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インタビュー記事|生徒一人一人の主体性を伸ばす!開智日本橋学園中高のIBコースの魅力とは?【前編】

開智日本橋学園は5年前に新設された国際バカロレア認定校です。中高一貫教育を通して、MYPとDPの履修が可能です。日本の一条校ながら、ネイティブの教員の方やバイリンガルの教員の方も多く、廊下や職員室でも普通に英語で会話する光景が見られる学校です。

今回はそんな開智日本橋学園にEDUBALスタッフが直接取材したので、その魅力をお伝えします。この前編では校長先生とDPコーディネーターの近藤先生へのインタビューの模様をお届けします。ご自身の経験を踏まえた教育への熱い想いを語ってくださりました。

なお、インタビュー記事は前編・後編で記事を分けており、後編は実際に開智日本橋学園に通う4年生(高校1年生)の生徒様のインタビューとなっております。こちらもぜひ併せてご覧ください。

後編の記事はこちら
生徒一人一人の主体性を伸ばす!開智日本橋学園中高のIBコースの魅力とは?【後編】

  1. 開智日本橋学園の魅力①:合言葉は「主体性」。生徒自身の自立を促す教育方針
  2. 開智日本橋学園の魅力②:探究を中心に行われる学び
  3. 開智日本橋学園の魅力③:生徒それぞれのバックグランドに合わせて選べる3つのコース
  4. 開智日本橋学園の校長先生から生徒様・保護者へのメッセージ
  5. 開智日本橋学園への入学を検討中の方へ

インタビューさせていただいた先生方

校長 一円先生

「自ら動く生徒たちばかりです」ー校長 一円先生

「『世界中の人々や文化を理解、尊敬し、平和で豊かな国際社会の実現に貢献するリーダーを育成する』この教育理念に、私たちの思いが込められています。他者理解や異文化理解を通して、平和を愛する、社会貢献を主体的に行うリーダーを育成したい!と強く思っています」

教頭 近藤先生

「IB教育の理念に深く共感しています」ー教頭 近藤先生

「本校は、リベラルに考えていいんだ、オープンマインドになっていいんだ、という雰囲気があります。その雰囲気は、教員の多様性によって作られていると考えています。本校には、教員歴が長い先生もいれば、教育に憧れて入って来た新人の先生もいます。バイリンガルの先生もたくさんいます。教員も十人十色で、それぞれの教員個性を生かした教育現場を提供していることが、生徒の個性を尊重することに繋がっていると思います」

1. 開智日本橋学園の魅力①:合言葉は「主体性」。生徒自身の自立を促す教育方針

開智日本橋学園の教育理念

ーまず最初に、開智日本橋学園全体としての教育理念についてお伺いしたいと思います。どのような理念・ビジョンを描いていらっしゃいますか?

「本校の教育理念を達成するにあたって大きなカギとなるのは生徒の『主体性』です。私たち教師と生徒たちの合言葉は、『自ら考えて判断し、主体的に行動する』というものです。自分で考えて行動することが最も重要だと考えています」(校長先生)

ーなるほど。主体性を育むために、どのような工夫をされていますか?

「生徒の主体性を促すためには、教師の生徒に対する接し方が大切です。本校の教員には、『生徒に命令したり、必要以上に教えたりするな』ということを注意しています。生徒になんでも命令すればするほど、手取り足取り教えようとすればするほど、生徒は何もしなくなってしまいます。その結果、生徒は先生に言われた通りのことだけをやる、という風に育ってしまうのです。全てが受け身で、先生が全て指導しコントロールする、というのは従来の日本の教育ですが、私たちはこのままではいけない、と考えました。中学生のときから、自分で考え判断することを推進しています。こうした教育方針と合致したのが、国際バカロレアでした」(校長先生)

国際バカロレアMYP、国際バカロレアDP導入の背景

ー次に、国際バカロレアを導入したきっかけについてもお伺いしたいです。

「開智日本橋学園の教育理念との国際バカロレアの目指す教育との親和性が高いので、国際バカロレアを導入しました。海外の大学に行くためにIB Schoolに入るということを考える人がよくいますが、私たちの場合はそれは目的ではありません。IB Schoolで学んだ結果、外国の大学に行くことになるという結果はあるでしょう、という風に捉えています。私たちは、生徒みんなを海外の大学に行かせよう、と思っているわけではなく、むしろ、国際バカロレア教育の根幹に深く共感しているのです」(近藤先生)

2. 開智日本橋学園の魅力②:探究を中心に行われる学び

一条校とInternational Schoolのいいとこ取り

「開智日本橋学園には56人の教員がいますが、そのうち外国人教員が9人おり、全員がフルタイムで働いています。また、バイリンガルの日本人教師も6人在籍しています。こうした教員が多く在籍している時点で、普通の日本の一条校とは大きく異なります。職員室でも英語で会話することが普通で、生徒同士も英語で話します。そのため、一条校だけど、雰囲気はかなりインターに近いと感じています。外国人教員が語学を担当するだけでなく、きちんと教育に携わっていることも寄与しているでしょう。International Schoolのようなオープンな雰囲気だけれども、大学入試を目指すして真面目に勉強も頑張る、ということを両立しています。こうした学校はなかなかないと思いますね。『本質的な学びを提供する学校』だと保護者や受験生の皆さんには捉えていただきたいです。一条校というとかなり日本の従来型の教育のイメージがありますし、International Schoolだと全く日本流の勉強をしないイメージがありますが、本校は両方いいところをとった学校を目指しています」(近藤先生)

廊下にあるこのような掲示物も、生徒自身が作成したものだそう。生徒の意見により、女子学生でもスカートではなくスラックスを制服として選択できるようにしたい!との動きがあり、現在制服を製作中だそうです。

探究型フィールドワークの学び

ー開智日本橋学園にはIBMYP, IBDPに基づかないコースも設置されていますね。そういったコースでも、IB的な学びができるのでしょうか?

