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多くの国内大学は帰国生のために帰国入試枠を設置しており、東京大学も例外ではありません。しかし、早稲田大学や慶應義塾大学等と比べ受験者は決して多くなく、帰国入試に関する情報もあまり広まってはいません。そんな東大の帰国入試の実体を知るべく、帰国入試枠で東大に合格したHさんに受けようと思ったきっかけや帰国前の準備、帰国後の対策などについて聞いてみました。
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Q.東大を受験しようと思ったきっかけは?
大学受験のことを意識しだしたのは現地校のJunior Gradeの夏休みあたりからです。最初は東大はおろか日本の大学を受けようと思っていませんでした。しかし、帰国入試対策を行っている塾に帰国入試について相談してみたところ、当時の自分の成績なら東大にも入れるかもしれないと言われました。自分にそんな実力があるなんて全く思ってなかったので非常に驚いたのを覚えています。また、そのころから少しずつ帰国入試を意識し始めました。
Q.当時の成績は?
当時の成績はGPAが4点中3.9後半ぐらいで、Old SATは1800点、TOEFL ibtは100点ぐらいでした。
Q.課外活動などは?
中一のころから吹奏楽部に入っていました。そのほかにもサッカーやボランティア活動にも参加していましたが、そこまで活発に活動している方ではありませんでした。
Q.受けていた授業は?
あまり受験を意識せず履修していましたが、APコースはPhysics AB、 Physics Mechanics C、 Biology、Calculus ABを受けていました。
Q.帰国入試の対策は何時ぐらいに始めましたか?
SophomoreあたりからSATなどを受けたりはしていましたが、本格的に対策を始めたのはSeniorの夏ぐらいからだったと思います。
Q.具体的にどういう対策を行いましたか?
Seniorの夏からSATやTOEFLの参考書に記載されている問題をとにかく解きまくっていました。ただ、あまり計画的に勉強を行えていなかったのでかなり効率は悪かったと思います。後、アメリカの大学も受ける予定だったのでACTの受験対策も並行して行っていました。夏休み明けからは学校の授業が忙しくなり勉強にあまり手がつかなくなりましたが、9、10月にACTを受験し、12月、5月にSATを受験、9月、11月にTOEFL ibtの受験をしました。学校の授業は特に問題なくついていけていたので、特に対策はしませんでした。
Q.統一試験の結果はどうでしたか?
最初は塾の先生から聞いた東大合格のための大台(Old SAT 2000点以上)を目指していたのですが、結局SATは1970点、TOEFLは109点と大台には乗れませんでした。しかし、ACTでは36点中34点という非常に高い点数を得ることができ、後々アメリカの大学を受験する際かなり有利に働いたと思います。
Q.帰国入試の情報はどうやって集めていた?
僕の場合は親が非常に協力的だったので東大の入試要項などで必要な書類や入試内容を調べてくれていました。それ以外には帰国入試対策を行っている先生からのメールや帰国入試のハンドブック、あとネット上にあった東大帰国入試体験者の個人ブログなどを情報源としていました。しかし結局どれぐらいの成績が必要なのかや、どういう対策をした、どれぐらい勉強したといった情報はあまり見つけられず、当時は非常に不安に駆られていました。
Q.小論文や日本の理数科目の勉強はしていましたか?
実は全く行っていませんでした。当時は現地校の授業と日本の高校での授業に違いがあることさえあまり理解していなかったので、対策を怠ってしまいました。
Q.いつ帰国し、受験勉強を始めましたか?
6月に高校を卒業して数週間後に単身で帰国しました。その後は有名予備校の帰国入試コースに入って受験勉強を始めました。
Q.最初は苦労しましたか?
最初はかなり苦労しました。自分が滞在していたところにはあまり日本人が住んでいなかったので、帰国して初めて帰国生のレベルを知ることができました。周りには帰国前から入試対策を行っている子もいたので最初はかなり学力差があったと思います。
Q.特にどういった点で苦労しましたか?
理数系の科目でいうと、物理は比較的得意だったのですぐ日本の高校のレベルに追いつけましたが、苦手だった化学は覚えることが多く非常に苦労した思い出があります。数学は現地校と日本の高校での学習範囲が大きく違い、これまであまり習ったことのなかったベクトルや整数、幾何学などを一から学びました。全体的に日本のレベルのほうが現地校のレベルより高いと感じました。 小論文はこれまであまり書いたことがなかったので、自分の書いた論理構成の良し悪しをしっかり理解するまでにかなりの時間を要しました。帰国生の中では比較的に日本語を話せたほうではあったのですが、それでも知らない漢字や慣用句が多くあり自分の思い通りの文章を書けず悩んだりしました。
Q.どういうふうにこれらの困難を乗り越えましたか?
