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12/29(水)に、「IBDP授業紹介座談会~入る前に知るべきDPの特徴とは?~」を開催しました。
IBを卒業した現役大学生が登壇してIBの学習の特徴や勉強の進み方に関する情報をお届けした本イベントでは、参加されたお客様からもご好評をいただきました。
Pre-IB生:「IBについてとてもわかりやすく、具体的に教えてくださったので、IBをとるか迷っている時の一つの参考資料になると思いました。」
保護者:「学生の生の声が聞こえるのは保護者としても一緒に見ていた子供にも刺激になり、もっと色々な学生の経験談を知りたいと思いました。」
DP1年生:「DPを経験することのメリットがよくわかり、私もIB1の授業を経て1年間のIB生としての学びがどのようにIB2・3の授業に繋がっていくのかが理解できたため、このイベントを受けてこそDPへの心構えができるのだと思いました!」
こちらの記事は、座談会の大事なポイントをまとめたレポートです。
におすすめの記事です!
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齊藤さん | 慶應義塾大学 法学部1年 |
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日本の一条校(IB校)出身 | |
HL:English A Language and Literature, Japanese A Literature, History SL:Chemistry, Math, Visual Arts |
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小川さん | University of British Columbia (PPE専攻)2年 |
日本の一条校(IB校)出身 | |
HL:Mathematics, Economics, Japanese A Literature SL:Chemistry, English A and Literature, Physics |
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大崎さん | 慶應義塾大学 総合政策学部1年 |
インドネシアのインター校出身 | |
HL:Japanese A Literature, Business Management, Economics SL:Mathematics, Biology, English A Language and Literature |
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プレゼン、ディスカッションを自分達がメインで行うことで、批判的思考力や考察力が鍛えられます。また、プレゼンやディスカッションをする上で、コミュニケーション能力が重要です。
DPコースで学ぶ知識量は多く、またHLでは幅広い分野を学ぶ必要がありますが、基本的には狭く深く勉強します。また、一つの事象に対し、複数の側面を学びます。
明確な基準こそありませんが、大抵20人以内のクラスで学習します。そのため、少しシャイな生徒でもディスカッションに参加しやすく、教師の目が届きやすいです。また絶対的な正解のない問いが多く、生徒が間違いを恐れず積極的に授業に参加できる環境です。
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【Group 1: 日本語A】
生徒主体のディスカッションで授業が進む。
文学作品を、自分で根拠を探しながら批評する。
何度も作品を読み返す必要があるため、読書量が多い!
分析の視点にはタイトル、冒頭と結末、表現技法、舞台設定など様々な視点があり、作品に当てはめて分析していきます。この授業では、付箋を使ってみんなの分析を持ち寄り、ディスカッションしました。
最終試験
出題された問いに対する答えを、HLは2.5時間、SLは1時間で、答案用紙に論述します。授業中のディスカッションで学んだ分析の視点が問いの中に組み込まれていて、それを作品の中にある根拠や具体例を引用しながら説明します。回答の深さや幅広さなどが高得点の鍵です!
【Group 3: 歴史】
主要概念(変化、連続性、原因、結果、重要性、観点の6つ)に基づいた問いを、ディスカッションしながら複数の観点で解釈する。
自分の興味のある分野について深められる!
