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ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science、 以下LSE)は1895年に設立されたイギリスの大学で、UCLやキングス・カレッジ・ロンドンなどとともにロンドン大学を構成するカレッジの1つです。社会科学系、人文科学系の分野に特化しており、経済学や政治学、社会学、法学、人類学などが特に有名で、世界でもトップクラスの評価を得ています。
今回は、LSEの魅力と入試情報、志望理由書(Personal Statement)のポイントをご紹介します。
世界ランキングを見ると、LSEがどういった評価をされている大学なのか客観的に知ることができます。「QS World University Rankings by Subject 2020」の抜粋をご覧ください。
Social Sciences & Management (社会科学系全体) | 第2位 |
---|---|
Geography (地理学) | 第2位 |
Sociology (社会学) | 第3位 |
Communication & Media Studies (メディア・コミュニケーション学) | 第3位 |
Economics & Econometrics (経済学) | 第5位 |
Politics & International Relations (政治学・国際関係学) | 第5位 |
Law (法学) | 第6位 |
Anthropology (人類学) | 第8位 |
自然科学系の分野をほとんど持たないため、評価基準の関係で全体のランキングでは30位前後になってしまいますが、社会科学系、人文科学系の分野に限れば、多くの分野で世界トップ10に入ります。日本ではどの分野も1位から順に東京大学、京都大学…と同じようなランキングになりますが、イギリスやアメリカでは分野によって順位が大きく変わることがあるため、自分の興味のある分野に絞ってランキングを見てみると、思わぬ学校が上位に現れるかもしれません。少なくとも、社会科学系の分野に関して言えば、LSEはオックスブリッジ(オックスフォード大学とケンブリッジ大学の併称)に並ぶ名門校と言えます。後述しますが、そういったこともあり、入試要件や選考は厳しく、入学までのハードルは高いです。
オックスブリッジはどちらもロンドン郊外にあり、ロンドン市内まで少し距離がありますが、LSEはロンドン中心部に位置し、大英博物館やロイヤル・オペラ・ハウスなどが徒歩圏内という好立地です。また、LSEは多くの学生寮を持ち、4000人以上の学生に部屋を提供することができるため、寮を利用することで高額になりがちな都市部での生活費を抑えることができます。
LSEは世界的に見ても留学生比率が高く、大学院生を含めると全体の7割近くが留学生で、学部生も半数以上を留学生が占めます(2017-2018年)。そのうち、日本人は69人在籍しており、学部生が15人、大学院生は54人でした(2018年)。周辺にはUCLやキングス・カレッジ・ロンドン、インペリアル・カレッジ・ロンドンといった大学も多く、それらを含めると相当な人数の日本人学生がいるので、留学先での生活面の不安も少しは解消できるのではないでしょうか。以下は、2017-2018年のLSEの学生数と日本人学生数をまとめた表です。
大学全体(11,960人) | 学部生:5,090人(うち留学生:2,700人) 大学院生:6,870人(うち留学生:5,461人) |
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日本人学生(69人) | 学部生:15人、大学院生:54人 |
学部の定員約1600人に対して、毎年2万人以上の出願があり、競争率は非常に高い大学です。実際には4500人前後に合格通知を出しているので、平均すると実質倍率は5倍前後になります。LSEの学部入試では、40の専攻の中から希望する専攻を選んで出願するため、専攻の規模や人気によって出願者数や合格者数にばらつきがあります。2019年入学の入試データを見ると、実質倍率が2倍近い専攻もあれば10倍近い専攻もあることが分かります。
専攻 | 出願数/合格者数/入学者数 |
---|---|
BSc Economics (経済学) |
2918 / 497 / 237 |
BSc International Relations (国際関係学) |
864 / 161 / 59 |
BSc Politics (政治学) |
220 / 60 / 29 |
BSc Sociology (社会学) |
358 / 160 / 36 |
出願要件は希望する専攻によって多少の違いはありますが、IBでは45点満点で37〜38点、なおかつHL3科目でそれぞれ一定以上の成績を収めている必要があります。また、AレベルではAAAやAABといった成績が求められます。専攻によって必須科目があったりと細かい条件が変わってくるため、実際に希望する専攻の成績と必須科目はホームページ上で確認する必要があります。参考として、以下に一部抜粋しました。経済系の専攻では入学後に数学を使用することもあり、数学で一定の成績を収めることを必須としていることが多いです。
専攻 | 出願要件 |
---|---|
BSc Economics (経済学) |
