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日本で唯一、アメリカと日本で2年間ずつ国際関係を学ぶJDP(Joint Degree Program=ジョイント・ディグリー・プログラム)は、立命館大学国際関係学部とアメリカン大学(アメリカ、ワシントンD.C.)が連携し作成したカリキュラムで、日米両国で学ぶことができる珍しいプログラムです。
EDUBALでは、これまでにも何度か同プログラムを紹介していますが、今回はアメリカン大学の入試担当スタッフであるJeremy Loweさんにインタビューを行いました!
アメリカン大学側から見たJDPの魅力や求める学生像などについて、お聞きしています。
アメリカの名門私立大学であるアメリカン大学のSchool of International Serviceは、全米最大規模の国際関係学部で、同大学の看板学部です。約130もの国や地域からの留学生が集まり、2018年にアメリカの外交専門誌『Foreign Policy Magazine』が発表した “The top 25 IR programs for undergraduates, master’s, and Ph.D.s.”では、学部で全米9位、大学院修士課程では同8位にランキングされています(2023年6月現在)。
Jeremy Lowe(ジェレミー・ロウ)
2011年よりアメリカン大学学部入試担当事務局にて、入学・編入を希望する生徒・学生のリクルーティングや選抜を担当。
まずは立地です。アメリカン大学があるワシントンD.C.は、世界でもっともダイナミックかつペースの速い街の1つです。歴史的な出来事が目の前で起こるわけですから、とくに国際関係を学ぶ学生にとっては、アメリカの中でもワシントンD.C.以上に適したロケーションはないと思っています。
アメリカン大学は、リサーチ・ユニバーシティ(研究型大学)に分類されています。そのため、さまざまな分野における専門知識を持つ教員との交流を通して、より深い知識に触れることができます。
アメリカン大学が他の大学と大きく異なる点の1つとして、「体験学習を重視していること」が挙げられます。この場合の体験学習というのは、留学体験とインターンシップの2つになるのですが、日本の立命館大学とアメリカのアメリカン大学で2年ずつ学ぶJDPは、留学体験が非常に充実したプログラムといえます。アメリカ全体における海外留学率は10%程度であるのに対し、アメリカン大学の学生は約60%が海外留学を経験します。
次にインターンシップですが、アメリカン大学では約9割の学生が在学中に最低1回はインターンシップを行っています(注:ビザなどの関係もあり日本人学生がインターンシップに参加できるのは2年目から可能です)。土地柄、さまざまな国の領事館をはじめ、アメリカ合衆国国務省、世界銀行、IMF(国際通貨基金)、アメリカ赤十字社など、数々の重要な機関が集まっているなど、学生でありながらさまざまな経験を積む大きなチャンスとなります。
JDPの学生は、Global International Relations専攻となります。そして、3つの固有専門科目「グローバル・比較ガバナンス」、「アイデンティティ・民族・ジェンダー・文化」、「平和・国際安全保障・紛争解決」から1つ選び、地域研究の分野では「東アジア・太平洋地域」を学びます。そのため、ただ漠然と国際関係学を学ぶのではなく、自分が興味のある分野について深く学習することができます。
ほとんどのクラスは、ディスカッションを主とする学習スタイルになっています。アメリカン大学の平均クラスサイズは23人で、教員1人あたりの学生数は11です。ですから、学生には是非積極的に発言し、主体的に学んでほしいと考えています。
キャンパスが位置するのは、ワシントンD.C.の中でも中心地ではなく、緑も多い、より住みやすいエリアです。さらに、日本と同じく公共の交通機関が発達しているため、車がなくとも街中へ出かけ、芸術を楽しむ、一流のレストランで食事をするなど充実した生活が送れます。その意味では、京都にある立命館大学とも良く似ています。
キャンパス内には11の寮があり、多くが2人部屋ですが、空き状況によっては1人部屋(費用は高くなります)をリクエストすることも可能で、3人部屋は稀です。同室の相手は自分で選ぶことができるので、既に日本で仲良くなったJDPの仲間同士、同じ部屋にすることもでき安心です。また、どの部屋にも家具がついているため、新たに買い揃える必要はありません。
キャンパスの中には、テラス・ダイニングルームというアメリカの伝統的なビュッフェ形式の食堂をはじめ、スターバックス、バーガー、ピザ、サラダ、サンドイッチ、ベーグル、スープ、メキシカン(2023年夏にオープン予定)など16の飲食店があり、選択肢が豊富です。
入学者選抜でとくに重視しているのは、高い学習欲、努力と困難を乗り越える力の3つです。高い関心と情熱を持って勉学に取り組むことができるのか?成功するために精一杯努力することができるか?また、JDPという特殊な環境下でも順応できそうか?これらの点を重視しています。
