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東京学芸大学附属国際中等教育学校(学芸国際)は、東京都練馬区に位置する中高一貫校です。
国際バカロレア、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)認定校でもあり、生徒が主体となって研究を行える環境が整っていることで近年注目を浴びています。また、留学制度も充実しており、高校留学をしたい生徒からも人気な学校になっています。
そんな学芸国際の入試にはA, B方式の二種類あります。A方式の試験である作文検査では英作文が成績の85%を占めるということもあり、英語が堪能な帰国生には魅力的なものとなっています。自ら学ぶ態度がより強く求められる人気の学校ですが、この学校の入試はどのように対策して、どこがポイントになるのでしょうか?
そういった疑問をお持ちの方に向け、ご自身も学芸国際に合格・卒業し、EDUBAL教師として現在もこの学校の入試対策を担当されている教師に、同じく学芸国際を卒業した筆者がインタビューしました!
皆さんの、
「入試を受けるけど面接をどう対策したらいいのかわからない..」
「実際に合格した生徒の対策を知りたい…」
「もうすぐ受験だけど今から何かやれることはないかな…」
という疑問にお答えします。
今回インタビューした先生:Aさん
大学:国公立医学科
学年:1年生
滞在国:アメリカ
出身高校:東京学芸大学附属国際中等教育学校
EDUBALでの担当コース:帰国子女/英語特化
EDUBALで指導をしていた時期:2021年7月~現在も継続(2021年12月現在)
筆者のプロフィール
大学:海外の国立大学
滞在国:アメリカ、オーストラリア
出身高校:東京学芸大学附属国際中等教育学校
入試形態:9月編入
【2024年度版】帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング10選
学芸国際では下記の教育理念をもとに、国際バカロレア教育や研究課題を通してグローバルな環境で生きていく人財を育成しています。
①グローバルな視野の育成
②多文化共生の教育
③多様性と共通の価値・ルールの確立
④社会参加を通した市民性の育成
⑤基本的な知識・技能の習得
中学・高校ではあまり触れないジェンダー、難民、テクノロジーの発展等についてディスカッションを授業で多く行なっていました。同級生と一緒に、自分の考え方を形成する授業が多くあった印象です。また、生徒が主体となって研究する機会も多く設けられており、人的・物的支援の体制も整っているのが特徴です。
学芸国際は研究が盛んな学校ということもあり、多くの生徒がAO入試を受ける生徒が多いです。センター試験を受けて、国立大学に進学する生徒も多いため、どちらの入試形態にも対応している学校と言えるでしょう。
また海外大学にも強く、国の幅広さがそれを物語っています。
日本国内
<国立>
東京大学、京都大学、北海道大学、一橋大学、東京外国語大学、東京芸術大学等
<私立>
慶應大学、早稲田大学、上智大学、中央大学等
海外
<アメリカ>
Harvard University、Brown University、Yale University、The University of California San Diego、Pomona College等
<イギリス>
University College London、Manchester University、Kings College London等
<オーストラリア>
Australian National University、The University of Melbourne、The University of Queensland等
<その他>
The University of British Columbia、New York University Abu Dhabi、Chinese University of Hong Kong、Yonsei University等
学芸国際の進路実績はこちらから見ることができます。
インタビュー記事|世界に生きる学力と教養を身につけられる学校!学芸大附属国際中等教育学校の帰国生徒にとっての魅力とは?
書類審査 | 満点:100点 |
---|---|
作文検査・適性検査 | A方式(計100点):外国語作文(85点)+基礎日本語作文(15点) B方式(計100点):適性検査Ⅰ(50点)+適性検査Ⅱ(50点) |
面接 | 満点:50点 |
このように、学芸国際の入試は250点満点で構成されており、受験生はA方式とB方式を選択することができます。B方式の適性検査はそれぞれ50点づつとなっていますが、A方式の作文検査では日本語作文の15点と比べて外国語作文が85点と外国語作文が大きな割合を占めていることがわかります。このことから、帰国子女の受験生はA方式の作文検査でいかにパフォーマンスを発揮する事ができるかが合格への鍵となりそうです。
また、学芸国際では4月と9月に編入試験を行なっています。試験内容はA方式と例年同じ内容になっています。
先生が学芸国際に合格された時は、どのような対策をされたのでしょうか。
Aさん:
小学5年生の途中あたりから対策を始めました。作文練習などの本格的な受験対策とは別に、英検・数検・TOEICなどの資格に挑戦したり、作文指導用の夏季講習を受講したりしました。
また、母と一緒に、面接対策として1分間スピーチの練習や数検対策をした記憶があります。
筆者:
筆者はとにかく書類で書ける内容を充実化しようと頑張りました。配点が一番多いので、書ける内容を増やそうと常に努力していました。習い事の水泳、英検、ボランティア、生徒会等に取り組んでいました。意識したこととしては、すべての欄を記入できるようにすることと活動の幅を広くすることです。
逆に、筆者は日本語が不得意だったので、基礎日本語作文の対策は全くしていませんでした。ほぼひらがなで書いた覚えがありますが、配点が少なかったので合格することができました。
出願書類について伺います。志望理由書を書く際のポイントはなんでしょうか?
