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首都圏で帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト第22回は市川市にある市川中学校・高等学校です。2003年に共学化した同校は、一般入試で幕張メッセが受験会場になるのが有名な人気校。年々進路実績を飛躍的に伸ばし、現在は課外活動にも非常に力を入れています。「自分で学ぶ力をつける第三教育」を教育方針として掲げ、学業のみならず本来子供自身が持つ潜在的な可能性を見つけ伸ばしてくれる学校です。
目次
- 市川学園の基礎情報
- 校長先生にお話を伺いました
- 市川学園の特徴あるカリキュラム紹介
- 市川学園の帰国生フォロー体制
- 市川学園の進路について
- 市川学園の帰国生入試情報
- アンバサダー感想
- EDUBALで市川学園の入試対策を!
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市川学園の基礎情報
図書館を中心とした学習のための情報拠点「第三教育センター」
JR本八幡駅・JR市川大野駅からバスで約10分。住宅街を抜けると市川学園の広い敷地が見えてきます。近代的で明るい外観、広々と面積をとったグラウンド。校舎の中心には生徒たちが教室や校庭からの移動の度に通るコミュニティープラザ。吹き抜けで光が降り注ぐ空間は、生徒たちの憩いの場所となっています。
そして市川学園といえば、図書館を併設した学びの拠点の「第三教育センター」。思わず「広い!」と声が出る明るい空間です。大学並みの蔵書12万冊、洋書もレベル別に5千冊を揃えています。中学生は朝読書を10分間行っており、帰国生の中には分厚い洋書を読む姿もあるそうです。その他にもゆったりとした個人の自習スペースに、マルチメディアスペースも併設。市川学園の立地を活かしたこの施設は、生徒の学びを更なるものへと導いてくれそうです。第三教育センターで目に入ったのは1台の「こたつ」。こたつに入りながらの学習の中で、いつもと違った「ひらめき」がありそうです。こたつがある学校ははじめてです!人気が高いので、利用は早い者勝ちです(笑)
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校長先生にお話を伺いました
校長 及川 秀二 先生
【及川校長先生からのメッセージ】
市川学園の最大の魅力は、教育理念として挙げられている「第三教育」です。家庭や学校での教育に続き、自分で学ぶ力をつけること。また、本校には都内の学校にはない広々とした環境が整っています。4つのグラウンド・音楽ホール・2つの体育館。そして校内の至る所にフリー・スペースがあります。生徒はこれらのフリー・スペース=余白の使い道を探し、自由に楽しみます。このような環境で自ら気付き、学ぶ力を付けていきます。
帰国生の存在は、一般生に非常に良い影響や刺激を与えてくれます。もちろん一般生が帰国生にもたらすものも大きく、相乗効果もあるため、帰国生を受け入れて良かったと心から思っています。同じように、学校としても帰国生に様々な学びや気付きを与えていると考えています。
帰国生の皆さんには、せっかく海外で生活しているのですからその環境でベストを尽くし、海外での経験を糧として欲しいですね。是非いろいろなことに興味を持ち、何が問題なのかを考えられる生徒、結果が出なくてもあきらめずに少しでも前に進める生徒、周りを巻き込んでいける生徒であって欲しいと考えています。そのような生徒がいることで、ますます学校生活が楽しく実りあるものになると思っています。2022年4月、校長に着任された及川先生。ご自身も卒業生で学校とともに歩んでいらっしゃったそうです。それゆえに生徒に対する熱い思いを感じました。
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市川学園の特徴あるカリキュラム紹介
ユニークな仕掛けや掲示物が多い校内
市川学園の大きな特徴である課外活動について教えてください。
市川学園は、課外活動を積極的に推進しています。勉強だけではない自分の軸を持って欲しいからです。
生徒たちに中1・中2の早い時期から「なにかやってみよう!」とはじめの一歩を経験させることも大切だと思っています。実際に、中2までの生徒の1/3がなんらかの課外活動を経験しています。
今までの課外活動が成果を出してきた今年度は、その取り組みを冊子『課外活動のてびき』にまとめました。OB・OGを含む過去の先輩たちがどのように活動し、それがどう将来に繋がっているのか。教員でも親でもなく、一番身近である「先輩」がロールモデルになっているからこそ、生徒たちは自分のこととして受け入れやすくなります。
さらに課外活動を行っただけで終わらせないために、自分の取り組んだ活動を発表する場として「Ichikawa Academic Day」を設けています。約90組の発表者の中には帰国生も多く、彼らにとっては自己表現や活躍ができる場となっています。このような機会を通じて、帰国生同士の縦の繋がりもできていきます。
帰国生のみならず生徒たちにとっては課外活動での経験が、大学での学びを考える上での動機付けになることもあります。本校は「この大学に入りたいから、課外活動をやる」という考え方ではありません。自分の活動の成果で自らの進路を見定め、結果的に推薦入試や総合型選抜入試の合格を貰うという理想的な型になっています。国際研修について教えてください。
イギリスの名門校イートンでの研修をはじめ、オックスフォードやケンブリッジなど他に類を見ない数多くの海外研修がありましたが、残念なことに全ての研修がコロナで一旦無くなってしまいました。しかし、今年の夏からはボストン・ダートマスカレッジやシンガポールでの研修、来年の3月にはニュージーランド研修の再開を予定しています。国内でも神田外語大学と連携した講座や、他校との交流を持ちながら学ぶDouble Helixなどもあります。
課外活動担当 教育研究部長 笹尾 弘之 先生からのメッセージ
市川学園には、教員は100教えるのではなく必要不可欠な10だけを教え、後は生徒同士が教え合い高め合う、そして生徒が自分で何かを始める文化があります。教員は指示をする役割ではなくノウハウとネットワークを持ち、生徒たちを繋げるコーチとしての存在、そして生徒ひとりひとりの個性や嗜好を見て、背中をちょっと押し、見守る役割です。市川学園はその生徒と教員との絶妙な距離感が魅力だと思います。
海外で生活してきている帰国生は、挑戦する力や自己肯定感が高い傾向にあります。与えられた環境を受け入れ、楽しめるお子さんが多くいます。それは海外で実際経験したから身につけたものだと思いますので、自信を持って帰国して欲しいです。
帰国生には英語力があることで、踏み出す一歩の幅が大きく広がります。「面白そうだからやってみよう!」に反応できる生徒や、成果に繋がらなくても恐れずに「とりあえずやってみる」ことができる生徒を待っています。笹尾先生は、市川学園の課外活動を強力にサポート、推進されています。子供の特性を見抜き、課外活動への声掛けや後押しをしてくださるのがありがたいです!