理数科目は夏から秋にかけて予備校でもらったテキストや参考書で基礎をがむしゃらに勉強しました。最初の2カ月は全く学力が伸びず不安でしたが、9月あたりから少しずつ難しい問題も解けるようになっていきました。ただ、小論文にはあまり時間がさけなかったため、最後まで満足いくような文章は書けるようになりませんでした。
Q.東大を受ける層のレベルはどれぐらいでしたか?
僕のほかにも数人同じ塾から東大を受験した子もいました。統一試験のスコアは必ずしも大台(SAT2000、TOEFL ibt等)にのっている人ばかりではありませんでしたが、一次試験は無事通過していました。とは言え、やはり少なくとも皆さんSATなら1900点以上(New SATで1400点以上)、TOEFL ibtは100点以上をとっていた印象です。IBや他の科目についてはあまり把握していませんが、おそらく全員が高得点を得ていたと思います。
Q.入試直前(一カ月前)には何をしてましたか?
ほぼ毎日理数系の過去問を解いて、問題に慣れようとしていました。最初過去問をやった時は数学では一問も完答できませんでしたが、徐々に点数も伸びました。自分の性格上一日ぶっ通しで勉強することはできませんでしたが、最低でも5、6時間は毎日勉強していたと思います。
Q.東大対策として何か戦略を立てたりしましたか?
あまり戦略という戦略は立てませんでしたが、何が苦手なのかを分野ごとに把握し、入試本番でどの問題から手を付けるべきかなどは考えていました。例えば僕はあまり微積が好きではなかったので比較的得意だった整数問題や確率の問題を優先的に解くようにしていました。また、とりあえず答案には何かしらの考えを書いておく癖も付けました。そうすることで問題を解き終えてなくても部分点が得られる可能性があるからです。
Q.入試での出来はどうでしたか?
数学は運よく4問中4問全て解ききれました。物理・化学では得意だったはずの物理がスムーズに解けず、結局半分ぐらいしか解けませんでした。小論文は対策を怠っていたこともあり、当日頭がこんがらがってでたらめな文章を書いてしまいました。数日後の面接は担当官の先生方が非常にやさしく、他大学での面接より自分のことをアピールできたと思います。
Q.入試を終えて何か思い残すことはありましたか?
今になっても思うのが、Juniorの夏ぐらいから受験対策を行っておくべきだということです。僕は最終的には東大に合格出来ましたが、実力が伴っていたとは思えず、問題が一つでも難しかったら落ちていただろうなと思っています。早めから余裕をもって対策を行っていれば入試直前での習熟度もだいぶ違っていたと思いますし、なんといっても大学に入ってからも入試で要求される知識や考え方は重要になってきます。実際帰国前からオンライン授業を受けていた友人のほうが自分より数学の習熟度が高かったです。
Q.後輩に何かアドバイスを
早めの対策が重要だと思います。いくら一般入試より科目数が少ないからといえど、帰国して半年程度で学習できる量はたかが知れています。早くから自分の立ち位置を知り、計画的に勉強を行っていくべきでしょう。そのうえで臆せずとりあえず挑戦してみることも重要だと思います!
東京大学に合格することは決して簡単ではありません。勉強計画をしっかりと立て、海外に住んでいる時から受験対策を着実に進めていきましょう。 EDUBALでは帰国子女受験をお考えの皆様のサポートに力を入れております。皆様と同様に帰国子女入試を経験した優秀な家庭教師が1から丁寧に指導致します。対策をご希望の方はもちろんのこと、学校選びにお悩みの方や帰国子女受験について不安がある方も、お気軽にご相談ください。
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優しく教えていただいいる上、レッスンの内容が深みがあり、授業がとても楽しいです。先生に出会って志望大学へのモチベーションがますます高まりました。楽しいのはもちろんのこと、いつも程よい緊張感がある先生の授業が大好きです。
楽しい授業をしていただいています。
注意点を示す時に的確かつ簡潔に説明していただけてとてもありがたいです。質問にはすべて丁寧にいただき、帰国子女としての受験の実体験からも多くアドバイスしていただけます。自分の日本語力が周りより低い中、受験合格までの文法や言い回しを沢山指導していただきました。量をたくさんこなすよりも一つ一つのトピックを分析しながら話し合う先生の教え方が自分にすごく合っていると思っています。去年書いた小論文からは大きく成長していると感じ、面接でもだいぶ自信がついてきました
とても上手に授業を進めてくださいました。回答をしたときに仮に間違った回答や趣旨から外れた回答をしてしまっても、決して否定せずに肯定的なアドバイスをくださり、時にはその解答を活かしたアドバイスなどをしていただけたことによって、「回答をすること」自体も楽しくなったようです。子供の考えを丁寧に聞いてくださるため、モチベーションが自然と上がっていきます。授業の内外関わらずコミュニケーションをとりやすく、モチベーションを維持することができました。
しっかり対話しながら授業を進めてくれます。 勉強に対するモチベーションが上がっていて、感謝しています。