「本校では、毎年修学旅行ではなく、探究型のフィールドワークを毎年行っています。中学1年生は海辺の生き物の研究に出かけます。中学2年生は河口湖で森のフィールドワークを行います。中学3年生は、去年は関西と金沢に出かけて、都市の探究を行いました。高校1年生は首都圏フィールドワークを実施し、自分で様々なことを調べます。高校2年生では、集大成としてイギリスに行って探究活動を英語で行い、ケンブリッジの学生にスピーチしたり、ディスカッションをしたりします。高校3年生は勉強合宿を行うことにしていますが、それまでは5年間連続でフィールドワークを行います。この探究型フィールドワークは、観察対象が動くものから、動かないものになって、だんだん社会に出ていくことで、徐々に調査のレベルを上げていくという構造になっています。これもIBのconcept based learningに着想を得て行っている活動です」(校長先生)

課外活動も主体的に取り組む生徒たち

ー勉強以外の課外活動なども盛んに行われていますか?

「部活動も盛んです。野球部、音楽部、バドミントン部、ダンス、演劇などの部があります。他にも、最近ボランティア活動が盛んになって来ています。IBでいうService(奉仕)にも繋がりますが、立地がよくボランティア活動を行いやすいため、生徒が自分でプランを立てて、様々な活動をしています。例えば、近所の公民館で地元の子に英語を教えるというボランティア活動や、外国人の方が経営しているレストランのメニューの日本語の翻訳のボランティア活動などを行なっています。メニューを作成するときは、授業でDesignを習っているので、その知識を生かしたようですね。結果大変感謝され、生徒はそのレストランに食事に行くと毎回ご馳走になっているようです(笑)。 このように、IBの理想とするコミュニティーへの還元も生徒自身が主体的に行なっています」(近藤先生)

「そういえば、この間Volunteer spirit awardというものにも生徒が参加しました。ここにも生徒の主体性が現れています。生徒の主体性に任せていたら、いつの間にかWorld scholar’s cup 世界大会の決勝に残っていました!生徒には、常に『チャレンジしなさい』と伝えています。リーダーを育てたいと思っていますが、リーダーとは人から尊敬されて初めてリーダーになれるのです。尊敬されるためには、偏った人間ではなく、いろんな引き出しを持っている必要があると考えます。いろんなことに自分の意思で挑戦していく。その結果、引き出しが増えて社会のリーダーになっていく、ということが大切です。だからこそ、生徒には勉強だけでなく、今だからできることに挑戦してもらいたいです」(校長先生)

3. 開智日本橋学園の魅力③:生徒それぞれのバックグランドに合わせて選べる3つのコース

開智日本橋学園では3つのコースが設けられており、入試の段階で選ぶことができます。一定の条件を満たせば、入学後にコースを移ることも可能です。

学部名 学部内容
LCコース ・日本の指導要領に基づいた教育を行うクラスです。IBは導入されていませんが、そのエッセンスを活かした授業が実施されています。
DLCコース 1年生から4年生まではIBMYPに基づいた教育、5年生から6年生はIBDPに基づいた教育を行います。下のGLCコースと異なり、1年生の入学時点での英語力を問いません。
GLCコース DLCコースと同じく、IBMYPとIBDPに基づいた授業を行います。英語での授業が多く、入学時点で英語力が一定以上あることが前提になっています。帰国子女や国内インター出身の生徒様が多くいるそうです。

4. 開智日本橋学園の校長先生から生徒様・保護者へのメッセージ

ー最後に、開智日本橋学園に興味を持っている生徒様・保護者様にメッセージをお願いします。

「生徒が主体的に動く学校なので、入学したら楽しいと思います。学校を作るのは自分たちだ!という意識を持っている生徒が集まっています。楽しくて、夢を追える学校です。6年間、うちに入って楽しんでもらって、夢を追ってもらいたい。いい人格形成をしていただきたいと本気で思っています。受験・入学お待ちしています」(校長先生)

2019年度説明会日程
・8/24(土)10:00/14:00(授業体験会&学校説明会)
・9/23(月)10:00/14:00(授業体験会&学校説明会)
・10/19(土)10:00/14:00(学校説明会)
・11/16(土)10:00/14:00(学校説明会)
・12/7(土)10:00(出題傾向説明会)
・12/21(土)10:00/14:00(学校説明会)
・1/11(土)10:00/14:00(学校説明会)
詳しい情報は公式HPをご確認ください
2019年度文化祭(開橋祭)
・10/12(土)、10/13(日)9:30

5.開智日本橋学園への入学を検討中の方へ

インタビューを実施した筆者は、開智日本橋学園のオープンな雰囲気と先生方の生徒さんへの熱意に魅力を感じました。筆者自身は海外のIB Schoolの出身ですが、「こんな雰囲気の学校に通えたら楽しそうだな、自分が日本にいたらこんな学校に通いたかったな」と思いました。また、英語で行われる授業も豊富なので、英語力を保持したい帰国子女の方で、IBに興味があるという方にはおすすめです。一条校なので、大学受験に関しても国内大学・海外大学を問わず幅広い選択肢を持つことができます。

開智日本橋学園の入試情報やその他の情報について知りたい方は、学校公式ホームページをご覧ください。

開智日本橋学園中学・高等学校

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