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海外駐在が決まったご家庭の多くは、お子様を現地校と日本人学校のどちらに入れるべきかお悩みではないでしょうか?
そこで、現地校と日本人学校のどちらも経験した帰国子女の筆者が、それぞれのメリットをご紹介します。
さらに、現地校が良いか・日本人学校が良いかをケース別に解説していきますので、駐在先での学校選びにお役立てください!
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小学6年生・8月 | 渡米 |
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小学6年生・9月 | 現地校(Middle School)に入学 |
中学3年生・6月 | 現地校を卒業 |
中学3年生・9月 | 日本人学校に転入 |
中学3年生・1月末〜2月中旬 | 日本にて帰国子女高校受験 |
中学3年生・3月 | 日本人学校を卒業し、本帰国 |
高校1年生・4月 | 日本の高校に入学 |
※学年は日本の学年を基準にしています
正直なところ、現地校に通うという決断の9割が両親によるものでした。
私は新しい環境に飛び込むのが苦手なため日本人学校に通いたかったのですが、私のこのような保守的な性格を知っていたからか、両親は強く現地校を勧めてきました。その結果、半ば強制的に現地校に通うことになりました。
実は、父は私と同じように幼少期をアメリカで過ごし、その際現地校に通っていました。そこで様々な文化や価値観に触れ合うという貴重な経験ができたと言います。今思えば、きっとその経験を私にもしてほしいという強い思いから、私の反対を押し切ってまで現地校に通わせてくれたのでしょう。
実際、現地校では様々なバックグラウンドや価値観を持つ人々と出会うことができ、人として成長できました。もちろん辛いこともたくさんありましたが、あの時辛い思いをしてまでも通い続けて良かった!と思えるほどに良い思い出も多く作ることができました。
私が現地校を卒業後に現地の日本人学校に転入した背景には、2つの理由があります。
1つ目は、現地校を卒業したいという気持ちが強かったからです。せっかく苦しい時期を乗り越えたのだから、卒業という形でゴールしたい!と考えていました。そのため、中学2年生終了時での帰国という選択肢はありませんでした。
2つ目は、受験条件との兼ね合いです。私は日本の中学校または在外教育施設を修了しないと、高校受験を帰国子女として受験することができませんでした。受験生の夏での日本への帰国も考えましたが、現地の帰国子女仲間の多くが日本人学校へ転入する予定だったため、昔からの仲間がいる環境にいる方が精神的にも楽だと考え日本人学校に転入しました。
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異文化を毎日体験できる点は、現地校に通う最大のメリットではないでしょうか。
滞在国に関わらず、どの国にも日本とは異なるその国独自の文化があり、その異文化に身を置くことで今までにないような体験ができ、様々な知識や価値観をインプットできます。
また実は、現地校に通うことで日本や日本の文化についての理解を深める機会が増えるでしょう。これは、現地校では日本に興味を持ってくれた外国人生徒たちに日本を紹介する機会が多いため、まずは自分が日本への理解を深める必要性が高まるからです。
このように、異文化交流の機会が毎日のようにある点は、日本人学校にはないメリットであると言えます。
現地校に通うことで、その国の言語を習得できるでしょう。
当たり前のことですが、言語を習得するのに最も効果的な方法は、その言語が飛び交う環境に飛び込むことです。特に始めは並ならぬ努力が必要だと思いますが、半ば強制的にその言語に触れることで、短期間でその言語を身につけることができます。
特に英語圏の国では、子供に英語力を身につけさせたい!という思いでお子様を現地校に通わせるご家庭は多いです。日本では小学校から英語の授業があるため、英語圏の現地校に通う場合はお子様にとってのハードルも少しは下げられるでしょう。
このように、言語習得のしやすさは現地校と日本人学校の決定的な差とも言えます。
現地校にはその国の文化を反映した、現地特有の授業がある可能性があります。むしろ、日本と授業のラインナップが等しい方が珍しいです。
筆者自身も上記のような経験があります。
私はアメリカ現地の中学校に通っていましたが、そこではPublic Speakingという、プレゼンテーションやスピーチに特化した授業がありました。この授業は、クラスメイトの前で発表する経験を積むことでプレゼン力やスピーチ力を養うという目的で開講された、いかにもアメリカらしい授業でした。
私は元々大勢の前で話すことは苦手でした。そのためクラスメイトの前で、尚且つ母国語ではない英語で発表しなければならないこの授業は本当に辛かったですが、今思えば、この経験があったからこそ帰国後の今は自信を持って人前で話すことができるようになったと言えます。
このように文化の違いから、現地校に通うことで日本にはない授業を受けられるかもしれません。
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日本人学校に通う最大のメリットとして、馴染みやすい環境がある点が挙げられるでしょう。
言うまでもなく、日本人学校では日本語で授業が受けられ、日本語でクラスメイトとコミュニケーションが取れます。たとえそこが日本国外でも、学校の中では日本の学校と同じように学生生活を送ることができる点が、日本人学校の良さです。
学校生活は、保護者様の想像以上にお子様に負担がかかるものです。特に人見知りなお子様の場合、異国の地で、尚且つ現地校で生活することに相当なストレスを感じてしまうかもしれません。
言語や文化の違いを気にせず、馴染みやすい環境で学校生活を送ることができる点は、日本人学校の大きなメリットです。
