EDUBALでは、海外在住の生徒様ならではのお悩みと真摯に向き合い、指導させていただきます。
03-6756-8620
電話受付 平日10:00~19:00 (日本時間)
海外駐在が決まり、中学受験を見据えたお子さんをお持ちのご家庭が一番心配になるのはきっと我が子の学習環境ではないでしょうか。
一般的に中学受験の準備は小学校3年生の2月からと言われています。
ちょうど良いタイミングで日本に帰国できるのがベストですが、海外駐在となると、任期が延長することや、任期満了前に帰国の辞令が出ることはそう珍しい事ではありません。
そんな不測の事態にも慌てることなく対応できるように、駐在中の塾や家庭教師の選択肢や、さらには、日本語補習校やローカル塾などを含めての現状を知っておくことをお勧めします。
実は筆者もシンガポール駐在時に、急な帰国受験を決めて塾や家庭教師選びに奔走した一人です。今回はそんな筆者自身の体験談も交えてお届けします。
この記事が、駐在中の皆さんの一助となれば幸いです。
シンガポール在住歴14年、アメリカ国籍の主人と国際結婚。 3人を子育てしながら、通信制大学で心理学を専攻中。育児支援コミュニティKids Priority Cafe主宰。趣味は教育・海外生活について綴るnote執筆。好きな言葉は「始めれば始まる」。子どもたちの中高帰国子女受験を経験。
.
アジア諸国、いや、世界の中でもアカデミック熱が群を抜いていると言われるシンガポール。「シンガポールの教育熱は若干異常ですよ」と呟いた塾講師を思い出します。
そんなアカデミックな環境に身を置くと、それまで教育に熱を入れてこなかった家庭も感化されるのも無理はありません。
実は筆者もその一人。もともと中学受験を考えていなかった我が家でしたが、周りの環境に感化され、帰国受験を決めたのはなんと本番までに半年もないという時期でした。しかし、それでも間に合うくらいシンガポールには多種多様な学習環境が揃っています。
机上の学習以外にも習い事は幅広くあり、水泳、テニス、クリケット、バレエ等から、中国語、プログラミング、バイオリンなど、どんな習い事でも習えると言って過言ではありません。
また、シンガポールの国土は東京23区と同じくらいの面積なので、ある意味どこでも通える距離=自分が行くのではなく、家庭教師がコンドミニアム(※以下コンド)に来てくれるので、小さいお子さんを持つ家庭も手軽に習い事を始められます。
恐らくこのバラエティ豊かな選択肢と手軽に始められると言う点からも、シンガポールのアカデミック熱が高いのではないかと考えられます。
.
シンガポールには日系大手の有名塾が揃っており、そのほとんどが中心部の大通りオーチャードエリアに密集しています。
「帰国受験は情報戦!」とも言うように、自分だけでは拾いきれない新鮮な情報を塾からもらうことができます。また、志望校の傾向や対策を熟知しているので、筆者にとって子供が塾に通う=保護者の情報源(精神安定剤)となりました。
特に学校説明会やオープンスクールに行けない分、志望校の学校の様子や雰囲気などが聞けて、さらに、併願校の紹介やアドバイスも塾から頂きました。
塾には大きく分けて集団塾と個別指導塾があり、それぞれにメリットがあります。お子さんの性格やご家庭の状況にはどちらが合っているのか、一度見比べて話し合ってみるといいでしょう。
集団塾に向く生徒タイプ
・平均以上の成績がある
・学習意欲があり受験を考えている
・負けず嫌い
・人前でも教師に対して積極的に発言できる
個別指導塾に向く生徒タイプ
・勉強に苦手意識を持っている
・勉強に対するやる気がない
・自分から先生に発言するのが苦手
・部活動や他の習い事が忙しい
また、一般的には対生徒の人数が少ない個別指導塾のほうが集団塾に対して割高と言われています。
シンガポールの共通語が英語と言うこともあり、受験を見据えている家庭はもちろんのこと、受験を考えていない家庭も「英語力の育成」には力を入れています。
受験英語を学ぶには日系塾一本の印象がありますが、英会話や英語を日常的に身に付けたいと思う家庭は、ローカルの英語教室や家庭教師を選んでいる率が高く、口コミや紹介で始める方がほとんどです。
筆者が住んでいたコンドにも日本人御用達のローカルの英語家庭教師が数名通われてました。
(家庭教師の中には、現役の学校の英語の先生もいらっしゃいました。)
家庭教師のメリットはなんと言っても、こちらから出向かなくていいということ、また、家庭(自宅)に外国人が入ってくるということで、兄弟にも良い影響を与えられると言う点です。
(シンガポールの方は子供に優しい方が多いです。)