Aさん:
私の担当生徒と将来の夢などについて面談した際も感じたのですが、受験する子は揃って「将来は国際系」と言います。なので、それだけではありがちで、オリジナリティが欠けています。帰国子女ということは特別ですが、それは他の受験生もみんな同じなため、強いアピールにはなりにくいでしょう。もちろん国際系に進まなければいけないことはありませんし、では国際系ならどんな組織なのか?自分が何に興味があるのか?知っておく必要があります。自分の経験をもとに、具体的に、論理的に話を展開することがポイントです。
筆者:
学校の下調べが一番重要だと思います。「将来の夢」を考える上で、「学芸国際がそれを叶えるのにどう役に立つのか」を考える必要があります。それが志望理由書に書く内容となっています。説得力のある志望理由を考えるためには、学校についてどの程度知っているかが鍵になります。学校の教育理念と将来の夢を考えつつ、具体性のある志望理由書を作成すると良いでしょう。
ずばり先生が思う学芸国際(ISS)に合格する秘訣はなんでしょうか?
Aさん:
ISS(学芸国際)の試験は自身の経験やそれに伴う考え方などの内容を重視する傾向にあると思うので、自分の中の引き出しを増やすことが大事になります。自身も帰国子女でいろいろな経験を持っていますし、そういったことを具体的に話せるようにしましょう。また、時事問題に対する考えも問われることがあります。自分はニュースを毎日見る習慣があったので、食事の時に家族と意見交換をすることで自身の理解を深めていました。
あとは基礎の繰り返しですね。面接もあり、直前で詰め込むことは難しいです。募集要項が発表された時期から出願書類の準備を進めて、万全で挑みましょう。逆に、受験直前にしなければいけないことはありません。試験だからと言って身構える必要はないので、体調管理をしっかりすることが大切です。
筆者:
筆者もAさん同様、ニュースを日常的に見て、時事問題に精通することが重要になってくると思います。筆者が受験したとき、面接にて歌舞伎の舞台に関する写真が渡され、それについて1分間発表する必要がありました。私以外の受験者は、女性が立つことのできないことに関して発表していた記憶があります。一方で、私はアシンメトリーな舞台に着目し、日本と西洋の美的概念の違いについて発表しました。面接では視野を広げ、他の人とは被らない視点で語ることが重要だと感じています。また、筆者の同級生や後輩の話を聞く限り、引き出しが多い方が視野が広まり有利になりそうです。
また、面接では他の人を否定しないようにしましょう。募集要項を読むと、「思いやりと協調性をもち、さまざまな人と積極的に交流できる」を評価観点の一つとして見ています。人の意見を否定することは避けましょう。筆者は「Cも良いけど、Dも良いよね」といったように賛成してから自分の意見を述べたり、他の人の意見を取り入れて発展させたりしていました。こういった細かい気配りも採点対象となるので、常に意識しましょう。
実際のEDUBALでの指導についてお聞きします。 入試に向けて、実際にどのような指導をされているのでしょうか?
私は、東京学芸大附属国際中等教育学校へA方式で受験を予定している生徒さんを担当しています。生徒さんは小学4年生まで日本の小学校に通い、5年生からインターナショナルスクールに通学していた経歴をお持ちです。しかし、小4からインターに通い出したこともあり、基礎的な英語力がないということで、現在は2021年7月から週一回の授業で英語エッセイの文章の構成や内容、文法の指導を英語で行っています。
英作文の指導がメインとのことですが、授業ではどのようなことをするのですか?
基本的には、生徒さんが書いた英作文を読んでフィードバックするという形態です。具体的には、短いリード文を提示して、内容を授業で話合って理解を深めてから生徒に書いてきてもらうというようにしています。作文の型に沿って書く練習も必要であったため、この形で指導することにしました。
指導前と指導後で生徒さんに変化はありましたか?
生徒さんは小学校4年生からインターに通い出したので、初めは基礎的な英語力がありませんでした。英作文を指導する上で、必要となるエッセイの基本的な型がわかっていなかったという状況から初めて、指導を通じて現在ではかなり進歩が見られます。特に英文法が上達したように感じました。
指導する上で苦戦することはありましたか?
担当している生徒さんは、初めシャイであったため、コミュニケーションで若干の不安がありました。また、自分(先生)が幼少期に感覚で英語を習得したため、教え方が難しいと思っていました。そのため、授業では生徒さんの文法ミスの理由を調べてみたりすることでなるべく生徒の学習に合わせた指導をするようにしています。
最後に、学校の合格を目指す受験生にアドバイスをいただけますか?
まだ受験まで猶予があれば、今から数検・漢検・英検などの資格試験を受験してみましょう。そのほかにもコンクールやクラブでの活動実績も、書類審査で重要になりますし、志望理由書は内容を充実させることで面接に活かすことができます。あとは批判的思考力を高めること、いろいろな立場から物事を見る習慣が大切になります。普段から自分の一週間を振り返って、うまくいったこと・いかなかったことを考えることで次に生かす思考回路が身につきます。
ありがとうございました!
EDUBALは、国内外の難関大学に通う帰国子女の大学生教師と、家庭教師を探している帰国子女の生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。実際の帰国受験を経験している教師も多数在籍しております。また、オンラインビデオ通話を通じた指導ですので、世界中どこでも、いつでもご自宅で受講が可能です。
EDUBALなら、こういったご要望にお答えすることができます。
「学芸国際に合格している教師に教わりたい!」
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EDUBALでは、現在2000人以上の教師が在籍しております。多数の教師が登録しているからこそ、生徒様と境遇の近い教師を紹介することができます。ぜひお気軽にお問い合わせください!
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
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とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。