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これからIBを履修しようか考えている方、IB科目選択を控えた方、現在IBで学ばれている方、さらに保護者の皆さまもIB生物の科目選択に関する疑問は尽きないかと思います。
実際、私がIB生物の科目選択を控えていたころ、
「生物学では何を学ぶべるのだろう?」
「HLかSL、どっちにしよう?」と悩み、
IBが始まってからは、
「生物学の課題はどのくらいの比重があるのか?」
「試験の形式や範囲はどうなっているのだろう?」
など、常に疑問が尽きなかったのを覚えています。
本ページは、IB生物に関して、IB経験者の筆者がIB生・Pre-IB生が持ちうる疑問に詳しく解説していきます。
(2023年8月から最初の指導に使用される新しいカリキュラムを参考にしています。)
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BiologyにおけるHLとSLの違いは扱う単元の数になります。
HLをとっている生徒も、SLをとっている生徒も、Coreと呼ばれる必修単元(1~4)を学びます。このうち、一部の単元はHLでのみ教われます。
各分野の具体的な学習内容は次の通り表の通りです:
<学習トピック>
SL | HL | |
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1. Unity and diversity | ・Water ・Nucleic acids ・Cell structure ・Diversity of organisms ・Evolution and speciation ・Conservation of biodiversity 指導時間目安: 19時間 |
・Water ・Nucleic acids ・Origins of cells* ・Cell structure ・Viruses* ・Diversity of organisms ・Classification and cladistics* ・Evolution and speciation ・Conservation of biodiversity 指導時間目安: 33時間 |
2. Form and function | ・Carbohydrates and Lipids ・Proteins ・Membranes and membrane transport ・Organelles and compartmentalization ・Cell specialization ・Gas exchange ・Transport ・Adaptation to environment ・Ecological Niches 指導時間目安: 26時間 |
・Carbohydrates and Lipids ・Proteins ・Membranes and membrane transport ・Organelles and compartmentalization ・Cell specialization ・Gas exchange ・Transport ・Muscle and motility* ・Adaptation to environment ・Ecological Niches 指導時間目安: 39時間 |
3. Interaction and interdependence | ・Enzymes and metabolism ・Cell respiration ・Photosynthesis ・Neutral signalling ・Integration of body systems ・Defence against disease ・Populations and communities ・Transfer of energy and matter 指導時間目安: 31時間 |
・Enzymes and metabolism ・Cell respiration ・Photosynthesis ・Chemical signalling* ・Neutral signalling ・Integration of body systems ・Defence against disease ・Populations and communities ・Transfer of energy and matter 指導時間目安: 48時間 |
4. Continuity and Change | ・DNA replication ・Protein synthesis ・Mutations and gene editing ・Cell and nuclear division ・Water potential ・Reproduction ・Inheritance ・Homeostasis ・Natural Selection ・Sustainability and change ・Climate change 指導時間目安: 34時間 |
・DNA replication ・Protein synthesis ・Mutations and gene editing ・Cell and nuclear division ・Gene expression* ・Water potential ・Reproduction ・Inheritance ・Homeostasis ・Natural Selection ・Sustainability and change ・Climate change 指導時間目安: 60時間 |
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* ー HL生のみ習う内容
IB BiologyのHL(Higher Level)は、SL(Standard Level)に比べて学習内容が多く、指導時間も長いため、より深い理解と高度な探究が求められます。HLではSLにはない「Gene expression」や「Muscle and motility」などの専門的なトピックも学びます。生物学を深く学びたい、または将来の進学やキャリアに生物学を活かしたい方にはHLの選択が適しています。
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External Assessment (外部評価) |
Paper 1 | Section A: 選択問題(CoreとAHLから出題) 比重:18% (40marks) 試験時間:60分 計算機:なし 内容:基礎的な短答式の問題を含む。 |
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Section B: 応用的な選択問題(CoreとAHLから出題) 比重:18% (35marks) 試験時間:60分 計算機:なし 内容:応用力を測る質問が含まれる。 |
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Paper 2 | 範囲:CoreとAHLから 比重:44% (80marks) 試験時間:150分 計算機:あり 内容: データを元にした記述問題が出題される。extended-responseは3問中2問回答する。 |
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Internal Assessment (内部評価) |
SI(Scientific Investigation) | 比重:20% 内容: 自らの仮説を証明するために実験を行い、6~12ページのレポートにまとめる。最大3人までのグループとしてSIの相互補助を行うことも可能。また、Collaborative Science Projectという名目で、別途グループとしての研究を10時間ほどかけて行う必要がある(IAのスコアにはならない)。 |
