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IBOは2019年度からEnglish Language and Literatureのカリキュラム変更を発表しました。本記事では、新しいカリキュラムがどのようにして変わったのか、また既存のカリキュラムとの比較や対策方法について、EDUBALスタッフが徹底解説します!
※この記事は、IBO(国際バカロレア連盟)の発表をもとに執筆しております。各IB認定校が具体的にどのように対応するかはお答えできかねますので、各学校にお問い合わせください。
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IBでは、常に最新の教育におけるリサーチや以前のカリキュラムからの反省を元に7年のサイクルでカリキュラムを変更することが義務付けられています。カリキュラム変更の一番の理由としては前回のカリキュラム変更から7年が経ち、より現代を生きるIB生に合ったカリキュラム作りをする必要があったからです。新しいカリキュラムでは授業の進め方に自由度が高まり、生徒全員がそれぞれの環境に合った授業を受けることができるようになりました。IB認定校が世界全体で増えている今、様々な環境や文化に合わせた授業を組むことができるようになったのは、IBを普及させていく上では大きな利点だと言えます。
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IBならではの教育学に基づいて、Language and Literatureではより教師が授業の進め方や単元の教え方を自由に組み替えられるようにカリキュラムが変更されました。この変更によって、従来のカリキュラムではある程度読まなければいけない本や文章が決まっていたのに比べ、新カリキュラムでは授業の進め方に自由度が加わることで分析できる文章の種類も大幅に増加するそうです。
従来のカリキュラムでは複数のassessmentに分かれていた評価を1つの新しいassessmentにまとめることで、全体のassessment数が減るように変更されました。新しいIBのポリシーとして生徒のストレス軽減を目的に、SLは3つ、HLは4つが最大で受けることができるassessmentの数として設定されました。学べる分野やスキルが減ることが懸念されていましたが、IB認定校や大学との交渉を経て、各assessmentで学ぶ分野が別になるように設計されているそうです。
従来のカリキュラムではLanguageとLiteratureにはそれぞれ別のカリキュラムが組まれていて、評価の元となるasessmentの種類や方法も全く別でした。新しいカリキュラムでは、よりそれぞれの分野の関係性を見い出すため、そしてコースとしての一貫性を保つためにシラバスの構造やassessmentの方法が同じ、または似たものになるようカリキュラムが変更されています。これによって、先ほど申し上げた授業の進め方の自由度も高まっていくそうです。
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今回のカリキュラム変更では、従来では別だったLanguageとLiteratureのカリキュラムが似たようになることから、それぞれのシラバスに大きな変更が多くなることが予想されます。また、分析する文章や本にも幅が出るので、各学校で全く別のジャンルや年代の本を読むことも予想されます。
IBOはカリキュラム変更に伴って来た外部からの質問に対応しているので、その情報を元に新旧カリキュラムの具体的な違いについて深掘りしていきます。
従来のカリキュラムでは、文章の書かれた背景や表現方法を元にその文章の意味を分析するIndividual Oral Commentary(IOC)、自分が選んだ文章を分析するFurther Oral Activity、プレゼン形式の発表をするIndividual Oral Presentationの3つに分かれていました。新しいカリキュラムでは、この3つを融合させて新しいOral Assessmentになるそうです。この三つを融合させることで、IOCにある表現方法の分析を評価しつつ、文章と世界事情の関係につしての生徒なりの考えも同時に評価ができるようになりました。また、今まで3つあったassessmentが1つにまとめられたことで、コース全体を通してこのassessmentの準備をする時間が増えたのも大きな特徴です。
今年度からカリキュラムが変更され、カリキュラムが変更されてから一番最初の試験が2021年になるため確定されてはいませんが、最終試験の内容にも変更点があるようです。Paper 1に大きな変更が予定されており、Paper2は現在大きな変更は予定されていないそうです。従来のPaper 1は初見で2つの種類の文章の類似点、相違点について分析する小論文でしたが、新しいPaper 1では比較の問題は出なくなると予想されています。
また、従来のPaper 1ではある程度出題される文章のジャンル(詩、コラム、新聞、小説など)が決まっていたのに対し、新しいPaper 1では毎年決まったジャンルで出題されることはなくなる予定です。特にHLの生徒には、どのジャンルの文章が出題されても分析ができるという見込みの元この変更がなされる予定です。
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私(筆者)はIBDPでEnglish Language and Literature AのHLを選択していました。新しいカリキュラムの大きな変更点として、assessmentの数が減り融合されたのはIB生のストレス軽減はもちろん、assessment一つ一つのクオリティを上げることができる面で非常に効果的だと思います。一般的にIBのHL科目はassessment数が多いので、それに圧倒されてassessmentから学びを得るよりもassessmentをとにかくこなすイメージで課題に取り組んでしまうことが多くありました。英語が第二外国語の場合、English Bを選択する人は多いと思いますが、新しいカリキュラムはassessment数が減り各assessmentに比較的余裕を持って取り組めるのでEnglish Aのレベルもチャレンジしやすくなっているように感じました。また、分析する本や文章の種類も豊富になるそうなので自分が読みやすい本、分析しやすい本を選ぶことも可能になると思います。特に英語圏の海外大学受験を視野に入れている人はEnglish Aを選択した方が有利なのでオススメです。
しかし、Paper 1の難易度は確実に上がると思います。Assessmentの数が少なくなった分、従来のカリキュラムよりも自分で最終試験の対策や勉強をする必要は出てくるでしょう。コースを通して色々なジャンルの文章を読む機会が増えていくと予想されるので、自分の得意なジャンル、苦手なジャンルを理解して、事前に対策しておくことがとても重要です。
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今回は新しく発表されたEnglish Language and Literature Aのカリキュラム変更について詳しく解説してみましたが、いかがでしたか?
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