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IB(国際バカロレア)、Biology(生物)の科目選択や勉強法、対策について 【2023年度最新版シラバス掲載】

 

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。本ページでは、シンガポールでIB Geography(地理)を勉強した常盤先生(東京大学)を中心に、IB高得点取得者からIB Geography(地理)HL/SLの科目選択勉強法試験対策に関する有益な情報を集め、まとめました。ぜひ今後の勉強にお役立てください!

 

(本ページの内容は2023年〜のシラバスに基づいています。)

 

 

目次

  1. IB Biology(生物)の学習内容
  2. IB Biology(生物)の評価方法
  3. IB Biology(生物)の科目選択で悩んでいる人へ
  4. IB Biology(生物) スコアアップのコツ
  5. IB Biology(生物) IA (Internal Assessment)の対策
  6. IB Biology(生物) EE(Extended Essay)の対策
  7. IB Biology(生物)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)について
  8. 教師は全員元IB生!オンライン家庭教師のEDUBALのIBコースについて
  9. 教師紹介

 

 

IB Biology(生物)の学習内容

BiologyにおけるHLとSLの違いは扱う単元の数と一部の単元の深度になります。

HLをとっている生徒も、SLをとっている生徒も、Coreと呼ばれる必修単元(1~4)とOptionと呼ばれる選択制必修の単元(学校側が選定)は全員が学びます。このうち、Optionの単元はHLの方がSLと比べて深く学びます。


各分野の具体的な学習内容は次の通り表の通りです:
<学習トピック>

HL SL
1.Unity and diversity ・Water
・Nucleic acids
・Origins of cells
・Cell structure
・Viruses
・Diversity of organisms
・Classification and cladistics
・Conservation of biodiversity

指導時間目安:33時間

HLと同じ

指導時間目安:19時間

2.Form and function ・Carbohydrates and Lipids
・Proteins
・Membranes and membrane transport
・Organelles and compartmentalization
・Cell specilaization
・Gas exchange
・Transport
・Muscle and motility
・Adaptation to environment
・Ecological Niches

指導時間目安:39時間

HLと同じ

指導時間目安:26時間

3.Interaction and interdependance ・Enzymes and metabolism
・Cell respiration
・Photosynthesis
・Chemical signalling
・Neutral signalling
・Integration of body systems
・Defence against disease
・Populations and communities
・Transfer of energy and matter

指導時間目安:48時間

HLと同じ

指導時間目安:31時間

4.Continuity and Change ・DNA replication
・Protein synthesis
・Mutations and gene editing
・Cell and nuclear division
・Gene expression
・Water potential
・Reproduction
・Inheritance
・Homeostasis

指導時間目安:60時間

HLと同じ

指導時間目安:34時間

Option
*Optionからはトピックを1つ学びます。
・Neurobiology and Behavior
・Biotechnology and Bioinformatics
・Ecology and conservation
・Human physiology

*HLの生徒はSLよりも深くこれらのトピックを勉強することになります。

・Neurobiology and Behavior
・Biotechnology and Bioinformatics
・Ecology and conservation
・Human physiology

*Core ー Biologyを取っている全てのIB生が学ばなくてはいけない必修単元
*Option ー 学校指定の自由選択単元

2023年度9月シラバスより新たに以下のOption(Subtopics)が追加されました。 A2.1.7 Last universal common ancestor A2.3.1 Structural features common to viruses A2.3.2 Diversity of structure in viruses B1.1.11 Triglycerides in adipose tissues for energy storage and thermal insulation B2.3.3 Stem cell niches B3.3.10 Adaptations for swimming in marine mammals C1.1.17 Mechanism based inhibition by irreversible binding of an inhibitor (e.g. penicillin). C1.3.8 Carbon dioxide enrichment experiments C2.2.16 Consciousness – in relation to anasthetics C3.2.15 Zoonoses D1.3.9 Use of the CRISPR sequences and the enzyme Cas9 in gene editing D2.2.10 Monozygotic twin studies D4.3.11 Increases to the number of insect life cycles within a year due to climate change

*2021年度試験については、変更点があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。



 

 

IB Biology (生物) の評価方法

Higher Levelの場合:

IAは2023年度9月シラバスより名称がSI(Scientific Investigation)に変更。以前のシラバスでは個人実験によるレポートに限定されていましたが、グループでの共同実験も要件に含んだSIにアップデートされました!

