をすることを公言し、学校の休み時間中に塾の宿題をすることで、絶対に落ちることができない状況を作って何とか頑張りました。
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現在の大学生活はいかがですか?今、帰国子女として感じることがあれば教えてください
母の母校である一橋大学の経済学部に通っています。
今の大学生活は自分の興味のある分野をとことん学ぶことできる環境が整っているので、とても充実しています。
僕は今まで、帰国子女として得ることのできたはずの機会の多くを無駄にしてきたので、大学生は自由で、たくさんのことに挑戦できる機会に恵まれていることが、どれだけ素晴らしいことなのかを実感しています。後悔しないためにも、これからも挑戦を続けていきたいと思っています。
海外生活を振り返って、当時の自分にアドバイスを送るとしたら?
一番のアドバイスは「もっと挑戦しろ!」ということです。
当時は学校以外だと、家でずっとゲームをしていました。そのせいで、せっかくドイツでしか経験できないような貴重な機会がたくさんあったにも関わらず積極的に挑戦をしようとせず、親に勧められたものに参加していただけだったので、せっかくの機会をかなり無駄にしていたと思います。
海外と日本と両方の教育を受けてきた功治さんのアピールポイントは?
【変化への対応力】
三回の引っ越しと受験でかなりの環境の変化を経験したため、精神的に図太くなった気がします。また、たくさんの出会いと別れを繰り返してきたため、新たな人間関係にもすぐ適応できるようになりました。
【チャレンジ精神】
日本に帰国後は引っ越しもなく、中高の6年間は3年ほどで飽きてしまうなど変化がないとつまらないと感じる体質になりました。なので、定期的に自分に変化をもたらしてくれるようなことに挑戦するようにしています。
直近だと友達に誘われて、初めてのビジネスコンテストに参加しました。また、IT系の新しいインターンに近いうちに挑戦する予定です。
功治さんのキーワードは「挑戦」なんですね!今後挑戦したいことや将来のビジョンを教えてください
まだ、これだ!とはっきりとは決めていません。というのも、挑戦しなければ面白いと気付かない仕事がたくさんあると思っているからです。例えば、僕はインターンを始めるまでwebマーケティングについて全く知らなかったにも関わらず、今はこのEDUBALでのインターンの仕事がとても楽しいと思っています。
なので、今は一つのことに絞らずどんどんたくさんのことに挑戦していくことで自分の将来の選択肢を広げ、その中で自分が一番いいと思った分野に突き進みたいと思っています。
最後に、まとめのメッセージをお願いします
海外、それも非英語圏であるドイツに住んだことは、本当に僕の中でとても貴重な経験でした。語学的な面で学びは少なかったですが、帰国子女として日本と海外で幼少期を過ごしたおかげで、変化対応する力が身についたと思います。異文化経験を通して視野も広がりました。そして、「英語などの言語+自分だけのスキル」を身に付けてオリジナリティを出せば、絶対的な強みになることにも気付きました。
なんといってもドイツでの生活を通して「挑戦をする」マインドが醸成されたことが僕にとってはとても大きいです。当時積極性が足りなかったことについて後悔をしていることが、今、いろいろなことに挑戦しようと思う原動力になっていると思います。
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著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
ボランティアで交換留学生のサポートをする傍ら、小中学生の学習指導などにあたる。海外赴任に帯同後、大学3年、中学2年の姉弟はいずれも帰国生受験を経験。
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