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桜島や黒豚などで有名な鹿児島県。その中心である鹿児島中央駅から徒歩約20分の場所に国立鹿児島大学は位置しています。9つの学部と10の大学院を持つ総合大学である鹿児島大学は、「進取の精神」を基本理念とし、明治維新の引き金となった薩摩藩らしいチャレンジングな取り組みを推進する大学です。国立大学として3番目にはじめた国際バカロレア入試(IB入試)もその表れと言えるでしょう。EDUBALスタッフが実際に鹿児島大学の先生方に取材し、帰国子女・IB生におすすめしたいポイントを伺いました。
※IB入試・IB生の生活に関しての詳しいインタビューは、下記の記事をご覧ください!
成長できる環境が充実!鹿児島大学のIB(国際バカロレア)生にとっての魅力とは?(Univ-it!)
「私は鹿児島大学総合教育機構グローバルセンターに所属しています。グローバルセンターでは留学生の受け入れなども行っておりますが、私は学生海外派遣部門で学生の海外派遣を担当しています」
「私も同じく総合教育機構のアドミッションセンター(入試部門)に所属しています。学生の入り口の部分で入試改革や入試広報を担当しながら、共通教育の授業も担当しています」
―鹿児島大学は「進取の精神」を基本理念とされていますが、どんな精神を指しているのでしょうか?
「簡単に言うと、『道がないところにも道を作っていく』『どんな困難にも果敢に立ち向かっていく』という精神のことですね。これを基本理念に据えているのは、そういう素養を持った人に来て欲しい、そして『進取の精神』を持った人材を育てたいという私たちの思いがあるからです。私たちが国際バカロレア入試を創設したのも、この精神に通じる部分があると思います。(竹内准教授)
―なるほど。では、鹿児島大学の特徴と言える学部は何ですか?
「やはり鹿児島大学の看板学部といえば、農学部・水産学部・共同獣医学部です。これら農水系の研究は、鹿児島大学ならではの特色です」(竹内准教授)
「特に、全国的に見ても、水産学部が独立してある大学は少ないです。鹿児島県が第一次産業(農業・林業・水産業)の盛んな地域であり、農林学校にもルーツがある本学の歴史を見ても、これらの研究は強みだと思います」(畝田谷教授)
―たしかに、水産学部が設置されている大学は珍しいですね。そんな中で、お二人はどんな学生を育てたいとお考えでしょうか?
「多様な人材がいる中で、お互いの価値観にふれあい、刺激し合いながら成長していって欲しいと思っています。そのために入試改革を行うのが私の役目です。国立大学全体に言える話ですが、鹿児島大学でも学生の約7割は一般の前期試験から入学する結果、人材が画一化してしまうという問題があると思っています。できるだけ多様な学生に入学してほしいですね」(竹内准教授)
「私は留学しようとする学生と普段から接していますが、やはりそういう学生は目的意識が高く、決断力があり、継続して努力できる人が多いですね。そういう意味では、留学に前向きな学生は『進取の精神』をまさに持っていると私も感心して見ています。逆に、私としてはもっとそういう学生が増えて欲しい、もっと多くの学生に留学制度について知ってほしいと、啓発活動をして裾野を広げようとしています」(畝田谷教授)
鹿児島大学には、P-SEG(進取の精神グローバル人材育成プログラム)という国際教育プログラムが設置されています。このプログラムは、鹿児島大学の学生が参加することのできる海外研修・留学の制度をロードマップ化してまとめたものであり、1年生から4年生まで様々なレベル・目的の留学制度を順番にステップアップしながら、自分に合った留学ができる仕組みとなっています。
「P-SEGでは、まず1~2年時の共通教育の中で、海外研修を行っています。これは長期休暇を利用して教員が引率する形をとっていますが、そこから始めて、じゃあ専門教育でも海外に行ってみようなど、どんどん次のステップに行きやすいようにプログラムを設計しています」(畝田谷教授)
「最近の入学生に対する調査でも、『留学がしやすそうだから鹿児島大学を選んだ』という声が増えています。だんだんとそういうイメージが付いてきているのかなという実感があります」(竹内准教授)
2018年度からは、「地域人材育成プラットフォーム」における3番目のプログラムとして、「かごしまグローバル教育プログラム」も始まりました。このプログラムもやはり、1年次から参加できるようになっており、英語で行われる科目を履修しながら、3年次の海外実地体験では実践的に問題解決に取り組むというPBL(Problem Based Learning)を行います。2018年にはさらに、UCL(University College London)に修士課程の1年間、大学からの全学給付で留学できる「UCL稲盛留学生制度」も始まっています。
―「地域人材育成プラットフォーム」という名前からは、鹿児島県の地域課題を解決する人材を育てるためのものという印象を受けます。どうしてこの中にグローバル教育のプログラムが設置されたのでしょうか?