HL
External Assessment
(外部評価)
Paper 1 範囲:CoreとAHLから
比重:36% (75marks)
試験時間:120分
計算機:なし
内容:
全40問、選択問題形式で、基礎的な問題が出題される。
Paper 2 範囲:CoreとAHLから
比重:44% (80marks)
試験時間:150分
計算機:あり
内容:
データを元にした記述問題が出題される。extended-responseは3問中2問回答する。
Paper 3

2023年度9月シラバスより廃止

範囲:CoreとOptionから
比重:24% (45marks)
試験時間:85分
計算機:あり
内容:
Section Aでは実験のスキルや考察に関するデータを元にした記述問題が2~3問出題される。Section BではOptionで学んだトピック1つについて短文とエッセイスタイルで答える。
Internal Assessment
(内部評価)
SI(Scientific Investigation) 比重:20%
内容:
自らの仮説を証明するために実験を行い、6~12ページのレポートにまとめる。最大3人までのグループとしてSIの相互補助を行うことも可能。また、Collaborative Science Projectという名目で、別途グループとしての研究を10時間ほどかけて行う必要がある(IAのスコアにはならない)。

 

 

Standard Levelの場合:
SL
External Assessment
(外部評価)
Paper 1 範囲:Coreから
比重:36% (55marks)
試験時間:90分
計算機:なし
内容:
全30問、選択問題形式で、基礎的な問題が出題される。
Paper 2 範囲:Coreから
比重:44% (50marks)
試験時間:90分
計算機:あり
内容:
データを元にした記述問題が出題される。extended-responseは2問中1問回答する。
Paper 3

 2023年度9月シラバスより廃止

範囲:CoreとOptionから
比重:20% (35marks)
試験時間:60分
計算機:あり
内容:
Section Aでは実験のスキルや考察に関するデータを元にした記述問題が2~3問出題される。Section BではOptionで学んだトピック1つについて短文とエッセイスタイルで答える。
Internal Assessment
(内部評価)
SI(Scientific Investigation) 比重:20%
内容:
自らの仮説を証明するために実験を行い、6~12ページのレポートにまとめる。最大3人までのグループとしてSIの相互補助を行うことも可能。また、Collaborative Science Projectという名目で、別途グループとしての研究を10時間ほどかけて行う必要がある(IAのスコアにはならない)。

*2021年度試験については、変更点があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。



 

 

IB Biology (生物)の科目選択を悩んでいる方

Group 4(理科系科目)の中では必要事項を暗記すれば比較的点数が取りやすい科目です。HLの内容はSLの内容との重複が多いので、HLとSLのレベルの差は小さく、理科系科目が苦手な人や文系の人でもHLを取得しやすいと言われています。

*大学、学部によっては、IBの必修科目や、HL/SLの指定がある場合があります。また評価が高い場合には、奨学金や単位免除が受けられる場合があるため、IBの科目を決める際は、事前に受験希望の大学の受験要項を確認しておくと良いでしょう。

【経験者の体験談・アドバイス】HL
・HLを取っている人は、理系を目指す人が多かった印象があります。Biology(生物)が好きな人が多く、生徒皆にやる気があって楽しかったです。

・難しい単元は理解しきれないまま暗記するのは大変でした。分からないところは質問したりして解決しながら勉強すると良いと思います。

・基本的にはSLの発展編として学ぶので、Biology(生物)が好きなら勉強しやすいと思います。

・授業は必ずしも教科書に沿っているわけではないので、ノートをまとめるのが大変でした。特にHLの場合は週に5回も授業があるため、ノートを取り遅れてしまうとどんどん溜まってしまい、追いつくのに苦労しました。こまめに復習してノートを作りましょう。

