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【帰国子女入試】自分で物語を書く?頌栄女子中学校の英語筆記試験対策法10選!

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英語教育の熱心さから、帰国生からの人気が高い中高一貫女子校の頌栄女子学院。
しかし、その帰国生入試は準1級レベルの高い語彙力が要求されたり、受験生自らが物語を考えるフィクションライティングを課すなど、一筋縄ではいきません。
本記事ではそんな手ごわい頌栄女子学院の英語筆記試験について徹底解説します!
前半では頌栄女子の大きな特徴であるフィクション・ライティングの攻略法について、後半では各セクションの対策法について詳しく解説します。

目次

  1. 頌栄女子帰国子女入試の問題形式と時間配分
  2. 頌栄女子帰国子女入試の大きな特徴:第1問(Writing Task)フィクション・ライティングについて
  3. 頌栄女子帰国子女入試対策:第1問(Writing Task)ノンフィクション・ライティングの対策
  4. 頌栄女子帰国子女入試対策:第2問(Reading Comprehension)の対策
  5. 頌栄女子帰国子女入試対策:第3問(Grammar and Vocabulary)の対策
  6. 頌栄女子の帰国子女入試対策はEDUBAL!

1.頌栄女子帰国子女入試の問題形式と時間配分

配点 時間(分)
英語Ⅰ 1.Writing Task A.Fiction 20 40
B.Nonfiction 20
英語Ⅱ 2.Reading Comprehension 60 40
3.Grammar &  Vocabulary
合計 100 80

頌栄女子の英語筆記試験は英語Ⅰ(Writing Task)と英語Ⅱ(Reading Comprehension, Grammar & Vocabulary)の2セクションからなります。

また、頌栄女子の帰国枠入試には英語筆記試験に加えて一対一の英語面接試験、そして保護者同伴の面接試験が課されます。具体的な試験情報については下記ページをご覧ください。

2.頌栄女子帰国子女入試の大きな特徴:第1問(Writing Task)フィクション・ライティングについて

頌栄女子の帰国入試の最大の特徴、それはフィクション・ライティングが課されるということです。

帰国受験の英作文試験といえば、通常は時事問題や自分の体験談などがテーマのことが多いです。しかし、頌栄女子のWriting Taskの問題Aでは受験生自らが300語~400語程度の短い物語を考え、書くことが要求されます。

第一に、物語を描くといっても、どのような内容なのでしょうか。一例として、過去2年分のテーマは以下のとおりです。

2019 If you could be an animal, which one would you choose? Write a story about a day in that animal’s life.
2017 Write an original story titled “The Cat That Was Afraid of Mice.”

これらのテーマを見ると一見手ごわそうですが、しっかりと対策すれば攻略することができます。本セクションではそんな手ごわいフィクション・ライティングの対策法をご紹介します。

 

対策法① フィクション特有の文法を確認する

フィクションは普通のエッセイではあまり意識しない文法事項の知識が必要となることが多いです。
特に気を付けたいのが、”□”(Quotation Mark)などの、会話文における文法です。

例えば
・話し手が変わるときは改行する
・Quotation Markの中にピリオドを入れる
などです。

不安な方は、一度会話文に関する文法を確認しておくと良いでしょう(conversation in writingなどと検索すると解説サイトがでてきます)。

 

対策法② 物語の構成の立て方を工夫する

通常エッセイは「賛成か反対か述べ、その理由を述べよ」という風に、問題文に指針が示されていることが多いです。しかしフィクション・ライティングはそのような指針が示されないため、何も考えないで書き始めてしまうとまとまりのない文章になってしまうことが多いです。

物語を描くときのコツ、それは
 ①起承転結を軸とする
 ②「結」から逆算して物語を構成していく
という2点です。

これだけではよくわからないと思うので、2017年のテーマを例に考えてみましょう。

まず、「ネコがネズミを怖がらなくなる」というオチ、すなわち「結」考えます。「結」を考えたら、なぜこのような「結」に至ったかの理由である「転」を考えます。さらに「承」→「起」の順番で考えていくことで、物語が出来上がります。

一例として、以下のようなストーリーが出来上がります。

→ネコがネズミを恐れるにようになった背景(昔いじわるなネズミにいじめられた)
→いつも通りネズミに会うが、怖くて逃げてしまう
→勇気を出してネズミに話しかけてみると、全く怖くなくて話が盛り上がる
→猫はネズミのことを嫌いではなくなり、仲良くなる

このように起承転結を意識することで、物語のストーリー性が格段に増し、合格点の文章を書くことができるでしょう。

 

対策法③ 時間配分を心がけながら、エッセイを書くことに慣れる

第1問の試験時間は40分です。問題Bがあることも考えると、問題Aは遅くとも25分以内に解き終わらなくてはいけません。

理想的な時間配分は

構想立て 3~5分
執筆 10~15分
チェック 3~5分

ですが、この通りに書くには相当なスピードが必要です。

エッセイを書く速さを上げる方法、それはたくさんエッセイを書くことによってエッセイライティングに慣れることです。エッセイを書くことに慣れてくると、思考が素早く整理できるようになって構想を速く立てられるようになったり、文法ミスに気が付きやすくなりチェックの時間を短縮できるようになります。結果的にエッセイを短時間で書くことができるのです。

エッセイを何回も書くことが辛い方は、最初の「構想を立てる」部分だけでも練習しておくと、エッセイライティングのスピードアップにつながるでしょう。

 

