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英数学館高校は広島県福山市にある、中四国では珍しい英語イマージョン教育を導入している学校です。2016年には国際バカロレア(DP)の認定を受け、2019年の3月にIB1期生7名を輩出しました。認定間もない学校ながら、UBCをはじめとする海外の有名大学や、国内大学医学部などにも合格者を出しており、その教育の質の高さが証明されています。
この記事では英数学館高校のIBクラスが気になっている方に向けて、「英数学館高校のIBクラスではどんな教育が行われているの?」「IBクラスを卒業するとどんな将来が待っているの?」など気になる点を校長先生へのインタビュー形式でお伝えします。また、EDUBAL編集部が感じた、他のIB認定校と比較してのおすすめポイントなども最後に紹介していますので、英数学館が気になっている方はぜひ最後まで読んでください!
IBクラスの授業風景(生物の授業)
校長・永留先生
約20年前から国内の学校で英語イマージョン教育及び国際バカロレアの導入に携わる。英数学館以前にも2校でIB導入を主導した経験を持つ。都市部ではない地方にも国際バカロレア教育を広める必要があるという思いもあり、英数学館の校長として就任。
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ー英数学館全体として教育の目標・ビジョンはどのようなところにありますか?
「英数学館は真の『グローバルリーダー』を養成することを目標としている学校です。英数学館の創立者である加計勉先生は、原爆投下によって焼け野原になってしまった広島の街を見て、『この街を再建するには教育が不可欠だ』という強い想いを抱いたと聞いています。そして、『世界中に友達がたくさんいる』という状態であれば、二度と悲惨な戦争は起きないはずだと考え、国際交流の盛んな私学を作りました。こうしたバックグランドを持つ英数学館は元来グローバル・リーダーシップを重視しており、IB(国際バカロレア)の理念にも合致していたと言えます」(永留先生)
ー多大な戦災を経験した広島という都市のバックグランドが反映された学校なんですね。英語イマージョン教育を導入するなど、英語教育に力を入れ始めたのはどういうきっかけがあったんですか?
「今年卒業したDPコース1期生が小学1年生として入った12年前から、英語イマージョン教育を小学校で取り入れました。これも、将来IBDPを導入することを見据えた改革だったと聞いています。英数学館小学校も、現在PYP候補校になっています。
ただ英語を話せるようになることが目的ではなく、英語をツールとして世界の人々と考えをシェアできるグローバル人材を育成したいというところにやはり大きな目的があります」(永留先生)
ー真のグローバルリーダーの養成のためには、英語でコミュニケーションができることが必要だという判断だったんですね。先ほど校内を歩いていても、ネイティブの教員の方の姿が多く見られました。何名くらいいらっしゃるんですか?
「中高で12名、小学校に9名います」(永留先生)
ーこれからの時代、やはり英語をツールとして使いこなせることは不可欠だと考えますか?
「個人的な意見としては、『英語は話せた方がいい』というくらいですね。英語がペラペラだからといって偉いわけではありません。テクノロジーが進歩して、翻訳機も精度が高まるでしょう。でも、自分の言葉で顔と顔を見合わせてコミュニケーションがとれること、そして多様な人々とコミュニケーションをとることで知っている世界が広がることは重要だと思います。インドやインドネシアなど、これから人口が大きくなるアジア諸国でも英語話者は増えていますから、英語でコミュニケーションが取れる人はますます増えていくはずです」(永留先生)
Artsの授業の一環で制作された亥の水墨画
ー校長先生は日本の一条校がIBを取り入れる最初期から、IBに携わっていらっしゃいます。先生が考えるIBの魅力は何ですか?
「最初にIBに出会って一番に感じたことは、『こんなに難しいことを勉強するんだ』ということでした。大学の教養課程にあたるレベルのことを、高校生がやってしまうことに驚きましたね。IBの中核は「探究(inquire)」にあります。日本の従来型の教育では、『コロンブスがアメリカ大陸を発見したのは何年でしょう?』ということを暗記させていました。IBだと『コロンブスがアメリカ大陸を発見していなければ、世界はどうなっていたか?』という問いを子どもたちに投げかけます。もちろん正解はありませんから、IB生はコミュニケーションと探究を通じて『最適解』を導くトレーニングをすることになります」(永留先生)
ーこれからの時代は予測不可能な正解のない社会になっていくとよく言われます。そこで必要な力がIBではまさに身につくということですね。
「いつどんな社会でも必要になるのは『対人能力』と『自己肯定感』だと考えています。自己肯定感があれば、人に優しく出来ますし、失敗しても立ち直りが早くなります。IBDPでも重視されている『振り返り(reflection)」は、そういった資質を身につけるためにあるのだと思います」(永留先生)
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英数学館にはネイティブ教員が多数在籍。英語初学者向けの授業が行われていました。
ー英数学館ではMYPの導入は行っていないものの、中学から英語イマージョンクラスがありますね。こちらはどんなクラスになっているのでしょうか?