読む量が多く、予習復習が必須となる。
齊藤さんが実際に行った「スペイン内戦において軍事戦略はどの程度ナショナリスト派の勝因となったのか」の分析です。軍事戦略を含めた複数の勝因を比較しながら、問いに対する答えを話し合います。その結論を、自分なりの証拠を用いて裏付けることが非常に重要です。
歴史研究
自分の興味があるトピックを1つ選び、資料を読みながら自分なりの解釈をしていきます。その過程で、資料の信頼性などを批判的に考察していくことも求められます。成績比重は、SLでは25%、HLでは20%です。
最終試験
時間制限内で、問いに対する答えを答案用紙に論述します。問いは主要概念に基づいた内容が出題されます。
例:「第一次世界大戦の原因として経済的な諸要因はどの程度重要か評価しなさい」→主要概念の原因と重要性
【Group 4: 化学・物理】
実験重視!実験を通して単元とデータの取り扱い方を学習する。
個人研究では一人で実験を組み立て、実施する。
日常の授業や最終試験で計算問題が多いため、予習復習や同じ問題を繰り返し解くことが重要となる。
実験の流れは、化学・物理で共通しています。4-6のステップは、データの取り扱い方を学び、IBが重要視する批判的思考力を育てる上で重要です。実験結果が理論と一致していても、常にバイアスや実験エラーの可能性について考察することが、レポートを書くコツです。
小川さんが課外授業で行った研究プロジェクトです。物理の単元であるgravityとからめて、「富士急ハイランドにあるジェットコースターで、どのコースターが一番Gが大きいのか?」という研究テーマを設定し、実験しました。自身の興味のある分野から実験を自由にデザインできるのが、IB理科の魅力です。
個人研究
研究テーマの設定、実験デザイン、レポート、結果の妥当性の評価まで、全ての工程を自身で行うプロジェクトです。主体性が重視されるため、研究テーマは個人の興味に関連させます。
最終試験
2種類に大別され、科目の知識を問われる問題と、実験方法やそこから生まれる誤差の算出をする問題があります。高得点をとるためには、授業中に行った実験の過程と結果、どちらも覚えておくことが重要です。
【Group 6: 美術】
自身の世界観を、2年間を通して創作できる。
作品だけでなく、過程を記録するのが高得点のカギに!
作品創作中の試行錯誤が多く、時間がかかる。
制作中の作品をクラス内で展示して、感想を述べ合いました。そこで得たアイデアをもとに、また一人で制作を続けます。何か変更した場合は、それをしっかりスケッチブックなどに記録することが、とても重要です。美術には、他のグループと違い最終試験が存在しません。代わりに、比較研究、プロセスポートフォリオ、展示会の3つで成績がつきます。
比較研究
異なる文化的文脈にある作品をいくつか選択し、それらを比較しながら、魅力や改善点を分析していきます。最終成績の20%を占めています。
齊藤さんの比較研究では、「妖精」というテーマを元に、3つの絵本を比較しました。まず、個々の分析を色・線などのビジュアル面と、文化的背景の2つの視点から行います。そして、それらの分析をもとに3作品を比較しました。
プロセスポートフォリオ
スケッチブックなどに、自身の作品制作中の試行錯誤や修正点などを記録します。最終成績の40%という、非常に大きな割合を占めます。
展示会
2年間の作品を展示し、学校内外の観客に披露します。誰でも観に来ることができる、比較的オープンな展示会である必要があります。
【Theory of Knowledge (TOK)】
DP独自の科目で、全てのDP生にとって必須。2つのプロジェクト(TOK展示とTOKエッセイ)から成績がつく。
知ることのプロセスを学び、様々な視点からディスカッションする。
「考え方」を学ぶため、大学でも分析やディスカッションの際、役に立つ!
数学という知の分野(AOK)を元にしたTOKの問いです。このように、一概に答えが決められない問いを扱うので、様々な角度から思考する必要があります。
TOK展示
日常に存在する知識の問いを分析し、自身の考えを展示物として作成します。問いの例として、「私たちはどのような理由で、主張を疑うようになるのか?」などが挙げられます。
TOKエッセイ
選択肢の中から1問選び、3200字以内でエッセイを執筆します。2つのAOK(知識の分野)を証拠として使う必要があります。例として、「客観的であることは知識を探求する上で必要不可欠である」という問いに対し、自然科学と歴史という2つのAOKを用いて論述していきます。
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齊藤:ディスカッションの多い授業だと聞いて、そういった授業形式が好きな私に適していると感じて選択しました。大変だと聞いて怖かったですが、自分が一番成長できる環境だと思いました。
小川:あまりDPについて詳しく知らないまま、IB=英語を使ったプログラムという認識で入りました。英語力を伸ばすのが目的でした。
大崎:同じく、選択した当時はIBについてはあまり知識がありませんでした。ただ、大学受験に強いと聞き、入りたいと思いました。
齊藤:パリ講和会議の授業です。歴史の授業で、2人程度のグループで各国を代表し、戦後の会議を再現しました。各国の利害がぶつかり合い、ディスカッションがすごく盛り上がりました!