他にも、日程調整がフレキシブル、入会金や諸費用が抑えられる、料金が割安、友達から紹介(口コミ)なので安心感がある、という点があげられます。
もしお子さんが対面でなくオンラインでも集中できるようであれば、オンライン家庭教師という選択肢もあります。
シンガポール内で完結するとなると価格もシンガポール価格ですが、オンラインであれば日本やその他の国からでも受けることができるので選択肢も無限です。
それでは、塾と家庭教師のそれぞれのメリット・デメリットを見比べてみましょう。
塾のメリット
・競争相手がいるので切磋琢磨できる
・塾生の間で交流が生まれ仲間ができる
・レベル分けされているので効率的な受験対策ができる
・情報が豊富
・模試やセミナーなどイベントに参加できる
・日本に本校や姉妹校がある塾だと帰国後もスムーズに学習が続けられる
家庭教師のメリット
・送迎の必要がない
・日程調整がフレキシブル
・入会金や諸費用などが抑えられる
・友達から紹介(口コミ)なので安心感がある
・講師にダイレクトに質問や連絡ができる
・自分のペースで学習が進められる
・マンツーマン指導のため集中できる
塾のデメリット
・通塾距離を考慮しなければならない
・入会金や諸費用が高い
・日程変更ができない
・集団の場合は習熟度が把握しにくい
・保護者から講師に直接質問ができない
・規約が複雑でフレキシブルな対応が期待できない
家庭教師のデメリット
・講師チェンジが難しい
・他の生徒のやり方を知るなど新しい発見がない
・競争相手がいない
・情報源が講師のみとなり偏る
・言いづらい事を講師に直接伝えないといけない
・自宅のため気が散りやすい
.
塾の場合、平日は学校が終わった後の通塾になるため、帰宅が21時を過ぎることも珍しくはありません。
治安の良いシンガポールと言っても、子供の夜道の一人歩きは心配です。通塾の距離、手段、道程の人の多さなどを前もって調べるのはもちろんのこと、振替や内容変更などのフレキシブルな対応を取ってもらえるかは最初に聞いておきたいところです。また、オンライン受講も可能かという点も抑えておきたいところです。
移動時間を考えないで済むという点では家庭教師が断然便利です。
帰国受験は受験校ごとの、独特な試験科目や内容への対策が不可欠です。入会を検討している塾や家庭教師がどのくらいの情報を持っているか、また、志望校へ進学した塾生がいるかも聞いておきたいところです。
我が家の場合は英語1本で戦う帰国受験だったので、英語のエッセイとインタビュー(面接)を強化してくれる塾を選びました。
そこでは英語ネイティブの講師に担当してもらい、カリキュラムを変更した授業をしていただきました。
近所だから、友達の口コミも良いから、と見学や体験をせずに決めてしまうのは危険です。特に個別指導塾や家庭教師は先生との距離も近くなるため体験レッスンは必須!
保護者が好感触でも、子供にはピンと来なかったということもあります。志望校を決める時もそうですが、講師選びも子供自身が決められるようにしましょう。
大手塾やそこから派遣されてくる家庭教師の料金体系は、ホームページに載っていたり、説明を受ける際に明瞭な料金表がもらえることがほとんどです。その一方、個人経営の塾や家庭教師の場合は曖昧な点があることが多く、後々トラブルとなることがあるのでご注意を!
授業料はもちろんのこと、教材費や交通費、急なキャンセルや振替レッスンの対応、質問がある時の連絡手段など、お互いの為にもレッスンを始める前にしっかり書面でもらうことをお勧めします。
ちなみに筆者が知っているローカルの英語家庭教師は、1分1ドルの料金体系で入会金や交通費はなし、教材は先生が購入してきた物の実費を支払うというものでした。
急なスライドや本帰国が決まっても、引っ越し先に同じ塾や姉妹校があり、スムーズに学習が続けられると知っておくと、駐在中から安心です。
塾には自習室を無料開放しているところが多く、手の空いている講師が立ち寄って声がけをしてくれたり、受講生同士の交流があり通塾へのモチベーションにも繋がります。
また、筆者がシンガポールでお世話になっていた大手塾は、毎回受講後に今日の授業動画を送ってくれていました。しかし、日本国内の同じ塾にはそのサービスが無いことを知りました。同じ系列の塾でも異なる点があるので確認は必要です。
他にも、一時帰国受験の際に、保護者の代わりに講師が生徒と一緒に日本へ飛び、ホテル合宿+受験当日の送り迎えを全て代行してくれる塾もあります。それなりの値段はしますが、仕事を休み、下の子も連れて一緒に一時帰国をすると思えば有難いサービスです。
こういったオプション的なものは、口コミ、または説明会や見学で聞いて初めて知るものが多いので、機会を見つけたら躊躇わずに質問することをお勧めします。
.
