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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は東京都昭島市にある啓明学園中学校・高等学校です。
啓明学園の創立は1940年。三井家総本家11代目の三井高雄氏が東京の赤坂台町(現在の赤坂)にあった私邸を開放し、海外に勤務する方々の子女たち8人を迎え入れたのがはじまりでした。創立者の「世界を心に入れた人の育成」という教育理念を現在も掲げる啓明学園は国際教育・帰国生教育のパイオニアなのです。
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左/校舎 右/趣のある旧三井家拝島別邸として移築された北泉寮。その奥にはカフェテリア
JR立川駅からバスで約25分の場所にある啓明学園。生徒たちはJR八王子駅、京王八王子駅、拝島駅からスクールバスを利用して通学しています。バスを降りるとまず立派な数寄屋造りの正門が目に飛び込んできました。まるでタイムスリップしたかのような気持ちで正門をくぐると「こんにちは!」と初等科の生徒さんが元気に挨拶をしてくれました。
まっすぐ進むと左側に高等学校と中学校の校舎、右側に初等学校の校舎が並んでいるのが目に入ります。さらに奥には東京都の指定有形文化財になっている北泉寮があります。啓明学園は初等学校から高等学校までが同じ敷地内にあり、自然豊かで落ち着いた環境の中で学ぶことができます。野球場、テニスコートや3面あるグラウンド、野菜の収穫体験のできる農園などもあり、子どもたちは日々のびのびと活動しています。
緑豊かな中にある北泉寮の静かな佇まいに、歴史や伝統を大切にしてきた啓明学園の思想を感じます
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【大坪 隆明校長】
子どもたちの言葉を支える教育活動を通して培ってきた経験を、今後は社会貢献という形で還元していきたいと語られていました
【能城 黎先生】
国際教育センター主任
日本語・国語科教諭
ご自身もアメリカでの滞在経験がある啓明学園の卒業生
帰国生のよき理解者となり一人ひとりに寄り添う
【園田 明子さん】
国際教育センター
学校の中を案内してくださったのは帰国生の母でもある園田さん
「帰国生は海外で生活しているだけで大変で、補習校に通わなければならなかったり、帰国後のことを考えなければならなかったりと、本当に負荷のかかることをやっていて、大変なことの方が多いような感じもしますが、でも一番大事なのはいま滞在している場所で存分に楽しんで、そこでしか経験できないことを存分に経験してきてほしい。それを一番に考えてほしいと思っています。」
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世界中の国旗が色鮮やかな国際学級
啓明学園ではコースの設置や、進路にあわせて文理コースのクラス編成を実施することもしていません。生徒一人ひとりに対し、小規模校ならではのきめ細やかなフォローアップをしています。多様なバックグラウンドや価値観が融合したクラスの中に国際生・国内生が在籍し、必要な生徒に必要な支援を与えるスタイル。それは国際英語クラスや国際学級といった形で表れています。
英語は習熟度別のクラス編成を実施しており、一般英語クラスと国際英語クラスに分けられています。国際英語クラスはHonoursクラスとRegularクラスがあり、いずれも10人前後の少人数編成。ネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業を実施しており、欧米のカリキュラムに沿ってディスカッション、スピーチ、ディベートやプロジェクトワークを行っています。教える先生の国籍もイギリスやニュージーランド、アメリカなど様々なので、いろんなティーチングスタイルを経験できる点もおもしろいところです。
また高校2年からは「Media Studies I/II」といった英語で学ぶ選択科目もあります。単に英語を語学として学ぶのではなく、社会に出て英語を使って何ができるのかを帰国生は求められるので、そこに対応できるように指導しています。高校3年卒業時での英語レベルは、Hournorsクラスの生徒の7割が英検1級取得レベル、Regularクラスでも8割程度が英検準1級取得レベルに到達します。
帰国生はホームルームクラスに在籍しながら、必要に応じて国際プログレスクラスで授業を受けることできます。国際プログレスクラスでは、国語・数学・理科・社会の4教科の取り出し授業を行っており、必要なフォローを教科ごとに受けることができます。つまり生徒の時間割は一人ひとり違ったオーダーメイド。また、帰国生はそれぞれに滞在年数や滞在国、学習状況が異なることから、日本語、国語担当の先生は生徒の習熟度や関心のある分野に沿った独自の教材を作成し、それを使って指導にあたっています。
国内生と同じクラスで十分対応できるレベルに到達した帰国生については、生徒本人や保護者と面談で状況を確認しながら学期ごとにホームルームクラスでの授業に移行できるような体制をとっています。
通常のテキストでの指導はこれから日本語を学ぼうとしている帰国生にとってはハードルが高いことも。完全オリジナルの教材を使うことに学校としてのこだわりと思いやりを感じます
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国際学級の教室と個別指導の様子
啓明学園は中高あわせての生徒数は650名ほどです。帰国生のみならず、国内インター校出身者、外国籍をもつ生徒や留学生が多く在籍しており、40を超える国と地域から集まった「国際生」と呼ばれる生徒たちは全体の30%以上を占めています。
身についた外国語を忘れないために週に1〜2時間ネイティブ教員による指導があります。現在開講しているのは、フランス語・ドイツ語・コリア語・中国語・スペイン語の5つになります。これは非英語圏に滞在している生徒たちも多くいるので、その生徒たちの言語を支えることで、さらに可能性を伸ばしていくことが目的です。
毎週金曜日の放課後に国際教室を開放していて、そこで帰国生は補習や宿題のサポートを受けることができます。学年を越えた生徒同士の良い交流の場にもなっています。また放課後は生徒が課外活動を行う大切な時間でもあるので、その時間を奪うことのないよう極力ふだんの授業の中で学習サポートをするようにしています。
休み時間になると英語以外の言語のやり取りも飛び交っている啓明学園は、言葉だけでなく多様な文化や価値観が共存している環境ですね!