小川:Physics の個人研究で、放課後何度も残って実験したことです。信頼性を高めるため、実験サンプルをたくさん行いました。大変だったけれど、趣味の切り紙をテーマとしたことで、辛いながらも楽しんで実験できました。
大崎:日本語Aでのディスカッションです。まさにIBっぽいという感じで、文学作品の分析がとても細かく、言葉一つでキャラクターの考えや言動の意味が変わることを学びました。
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小川:入った当初は英語が全くしゃべれず、友達に逐一翻訳してもらっていました。このままではついていけなくなる!と思ったため、趣味である読書を通じて、英語の本を読んで語彙や言い回しを学びました。
齊藤:IBには帰国子女ではない生徒も多く、大変ではありますがついていけないという訳ではありません。個々に対策をすれば大丈夫なので、英語力について過剰に心配する必要はないと思います。
齊藤:私は日本の大学の受験時期と被っていたため、勉強を始めたのは最終試験の3週間前からでした。教科によって対策は異なりますが、多くの生徒は過去問を解きます。数学の場合は同じ問題を反復的に、歴史の場合はみんなで複数の解釈を勉強しました。
大崎:2,3ヶ月前から勉強を始め、週ごとに教科を切り替えて対策しました。また、最後の二週間前には、最終チェックを行いました。
小川:授業時間内にブレインストーミングやディスカッションの時間はありました。ただ、最終的には自分で、授業時間外にも考えて決める必要があります。また、学校の体制やノウハウの蓄積量にもよって、対応は異なると思います。
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IBは楽しいけれど大変なプログラムです。後悔しないために、入る前に自分の将来なりたい姿や大学の入学要項を読み、DP取得が適しているかを判断してください。また、日本語IBでもある程度の英語力が要求されます。何より、自身の将来を大きく左右するので、意志と覚悟が必要です。
DPは忙しいので、ぜひ生徒様のメンタル面・タイムマネジメント面などでのサポートをお願いします。また、DPへの進路選択は、本人の意志を尊重してあげてください。
イベントレポートはいかがだったでしょうか?IBは世界的に見ても、非常に難易度の高いプログラムです。EDUBALはそんなIBや帰国受験のお悩みに応えるため、元IB生や帰国受験経験者の家庭教師が多数在籍しています。指導についての質問やお悩みがある方は、ぜひご気軽にご相談ください。
またEDUBALでは、本イベント以外にも、IBのお悩み・その後の進学・資格受験など、皆さまのニーズに合わせた多様なイベントを定期的に開催しています。ぜひ以下のリンクから過去のイベントレポートを読んで、今後のイベントにご参加ください!
過去のイベントレポートはこちらから!
●【キャンパスライフ座談会】英語学位プログラムや海外大学を完全解剖!現役生の語る大学生活のすべて
●【好評イベント】IB生活に向けて、最高のスタートダッシュを切ろう!IB卒業生によるパネルトーク~IBにおけるタイムマネジメントと勉強方法~
●【EEに悩むIB生必見!】1から始めるExtended Essay!~テーマ決定・リサーチクエスチョン編~
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EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
とても真面目な先生に計画的に指導していただいています。 おかげでテストで高得点がとれました。
日本語で授業させていただいてますが、説明が分かりやすく質問にも丁寧に答えてくれています。授業科目以外の経験やアドバイスもシェアしていただいてるのでIB全体の参考になり助かっています。
しっかり準備をして授業に当たっておられ、非常にわかりやすくご指導していただいております。リベラルアーツに強い大学に在籍されていて、その幅広い教養が授業にも反映されており、非常に満足しております。
学校の授業に合わせた指導をしていただきとても助かっています。
とてもわかりやすい授業で、結果として成績が上がりました。