「授業の約6割が英語で行われるイマージョン教育が行われています。学習指導要領の内容に加えて、MYPの要素も入れていて、learning skillの習得を目指すクラスです。論文の書き方や引用の仕方など、DPの課題論文(EE)などで必要になるスキルを身につけることを目的にしています」(永留先生)
ー中学生がスムーズにDPに移行できるように工夫があるのですね。英数学館のもう一つの大きな特徴が、日本語DP(デュアルランゲージDP)と英語DP(バイリンガルDP)の両方が履修できることです。両方が選択できる一条校はかなり珍しいですね。
「高校生からでもDPをやりたいという生徒に門戸を開くために、日本語DPを導入しています。英語DPでも日本語DPでも授業の内容や科目選択に違いはありません。ただ言語が違うだけです」(永留先生)
ーDPの科目選択の幅も国内の一条校の中では広いですね。
「Group4(理科)では物理と生物を開講しており、数学もHL(ハイヤーレベル)までとれるようにしているので、理系の大学の出願条件も満たせるようにしています」(永留先生)
ーIBコースと他のコースの生徒さんの間の交流はありますか?
「体育とホームルームは共通の授業ですから、そこでの交流はあると思います。ただ、IBで求められる授業時間数の関係上、文化祭や体育祭に参加する時間は他のコースに比べるとどうしても短くなってしまいますね」(永留先生)
ーDPコースの1期生が今年卒業しましたが、どのような生徒さんでしたか?
「卒業生の一人で慶應SFCに進んだ女子生徒は、高校生平和大使に選ばれスイスに行くなど、高校生の段階から活躍していました。EEでも原爆被爆者をテーマに論文を書いていましたね。他にも早稲田大学理工学部や岡山大学医学部に進んだ卒業生もおり、1期生からとても優秀な卒業生が出てくれたと思います。日本語DPも英語DPも関係なく、みんなよく頑張ってくれました」(永留先生)
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IBクラスの掲示板には、生徒様の目標が掲げられていました。
ー英数学館には、小学校・中学校・高校のそれぞれの段階で入学することができるのでしょうか?
「英語イマージョンクラスについては、小学校から始めるearly immersionのクラスと、中学校から始めるlate immersionがあります。高校のDPコースでは、バイリンガルDPを取得できる英語クラスと、日本語のクラスの両方を用意しているので、高校から入学してもDPを始めることが可能です。ただし、デュアルランゲージDP(日本語クラス)であっても、English BとArtsは全て英語で行われる授業になりますから、最初は大変だとは思います」(永留先生)
ー入学時点では英語のレベルはどのくらいが求められていますか?
「中学校卒業時点でCEFRのB2~B1(英検2級~準1級)レベルあることが望ましいですね」(永留先生)
ー県外から入学される方もいらっしゃいますか?
「中四国でバイリンガルDPができる学校は少ないですから、島根や沖縄から入学された方もいらっしゃいます。もちろん寮を準備しています」(永留先生)
ー帰国子女受験も実施されていますか?
「はい。高校1年生までであれば、随時受け付けています。全学年1~2名は必ず帰国子女の方がいらっしゃいますね。日本語がある程度話せることが前提になりますが、留学生なども受け入れており、多様性のある環境づくりを目指しています」(永留先生)
ー英数学館としては、どんな生徒さんに入学してほしいと考えていますか?
「『問いを自分で作れる人』ですね。IBの学びは探究が中心になりますから、知識の多い少ないは問題ではなく、好奇心旺盛で『なんでだろう?』と疑問を持つことができる人が向いていると思います。身の回りのふとしたこと、当然だと受け入れられていることに対して、『本当にそうなのか?』とクリティカルに考え、自分で調べてみるクセをつけておくと、良いのではないでしょうか」(永留先生)
ーありがとうござました。最後に、帰国子女の皆さんやIbに興味のあるご家庭に向けてメッセージをいただけますか?
「福山は海も山も自然が豊かな街です。もちろん東京にもたくさんIB校がありますが、都会とは違う環境で学びたい方にぜひ来ていただきたいと思います。寮もありますので、他県や帰国子女の方も大歓迎です」(永留先生)
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英数学館中高の取材記事をお届けしましたが、いかがでしたか?記事中でも触れましたが、IB1期生ながら国内外のトップ大学への進学実績を出しており、教育の質の高さが感じられました。また、日本語DPと英語DPの両方を開講していることに加え、寮もあり、帰国子女受験も可能であることから、IBDPを履修したい生徒様に向けて広く門戸を開いている学校だと言えます。
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