「地域の課題は、必ずグローバルに関連している時代です。例えば、少子高齢化問題をとってみても、それは中国や韓国でも進んでいる問題です。畜産が盛んな鹿児島県では、鳥インフルエンザなど人獣共通感染症が問題となりますが、人の移動が容易になった現代では、やはりこれも世界的な問題だと思います。地方の過疎化に伴って、いかにコミュニティ・教育・交通インフラを維持するかが問題となります。カリフォルニア発祥のUBERも、鹿児島のかごりん(※市内のレンタルサイクルサービス)も、問題意識としては同じだと思うのです。もはや、地域の問題はグローバルな課題として捉えたほうが、イノベーションは起こりやすいのではないでしょうか。
また、『地域』という言葉は 『鹿児島』という固有名詞を指しているというわけでもないと個人的には思います。グローバルな視点で地域課題の解決法を考えた本学の学生が、将来的に他の地域で活躍することがあっても良い。グローバル化が進む現代において、鹿児島大学を卒業した人に鹿児島に残って欲しいというのは視野が狭いのではないかと思います。むしろ広い世界を見てグローバルな人脈を形成した人が、海外・国内問わず色んな所で活躍して、結果的に将来鹿児島と世界を結んで、鹿児島の地域課題が解決されるというということもありえるのではないでしょうか」(畝田谷教授)
-鹿児島大学では、「南北600km これが私たちのキャンパス」というキャッチフレーズも掲げてらっしゃいますね。先ほどから話に出ている畜産業の他にも、桜島に代表される火山など、鹿児島県ならではの特徴がたくさんありますが、実はローカルに見えるものもグローバルに捉えることができるということですね。
「そうですね。防災研究も地域のひとつの重要な核となる課題です。最近の報道で、イタリアにおける防災研究について目にしました。イタリアもやはり火山や地震の多い国ですから、そこから学ぶこともたくさんあると思いますね」(畝田谷教授)
―鹿児島大学の卒業生といえば、京セラ創業者の稲盛和夫氏が有名です。稲盛氏はまさに、グローバルに活躍しイノベーションを起こし続けてきた方ですよね。
「稲盛氏のような卒業生を今後も輩出できれば素晴らしいと思いますね。2018年に創設した『UCL稲盛留学生制度』は、全額給付でイギリスのUCLに一年間留学できる制度です。大変なお金がかかっていますが、世界にイノベーションを起こす人材を育てるための投資です」(畝田谷教授)
―帰国子女の方は、やはり日本に戻ったあとも世界で学びたいという希望を持った人が多いと思います。充実した留学制度をもつ鹿児島大学は、帰国子女の方にもおすすめできる大学ですね。留学するにあたっては、どんな条件が課されるのでしょうか?
