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アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど海外大学を受験する際によく耳にするのが「課外活動 (extracurricular activities)」という言葉。「成績やテストスコアだけでなく課外活動や受賞歴なども入学審査の基準に入るらしい」ということを知っている人も多いと思います。
とはいえ、何をしたらよいか分からないという方や、世界で戦えるほどの実績がなくて焦っているという方も少なくはないのではないでしょうか?
海外大学受験の課外活動については間違った認識やアドバイスが浸透してしまっており、自分には海外大学受験は無理だと諦めてしまっている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、そのような誤解を解き、課外活動に関するこんなお悩みを解決します。
・そもそも課外活動が何なのか分かっていない。
・輝かしい実績や受賞歴がなくて書けることがない。
・いつから何をどのくらいすればいいか分からない。
・コロナでなかなか機会がなくて活動することができず困っている。
・受験勉強や学校生活と両立できるか不安。
本記事では、実際の入学審査官(アドミッションオフィサー)の見解をもとに、課外活動について具体的かつ分かりやすく説明します!海外の大学への進学を検討している人は必見です!
著者プロフィール
Maki
海外大学進学支援アドバイザー。2度の留学経験を生かし、海外大学への進学や留学の支援を行っている。これまでに、海外大学進学支援を行う外資系企業での活動や、文部科学省が展開するトビタテ!留学JAPANでの留学促進活動、民間の日米交流団体において大使館・外務省・米国の大学らと連携した交流事業や奨学金制度の立ち上げなどを行った。留学セミナーやカウンセリングで携わった大学・高校は120校以上。
同著者による記事
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僕は最近海外大学進学に興味を持ったのですが、「課外活動」って実際の入試ではどのように扱われるのですか?
海外の大学では、成績と同じくらい「課外活動」が評価されます。アメリカやイギリスを始め、必ずと言っていいほど勉強以外の活動で何をしてきたかを問われます。日本の大学受験よりもその比重は重く、活動の内容・時期や期間・役割・成果などかなり詳しく説明する必要があります。
アメリカの大学受験を例に、実際の出願書類でどのように「課外活動」を書くか見ていきましょう。
こちらは、コモンアプリケーション/コモンアップ (Common Application)と呼ばれる全ての大学に共通する願書です。専用のウェブサイトから入力して提出します。個人情報や家族の情報、成績や学校についての欄の他に、「活動欄(Activity)」があります。
ここに課外活動を書いていきますが、最大で10個の活動について述べることができます。活動1つにつき、以下のような複数の項目に回答していきます。
日本の大学受験では、推薦入試の場合でもこれほど活動について問われる出願形式はなかなかありませんよね。それに比べて海外では、活動の詳細まで評価対象にしている点で大きな違いがありますね。
アメリカの大学に出願する方必見!College BoardのCommon App(コモンアップ) エッセイの書き方を解説!
トップの大学は、まず成績とテストの点数で志願者を選別します。ですから、そのフィルターで落ちてしまうことのないように各大学のスコアレンジ内を目指すことが大前提です。その最初の選抜を勝ち抜くと、課外活動の評価比重は約30%を占めるようになると言われています。これは、学業と同じくらい重要であることを意味しています。同じような学力の受験者がたくさんいるので、大学は受験者を区別して選択するために課外活動を利用するのです。特にトップスクールでは、単に優れた人材を獲得することよりも、大学側が求めている人材に合致しているかどうかという相性も評価します。
入学審査官の立場になって想像してみてください。
何百もの書類を読み合否を決めるのは相当大変な作業だと言えます。スコアで一律的に判断するのではなく、一人一人異なる書類を複数の審査官で目を通して選抜するという手間をかけるのはなぜでしょうか?
大学は勉強ができる学生を求めているわけではないからです。一流大学は、情熱的で、探究心があり、将来リーダーとなるような人材を求めています。合格者は必ずしも「均整の取れた学生」ではありません。むしろ、理想的なトップランクの候補者は、より具体的に将来どのような影響を社会に与えたいかを熱心に考えている学生であることが多いのです。そのため、入学審査官は、あなたの課外活動の記録から見られる知的資質を生き生きと読み取って、あなたのストーリーや可能性を引き出そうとしているのです。
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課外活動についてアピールできることは分かりましたが、目立った受賞歴や実績がありません。海外大学に合格するには、大会やコンテストでの優勝経験が必須でしょうか?