JDPでは、2年ものあいだ母国を離れることになります。海外生活には挑戦や困難がつきものですから、環境の変化に適応し、困難を乗り越えられることが重要となってきます。
選考の過程では、TOEFL、IELTS、Duolingoといった英語検定試験の結果で一定の基準を満たすことが必要です。英語が第一言語となっている高校で4年間過ごした受験生であれば、その高校のカリキュラムの内容から英語力を判断することかできます。
とはいえ、JDPの学生はアメリカン大学に来る前に1年半、立命館大学でも英語を学びます。ですから、入学時点での英語力に関しては、少し余裕を見ています。しかしアメリカン大学に来た時点で英語力が不十分であった日本人学生は、今のところいません。これは、学生が渡米までに必要な英語力を身につけられるか、というところを立命館大学が正確に判断できているお陰でもあります。
立命館大学とアメリカン大学のJDPほど特殊なプログラムは他にありません。さまざまな課題に取り組み、世界の見方も変わるでしょうし、日本とアメリカの両方で国際関係学を学ぶというのは誰にとっても特別な経験になるはずです。そうした経験は、必ず将来も役に立つでしょう。
インタビューに同席してくださった立命館大学の豊嶋さんに、JDPを修了した日本人学生の進路などについて伺いました。
豊嶋 玲子
2017年より立命館大学国際関係学部事務室にて、JDPの運営を担当。JDP生への履修アドバイスや、アメリカン大学との調整などを担っている。
国際関係学部はアメリカン大学とは教員交換の歴史が長く、アメリカン大学の教授を招いて1セメスター授業を受け持ってもらうということはあります。JDPは基本的に立命館大学では立命館大学の、アメリカン大学ではアメリカン大学の授業を受けることになりますが、授業を共同で開設するなど、両大学共同で、一貫した学びを提供しています。入学した時点でアメリカン大学にも籍を置けるので、オンラインなどでアメリカン大学のリソースを自由に使えるというメリットもあります。
JDPを修了した日本人学生は1・2期生と卒業見込を合わせてまだ10名弱ですが、卒業後は都市銀行、証券会社、IT企業などに就職(予定も含む)しています。大学院への進学を選択する学生もいますが、これまでは就職するケースの方が多い状況です。
インターンシップ先は大学のリソースや公募から自分で探しますが、アメリカン大学の単位として認めてもらうことが出来ます。これまでには日本の新聞社でインターンシップをしたという学生がいます。アメリカの政府機関など国籍の問題などから働くのが難しい組織もありますが、非政府機関ならチャンスはあると思います。他にも、ボランティアベースですが、ワシントンD.C.で毎年春に行われる「ワシントン桜祭り」という文化交流イベントでアンバサダーをやったという学生もいます。こうした社会に貢献するボランティア活動も、是非経験してほしいです。
京都とワシントンD.C.で2年間ずつ大学生活を送れるのは、とても魅力的だと思いました。どちらも日本とアメリカを象徴する土地なので、勉強だけでなく、地域からも多くを吸収できるのではないでしょうか?
国際関係を学ぶ上で、日米の両方を肌で感じ、深く理解し、どちらの視点も持てるようになるというのは大きなメリットだと思います。
アメリカと日本の大学は、すべてにおいて違います。これまで経験したことがないような困難にも直面するかもしれませんが、それを含め、授業以外からもさまざまなことが学べるJDPは、学生を一回りも二回りも成長させ、今後の人生を通して「やって良かった」と思える経験となりそうです!
もっと詳しく知りたい、という方はぜひ下記公式サイトをご確認ください!
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
優しく教えていただいいる上、レッスンの内容が深みがあり、授業がとても楽しいです。先生に出会って志望大学へのモチベーションがますます高まりました。楽しいのはもちろんのこと、いつも程よい緊張感がある先生の授業が大好きです。
楽しい授業をしていただいています。
注意点を示す時に的確かつ簡潔に説明していただけてとてもありがたいです。質問にはすべて丁寧にいただき、帰国子女としての受験の実体験からも多くアドバイスしていただけます。自分の日本語力が周りより低い中、受験合格までの文法や言い回しを沢山指導していただきました。量をたくさんこなすよりも一つ一つのトピックを分析しながら話し合う先生の教え方が自分にすごく合っていると思っています。去年書いた小論文からは大きく成長していると感じ、面接でもだいぶ自信がついてきました
とても上手に授業を進めてくださいました。回答をしたときに仮に間違った回答や趣旨から外れた回答をしてしまっても、決して否定せずに肯定的なアドバイスをくださり、時にはその解答を活かしたアドバイスなどをしていただけたことによって、「回答をすること」自体も楽しくなったようです。子供の考えを丁寧に聞いてくださるため、モチベーションが自然と上がっていきます。授業の内外関わらずコミュニケーションをとりやすく、モチベーションを維持することができました。
しっかり対話しながら授業を進めてくれます。 勉強に対するモチベーションが上がっていて、感謝しています。