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多くの人で賑わう大宮駅からバスで10分の場所にある大宮国際中等教育学校(MOIS)。新設のさいたま市立の中高一貫校で、門を潜ると今年できたばかりのピカピカの校舎が迎えてくれます。
2019年度より新設された大宮国際中等教育学校には、今年入学した1期生しかいません。しかし、中等1年生とは思えないほど積極的でチャレンジ精神のある生徒たちが学校生活を通してMOISの文化を作っています。
現在、MOISの生徒たちは国際バカロレア機構(IBO)が提供するMiddle Years Programme(MYP)のカリキュラムのもとで勉強する方向で進めています。(MYPについての詳しい情報はこちら)。
そして、中等5年生(高校2年生に当たる学年)に上がるときに、国際バカロレア(IB)を学ぶグローバルコース、リベラルアーツコース、STEMコースのいずれかのコースに進みます。国際的な教養を身につけられ、海外大学への進学にも使えるIBの教育プログラムを受けられるMOISは帰国子女にオススメの学校の一つです。
そのほかにも特色ある教育をたくさん実践している大宮国際中等教育学校の魅力をEDUBAL編集部よりお届けします。
インタビューさせていただいた先生方
関田晃校長先生
「MOISでは探究的な学習を通じて、自分自身のスキルを伸ばし、将来に活かすことを目指しています。それを活かして、自分を取り巻く広いコミュニティーや社会、そして世界をより良いものにするために考え、行動できる人を育てています。
帰国生には海外生活を通して、多様な考え方を身につけてきて欲しいと考えています。日本という国に、多様性が当たり前という考え方を持ち込んでくれることを期待しています。英語圏でない帰国子女にもぜひ入学してほしいです。」
国語科 三輪先生
「MOISの生徒は全体的には落ち着いているのですが、何事にも真剣に取り組める生徒が多いのが魅力です。他校と比べても話し合いの時間を多く設けているほか、3GプロジェクトやLDTといった楽しい探究の時間をたくさん用意しています。」
数学科 沖田先生
「普段の授業では、なるべく答えを与えずに、生徒に探究をさせるということを焦点とするようにしています。中等5年生(高校2年生)から始まるSTEMコースでは、ものづくりに携わる人、理数系の研究・教育に携わる人を育てることを目指しています。」
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MOISが求める学習者像のポスターです。挑戦し、多角的に学習に取り組み、振り返りを大切にしていることが伺えます。
「自発的な探究をするIBのカリキュラムに備え、IB likeな学習に慣れるための練習段階として探究の時間を設けています。今は、教員が考えたテーマに沿って生徒にリサーチをしてもらっていますが、いずれは生徒自ら課題設定を行って、探究設計も行ってもらう計画で、早ければ中等一年生の終わりくらいからそのように実行できれば良いと考えています。」(校長先生)
LDTとは?
土曜日に設定されている探究型授業のことです。MYPで行うpersonal projectやIBのCASなどの時間の準備などをします。現在では4つの探究テーマを与え、それらをローテーションする形でリサーチのやり方を学んでもらっています。ゆくゆくはこの時間を使ってSAといった外でリサーチをする時間となって行きます。
3G Projectとは?
3Gとは、Grit(やり抜く力), Growth(成長し続ける力), Global(世界に視野を広げる力)を指す、さいたま市の教育方針です。この方針に基づき、大宮国際ではMYPのPersonal ProjectやIBDPのExtended Essayに備えて、様々なテーマについて生徒が調べ、発表するプロジェクトを行なっています。
「4月から5月にかけては、4人のグループを40個作り、それぞれのグループにMOISに設置するべき7つのクラブアクティビティーを考えてもらいました。それぞれのクラブがどのような活動をするかということを、その種目やジャンルのクラブアクティビティーをMOISに取り入れることが他の生徒に対してどういうメリットがあるのか、取り入れるに当たってどういう課題があるのかという提案をしてもらいました。」
「また、8月末の探究発表会では、What’s MOIS?ということをテーマに、この学校の国語や数学など各教科の授業や独自のプログラムが他の学校などと比べてどのような特徴があるのかについてポスターを作り、プレゼンテーションをしてもらいました。この発表会では校内企業も立ち上げ、MOISのオリジナル文房具を制作し、商品としてお客さんにいかに買ってもらうかということを生徒に考えてもらいました。」
「そして、9月下旬に2泊3日で福島県にある英国文化を体験できるブリティッシュヒルズという場所に行き、オールイングリッシュによる言語と異文化の体験をしました。その校外学習の事前学習を行い、目的意識を高めました。」(校長先生)
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国際的に活躍できる人を育てるために、大宮国際ではICT教育も充実しています。各生徒にタブレット型PC端末が配られ、生徒は自由に調べ学習や発表資料を作成することができます。
大宮国際では次の3つの学習者像を目指しています。
1. 未来の学力が備わった人
2. 国際的な視野を持った人
3. より良い世界を築くことに貢献する人
「生徒には国境を超えてというより、地球規模で考えられるようになってほしいと思っています。地球規模の問題はすぐには答えが見つからないものや、最適解が導けないものが多いです。しかし、それに関わろうとする意識を生徒に根付かせたいという心構えでやっています。」
「例えば、昨今言われているプラスチックの海洋汚染の問題。頭ではそういう問題があるとはわかっているものの、平気で捨てたりしてしまうことが多い。しかしそこで、自分の家庭では、自分の自治体では、どのようなことを解決策としてできるのか。もっとやりやすいリサイクルの仕方はないのかという身近なことを考えることが世界規模の課題解決に繋がっていくんだという意識を根付かせたいです。」(校長先生)
