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帰国子女は海外での貴重な経験を生かして帰国子女受験ができます。
一般的に、帰国子女として受験する方が有利だと言われています。それは一体なぜなのでしょうか?
今回は一般受験と比較しながら、帰国子女高校受験が有利な点と不利な点を徹底解説します!
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帰国子女受験は、その名の通り帰国子女のみが受験できる試験方式です。
帰国子女として受験するには、各高校が定める受験資格・条件を満たす必要があります。
帰国子女受験と一般受験では目募集人数や受験科目など様々な違いがありますが、これが有利に働くか不利に働くかは人によって変わります。
よってここからは、帰国子女として高校受験するメリットとデメリットをご紹介し、どんな場合に帰国子女受験が有利に働くかを解説していきます。
帰国子女枠高校受験における出願(受験)資格について知りたい!
帰国子女枠高校受験では、日本人学校出身でも受験資格はあるの、、?
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帰国子女受験は一般受験よりも早い時期に行われることが多々あります。
したがって、たとえ帰国子女受験で結果が出なくても、一般受験で再挑戦することができます。
また、場合によってはその後編入試験を受けて合格を狙うこともできます。
一般受験の場合、試験日が被ってしまい受験できない学校が出てきてしまうのに比べて、帰国子女受験は日程にばらつきがあるため受験できる学校数が増えることも特徴です。
帰国子女を積極的に受け入れている高校は、海外経験を一般生にはない付加価値として捉えてくれるため、特に筆記試験では一般受験よりも少ない科目数で受験できることがあります。
これにより、レベルの高い高校にも英語のみの受験や3科目受験で挑戦できる場合があります。
ただしこれは日本の学習に追いつけていない帰国子女への配慮ではありますが、帰国子女の募集人数も決まっていますので、決して帰国子女の方が簡単に入学できる訳ではありません。
一般受験とは違い、帰国子女受験は英語や面接を重点に置いた入試である場合が多いです。
海外で培った英語力を生かすことができたり、海外経験で学んだことを評価してくれたりする入試方法のため、自分の特別な経験を生かして入試を進めることができます。
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帰国子女受験の場合、一般受験と比べて開示されている情報が少ないというデメリットがあります。
例えば、帰国子女受験では例年の倍率が公表されない場合があります。また一般と帰国子女で試験問題が異なる高校では、帰国子女向けの試験問題を公開していないケースもあります。
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帰国子女受験では、一般受験と比較した場合、より高い英語力を求められる傾向にあります。
これは英語が得意な学生にはさほど問題になりませんが、英語があまり得意でない学生にとっては大きなデメリットになります。
具体的には、英語の試験問題が一般受験のものよりも難しく作られていたり、帰国子女として受験するのに英検などの資格の取得が求められたりします。
「帰国子女は皆英語ができて当たり前」という訳ではありません。英語にあまり自信がない…という方は、無理をせずに堂々と一般受験に挑戦してください。
帰国子女の場合、筆記試験で理科・社会が免除される3科目受験のケースが多々ありますが、理科・社会を得意とする学生にはこれがデメリットになってしまうかもしれません。
帰国子女は一般的に、理科・社会を苦手とする傾向にあります。特に現地校に通う帰国子女は、この傾向が強くなります。これは、海外在住時に日本の学習のキャッチアップを行う場合、理科・社会は優先度が低く後回しにされやすいからです。
帰国子女にはこのような傾向があるため、特に公立高校や国立高校では一般生には理科・社会を含めた5科目を課しても、帰国子女にはそれらを除いた3科目のみ課す高校が多いです。
したがって、理科・社会が得意で得点源にしたいという場合は、5教科での受験となる一般受験を選択した方が良いと言えます。
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私の場合、高校受験を帰国子女として受験したことは有利に働いたと言えます。
その1番の理由は、理科・社会を回避できたからです。
私は小学6年生の夏から3年間アメリカの現地校に通っていました。そのため日本の理科・社会を学ぶ機会が少なく、この2科目は苦手科目になってしまいました。
さらに、受験対策では英語・国語・数学の3科目を対策するのに必死で、理科・社会を含めた5科目を対策する余裕は全くありませんでした。
当時はこのような状況だったため、私は早々に(中学3年生の春頃から)高校受験では3科目受験できる高校しか受験しない!と決め、特に国語と数学の学力アップに専念しました。
結果的にこの決断が吉と出て、無事に第一志望校の東京学芸大学附属高等学校に合格することができました。同校は、国立の高校では珍しく帰国子女は3科目での受験が可能であったため、個人的には帰国子女として3科目受験した方が有利だと感じました。
個人的には、帰国子女として高校受験をして深く後悔した点はありません。
ただし強いて言うならば、高校入学後の理科・社会の授業のキャッチアップが非常に大変だったことが挙げられます。
私は3科目受験を選択し理科・社会の学習を怠っていましたが、周りは内部生・外部生問わず皆中学校の範囲はしっかりとカバーできていたため、周りとのスタートダッシュの遅れは痛感しました。
しかし学校によっては帰国子女のための補習の時間を設けている場合もあります(学芸大附属もありました)ので、あまり心配し過ぎず、まずは受験対策に専念するのが得策でしょう。
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帰国子女受験が有利に働く具体例として、以下に帰国子女に人気の2校をご紹介します。
それぞれの高校の受験資格・受験科目・倍率等を比較しながら、ご自身に合う高校や受験方法を探してみてください!
一般受験 | 帰国子女受験 | |
---|---|---|
受験科目 | ◆筆記試験(英語・国語・数学・理科・社会) | ◆筆記試験(英語、国語、数学) |
募集人数 | 令和6年度:120名程度 令和5年度:120名程度 令和4年度:120名程度 |
令和6年度:15名 令和5年度:15名 令和4年度:15名 |
受験者数 | 令和6年度:1023名 令和5年度:922名 令和4年度:825名 |
令和6年度:42名 令和5年度:45名 令和4年度:64名 |
合格者数(倍率) | 令和6年度:274名(3.7) 令和5年度:266名(3.5) 令和4年度:240名(3.4) |
令和6年度:30名(1.4) 令和5年度:28名(1.6) 令和4年度:30名(2.1) |
受験資格 | 令和7年度一般中学生生徒募集要項をご参照ください。 | 令和7年度帰国生生徒募集要項をご参照ください。 |
一般受験 | 帰国子女受験 | |
---|---|---|
受験科目 | ◆筆記試験(英語、国語、数学、理科、社会) | ◆筆記試験(英語、国語、数学) ◆面接 |
募集人数 | 令和6年度:204名 令和5年度:237名 令和4年度:206名 |
令和6年度:18名 令和5年度:18名 令和4年度:18名 |
受験者数 | 令和6年度:359名 令和5年度:371名 令和4年度:389名 |
令和6年度:22名 令和5年度:22名 令和4年度:27名 |
合格者数(倍率) | 令和6年度:208名(1.7) 令和5年度:241名(1.5) 令和4年度:209名(1.9) |
令和6年度:18名(1.2) 令和5年度:17名(1.3) 令和4年度:18名(1.5) |
受験資格 | 令和7年度 東京都立高等学校入学者選抜実施要綱をご参照下さい。 | 令和7年度 海外帰国生徒等入学者選抜実施要綱をご参照ください。 |
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