もちろん世界に通用するような受賞歴や実績があれば目立つことができるでしょう。しかし勘違いしてはいけないのは、課外活動=「成果」ではないということです。課外活動を通して伝えるべきなのは「過程」です。あなたが熱意を持って取り組んできたことには価値があり、あなたを形作る要素であるということを表現できることが大事です。
コンテストや大会で優勝したり、参加倍率の高いプログラムにおいて活躍することは確かに唯一無二の素晴らしい実績です。しかしその成果の大きさよりも、その成果に至った/至らなかった過程で何をしたのかが評価されます。
ハーバード大学のアドミッションは課外活動の審査について以下のようにアドバイスをしています。
「私たちの関心は、あなたが学校や地域そして家族に対してどのように貢献したかです。あなたがそれに費やした時間と内容を書いてください。その活動は特別なことである必要はありません。活動に関わらず質を示してください。これらの活動にあなたの人柄や資質が現れると考えています。」Application Tips – Harvard College
つまり、大会に参加して賞が取れなかったとしても、その行動が自分や他者にとって価値のあるものであったと証明できればよいのです。社会の評価や結果によって自分の活動を過小評価せず、自分のものさしで測って自信を持ってアピールしましょう。
もし、課外活動にあまり、あるいは全く参加していないのであれば、自分自身に問いかけてみてください。「なぜ参加してこなかったのでしょうか?」あなたにとって、課外活動よりも重要なことがあったはずなのです。「これまで何に時間を割いてきましたか?」
例えば、家族のために家業や育児を手伝っていたかもしれません。学業に励みテスト範囲以上の学びの世界に没頭していたのかもしれません。もしくは体が弱く病院に通っていたからかもしれません。
その場合、追加情報の欄にそのことを書いてください。そうすることで、入学審査官はあなたの人生という文脈であなたの活動リストを見ることができるようになります。
そのように振り返ってみると、自分が忘れているだけで、実は勉強以外にも時間を費やしていることがあるかもしれません。もし課外活動の欄に書けそうなことがあれば掘り起こしてみてください。
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僕の学校ではコロナで部活動や行事が制限されてしまいました。応募して選考に受かったサマープログラムも結局中止に…。コロナによる影響は考慮していただけるのでしょうか?
コロナによる影響だけでなく、経済的に家庭が不安定な場合や、肉体的・精神的な病気にかかってしまった場合など、個人的な事情や背景があることも考慮して審査する大学が多くあります。それらを理由に進学の可能性を諦めないことが大事です!
入学審査官によるとコロナの影響を考慮していますが審査の在り方は変わらないそうです。
入学審査官は、文脈(コンテクスト)についてよく考えて審査しています。受験者のコンテクストを評価するということは、本質的に、その学生の手の届くところに何があるかを考えるということです。出願書類の情報から、住んでいる環境にはどのくらいのチャンスやリソースがあるのか、コロナを含めたあらゆるマイナス要因がどう影響しているかを理解します。
その上で、この生徒が周囲のリソースをどのように活用したかだけでなく、自分自身やより広いコミュニティ(地元、地域、または国)のためにさらに多くの機会を作るために、実際にその状況を超えてどのように推し進めてきたかを見ています。
また、参加資格を得ていた大会やプログラムに何らかの事情で参加できなかった場合も、課外活動の欄に記入することができます。
コロナで社会は大きく変化しました。そのため、今まで定番だったサマープログラムなどの課外活動の実現が難しくなってしまいました。一方で、今までにはなかったヴァーチャルでの活動ができたり、参加の敷居が下がった活動も多くあります。また学校生活やクラブ活動の変化によって生まれた課題を解決する担い手になることができるかもしれません。
コロナ禍では、そのように自ら問題を見つけ、機会を創出するような活動をすると良いかもしれません。そのような課題解決能力や変化対応力もアピールの材料になります。
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成果ありきじゃないということが分かって安心しました!でも、「課外活動」ってどこまでを指しますか?僕は休日に映画鑑賞や読書をしますが、これらの趣味も「課外活動」に入りますか?