External Assessment (外部評価) |
Paper 1 | Section A: 選択問題(Coreから出題) 比重:18% (25marks) 試験時間:45分 計算機:なし 内容:基礎的な短答式の問題を含む。 |
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Section B: 応用的な選択問題(Coreから出題) 比重:18% (30marks) 試験時間:45分 計算機:なし 内容:応用力を測る質問が含まれる。 |
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Paper 2 | 範囲:Coreから 比重:44% (50marks) 試験時間:90分 計算機:あり 内容: データを元にした記述問題が出題される。extended-responseは2問中1問回答する。 |
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Internal Assessment (内部評価) |
SI(Scientific Investigation) | 比重:20% 内容: 自らの仮説を証明するために実験を行い、6~12ページのレポートにまとめる。最大3人までのグループとしてSIの相互補助を行うことも可能。また、Collaborative Science Projectという名目で、別途グループとしての研究を10時間ほどかけて行う必要がある(IAのスコアにはならない)。 |
コロナでどう変わった?2021年 国際バカロレア(IB)の変更点と対策のポイントのご紹介
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Group 4(理科系科目)の中では必要事項を暗記すれば比較的点数が取りやすい科目です。HLの内容はSLの内容との重複が多いので、HLとSLのレベルの差は小さく、理科系科目が苦手な人や文系の人でもHLを取得しやすいと言われています。
*大学、学部によっては、IBの必修科目や、HL/SLの指定がある場合があります。また評価が高い場合には、奨学金や単位免除が受けられる場合があるため、IBの科目を決める際は、事前に受験希望の大学の受験要項を確認しておくと良いでしょう。
【経験者の体験談・アドバイス】HL
・HLを取っている人は、理系を目指す人が多かった印象があります。Biology(生物)が好きな人が多く、生徒皆にやる気があって楽しかったです。
・難しい単元は理解しきれないまま暗記するのは大変でした。分からないところは質問したりして解決しながら勉強すると良いと思います。
・基本的にはSLの発展編として学ぶので、Biology(生物)が好きなら勉強しやすいと思います。
・授業は必ずしも教科書に沿っているわけではないので、ノートをまとめるのが大変でした。特にHLの場合は週に5回も授業があるため、ノートを取り遅れてしまうとどんどん溜まってしまい、追いつくのに苦労しました。こまめに復習してノートを作りましょう。
・SLですら暗記量が非常に多いので、HLは本当にBiology(生物)が好きな人でないと難しいと思います。
【経験者の体験談・アドバイス】SL
・SLのクラスには、理系の科目が苦手な人やできるだけ高い点数をとりたい人が多かったです。
・教科書は500ページ程あるので全て暗記するわけにはいきません。自分で大切だと思う箇所を選び、暗記していくのをお勧めします。また、経験者の情報なども頼りにすると良いと思います。
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IB Biology(生物)の対策をIBDP高得点取得者に聞きました!勉強の仕方や進め方に関して分からないこと、Biology(生物)で満点を取得した人に聞きたいことなどがございましたらお気軽にお問い合わせください!
Biology(生物)の勉強において最も重要なことは、Syllabusに沿って勉強をすることです。Syllabusには各Topicsごとに覚えなければならないこと、できるようにならなければならないことが書いてあるので、それをノートなどにまとめ、箇条書きなどで答えを書いたシートを用意しておくと良いでしょう。それらは基本事項なので、テストにSyllabusの内容がそのままの形で出題される場合もあり、そうでなくても応用問題が解きやすくなります。Topicsごとのテストもその中から出題されることが多く、問題とそれに対する答え方を覚えておくと、最終テストのみならず普段のテストで高い点数を取ることができるので成績向上につながります。
1. Topicsごとの小テストの復習
Topicsごとのテストで間違えた問題に関しては、何を書くと点数がもらえるのかを再確認しましょう。そして、正しい解答の書き方と配点などを書いたまとめシートなどを作って随時追加、修正をしていきましょう。全ての正しい答えが書かれたシートは、最終試験の前に印刷して暗記用のシートとして使うと良いでしょう。もしくは、それに沿って1つ1つの問いに答えていくという練習法も効果的です。
2. 内容の暗記
Biology(生物)は暗記量も多く、長期休暇などの授業がない期間を挟むと覚えた内容をつい忘れてしまいがちです。自分で作った暗記シートを使ってこまめに問題を解く、何も見ずに図を書きながら名称を書く、など内容を覚えているかどうかの確認作業をし、常に頭の中に知識を入れておくように心がけましょう。
最終試験前に、Past Paper(過去問)を繰り返し解くことが対策につながります。時間を計りながら過去問を解く練習をして、時間配分などの感覚を身につけておきましょう。また、何を書けばその点数が取れるのかを常に考えて、無駄のない解答を書けるようにしておくことも大切です。
BiologyのPaper別の対策を知りたい方はこちらのページをご覧下さい!
7点満点取得者が伝授!国際バカロレアの生物(IB Biology) 試験対策方法・勉強法
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BiologyではIA(Internal Assessment)としてSI(Scientific Investigation)を行います。行う時期は学校によって異なりますが、定められた期間内にResearch Questionという実験において証明したいこと、結果によって証明されると考えられる問題事項を決め、それに答えるための実験を自分で考えて実行し、レポートを作成します。
*Research Questionのトピックはコースに関連している必要はありませんが、コースで学ぶレベルのトピックである必要があります。あまり難易度の高いトピックにしてしまうと、2週間では実験をし、書き終えられないので気をつけましょう。
【レポートを書く際のアドバイス】
レポートを書く際は、実験を通して証明されたことを適切なグラフや表を用いて示すこと、単位やError barなどBiology(生物)の基本的な知識を正しく使用することを心がけましょう。
また、細かく定められたCriteria(クライテリア)を確認しながら、ひとつひとつの作業を丁寧に行っていくことも重要です。SI(Scientific Investigation)をやる時間は限られているため、何回も実験をやり直していると、レポートを書く時間が足りなくなってしまいます。計画性を持って実行し、添削、修正を繰り返して納得のいくレポートを作成しましょう。
Biology IAで高得点を目指したい方はこちらのページをご覧下さい!