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多岐に渡る進学先をサポート
英語圏からの帰国生が多いので、英語の強みを生かした入試形態で受験する生徒が多く、上智・早稲田・ICUなどの私立大学の国際教養学部への進学が多く見られますが、理系も全体の3分の1程度います。最近の傾向としては総合型での受験が多いです。またアメリカやカナダなどの海外大学を受験する生徒も増えており進学をサポートしています。
海外大への進学サポートとしては、高校2年次の選択科目「College Test Prep」でSAT・TOEFL・IELTSの対策をしたり、また放課後や長期休業中の特別講習期間にSAT Mathの対策講座なども開講しています。また啓明学園はUPAA(海外協定大学推薦制度)を通じてイギリス・アメリカ・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの協定校42大学への学内推薦が可能なので、GPAなどの条件を満たしていれば、複数の海外大学の併願や国内大学との併願も可能になります。奨学金の取得に向けた小論文の添削などの準備も含めて、きちんとフォローしてくれる体制があるのが安心です。
啓明学園では短期・中期・長期から選べる国際交流や海外留学プログラムもあるので、いろいろな経験を積みながら自分の希望する進路に向かうことができます
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啓明学園の制服ラインナップ
帰国生入試は3回実施。全ての試験回にてオンライン入試を実施しており、試験科目は英語型・日本語型・外国語型のいずれかの形式から選択できます。生徒がもっとも快適に感じる言語で試験に臨むことができるので安心できるのではないでしょうか。また合格後は最長6ヶ月まで入学の権利を保持できますので、帰国日にあわせての入学が可能です。(※編入も同様)
⚫︎ 英語型:英語作文・日本語作文・面接(英/日)
⚫︎ 日本語型:※中学と高校で試験内容が異なります
〔中学〕国語・数学or国語・英語or数学・英語いずれか2科目選択+面接(日)
〔高校〕国語・数学・英語・面接(日)
⚫︎ 外国語型:外国語作文・日本語作文・面接(日)
⚫︎ 英語型:英語作文・面接(英/日)
⚫︎ 日本語型:日本語作文・面接(日)
⚫︎ 外国語型:外国語作文・面接(日)
作文:問題とそれにあった回答が3パターンあり、その回答の中から自分の考えに近い、もしくは書きやすいものを選んで書いてもらいます。A4レポート用紙1~2枚程度で文字数の制限はありません。作文は基礎的な文法力はあるか、構成を立てて書くことができるか、根拠を挙げて自分の考えを述べることができるかを見ます。独自の発想があればさらに加点となります。英語型の日本語作文は、問題はルビつきであり、こちらも文字数の制限はありません。
面接:海外での経験や帰国後の自分の変化、将来への展望、滞在していた国と日本の二つの文化を比較してどのように感じているかをきちんと言語化できるかどうかを見ます。
日本語型試験:中学・高校共に英検の取得級に応じた加点制度があります。
年に4回編入試験を実施していますが、帰国のタイミングと合わない場合などは随時相談を受けつけています。編入の時期については高校3年の9月1日まで可能ですが、その場合は大学の受験準備などは各ご家庭で対策される前提で入学していただきたいと思います。
編入試験は入試同様に来校型とオンライン型とがあり、入試に準ずる内容となっています。
入試問題の作文は時事問題等ではなく、海外での経験を元にした出題なので、当時の生活を振り返り自分なりにまとめておきましょう
【2024年度版】帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング10選
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急速に変化する時代に対応するため、時代のニーズにあわせたカリキュラム作りやプログラムを展開する学校が多い中で、時代がめまぐるしく変化しても、変わらない帰国生のニーズに応え続けてきたのが啓明学園です。その変わらぬニーズに応えるべく親身に、そしてきめ細やかにサポートするところに懐の大きさを感じます。多様なバックグラウンドや価値観が共存する学校では「ことば」こそ大切にすべきものとして、創立当初から取り組んできたのも変わらない伝統です。今回の訪問では、先生方のお話を通して教育の表面的な部分につい目を向けがちであったことに気付かされました。でも本当に大切にすべきは本質的な部分。そのことに気づかせてもらうことのできた、実りある訪問でした。
著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
夫の海外赴任に帯同し、家族でドイツとアメリカに合わせて5年在住後に、長女の帰国子女高校受験を経験。筆者自身も海外在住歴12年の帰国子女であることから、さまざまな視点から海外での教育や生活を通じて感じたことを中心に綴ります。
EDUBALは帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
約4,000人(2022年6月時点)の教師が在籍していますので、生徒様に合う教師を紹介することができます。
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英検準二級に合格し、また苦手科目だった数学の点数が飛躍的に伸びました。結果が出ているので安心して任せられます。
とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。
受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。