「課外活動 (extracurricular activities)」の定義としては「授業外の活動」ですからどんな活動も含まれます。しかし、自己中心的な趣味は一般的に評価されにくいです。アピールする課外活動は、他の人に価値を提供したり影響を及ぼす活動であるべきです。例えば、好きな映画を友達と観るのは個人的な趣味ですが、映画好きを集めたクラブを作って定期的に活動すればそれは立派な課外活動だと言えるでしょう。
アメリカの共通願書であるコモンアップでは、活動記入欄に「活動分野(Activity Type)」を選ぶ項目があります。以下のリストを見ると、意外と自分もこんな活動をしていたなと思い当たることがあるかもしれません。
実際には英語で入力しますので、書き方や表現は異なりますが、活動例として参考にしてみてください。
例1:ボランティア活動
地域の学童において、夏休みの期間に、幼稚園児から中学3年生までの子供たちのメンターとして活動。昼食の準備、世話、生徒の数学と化学の個人指導を行った。
例2:SDGsクラブのリーダー
毎週一回、SDGs課題を調査する目的のグループディスカッションを行った。SDGsに関するテーマで読書課題を提示し、議論を引き出す質問を作り議論を進行した。
例3:スピーチコンテスト出場(9位)
チームメンバー向けの研修提供、英語力とプレゼンテーションスキルの8ヶ月間集中準備を行った。50校中、9位入賞。
例4:家事・育児の手伝い
両親が仕事をしている間の5歳児と11歳児の兄弟の世話。買い出し、夕飯準備、お風呂やトイレの世話、宿題の手伝い、寝かしつけをした。
具体的な例をみてみると、自分にも書けそうなことがあると思えてきたかもしれません。
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課外活動について理解が深まりました!まずは何から始めたらいいですか?
焦って手あたり次第に行動するのは待ってください。まずは、Edubalが作成したワークシートを使って自分の軸の整理をしてみましょう!
今回ご紹介した「課外活動」に関するお悩み以外にも、入学審査官の観点や書き方のコツ、課外活動を戦略的に実施するためのワークシートをまとめた「課外活動のポイント&ワークシート」を作成しました! 無料でダウンロードいただけますので、ぜひご利用ください。
①入学審査官の審査の観点表 | 審査官がどのような視点で活動を見ているのかを知って、アピール方法を戦略的に考えることができます! |
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②合格するための出願書類の書き方のコツ | 実際に出願書類に課外活動の内容を魅力的に書くために、どのようなことに気を付けるべきかをまとめました。 |
③課外活動ブレインストーミングワークシート | まだ課外活動をしていないという人も、まさに出願準備をしている人にも役に立つ課外活動について深堀りするワークシートです。シートを使って整理していくことで「自分の軸」や「足りないところ」が明確になります。 |
「課外活動のポイント&ワークシート」のダウンロードをご希望の方は、以下のフォームに情報をご入力ください。ご記入いただいたメールアドレス宛に、ダウンロード用のリンクをお送りいたします。
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ここからは、一人一人それぞれの方法で魅力を引き出し表現していく必要があります。しかし、自分一人でブラッシュアップしていくのは大変な労力ですし、これだけに時間をかけてられないというのも現実的なところです。
そこでおすすめなのは、Edubalのオンライン家庭教師サービスです!
Edubalでは、実際に海外大学を受験して合格した現役大学生のオンライン家庭教師が個別にあなたのサポートをします。英語の相談をしたり、エッセイ(小論文)の対策をするためにぜひ利用してみてください。
また、出願書類の対策の他に、英語試験の対策や成績対策も一緒にすることができます。
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毎度毎度授業が楽しみです。モチベーションが下がる時も元気をいただいております。
短時間かつ英語での授業だったので難しい点があったと思いますが、生徒のモチベーションを落とさずに効率的に指導していただいたと思います。ありがとうございました。
娘の要望を取り入れつつ、目標に向かって指導をすすめていただきました。人間としても指導者としても信頼できる先生でした。初めての家庭教師だったので不安があったのですが、真摯に娘に向き合ってくいる様子をみて、安心して任せることができました。
指導経験が豊富で生徒に寄り添った授業を進めていただけました。 短期間ではありましたが、テストスコアに直結した指導をしていただき、充実した10時間でした。
思春期女子の心を上手にキャッチして,モチベーションを高めながら指導していただきました。