「だから、異文化体験だけではなく、日本について考えることも大切にしています。中等三年生の校外学習では東北の被災地にいく予定です。自分たちの国がどのような自然災害にあって、現状どういう復興の状況にいて、終わっていないだろう復興に対してどういう意識で向かい合えばいいのかを考え、学びを深める機会を作ります。」(校長先生)
「MOISでは、イマージョン教育を多く取り入れています。Global Studies(GS)の授業を英語でやっています。また、週に2時間設けられているEnglish Inquiryの時間では、ネイティブの先生が数学などの復習内容を英語で指導しています。そのほかでは毎朝、出欠確認から授業が始まるまでの10分~15分を使ってオールイングリッシュのプログラムを行っています。ネイティブの先生は現在3人おり、今後増やして行く方針でいます。」(校長先生)
「英語の授業では、他の中学校と比べて副読本を多く使っています。中学一年生でやる基礎的な文法はさることながら、『インパクト』という副読本を中心にディスカッションの時間を多く設けています。
このように、レベルの高い英語の授業を展開していますが、帰国生と一般生で英語の授業を分けてはいません。一般生の中にはこの授業を難しいと感じている生徒ももちろんいますが、帰国子女などの英語に長けた生徒がクラス全体を引っ張っていってくれています。
また、授業以外でも英語を使えるワークショップを作っているため、英語力を維持し、養う環境があります。」(校長先生)
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大宮国際の図書館には、たくさんの種類の本があります。英字新聞も自由に閲覧できるようになっていました。これから増える蔵書に備え、本棚も多めに設置してあります。
大宮国際では、それぞれの生徒の進路設計に合わせて5年生(高校2年生)から3つのコースが用意されています。それぞれのコースの特徴と、目指している進路はどのようなものなのでしょうか?
IBについての詳しい情報はこちら
「IBコースは国内大学はもちろん、海外大を目指す人にオススメのコースです。本校では生徒がスムーズにIB教育を実施できるように今の段階から研修などを通してIB教育の背景理論を考えながら全体像を組んでいます。」
「以前勤めていた学校でもIBのジャパニーズを指導していたことがあるのですが、IBを経験する生徒はタフになると思います。TOKなどのプレゼンテーションを通してコミュニケーション能力をつけたり、「できないからやらない!」と投げやりにならず、やってみるという力がつくと思います。データがあるわけではありませんが、普通の教育の中で伸び悩んでいた子が、IBの中ですごく伸びるということはありうると思います。IBは勉強ができる生徒だけではなく、真面目で熱心な生徒や、ちょっとやそっとじゃ諦めない粘り強い生徒に向いていると思います。Extended EssayやInternal Assessmentといった探究の時間がとても多いので、興味のあるものにとことん向き合える生徒だとIBを楽しむことができるでしょう。」(三輪先生)
Science(科学), Technology(技術), Engineering(工学), Mathematics(数学)を略したSTEM。STEM教育ではITに適した人材を育成するため、世界的にその拡充が進められています。大宮国際のSTEMコースにはどのような特徴を持たせる予定なのでしょうか?
「STEMコースの特徴はSTEM理数探究の時間があることです。自らの研究したい内容について研究する時間を2単位分用意してあります。
このコースに向けて、中等1年生の今の段階から実験的な数学の授業をすることを心がけています。例えば、夏休みには円周率をデザインしなさいという課題を出しました。
円周率が無限に続くところに焦点を当てたり、日本語的に円周率を捉えたり、天体の球体と地球上の球体を比べて表現したりなど、いろいろな発想がありました。
このような数学の課題を難しいと感じている子もいる反面、このような課題を通して、数学がもともと苦手な子が数学の楽しさに気が付いたりすることもあります。」(沖田先生)
リベラルアーツは、文系・理系に関わらず幅広く教養を身につける学習理念を指します。大学の学科となることもあるリベラルアーツですが、大宮国際ではどのように教養を身につけていくのでしょうか?
「リベラルアーツコースは教科横断的に学習し、生徒の創造性を伸ばすためのコースです。国語、数学、理科、社会、英語の教科だけではなく、リベラル探究という時間を設け、ドラマの演劇や表現、文学で作り出していく 創造的なものを作り出していきます。
この際、ただ作品を作るだけではなく、歴史や科学などの教養をもとに作り出していくことを目指します。」(沖田先生)
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今回の取材を通して、大宮国際中等教育学校では、生徒に勉強を楽しいと思ってもらうための工夫や、国際的な教養を身につけるための取り組みに熱心に取り組んでいることがわかりました。筆者は海外のインターナショナルスクールで国際バカロレアを取得したので、大宮国際の生徒が日本の公立の学校でIBを経験できることがとても魅力的だと感じました。
少しでも大宮国際中等教育学校に興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてください!
帰国生特別選抜と外国人特別選抜の2通りの選抜方法があります。特別措置の資格を持った上で、適性検査を受検することになります。
帰国生特別選抜の場合、「日本国外における在住期間が、帰国時からさかのぼり、継続して2年以上で、帰国後2年以内の者」という条件があります。
外国人特別選抜の場合は、「在日期間が入学時点で通算して3年以内の者で、外国籍を有する者」という条件があります。
また、さいたま市教育委員会による資格審査を受けなければならないなどの制約があるので、詳しくは学校HPをご覧ください。
サンプル問題はこちらからご覧いただけます。
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