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横浜雙葉ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~

横浜雙葉


帰国生を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は横浜市にある横浜雙葉中学高等学校を訪問しました。

外国人墓地やエリスマン邸などの西洋館、またカトリック山手教会が近隣に所在する、異国情緒あふれる環境の中に建つのが2025年に創立125周年を迎える横浜雙葉中学高等学校(以下、横浜雙葉)です。とても静かで落ち着いた学習環境は、1872年に横浜に上陸した初の来日修道女マザー・マチルドによって創立され、今もなおキリスト教の精神に基づいた高い知性と豊かで深い感性を育む教育を行っています。

すべての人が「かけがえのない独自の価値を持った大切な存在である」という考えが根底にある横浜雙葉の教育。どんな自分でも受け入れられているという実感は、他者を受け入れることにもつながり、協働してよりよい世界の創造と自己実現を叶える場所でもあります。全体の3分の1以上が理系進路を選択する横浜雙葉。国公立大学や難関私立大学への合格者も多く、多様でバランスのとれた進路が魅力の一つと言えます。
 

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横浜雙葉の自己実現の秘密に迫ります!

 

目次

  1. 横浜雙葉中学高等学校の基礎情報
  2. お話を伺った先生紹介
  3. カリキュラム・プログラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進路について
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想
  8. EDUBALで横浜雙葉中学高等学校の入試対策を!

横浜雙葉中学高等学校の基礎情報

横浜雙葉
いつでも自由に入って祈りを捧げられる聖堂では、クリスマスイベントや学年ミサが行われる

 

所在地 〒231-8653
神奈川県横浜市中区山手町88
TEL:045-641-1004
アクセス 東急東横線直通みなとみらい線「元町・中華街駅」 6番出口より徒歩6分
JR京浜東北・根岸線「石川町駅」南口より徒歩13分
横浜市営地下鉄ブルーライン・JR横浜線「桜木町駅」よりバス11分、徒歩2分
生徒数 約1,100名(中学・高等学校合わせて)
帰国生割合 中高6学年で約30名
コース 設置なし
帰国生入試 【検定方式】算数・面接・英語/仏語の検定成績
【作文方式】算数・作文・面接
編入 なし

 

お話を伺った先生紹介

横浜雙葉

【校長 木下 庸子 先生】
横浜雙葉中学高等学校の卒業生であり、筑波大学大学院在籍中に中南米に留学した経験を持つ。大学院卒業後は新聞記者として阪神・淡路大震災も取材。記者職を辞職後に、横浜雙葉中学高等学校で社会科の教職に就き、2022年より校長就任。現在は宗教科を担当。

木下校長先生から帰国生へのメッセージ

6年間という自分の人生の基礎を作る時期に、いろいろな価値観をもった人がいる環境で、お互いを認め合いながら過ごすことが大切だと考えています。帰国生・一般生に関わらず、本校にはいろいろな強みを持った生徒がいます。横浜雙葉では、生徒一人ひとりの個性を大切にしていますので、帰国生のみなさんのように多様なバックグラウンドを持った生徒さんが入学されることを私たちも楽しみにしています。

カリキュラム・プログラム紹介

横浜雙葉
生徒が主体のクラブ活動
(左下:吹奏楽部/左上:ハイキング部/右:バスケットボール部)

 

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帰国生向けのコースやカリキュラムはありますか?

木下先生:
本校ではコースは設置していません。また、基本的に帰国生向けの取り出し授業は実施していませんが、英会話では一クラスを2つのグループに分けた少人数授業を行っています。また中学3年からは、数学と英語で習熟度別クラス編成を実施しています。中間・期末テストの結果に応じて3段階の習熟度別にクラスを編成しています。英語については、一番上のレベルのクラスではネイティブ教員がオールイングリッシュで授業を行う場合もあります。

また、中学3年生~高校2年生までの希望者を対象に、ネイティブ教員によるフランス語の課外授業を実施しています。水曜日の放課後と土曜日に授業を行っており、約50名の生徒が参加しています。3年間のフランス語学習で、最終的には仏検3級まで取得できるレベルになります。
 

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特徴的なプログラムなどあれば教えてください

木下先生:
本校では「総合的な学習(探究)の時間」について、20年ほど前の開始当初から独自のプログラムを展開しています。「自然・人・世界とのかかわり」について探究することをメインテーマとし、中学では他者や自然との関わりを深める総合学習の時間が週に1~2時間あります。高校では、生徒たち自らがそれぞれの興味・関心を掘り下げた探究内容を発信したり、学外のNGO/NPOと協力しながら活動に取り組んでいます。

今年度の生徒たちの取り組みとしては、夏休み期間中に東日本大震災で被災した南三陸を訪れ、地元の高校生たちと一緒にボランティア活動を行ったり、横浜港に停泊中の外国船に乗船し、そこで船員の方々との交流を通じて支援する活動などを行っております。生徒たちは現場を訪れ、これまで話を聞いて知っていることを実際に体験することで、他人ごとではなく自分のこととして感じるようです。
 

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留学制度などはありますか?