まずは何と言っても、シンガポールの学習環境のレベルの高さ
でしょう。受験合格後の感想の中には「日本に居たままだったら今の学校には受かってなかったかもしれない」という声もありました。
そして、そのレベルの高い塾や家庭教師の選択肢が豊富なため、相性が合わない場合も次への切り替えが早くできることも満足なポイントにあげられます。
次いで、筆者のみでなく塾や家庭教師をつけた皆さんが口々に言われていたのが、シンガポールの塾や家庭教師などの教育機関の手厚さです。
恐らく日本国内よりも、受け持つ一人の生徒にかける時間に余裕があるからかもしれませんが、以前投稿したシンガポール日本人学校の評判・口コミ50人調査の中の「人の出入りが多いので転入生の受け入れに慣れている」がここにも表れているのではないかと思われます。
先にもあげた塾の「自習室」でも、時間に余裕のある講師が顔を出し、受講科目以外の面倒を見てくれることもあります。
余談ですが、筆者の息子は当時英語のみの受講だったのに、なぜか国語のプリントを持ち帰ってきたことがあり、そこでエクストラな指導を頂いていたことを知りました。
シンガポールの学習環境はレベルが高いだけでなく、それにまつわる従事者の方のモチベーションの高さが、学習だけでない絆を作っているように思えます。
その表れとして、合格した塾生がお礼を言うためにシンガポールに戻ったり、切磋琢磨した仲間と帰国後も付き合いがあり、大学生になると仲間と共に恩師を訪れたりするそうです。そしてその保護者の方々も繋がりを持ったままの方が多いと聞きました。
.
教育水準の高いシンガポールは、なんでも揃っているけれど、なんでも価格が高いと言って過言ではありません。
駐在と言っても子供の習い事は自腹という家庭が多い中、なんでも習わせることは難しい現実があります。特に日本語で習う習い事は日本人価格になるため割高です。
さらに教育熱が高いため、人気のある塾や家庭教師はすぐに口コミで広がり、ウエイティングになる確率が高いということもあります。
日本語の補習校はその良い例とも言えます。
【Edu-more plusライター企画】海外子育ての悩みNo.1 我が子の日本語教育について。日本語補習校ってどんなとこ?(シンガポール版)
他にも、恐らく他の国や地域であれば取れていたであろう推薦枠を、シンガポールレベル(ハイレベル)で凌ぎを削るため、そのチャンスを落とすこともあります。
.
以上、シンガポールにおける塾・家庭教師事情をご紹介しました。
実際に筆者もそうだったように、環境は人を変えるといいます。
今現在、塾や家庭教師を考えていなくても、どんな選択肢があるのかを知っておくことは、転ばぬ先の杖となりますので、ぜひ一度、お子さんとご一緒にそれぞれのメリットデメリットを見比べてみてくださいね。
また、コロナを機にオンラインで受講できるチャンスも爆発的に広がり、オンライン家庭教師という選択肢も人気が高まってきています。
オンラインであれば国や時間を越えての選択肢が増え、さらに強化したい箇所にフォーカスできる利点もあります。
そしてこの度、EDUBALでは帰国生の中学受験対策用に帰国子女中学受験フルサポートコースをスタートしました!
一人一人の志望校にフォーカスしたカリキュラムを元に、家庭教師とアドバイザーが駐在中の学習からご相談までを、フルサポートで合格に導きます!ぜひ一度内容をご覧ください。
皆さんのかけがえのない海外生活が、将来の財産となるように、お子さんにぴったりの塾や家庭教師が見つかることを願っています。
この記事のカテゴリー・タグ
下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
一緒に問題に取り組みながら、子供に寄り添った授業をしていただいています。
毎度毎度授業が楽しみです。モチベーションが下がる時も元気をいただいております。
分かりやすい授業はもちろんのこと、保護者とも密にコミュニケーションを取ってくれます。
息子はアメリカに移住してすぐ公立中学に馴染めず辛い思いをしてきました。先生にも同じ経験があるため、彼の心情をよく理解していただきました。学習指導も素晴らしくMAPテストでは上位20%に入る事ができました。また先生のメール対応などはプロ意識の高いとても丁寧なものでした。母子ともに途方に暮れていた私たちに希望の光をともしていただきました。本当に感謝しています。
授業のおかげで、文法を前よりも理解できるようになり感動した。