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English A Language and Literature はIBの科目の中でも高得点が取りにくいと言われています。そもそもの英語力が点数に反映するところもあり、なかなか点数が伸びないと悩む日本人IB生も多いのはないでしょうか?しかし、実は分析のコツを掴めさえすれば、英語が苦手でも点数をあげることは十分に可能です。
本記事ではLanguage and Literatureで高得点を取得した私の経験も踏まえてPaper別に特化した対策法をご紹介しています。
こちら以下の記事ではどちらのPaperにも共通したアドバイスをまとめていますのでこちらも合わせて参考にしていただければと思います!
●合わせて読みたい記事:元IB生が伝授する!IB English A Language and Literature (英語A言語と文学) でうまく分析をするために3つのポイント
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Paper 1は初見の文献を分析します。スピーチや記事、マガジンの広告など幅広いジャンルの文献が取り扱われています。SLの場合は一つの文献のみ、HLは二つの文献を比較しながら分析をし、エッセイの形にまとめます。
より筋が通っていて説得力のある言及をする為にもエッセイの構成を計画的にたてましょう。明確に分けるだけではなく、どのような順序で意見をたてて行くと効果的かという部分も考えることが大切です。
実際にOrganization and Development(構成と発展)という項目として採点基準に含まれているので、スコアを稼ぐところでもあります。
Paper 1では、普通のエッセイと同じように、序論→本論→結論という流れで書きます。本論のまとめ方には色々なものがありますが、
・作品のテーマ・アイデア
・使われているテクニック
・文献のセクションごと
などをテーマに段落を分けると書きやすくなります。このように様々な分け方がありますが、出題されている文献によってどの分け方が一番あっているか判断していく必要があります。
実際、エッセイの構成に割り当てる時間も人それぞれだと思いますが、最低でも10〜15分程度は構成やプラニングに掛けることをおすすめします。
Paper 1 で出題される文献は、幅広いジャンルから出題されるので、各ジャンルの特徴を捉える力が大事です。文献を分析する際に以下の事に注目してみましょう。
作成者はなぜこのジャンルの文章を選んで書いたのか?
このジャンルを選ぶことによってどのように文献の目的に貢献しているのか?
このジャンルに特徴的なテクニックは何か?
他にも文献のジャンルによっては独特なスタイルやテクニックがあるので把握していくことが必要です。
Poem(詩)がその一つの例で、Rhyme(押韻)や Enjambment(句またがり)など特有のテクニックがあります。
なのでジャンルによって分析の切り口を変えていくことも考えておきましょう。
Paper 2では、授業の中で取り扱った文学作品について6題ある質問の中から一つを選んだ解答します。内容はSLでもHLでも同じです。Paper 2 の特徴としては、手元に文献を持っていない状態で、授業で扱った作品について記述すると言う点が挙げられます。
作品の内容を一部始終覚えるのは一苦労ですので、以下に最低限でも覚えておきたいポイントをまとめてみました。こちらを覚えておくとより著者の意図を見据えた分析が出来るので、試験で重宝します。
Context(背景) | 作品が書かれた年代、その際の歴史的な出来事や文化を把握しておきましょう。 同時に作者の生い立ちなども調べておくと「作者の考え方や訴えが作品にどのように反映しているのか」ということが明確になり、より作品の本質を見据えた言及が出来ます。 さらにこの作品で訴えられている事柄が現代社会にどのような意味があるのかという点も盛り込むとより良い深い答えになります。 |
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Theme(テーマ) | 多くの著者はより効果的にメッセージを伝える為にテーマを設定します。 テーマは覚えやすいだけではなく、実際に出題される問題のトピックに繋げやすいツールです。 比較する作品を2つ選ぶ際にも、設定されているテーマを見比べて相性をはかることもできます。試験中に選ぶことになるで効率的に判断できるところが良い所です。 |
Quotes(台詞・引用など) | 印象強い作品の台詞や文章は言及の根拠として非常に重宝します。作品の中で意味深い台詞や文章は、その一文のみで複数のテーマや背景に繋がりを持っていたりもします。 台詞や引用文を覚える際には様々な問いの根拠として、つぶしの効く引用文を選ぶようにしましょう。 |
Characterization(人物設定) | 作品に登場する人物の分析、そして話が展開していくにつれてそれぞれの人物がどう変化を遂げていくのかという観点に注目しましょう。 著者は人物の変化を追ったり登場人物同士の対比をしたりする上でテーマに繋げたりします。 人物を分析するだけではなく、なぜそのように設定されたのかというところまで深掘りましょう。 |
Symbolism/Motif(象徴・モチーフ) | シンボルやモチーフなども著者がより効果的に読者に伝えるメッセージの一つです。 例を捉えるだけではなく、それがどのようにテーマや著者のメッセージにつながっているのかを言及することが大事です。 |
また English A Language and Literatureにおいて、Paper1とPaper2に共通して分析してほしいポイントを詳しく紹介しているのでぜひこちらの記事をご覧ください。
●合わせて読みたい記事:元IB生が伝授する!IB English A Language and Literature (英語A言語と文学) でうまく分析をするために3つのポイント
Paper 2 のは出来るだけ色々な問題を解く中で出題パターンを把握し、回答を作る上で必要となりそうな作品の要素を出来るだけ準備できるようにしましょう。
Paper 2 では6問出題されているうち1つ選択する必要がありますが、過去問と内容が似ているような問題も多くあります。色々な問題に対して使える作品や根拠をある程度覚えておくと試験中に出てくる問題にも臨機応変に対応できるので効率的に取り組めます。
当たり前のようで、特にPaper2で見落としがちなポイントです。Mark schemeによると、IBは Coherency(一貫性)も求めているのでせっかく深い分析ができていたとしても問いのトピックに繋がらなければ減点対象になりかねません。時間も限られているので数多い根拠を絞ることも大切になってきます。
一貫性を強調する為にも問題で使われているキーワードを盛り込んだりして、問題を答えることを常に意識しましょう。
例えば、このような問題があるとします。
“Discuss a protagonist’s pursuit for happiness in at least two works you have studied.”
この問題のテーマは ” Pursuit for happiness(幸せへの追求)” なので、このテーマが著者の目的を果たす為にどのような役割を果たしているのか、そしてテクニックやシンボルなどをどのように使っているのかという切り口で考えてみてください。
そして問題のキーワード、上記の例で言うと”Happiness(幸せ)”という言葉を意識的に解答に組み込みましょう。実際の例で言うと、
“Through the use of A, B, C…, the author explores the struggles of protagonist’s journey to his own happiness to convey the hardships of living in a pressurised society.”
この例では、問題のトピックである ”Pursuit for Happiness(幸せへの追求)”というトピックを組み込んでいるだけではなく、そのトピックがどのように本来の著者の目的に貢献しているのかという点(例では “To convey the hardships of living in a pressurised society”)にも発展しされていることがわかります。出来るだけ詳しく、問いのトピックに忠実なエッセイが書けるようにしましょう。
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