木下先生:
高校生については、AFSやYFUなどの制度を利用して1年間の留学があり、その場合は留学後に元いた学年に戻ることも選択できます。生徒自らが見つけた留学制度の場合は、一学年落として戻ることになっています。

また、国際交流事業の一環としてマレーシアやシンガポールにある姉妹校交流や、隣接するサン・モール・インターナショナル・スクールと連携した交流活動も実施しています。サン・モールの生徒たちがこちらの授業に参加することもあり、その逆もあります。一日体験留学を経験した生徒たちはたくさんの刺激を受けています。

他にも、米国研修やカンボジアスタディツアーなどもありますが、新しい試みとして2024年度よりオーストラリアへのターム留学を始めました。対象は中学3年生となっており、1月~3月に実施します。高校受験がない分、この時期に留学に挑戦できるのはとても貴重だと考えています。
 

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「宗教」の授業もあるようですが、どのような内容ですか?

木下先生:
中学1年ではキリスト教の基本的な内容を紹介し、中学2年では新約聖書、中学3年では旧約聖書について学びます。高校3年では、様々な人の生き方について触れることを通して、卒業後の人生において、生徒たちがここでの学びを今後どのように生かしていくかを自ら考えることを大切にしています。高1・高2では「総合」の時間内に取り入れています。
 

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部活動はどのくらいの生徒が取り組んでいますか?

木下先生:
中学は100%の生徒がクラブに所属しています。高校では7~8割の生徒が継続して、クラブ活動に参加しています。クラブは先輩から教わることで後輩は技術や知識を身につけていきます。競技かるた部やダンス部は元々同好会でしたが、生徒側から部活への昇格希望の申請があり、生徒会がその実績を認めて部活に昇格を承認しました。このように横浜雙葉のクラブ活動を見ると、生徒の主体性が非常によく表れていると思います。
 

帰国生のフォロー体制

横浜雙葉
放課後のオールイングリッシュの補習授業の様子

 

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まずは帰国生の受け入れに対する理念をお聞かせください

木下先生:
本校では、キリスト教の教えに基づいて「一人ひとりが違って良い」「それぞれが豊かなものを持っている」と考え、教育活動を行っています。海外経験のある帰国生が本校に入学してくれることで、学校という学習環境の場がより豊かなものになると信じ、2003年より帰国生の受け入れを始めました。
 

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帰国生はどのくらい在籍していますか?

木下先生:
帰国生入試を受験して入学した生徒は、中高6学年合わせて三十数名いますが、幼少期に海外経験のある生徒も合わせると、どの学年も1割ほどの生徒が海外生活のバックグラウンドを持っています。本校では「帰国生保護者の会」があり、年に2回教職員と全校の帰国生保護者のみなさんとで懇親会を開き、文化祭ではブースを出展するなどの活動を行っています。入学されたご家庭にとっては、他の帰国生のご家族との貴重な交流の場となっています。また、生徒たちも同様に帰国生懇親会が年に2回ほどあるので、安心して学校生活を送れるのではないでしょうか。
 

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英語力保持や向上のための取り組みについて教えてください

木下先生:
2024年度より英語力の高い帰国生向けに、週に一度放課後に英語の補習授業を行っています。英検準1級レベル以上の生徒が対象となっており、ネイティブ教員が英語のテキストを使用し、生徒は英語を使って議論するオールイングリッシュの授業を実施しています。今年は一つの作品を取り上げ、原作と同作品の映画を交互に鑑賞し、原文の英語と翻訳とがどう違うか、またそれぞれの伝わり方の違いなどについてディスカッションを行うなどしています。

当初帰国生入試は、4科目(国・算・理・社)または2科目(国・算)の筆記試験と作文という入試方式でしたが、3年前より英語または仏語の検定試験の結果を得点化する「検定方式」という新たな入試方式を導入したところ、英語力の高い生徒も入学するようになり、そういった生徒の英語力をサポートする必要も出てきたことから、英語の補習授業を行うようになったことが背景にあります。
 

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帰国生のフォローについて教えてください

木下先生:
帰国生に限らないのですが、本校では英語と数学では毎週小テストを実施しており、基準点を満たせない生徒については補習を行うことで、まめにフォローするようにしています。

本校では、生徒自身がわからないことは教員に自主的に質問をすることが習慣になっていますし、生徒と教員の距離も近いので、相談しやすい雰囲気があると感じています。また、試験前の一週間と試験期間中の放課後に、大学生の卒業生OGが来校して中学生に勉強を教える仕組みもあるので、それを活用している生徒もいます。

進路について

横浜雙葉
放課後に自習スペースで勉強に励む高校生たち

 

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帰国生の進学先について教えてください

木下先生:
進学先の傾向は、帰国生も一般生とほぼ変わりません。一般生の約3分の1は理系進路選択者ですが、これは帰国生についても同様です。帰国生も含めて2024年度は東大や一橋大などの国立大学の合格者が24名、また私立大学については早慶上理などの難関私立大学への合格者も多く、医学部合格者は25名という結果でした。
 

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生徒さんは大学受験の際に、どの入試形態を選択されていますか?