日本人学校では、日本国内の学校と同等の教育課程を有しています。つまり、日本人学校に通っていれば日本の学習に遅れを取ることはありません。これは、特に帰国子女受験を控えるご家庭にとって非常に魅力的ではないでしょうか。
また現地校に通う帰国子女に多く見られる傾向として、日本の学習の中では優先度が低くなりがちな理科・社会に弱いというものがあります。理科・社会に苦手意識があると5科目受験が主流の国立や公立の学校を受験しづらくなってしまいますが、日本人学校に通っていれば、このような科目間での極端な得意・不得意の差は生まれません。
帰国子女受験を前提とした海外赴任をお考えの場合、日本の学習に遅れを取らない日本人学校に大きなメリットを感じる方も多いかもしれません。
日本人学校には駐在中の生徒が多く在籍しているため、自分と同じ境遇にいる仲間がいる可能性が高いです。境遇が近い者同士だと日頃の悩みなど共感できるものが多く、お子様だけでなく保護者様も良き理解者を見つけることができます。
また中学受験や高校受験など受験という共通のゴールを目指す仲間がいることで、お子様の場合は互いに切磋琢磨でき、保護者様の場合は他のご家庭と情報共有がしやすくなります。
筆者は中学3年生の最後の半年を日本人学校で過ごしましたが、同学年では8割の生徒が帰国子女高校受験を控えており、アメリカにいながら心強い同期たちと共に受験に挑むことができました。
このように、日本人学校に通うことで自分と境遇が近い仲間を見つけられ、日本人コミュニティを広げることができます。
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ここからは、現地校と日本人学校のどちらに通うべきかをケース別に解説していきます。
あくまで経験を元にした筆者の考えですので、参考程度にご覧ください!
駐在先が英語圏外の国の場合、日本人学校をおすすめします。
上記でも触れたように、日本では小学生の頃から英語を学び始めるため、現地校に通う場合でも英語圏ではある程度の知識を持った状態でスタートできます。
しかし英語圏外の国では、おそらくゼロからのスタートになります。自己紹介もままならないかもしれません。右も左も分からない状態でお子様を現地校に送り込むことは、お子様だけでなく保護者様にも精神的な負担がかかるのではないでしょうか。
よって駐在先が英語圏外の場合は、日本人学校を選んでいただく方が安心だと思います。
ただし、子供にはその国の言語を学ばせたい!とお考えの場合は、お子様とよく話し合っていただきながらどちらが適しているかご検討ください。
駐在期間が短い場合は、日本人学校をおすすめします。
現地校では、文化、言語、学習内容などほぼ全てが日本と異なるため、慣れるのに必要な適応期間が日本人学校よりも遥かに長いです。そのため駐在期間が短いと、やっと学校に慣れてきた!と思った途端に帰国という結果になりかねません。個人差はありますが、現地校で自走できるまでに最低でも1年前後はかかるでしょう。
また受験をお考えのご家庭は、学習面でも注意が必要です。駐在期間が短く帰国子女として受験できない場合、学校によっては帰国子女であれば免除されていたはずの科目を受験する必要が出てきます。このようなケースを想定すると、日本の学習に遅れを取らない日本人学校に通い、受験に向けて備える方が良いと言えます。
よって個人的には、駐在期間が2年未満という短期間の場合は日本人学校をおすすめします。
〈受験資格にご注意ください!〉
日本の受験では、海外に◯年以上駐在していないと帰国子女としての受験を認めないという条件を設けている学校が多々ありますので、志望校の募集要項を必ずご確認ください。
このケースにおいて、子供を現地の文化に身を置きたいというご家庭には現地校をおすすめします。
駐在期間が長い場合、現地の文化や言語に適応する時間も十分にあるため、現地での生活に慣れてからもしっかりと現地校生活を満喫できます。
また帰国時期が未定の場合、現地校に通うことで現地の高校や大学に進学する選択肢も作ることができ、将来お子様が進む道を広げることができます。
以上のように、駐在が長期間の場合や帰国時期が未定の場合、現地校に通うことも選択肢の1つになるでしょう。
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駐在先での学校選びで重要な点は、お子様に合った学校を、ご家庭内での話し合いを経て選ぶことです。
ネット上には、「海外駐在なのに日本人学校はおかしい」「帰国子女は英語ができて当たり前」「いずれ帰国するのだから日本人学校一択」などの意見も見受けられますが、上述したように、現地校と日本人学校にはそれぞれ魅力的な点が多くあります。よって最終的には、お子様の性格や進路を考慮して選んでいただきたいです。
帰国子女受験の際にも、学校側が帰国子女に求める1番のものは英語力でも現地の言語スキルでもなく、異国の地での学びや経験です。これらは意欲さえあれば現地校でも日本人学校でも得られ、それぞれに独自の良さがあります。面接でもなぜ現地校/日本人学校を選んだのかを聞かれるかもしれませんが、筋の通った理由を説明できれば全く問題ありません。
今回は、現地校と日本人学校の両者に在籍経験がある筆者が、可能な限り公平な視点でそれぞれの良さについて解説させていただきました。ぜひ当記事の内容を参考にしつつ、お子様に合った学校を選んでいただければと思います。
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とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
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受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
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