IB Science系 Internal Assessment (IA)で高得点を取るためのレポートの書き方
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Group 4のEE(Extended Essay)は、実験をベースにするか、文献のみの調査にするかを選択できます。すでに検証されている実験はテーマとして選択できないため注意しましょう。しかし、そうなると実験のテーマ設定やデザイン(*)が難しくなったり思うように結果が出ない場合もあるので、事前に考慮しておく必要があります。文献のみで調査する場合も、論文等からデータを複数集める必要があります。その後は、それらのデータを独自の視点で分析し、結論をまとめてエッセイを書きあげます。
いずれにせよ、複数の実験データと自分なりの見解が求められるため、点数が比較的とりにくいとされています。高得点を取得するには、事前に様々なケースを想定して計画を立て、検証できる実験かを確認し、行う必要があります。他の科目と同様に学校の先生だけではなく、塾や家庭教師の先生など、様々な人に相談し、自分なりの見解が持てる実験を計画し、納得のいくエッセイを書き上げましょう。
*デザイン: 課題に沿った実験をすべて自分で考えて、実験方法を書くレポート
Extended Essayの概要や対策法、スコアアップのコツが知りたい方はこちらのページをご覧ください。
IB Extended Essay(課題論文): 科目選択や対策法、スコアアップのコツ紹介
EDUBALのIB Biology(生物)のIA、EEなどのエッセイ添削にも対応します。
詳しくはEssay(小論文)添削サービスをご覧ください。
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IB Biology(生物)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)はこちら(IBOホームページ)でご確認ください。
他の科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。
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EDUBALでは、国内外問わずIB生の可能性を広げるためにオンラインでの指導を通して世界中のIB生の勉強のサポートを行なっています。教師は全員IB経験者であるため、生徒様の悩みに寄り添った指導や相談に応じることが可能です。IBの勉強でお困りの方は、EDUBALへお問い合わせください!
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指導についての詳しい情報は以下のページをご覧ください。
7点満点取得者にインタビュー!IB Chemistry(化学) HLの勉強法・対策法
自宅学習中のIB生がやっておくべき3つのこと
Chemistry, Biology, ESSの指導でIB40点取得!
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野上 先生(University of British Columbia / Bachelor of Design in Architecture)
野上 先生(University of British Columbia / Bachelor of Design in Architecture)
滞在国
カナダ・ハンガリー
担当コース
明るく積極性のある教師です。学ぶことの意味を生徒様と共有しつつ指導していきます。生徒様のやる気と好奇心を常に優先し、生徒様と共に勉強する楽しみや辛さを共感しつつ、順調に目標へたどり着くことを目指します。
中村 先生(上智大学 / 経済学部)
中村 先生(上智大学 / 経済学部)
滞在国
アメリカ・ドイツ
担当コース
真面目で努力家でありながら計画的な教師です。生徒様は総合的に学びを高めていくべきだと考えており、そのためにも一方的に教えるのではなく一緒に問題を解くといった心構えを持って生徒様を指導をします。
木村 先生(シンガポール国立大学 / 工学部)
木村 先生(シンガポール国立大学 / 工学部)
滞在国
ドイツ・イギリス・シンガポール
担当コース
真面目で努力家の教師です。様々な国内外インター校で苦労した経験を生かし、生徒様の成長を第一に考えてサポートしたいという思いがあります。ホワイトボードなど視覚情報を活用しながら、分かりやすい指導を心がけます。
下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
先生の指導により小説の読み取りが多面的になったようです。計画的に丁寧に授業してくださいました。EDUBALにお願いして良かったと思っております。今後とも宜しくお願い致します。
ご自分の体験をベースにした上で、生徒のレベルに合わせた対策を立てて対応してくれました。子供がなかなかうまくいかないときも、モチベーションを維持しながら淡々と授業を進め、しっかりと成果を出してくれました。目標には残念ながら届きませんでしたがそれに近い点数を取ることができたのは先生のお陰です。
とても明るくテキパキと、丁寧な指導ありがとうございました。本人も満足している様です。今後も何かありましたら宜しくお願い致します。
事前にきっちりと授業の準備をされ、毎回質の高い授業を提供して下さいました。そのお陰で指導していただいた教科の成績が上がりました。またそれが自信に繋がり、他教科の勉強も頑張るようになり、そちらの成績もアップしました。とても素敵な先生で、娘も先生の様な大学生になりたいと言っています。
わかりやすく丁寧に娘に対応していただきました。急な日程変更にも丁寧に対応していただき大変助かりました。