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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は東京都新宿区大久保にある海城中学校・高等学校です。
伝統的な男子校でありながら、時代の求める「新しい学力」と「新しい人間力」を培い、リベラルでフェアな『新しい紳士』の育成を掲げる同校。長年グローバル教育に力を入れ、近年では海外大学への進学にも注目が集まります。
今年度からIB教育に長年尽力された大迫 弘和先生を校長に迎え、ますますの躍進が期待される同校の魅力に迫ります。
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2021年夏に完成したScience Center
JR山手線の新大久保駅より徒歩5分、地下鉄副都心線の西早稲田駅より徒歩8分。その他大久保駅・高田馬場駅・東新宿駅からも徒歩圏内の同校。東京近郊からのアクセスも良く、通学に非常に便利です。
校内の正門向かって左手には2021年に完成した新理科館Science Centerがあり、校舎前に広がる明るい前庭と一体的で開放的な空間を演出しています。
校舎奥にはカフェテリア・1300㎡もの広さの人工芝のグラウンドに体育館・オムニコート・プールに柔・剣道場など、都会にありながらも充実した施設を持ち、豊かな学習環境が完備されています。
【注目のScience Center!】
Science Centerの様子はこちらからVR映像でご覧いただけます。
2021年に完成した新理科館、Science Center。「建物自体が教材」というコンセプトの同館は、環境に配慮したさまざまな工夫がされ、エントランスにはその内容・仕組み・効果を「見える化」したモニターがあります。物理・化学・生物・地学の4科の専門の実験室が9つと特別教室を2つ設け、建物全体で理科を発信する「海城の新しい顔」です。
学びの場であり気付きの場、そして交流の場となるScience Centerはハード面から生徒を支え、知的好奇心、つまりソフト面を刺激する施設となっています。
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【大迫 弘和 校長先生】
教育者、詩人。東京大学文学部卒業。これまで千里国際学園中等部高等部校長・学園長、武蔵野大学教育学部教授、都留文科大学特任教授、文科省IB日本アドバイザリー委員会委員等を歴任。23年4月、海城中高校長に就任。
海城は非常に強力な生命体です。学校として、リベラルでフェアな精神を持つ『新しい紳士』の育成、そのために重要な「新しい学力」「新しい人間力」を培うことを掲げています。その理念は、私自身がIB教育との関わりを通して長きにわたり形成してきた教育観と一致するため、校長職をお受けしました。リベラリズムやフェアネス、新しい学力や人間力といったものには、私自身、若い頃からこだわり続けてきました。
生徒のみならず、海城の組織化された教員集団は本当に素晴らしい。生徒たちのためならばと、一気に力を合わせて動ける、責任感と主体性を持ち合わせた塊です。私は彼らを心の底からリスペクトしています。私はここで海城のために、この積み上げられた生命体の完成度を高めるために力になりたいと思っています。
中1のある帰国生が学校生活を紹介する時に、「帰国生も一般生も、入学してしまえば海城では全く関係ない。皆が一緒に生きている感じがする」とコメントしていました。心から感動しました。海城は「共生教育」が根幹にあります。自分はIB教育に携わる中で、帰国生をマイノリティにしないことに重きを置いてきました。帰国生2/3、一般生1/3という比率が理想と言われますが、海城では帰国生はわずか1割程度。人数は多くないにも関わらず、上手く共生ができていると思います。ここに30年間帰国生を受け入れてきた、海城ならではの学校の形があるのだと改めて学びました。
【グローバル教育部 部長・英語科教諭 岡崎 行則 先生】
2012年4月に新設されたグローバル教育部に所属。保護者の海外転勤に伴う相談、高校生の個人留学の相談、学校が主催する短期海外研修・ターム留学の運営、海外大学受験を目指す高3生の出願支援などを担当。
海外での経験をもとに、色々な事に関心を持っている生徒を私たちは待っています。海城には、興味関心の向く色々な事にチャレンジする選択肢が用意されているからです。
自分の知的好奇心の趣くままに過ごせる学内の雰囲気の中で、友人と共生・協働し、大いに学んで欲しいです。天文・物理・化学・模擬国連や俳句など様々な分野で、賞をとるまでのレベルに到達する海城生が自然と育っていきます。
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海城祭の準備が始まった校内