・SLですら暗記量が非常に多いので、HLは本当にBiology(生物)が好きな人でないと難しいと思います。


【経験者の体験談・アドバイス】SL
・SLのクラスには、理系の科目が苦手な人やできるだけ高い点数をとりたい人が多かったです。

・教科書は500ページ程あるので全て暗記するわけにはいきません。自分で大切だと思う箇所を選び、暗記していくのをお勧めします。また、経験者の情報なども頼りにすると良いと思います。



 

 

IB Biology (生物) スコアアップのコツ

IB Biology(生物)の対策をIBDP高得点取得者に聞きました!勉強の仕方や進め方に関して分からないこと、Biology(生物)で満点を取得した人に聞きたいことなどがございましたらお気軽にお問い合わせください!


IB Biology(生物)の勉強方法

Biology(生物)の勉強において最も重要なことは、Syllabusに沿って勉強をすることです。Syllabusには各Topicsごとに覚えなければならないこと、できるようにならなければならないことが書いてあるので、それをノートなどにまとめ、箇条書きなどで答えを書いたシートを用意しておくと良いでしょう。それらは基本事項なので、テストにSyllabusの内容がそのままの形で出題される場合もあり、そうでなくても応用問題が解きやすくなります。Topicsごとのテストもその中から出題されることが多く、問題とそれに対する答え方を覚えておくと、最終テストのみならず普段のテストで高い点数を取ることができるので成績向上につながります。

 

IB Biology(生物)のテスト対策方法

1. Topicsごとの小テストの復習
Topicsごとのテストで間違えた問題に関しては、何を書くと点数がもらえるのかを再確認しましょう。そして、正しい解答の書き方と配点などを書いたまとめシートなどを作って随時追加、修正をしていきましょう。全ての正しい答えが書かれたシートは、最終試験の前に印刷して暗記用のシートとして使うと良いでしょう。もしくは、それに沿って1つ1つの問いに答えていくという練習法も効果的です。

2. 内容の暗記
Biology(生物)は暗記量も多く、長期休暇などの授業がない期間を挟むと覚えた内容をつい忘れてしまいがちです。自分で作った暗記シートを使ってこまめに問題を解く、何も見ずに図を書きながら名称を書く、など内容を覚えているかどうかの確認作業をし、常に頭の中に知識を入れておくように心がけましょう。

 

IB Biology(生物)の試験対策

最終試験前に、Past Paper(過去問)を繰り返し解くことが対策につながります。時間を計りながら過去問を解く練習をして、時間配分などの感覚を身につけておきましょう。また、何を書けばその点数が取れるのかを常に考えて、無駄のない解答を書けるようにしておくことも大切です。


BiologyのPaper別の対策を知りたい方はこちらのページをご覧下さい!

7点満点取得者が伝授!国際バカロレアの生物(IB Biology) 試験対策方法・勉強法



 

 

IB Biology(生物)のIA(Internal Assessment)対策

BiologyではIA(Internal Assessment)としてII(Individual Investigation)を行います。行う時期は学校によって異なりますが、定められた期間内にResearch Questionという実験において証明したいこと、結果によって証明されると考えられる問題事項を決め、それに答えるための実験を自分で考えて実行し、レポートを作成します。

*Research Questionのトピックはコースに関連している必要はありませんが、コースで学ぶレベルのトピックである必要があります。あまり難易度の高いトピックにしてしまうと、2週間では実験をし、書き終えられないので気をつけましょう。

【レポートを書く際のアドバイス】

レポートを書く際は、実験を通して証明されたことを適切なグラフや表を用いて示すこと、単位やError barなどBiology(生物)の基本的な知識を正しく使用することを心がけましょう。

また、細かく定められたCriteria(クライテリア)を確認しながら、ひとつひとつの作業を丁寧に行っていくことも重要です。II(Individual Investigation)をやる時間は限られているため、何回も実験をやり直していると、レポートを書く時間が足りなくなってしまいます計画性を持って実行し、添削、修正を繰り返して納得のいくレポートを作成しましょう。

Biology IAで高得点を目指したい方はこちらのページをご覧下さい!

