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2019年度より、国際バカロレア(IB)の数学(Maths)カリキュラムに変更が加えられます。この記事では、何が変わるのか、どんな影響があるかについてEDUBALスタッフが解説します。
※この記事は、IBO(国際バカロレア連盟)の発表(以下リンク)をもとに執筆しております。各IB認定校が具体的にどのように対応するかはお答えできかねますので、各学校にお問い合わせください。
Maths curriculum changes (IBO)
今回のカリキュラム変更点をざっくり解説すると、数学(グループ5)の選択科目が変わったということになります。従来の数学(グループ5)は、「数学スタディーズ」「数学SL」「数学HL」「数学FHL」の4種類から選択することになっていました。これは難易度に合わせた設計となっており、数学スタディーズが最も初歩的な数学を扱い、数学FHLが最も高度な数学を扱う、という構成になっていました。
今回のカリキュラムでは、数学の選択科目が次の4つとなります。このカリキュラムは、2019年度のDP1年生から適用され、2021年のFinal Examはこの科目で実施されます。
・Math Analysis and Approaches(HL)
・Math Analysis and Approaches(SL)
・Math Application and Interpretation(HL)
・Math Application and Interpretation(SL)
より詳しいIB Mathのシラバスの説明や、科目選択の際のポイントについてはこちらのページをご覧ください。
【IB(国際バカロレア)の数学選択】Analysis and ApproachesとApplications and Interpretationの比較!
IBOの発表によれば、より社会の実情に合わせて変更するという説明になりそうです。テクノロジーの進歩に伴い、従来必要とされていたスキルの重要性が低下し、数学的な「クリティカル・シンキング」の必要性が高まっています。そこで、数学という科目の学習を通じて、数学が実社会においてどのように活用されているのかの理解を深め、今まで直面したことのない状況においても活用することのできる数学的思考力を鍛えていけるような学習体系に変更する、というのが今回のカリキュラム変更の趣旨です。
では、変更後の科目はどのような違いがあるのでしょうか?HLとSLの違いは、従来どおり難易度の差になります。そこで、Math Analysis and ApproachesとMath Application and Interpretationの違いについて以下にまとめます。
Math Analysis and Approachesは数学的思考力や分析力の養成に重点をおいたカリキュラムになっています。「微積」や「幾何学」など、現実の事象を数学的に分析するのに役立つ単元の学習の比重が高くなっています。
Math Application and Interpretationは数学的に物事を描写(モデル化)し、問題解決へと導く力の養成に重点をおいたカリキュラムになっています。「関数」や「統計・確率」など、現実の事象を数学的に表現するのに役立つ単元の学習の比重が高くなっています。
通っている学校で両科目が開講されている場合、どのように科目を選ぶべきでしょうか?これは筆者の個人的な意見となりますが、将来専攻したい学問によって選ぶのというのが1つの手です。経済学や社会学などの分野では、複雑な要素が絡み合う社会を、統計などを用いて数学的に解析することが求められます。このような学問に興味がある人は、Math Application and Interpretationが役に立つでしょう。それに対して、工学や理学などの分野では、現実の事象を抽象的にモデル化し、何が起こっているのかを数学的に表現することが求められます。このような学問に興味がある人は、Math Analysis and Approachesが役に立つのではないかと思います。
さて、今回の科目変更でもう一つ気になるのが、「大学入試はどう変わるのか」という点です。特に、日本の大学のIB入試ではこれまで、理系学部を中心に「Math HLを履修していること」や「Math HLで4点以上を取得していること」などが出願条件になっていました。これらの条件はどうなるのでしょうか?
結論から言えば、「大学の対応についてはまだ分からない」というのが実情です。変更後のカリキュラムでIBを履修した高校生が卒業するのは、まだ2年後ということになります。EDUBALも大学関係者へのヒアリングを行いましたが、「これから検討する」という回答でした。したがって、これからの大学の発表を待つしかなさそうです。
これも筆者の個人的な意見となりますが、将来的に医学部を始めとする理系の学部への進学を検討している方は、どちらの科目であれHLを取得することを目指したほうが良いと思います。これまでも、日本の大学は理系学部においては数学HLの取得を出願条件とすることが多かったため、Analysis/Applicationのどちらを選ぶにせよ、HLを取得するのが無難な対応だと考えます。
より詳しいIB Mathのシラバスの説明や、科目選択の際のポイントについてはこちらのページをご覧ください。
【IB(国際バカロレア)の数学選択】Analysis and ApproachesとApplications and Interpretationの比較!
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