Aレベル: A*AA with A* in Mathematics IB: 38 including 766 at HL, with 7 in Mathematics |
BSc International Relations (国際関係学) |
Aレベル: AAA IB: 38 including 766 at HL |
BSc Politics (政治学) |
Aレベル: AAA IB: 38 including 766 at HL |
BSc Sociology (社会学) |
Aレベル: AAB IB: 37 including 666 at HL |
また、英語要件はオックスブリッジやアメリカのトップスクールと同程度のレベルが課されており、TOEFL-iBT 100、もしくはIELTS 7.0といった、英語要件の中でも最も高いレベルのスコアが必要になります。IB Englishの成績で代替することもできますが、科目によっては6や7といった成績が求められます。多くの英語試験のスコアを英語要件として提出することができますが、参考として上記の最低スコアを紹介します。
英語試験 | 最低スコア |
---|---|
TOEFL-iBT |
100 overall, with a minimum of: 27 in Writing 25 in Reading 24 in Listening 24 in Speaking |
IELTS (Academic) |
7.0 overall and 7.0 in each component |
IB English A |
6 at SL or any grade at HL |
IB English B |
7 at HL |
LSEは面接を行わず、成績や志望理由書などの出願書類のみを参考に合格者を決めるため、自分の興味や長所といった伝えたいことを過不足なく志望理由書に書く必要があります。AレベルやIBなどの成績も大切ですが、それ以上に、志望理由書でどれだけ自己アピールできるかが重要です。数学オリンピックのようなコンテストで良い成績を収めるなど、特別な経験や肩書きがあれば良いシグナルになるかもしれませんが、LSEでは、自分に与えられた機会の中で、何を学び、どのように取り組み、志望する専攻とどう結びつけて志望理由書を作成するかが鍵となります。ホームページにある志望理由書についてのアドバイスからいくつか抜粋したものを紹介するので、LSEがどういった学生を求めていて、どういった志望理由書を評価しているか参考にしてください。
【”Before you start writing, do your research” より抜粋】
例えば、人類学の入試担当は、LSEで教えられていない生物人類学よりも、LSEで教えられている社会人類学に興味、関心を示した志望理由書をより評価します。
【”Before you start writing, do your research” より抜粋】
同様に、LSEで提供されていない「古代史」よりも、コースとして提供されている「近代国際史」に関心のある志望理由書の方が評価されます。
【”What to include in your personal statement” より抜粋】
LSEの学部生は入学後、専攻分野に関連するトピックについて学び、論文等のアイデアについて議論することが求められます。そのために必要なスキルを持った学生を探しているので、志望理由書の約80%はこういったアカデミックな話題になる方が好ましいです。
【”What to include in your personal statement” より抜粋】
LSEの入試担当は、周りと比べて優れた経験をした学生を探しているのではなく、自分にできる範囲の機会を最大限活用して、そこで得た知識や経験についてよく考えた学生を探しています。私たちは知識や経験の羅列に興味があるのではなく、アカデミックなアイデアについての考え方に興味があるのです。
【”Extra-curricular activities” より抜粋】
LSEの入試担当はアカデミックな内容に関する興味、関心について知りたいので、課外活動に関する記述は志望理由書全体の20%以下になるように抑えた方がいいです。
この他に、ホームページではあまり好ましくない志望理由書の例も紹介されています。志望理由書に正解はありませんが、上記のような点に注意して質を高めていくことで、合格に近づくことができるのではないでしょうか。出願直前は学校の勉強、出願準備と重なって大変になってしまうので、早め早めに準備を進めておくことが大切かもしれません。
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毎度毎度授業が楽しみです。モチベーションが下がる時も元気をいただいております。
短時間かつ英語での授業だったので難しい点があったと思いますが、生徒のモチベーションを落とさずに効率的に指導していただいたと思います。ありがとうございました。
娘の要望を取り入れつつ、目標に向かって指導をすすめていただきました。人間としても指導者としても信頼できる先生でした。初めての家庭教師だったので不安があったのですが、真摯に娘に向き合ってくいる様子をみて、安心して任せることができました。
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