特徴的なものとしての一つに、社会科のレポートが挙げられると思います。中学3年次に全員が原稿用紙30枚ほどの社会科卒業論文を執筆します。そのために中学1年生から丁寧に指導していきます。社会的に関心のある事象から自らテーマを設定し、主に学外への取材や調査を通じてレポートにまとめる過程を積み重ねることで、課題を解決する力を養います。海城では教育改革元年から、このような探究型の総合学習を積極的に取り入れ、「新しい学力」を育成しています。
もう一つは、プロジェクトアドベンチャー(以下PA)というアメリカから入ってきた体験学習のプログラムです。中1で高尾にあるPA専用の施設に行き、様々なアクティビティを通して目の前にある課題を協働して解決していきます。その体験を通じて人間関係やコミュニケーション能力などの非認知能力が養われます。生涯の深い絆を生む第一歩かもしれませんね。
★第132回海城祭『煌』に行ってみた!〜アンバサダーレポート〜★
2023年9月16・17日、4年ぶりに制限なしの開催となった海城祭に伺いました。
部活動の展示にクラス展示、また学園祭ならではのユニークな企画が盛り沢山!ミニステージでは先生方とのクイズ対決やダンスなどが行われ、盛り上がっていました。「ミス海城コンテスト」も開催されたそうです。
Science Centerもたくさんの人で賑わっていました。さすが、海城の新しい顔!部ごとの展示発表があり、化学部の実験では、目の前で化学反応を体感することができました。
数学部の教室では、なんと生徒による2024年入試予想問題が用意され、黙々と取り組む受験生が大勢。
海城生、とても活き活きと楽しんでいました!楽しい学校生活の一部を垣間見ることができ、伺った私たちも楽しめる文化祭でした。小学生来場者も飽きさせません。この学校に入りたい!と憧れるきっかけになったのでは。男子校の文化祭って、楽しいですね!
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ネイティブ教員との授業で「生きた英語」を学ぶ
1クラス約40名が8クラス、320名程度が1学年です。帰国生は全体の約1割の30∼40名。8クラスに均等に分け、各クラスに3-4名を配置しています。
本校は共生教育の観点から、帰国生だけを取り出しての補習は行っていません。帰国生・一般生関係なく必要に応じて補習をしています。
帰国生については理科社会について心配だという声も聞きますが、「テストでいい点数を取る」のではなく、6年間のタイムスパンの中でギャップを埋めていけばいいと考えています。もちろん入学当初はハンディがあると思いますが、焦らずにいきましょう。
英語は中1・中2で、帰国生に限らず英検準1級程度以上の英語力の高い生徒を希望制で取り出し、週6時間の内2時間をネイティブ教員が指導しています。中3からは全員同じ授業です。また、放課後講習として週1回、中学生・高校生それぞれに英語特別講座を開講しています。
メンタル面のサポートは、グローバル教育部で学期終了後に、帰国生に対して面談を行っています。それとは別に各クラスの担任の先生との面談もありますので、いくつかの方向から生徒の学内の様子をフォローしています。
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9つの実験室に2つの特別教室を備えたScience Center
【海城 進学状況】 https://www.kaijo.ed.jp/career/
高2から文系理系と分かれ、高2と高3はクラス替えを行いません。年によりますが、8クラス中、例年文系が3クラス、理系が5クラス。東大をはじめとする難関国公立や医学部志願者が多いのが本校の特徴です。
放課後の講習や夏期講習でも多くの講座が用意されていて、生徒の知的好奇心をのばしているようです。進路は生徒の希望を第一優先に指導しています。
帰国生も一般生と変わりない学力をつけますので、特別な視点で進路は見ていませんが、比較的国内大学を志望する生徒が多い印象です。
2020年にハーバード大学に合格した生徒(帰国生)を皮切りに、帰国生でなくても海外大学進学を選択肢に入れる生徒が増えています。海外大へ進学した卒業生が、後輩のために一時帰国時に交流会の開催をしたいと申し出てくれます。こういった繋がりやロールモデルとしての存在が在校生の良い刺激になっていると思います。
グローバル教育部では、帰国生の受け入れ、留学、海外大学進学のサポートを積極的に行っています。生徒諸君が海外を目指すならば、大いに後押ししたいと考えています。
しかしながら海外大学進学は現実問題として大変な費用がかかりますので、柳井財団や笹川平和財団といった奨学金のサポートが受けられるよう、学校としても全面的にサポートしています。
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放課後の様子。クラブ活動もとても活発です!