対策法④ 練習した文章を他の人に添削してもらう

頌栄女子は作文の評価基準を公開しています。そこでは最高評価を得られる答案の特徴として、

・文法ミスがほとんど/まったくない
・言葉の使い方が適切である
・単語のスペルが正しい
・文章が読みやすい

といった要素を挙げています。
つまり、頌栄女子では内容もさることながら語彙力や文法の正確さが非常に重視されるのです。

語彙力を上げるためには、自分の知らない単語や表現をノートなどにまとめておくことが有効です。その際に重要なのが、単語の意味を覚えるだけでなくその単語を作文で使うことを意識することです。その単語が文中でどのように使われているかをしっかりと把握し、可能であれば自分で例文を作ってみるのも良いでしょう。

文法ミスは自分ではなかなか気づきにくいので、作文を書いたら先生に添削してもらったり、他の人とそれぞれの作文を評価しあってみると良いでしょう。繰り返し作文を書くことで、自分がしやすい文法ミスが明らかになってくると思います。そうして判明した文法ミスを意識しながら書くと、ミスをしにくくなったり、ミスしたとしても自分で修正することができます。

以上、ここまで第1問問題Aをピックアップして対策法をご紹介しました。次に、第1問、第2問、第3問の各セクションの傾向と対策法についてご説明していきます。

3.頌栄女子帰国子女入試対策:第1問(Writing Task)ノンフィクション・ライティングの対策

Writing Taskではフィクション・ライティングの他に、自分の経験について200~300語で述べるノンフィクション・ライティングも課されます。
こちらはフィクション・ライティングに比べてオーソドックスなテーマであることが多いですが、配点はフィクション・ライティング同様20点なので、十分な対策が必要です。

テーマは以下のとおり、自分の経験に関するものです。

2019 Write about one of your favorite childhood memories
2017 “A Memorable Festive Occasion”

 

対策法⑤ 自分の経験のストックを持っておき、それに関して詳しく話したり書くことができるようになっておく

基本的に対策法はフィクション・ライティングと同様、作文を書くことに慣れ、語彙力・文法力に磨きをかけることです。
しかし、それに加えて自分の経験したことについて詳細に語れるようになっておくことも大切です。前述のとおり、ノンフィクション・ライティングでは自分の経験に基づいて書くということが要求され、面接でも印象に残った過去の思い出などを聞かれることもあるからです。また、その体験がいつどこで起こったかということだけではなく、どうしてそうしたのか、どのようなことを感じたのかなども含めて整理しておくと良いでしょう。

EDUBALでは面接の対策も承っております!

4.頌栄女子帰国子女入試対策:第2問(Reading Comprehension)の対策

対策法⑥ 文章の内容を素早く、正確に理解できるように様々な文章を読むのに慣れておく

25分~30分で1000語程度の文章の内容を正確に理解し、問題に答えるには相当な読解力が必要です。

読解のスピードと精度を上げるには、多くの文章に触れることが有効です。前述のとおり様々な内容の文章が出題されるため、あらゆるジャンル・媒体の文章に触れておきましょう。

☆ポイント:細かい内容だけでなく文章全体を捉える
文中の内容に関する短文解答問題では、文章全体を把握していないと答えられない問題もあります。そのため、細かい情報の読み取りだけでなく文章全体の流れを読みとることも大切です。

 

対策法⑦ 単語→意味だけでなく意味→単語

頌栄女子特有の設問として、文中の空欄に入る単語を、その単語の頭文字から推測して答えるという問題があります。

例えば、以下のような問題です。

She bent very close to them and (5) sn  the fresh scent of the damp earth.

この問題では、fresh scent(匂い)に関する動詞(verb)が入ると考えられます。よって、sniffed(嗅いだ)が正解であると推測できます。

この問題を解くには、ある単語の意味からその単語を思い出す能力が必要です。通常、単語学習をするときは単語からその意味を答えるだけになってしまうことが多いですが、単語の意味からその単語を思い出すという学習法も同じくらい有効です。

この意味→単語という学習法はエッセイを書く時にも活きてくるため、この機会に是非単語の学習方法を改めてみましょう。

5.頌栄女子帰国子女入試対策:第3問(Grammar and Vocabulary)の対策

第3問は文法・語彙問題です。いずれもオーソドックスな形式ですが、配点は30点と大きいためしっかりとした対策が必要です。
時間配分は第2問を解く速さによりますが、10分~15分が目安です。

対策法⑧ 類語(synonyms)を覚える

この問題ではAのroam(歩き回る)が正解ですが、これは準1級レベルの単語です。このように、単語だけでなく選択肢の単語のレベルが高いのも特徴です。

類義語を覚えることは他のセクションでも役立ちます。例えば第2問では、文中の単語に最も近い意味の単語を選択するという問題があります。基本的には文中の内容を手がかりに選択肢を絞り込むのですが、それだけではどうしても絞り切れないということがあります。
しかし、その単語の類義語を知っていれば確実に正答することができます。また類義語を覚えることによって、エッセイで同じ単語を繰り返し使用するのを避けることもできるのです。

 

対策法⓽ 熟語(phrasal verbs)、慣用句(idioms)を覚える

頌栄女子の問題では、熟語(phrasal verbs)や慣用句(idioms)に関する問題が多く出題されます。
例: 熟語(phrasal verbs)→call up, look after 慣用句(idioms)→piece of cake, run out of

熟語や慣用句は意識的に覚えないとなかなかマスターできないので、市販の単語帳を活用するなどして集中的に学習しましょう。

 

対策法⓾ 基礎的な文法事項を確認しておく

文法問題では、帰国生が手こずりやすい、時制(go/went/have goneの違いなど)や関係代名詞(which/when/whose/whatの違いなど)に関する問題も出題されます。いずれも英検2級レベルなので、難易度は高くないですが、不安がある場合は市販の英検問題集に載っている文法問題を練習問題として活用するのもよいでしょう。

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