IB Science系 Internal Assessment (IA)で高得点を取るためのレポートの書き方



 

 

IB Biology(生物)のEE(Extended Essay)対策

Group 4のEE(Extended Essay)は、実験をベースにするか、文献のみの調査にするかを選択できます。すでに検証されている実験はテーマとして選択できないため注意しましょう。しかし、そうなると実験のテーマ設定やデザイン(*)が難しくなったり思うように結果が出ない場合もあるので、事前に考慮しておく必要があります。文献のみで調査する場合も、論文等からデータを複数集める必要があります。その後は、それらのデータを独自の視点で分析し、結論をまとめてエッセイを書きあげます。

いずれにせよ、複数の実験データと自分なりの見解が求められるため、点数が比較的とりにくいとされています。高得点を取得するには、事前に様々なケースを想定して計画を立て、検証できる実験かを確認し、行う必要があります。他の科目と同様に学校の先生だけではなく、塾や家庭教師の先生など、様々な人に相談し、自分なりの見解が持てる実験を計画し、納得のいくエッセイを書き上げましょう。

*デザイン: 課題に沿った実験をすべて自分で考えて、実験方法を書くレポート

 

 

Extended Essayの概要や対策法、スコアアップのコツが知りたい方はこちらのページをご覧ください。

IB Extended Essay(課題論文): 科目選択や対策法、スコアアップのコツ紹介


EDUBALのIB Biology(生物)のIA、EEなどのエッセイ添削にも対応します。
詳しくはEssay(小論文)添削サービスをご覧ください。



 

 

IB Biology(生物)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)について

IB Biology(生物)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)はこちら(IBOホームページ)でご確認ください。

 

他の科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

 

*2021年度試験については、変更点があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

 

教師は全員元IB生!オンライン家庭教師のEDUBALのIBコースについて

EDUBALでは、国内外問わずIB生の可能性を広げるためにオンラインでの指導を通して世界中のIB生の勉強のサポートを行なっています。教師は全員IB経験者であるため、生徒様の悩みに寄り添った指導や相談に応じることが可能です。IBの勉強でお困りの方は、EDUBALへお問い合わせください!

EDUBALでは、国内外問わずIB生の可能性を広げるためにオンラインでの指導を通して世界中のIB生に 指導を行なっています。

IB対策にEDUBALが選ばれる3つの理由
IBの経験のある教師に個別に指導をしてもらえるから
オンライン受講で、世界のどこでも自宅から授業を受けることができるから
日本語でも英語でも指導をできるから

無料体験授業も実施中・指導実績400件以上
「帰国子女の先輩に指導をしてもらうことで、モチベーション向上に繋がった」という声もいただいています。
実際にPredicted gradeを2、3点アップした生徒も珍しくはありません。
指導についての詳しい情報は以下のページをご覧ください。

 

 

 

IB Biology の指導が可能なEDUBAL教師

EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • 先生は冷静に指導方針を立てており、プロ意識があります。きちんと計画を立てられた冷静なご指導、感謝しております。

    • スタンダードコース
    • 中1~3
    • カタール
  • 思春期女子の心を上手にキャッチして,モチベーションを高めながら指導していただきました。

    • 短期集中コース
    • 高1~3
    • 岡山県
  • 先生自身も私が今教わっている科目を経験していることから、生徒に親身になって下さり、生徒目線の指導を行なって頂いています。なので、学校の教師と比べてもとても分かりやすいです。また、大学生活や留学先での生活なども気軽に教えて下さり、とても参考にになります。驚くべきことに、私が聞く質問にも全て答えがあるので、どれだけその教科に精通してるかがよく分かります。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 埼玉県
  • 生徒思いで熱心なとても良い先生に担当していただきました。親子ともに大好きで憧れる先生でした。もし、IBのボーダー超えることができたら、先生の通っている大学にも挑戦させていただきたいなと思っております。

    • 短期集中コース
    • 高1~3
    • 広島県
  • 先生ご自身もSAT、TOEFLの経験者だったこともあり、受験生目線でいろんなことを教えてくださいました。短い間でしたが、本当にありがとうございました。自己ベストを達成することができて、納得のいく結果を残せてよかったです。

    • 短期集中コース
    • 高1~3
    • カナダ