木下先生:
年度によって様々ですが、全体のおよそ3分の1が総合型選抜入試を選択しています。しかし、一般入試を選んで最後までがんばる生徒も多数います。
 

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理系進路を選ぶ生徒さんが多い理由を聞かせてください

木下先生:
学校が理系をすすめているわけではありません。本校では帰国生向けのコースも設置していませんし、帰国生のための取り出し授業も行っていない分、生徒は英語力を生かした分野にこだわらずに自らの力で自分の進路を幅広い分野から選択していきます。そのため帰国生であっても理系を選択する生徒が比較的多いのではないかと考えています。理系進路の生徒の中でも、医歯薬看護系の進学先を選ぶ生徒が多いのですが、今後はより幅広い理系分野から進路を選択する生徒が増えていくことを願っています。

また、生徒の多様な卒業後の進路をサポートするためにも、本校では「放課後講座」や「キャリアガイダンス」などを行っています。外務省職員の方や、医療従事者となった卒業生など様々なキャリアの方を招いての座談会や講演会を開いています。直接、経験者から話を聞く体験を通じて、いろいろな刺激を受けているのではないでしょうか。
 

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海外大学への進学についてはいかがでしょうか?

木下先生:
2024年度は、オーストラリアの大学に合格した生徒が1名います。海外大学進学への関心が高まりつつあるので、海外大進学に関するセミナーを実施したり、UPAS(海外大学進学協定校推薦制度)に加盟するなど、海外大学進学希望者のサポートをしています。今後さらにサポートを増やしていきたい考えです。
 

帰国生入試情報

横浜雙葉
中央に校章が掲げられたエントランス

 
【横浜雙葉中学高等学校ホームページ「入試情報」】
https://www.yokohamafutaba.ed.jp/highsch/examinee/exam/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
 

<横浜雙葉中学高等学校 帰国生入試情報>
募集人数:第一学年若干名
以下のいずれかの方式を選択
 
【検定方式】
◆算数(45分/100点)
◆事前登録した英語または仏語検定試験の結果を得点化
CEFRレベル(B1:50点/A2:45点/A1:40点)
ただし、英検4級の場合は30点とします   
◆面接(本人と保護者1名同伴)
 
【作文方式】
◆算数(45分/100点)
◆作文(45分/50点)
◆面接(本人と保護者1名同伴)

 

【入試対策とポイント】
 
検定方式:
検定はCEFRを利用するので、英検だけでなく、ケンブリッジ英検検定やフランス語検定のスコアを利用して受験が可能です。
算数の問題は、過去問を学校ホームページに掲載していますが、2024年度からの公開開始のため、現在は1年分の問題のみ掲載しています。一般入試では、算数の出題は大問3題ですが、帰国生入試は大問3題のうち一つ目の大問に類似した問題1題のみが出題されます。作文方式を選択した場合も同様です。
 
作文方式:
作文については、毎年テーマを変えているため内容は非公表です。短いパッセージを読み、それに対する意見を日本語で400字にまとめて記述します。作文では日本語の運用能力も見ています。
 
面接:
受験者本人と保護者1名を同伴しての面接です。海外でどのような経験をしてきたかや、志望理由などを聞いています。

 

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編入や復学制度について教えてください

木下先生:
編入は実施していません。復学については3年以内であれば認めていますが、高校1年の7月までに戻ることが条件になっています。また、戻る際には国語・数学・英語の試験と面接を実施しています。

アンバサダー感想

横浜開港の歴史が残る、異国情緒漂う横浜・山手。創立者のマザー・マチルドが横浜に上陸し、外国人女子教育と身よりのない子どもの養育をはじめたのが、横浜雙葉のはじまりでした。すべての人を温かく受け入れ、関わりを通じて深い愛情を注ぐ教育活動は、今もなお続いています。生徒が心から安心して根を降ろせる環境があるからこそ、自己肯定感が育まれ、協調性をもって他者と関わり、つながることができる。母として、子どもに大切にしてほしい教えが横浜雙葉にはあると、肌で感じることのできた素晴らしい訪問となりました。ご興味のある方はぜひ一度足を運んでみてください。
 

Writer Profile

EDUBALアンバサダー Erina

夫の海外赴任に帯同し、家族でドイツとアメリカに合わせて5年在住後に、長女の帰国子女高校受験を経験。筆者自身も海外在住歴12年の帰国子女であることから、さまざまな視点から海外での教育や生活を通じて感じたことを中心に綴ります。

Erinaのnote記事

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