【海城 受験生の方へ】
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
https://www.kaijo.ed.jp/admission
【帰国生入学試験について】
★2024年度から英語入試の出題形式に変更あり
募集人数 男子30名
試験科目 A方式 国語(50分-120点)・算数(60分-120点)・面接
B方式 国語(50分-60点)・算数(60分-120点)・英語(40分-60点)・面接
※国語と算数はA・B共通問題。
※英語は従来の英作文問題2題から英作文1題と英文読解2題の計3題
(①英作文 ②文章の空所補充 ③文章内容理解)
※面接は冒頭に2分間のスピーチあり。約10分、24点。
テーマは例年『生活していた国や地域と日本の違い』で、その後面接カードをもとに質問
出願資格 小学校6年間の中で海外在住期間が通算2年以上、最終帰国日が小学4年生の7月1日以降の者(夏休み前の学期を修了していること)
提出書類 海外生活証明書・面接カード
国語と算数は2月の一般受験と同等の準備をしてください。算数に関しては帰国生入試では一部記述式です。
英語については、英検準1級レベルで出題されます。出題が英作文2題から、1題分が読解問題へ変更になります。志願者のより多面的な能力を測るためです。
面接は事前に提出した「面接カード」に基づいた質問に対して、きちんとした受け答えができれば大丈夫です。
中1の夏(8月)、中1の学年末(3月)、中2の夏(8月)の3回実施します。一度海城の試験に出願した方は受験できません。
編入試験は同学年の定期考査の範囲・レベルで行われ、英語・数学・国語の3教科について、入学後に授業についていけるかどうかで判定します。試験の要項や出題範囲については約2か月前に本校ホームページに情報を掲載します。
原則、可能です。入学後しばらくは通学する必要があります。復学について細かい条件はお問い合わせください。ホームページにも掲載しています。
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海城のグローバル教育を牽引する先生方です
校長先生という立場でありながら、海城の歩みに心から敬意を払われている大迫校長先生のご様子に感銘を受けました。
毎年約30名の帰国生を迎え入れてきた海城の学びは「共生教育」が根幹にあります。その海城での経験が、卒業生から在校生へ、また次の世代へと受け継がれていること、そして先生方の大きなサポートが活気ある学校を創り上げているのだと分かりました。
「新しい学力」「新しい人間力」とは何か。を常に問いながら、「新しい紳士」を世に送り出すべく、常に時代の一歩先を、これからも歩み続けていくと確信しました。今後も海城の躍進に期待したいと思います。
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EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
約4,000人(2022年6月時点)の教師が在籍していますので、生徒様に合う教師を紹介することができます。
EDUBALなら、このようなご要望にお答えすることができます。
・海城の入試に向けた指導をしてほしい!
・受験に有利な英語資格の対策をお願いしたい!
EDUBALでは充実した内容の学習サポートサービスもご用意しています。
生徒様の目標達成のために、オリジナル教材の配布、エッセイ添削、EDUBALスタッフとの学習相談など、親御様もご安心いただけるサポートサービスです。
まずはお気軽にお問い合わせください。
著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
夫のイギリス駐在に家族で帯同し、約6年をロンドンで過ごす。長女は現地校から日本の中学受験を経験し、家族で2023年4月に本帰国。帰国後の帰国子女のあり方を考えながら現在進行形で学習サポート、下の子の学校選びとまだまだ奔走中!
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とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。