「各留学制度によって細かい条件は違うので一概には言えませんが、やはり学業成績は重要です。JASSO(日本学生支援機構)の奨学金には、一定の成績基準が課されています。鹿児島大学に来てぜひ留学したいという方は、入学後一生懸命勉強してほしいと思っています。あとから留学したいと思ったときに、成績基準を満たしていなければ、行けないことになってしまいますから」(畝田谷教授)
―語学の成績基準などもありますか?
「英語圏に行く方には、もちろんTOEFLなどの条件が課されます。中国・韓国・フランス・ドイツなど、非英語圏に行く方には、現地語の検定などが必要になる場合もあります」(畝田谷教授)
-最後に、畝田谷教授から受験を考えている高校生にメッセージをお願いします。
鹿児島大学には総合大学の強みがあると思います。キャッチフレーズは「南北600km これが私たちのキャンパス」。水産学部には南星丸という練習船があり、農学部にも高隈演習林があります。理学部は入来に光赤外線望遠鏡を持っている他、国立天文台の電波望遠鏡も置いています。このように、鹿児島の地域の特徴を活かした設備がたくさんあります。「進取の精神」をもって、鹿児島大学が用意している設備や留学制度を積極的に活用していくような学生の方に入ってきてほしいと思います。
今回は、鹿児島大学のインタビュー記事をお届けしましたが、いかがでしたか?実際に現地に赴いて取材してみて、筆者は「非常に特色と目指す方向性がはっきりしている国立大学」という印象を強く受けました。水産研究や獣医学研究など、得意としている学問分野が明確だからこそ、将来やりたいことがマッチしている受験生には非常におすすめの大学です。
鹿児島大学には帰国子女枠は設けられていませんが、IB入試が実施されています。留学制度も豊富に準備されており、海外経験のある帰国子女・IB生にとっても嬉しい環境なのではないでしょうか。
EDUBALでは、オンライン通話を利用した家庭教師サービスを提供しています。鹿児島大学のIB入試を目指しているIB生や、鹿児島大学の一般受験を目指す帰国子女の方で、勉強にお悩みの方は、お気軽にご相談ください!姉妹サイトのUniv-it!では鹿児島大学のIB入試を担当している竹内先生に、詳しくお話を伺ってます。以下の関連記事をチェックしてください。
この1ページで悩み解決!IBDPブログ記事まとめ
【鹿児島大学編】IB(国際バカロレア)入試で医学部に合格する方法〜入試情報、受験対策法など
【まとめ編】IB(国際バカロレア)入試で受験できる国内大学の医学部
IB入試で最低限知っておくべきこと〜受験の流れや失敗しないコツ紹介!〜(Univ-it!)
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
優しく教えていただいいる上、レッスンの内容が深みがあり、授業がとても楽しいです。先生に出会って志望大学へのモチベーションがますます高まりました。楽しいのはもちろんのこと、いつも程よい緊張感がある先生の授業が大好きです。
楽しい授業をしていただいています。
注意点を示す時に的確かつ簡潔に説明していただけてとてもありがたいです。質問にはすべて丁寧にいただき、帰国子女としての受験の実体験からも多くアドバイスしていただけます。自分の日本語力が周りより低い中、受験合格までの文法や言い回しを沢山指導していただきました。量をたくさんこなすよりも一つ一つのトピックを分析しながら話し合う先生の教え方が自分にすごく合っていると思っています。去年書いた小論文からは大きく成長していると感じ、面接でもだいぶ自信がついてきました
とても上手に授業を進めてくださいました。回答をしたときに仮に間違った回答や趣旨から外れた回答をしてしまっても、決して否定せずに肯定的なアドバイスをくださり、時にはその解答を活かしたアドバイスなどをしていただけたことによって、「回答をすること」自体も楽しくなったようです。子供の考えを丁寧に聞いてくださるため、モチベーションが自然と上がっていきます。授業の内外関わらずコミュニケーションをとりやすく、モチベーションを維持することができました。
しっかり対話しながら授業を進めてくれます。 勉強に対するモチベーションが上がっていて、感謝しています。