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市川学園の帰国生フォロー体制
國枝記念国際ホール
市川学園にとって帰国生の存在とは?
海外での生活経験がある生徒は全体の約15%、330名程度。中には入学時点で英検1級レベルを持つ生徒もいます。帰国生がいることで一般生が非常に良い刺激を受けています。例えば入学式。本校では入学式の新入生の挨拶を英語と日本語とで行なっています。入学してすぐに一般生は帰国生の存在に圧倒され、大きな刺激を受けるようです。
帰国生は、物事に取り組むときに「やってみようする第一歩が軽やか」ですね。例えば課外活動の取り組みで、尻込みしがちな一般生の中で、帰国生の行動力は一般生を牽引する力になります。帰国生の第一歩に続き、全体を完璧に持っていくためのフォローを今度は一般生がする。このように帰国生と一般生が混ざり合い、高め合うことの相乗効果は本当に大きいです。英語の取り出し授業について教えてください。
「日本にいながら海外にいるのと同じように英語力を上げていく」ための授業を行っています。12月の帰国生入試で入学した生徒には、ネイティブによるAll Englishの特別授業が行われます。英語のテキストは海外で同じ学年が利用しているものを用い、ディベート、ディスカッションやプレゼンテーションを多く取り入れた授業を中1から高2まで行います。高2の段階で日本の大学を受験するためのクラスに進むことも可能です。
また授業以外でも好きな時に立ち寄れるネイティブ教師が常駐しているICR教室も開放されており、いつでも生の英語に触れることができます。英語資格やエッセイライティングの指導も受けることが可能です。他教科のフォローはどのようになっていますか?
数学や社会、理科を中心に中1から中2の間は補習授業をします。帰国生は日本の学習を知識として知らないだけで、もともと学ぶ力もあり質問にもよく来るのでフォローがしやすいです。英検1級程度の高い英語力を持っているということは、理解力も持っているということ。英語力のリードがあるのは大きいです。帰国生は新しい知識を習得するのにどうしても時間が必要になるため中学の間は苦しいこともあると思いますが、高校生になると自然に追いつき誰が帰国生なのか分からない状態になります。
保護者のフォロー(保護者交流会)もあるそうですね。
長い海外生活から帰国をした保護者の抱える不安を考え、焦ることのないように「帰国生だけの縦の保護者会」を行っています。中1から高2の保護者が集まり、学校の方針や授業の様子の説明があります。コロナ前までは、会の最後に学年を縦割りにしたグループ懇談会も行っていました。同じ立場の保護者同士で話し合いを持つことで、経験を基にしたより具体的なアドバイスを聞くことができます。これは一般生でも同じように行なっています。
これは貴重!
保護者の抱える悩みも解消してしまう縦の保護者交流会、他の学校では聞かないシステムですね。誰に聞くよりも経験を持った先輩保護者からの声は不安を解消してくれそう!
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市川学園の進路について
これぞ青春!クラブの集合写真
帰国生の進路について教えてください。
本校のカリキュラムや課外活動は、一般受験も各種推薦も、そして国内外どの大学も視野に入れることができると考えています。
帰国生については、総合型選抜での合格が多いのが特徴です。英語ができるだけではなく、中高時代の様々な課外活動が評価されています。一般では、海外研修や、一部の優秀な生徒が獲る各種コンテストの賞が目を惹きますが、本校の生徒は自分オリジナルの地道な活動が実を結ぶようです。2021~2022年度には東大へ推薦入試で4名が合格しましたが、いずれも帰国生でした。
もちろん帰国生で帰国後に懸命に勉強をして、一般入試で難関大学に合格する生徒も多数います。
中には、日本の大学ではできない学びを求めて海外大学へ進学を希望する生徒もいます。ここでも課外活動は重要になってきますね。「NPO留学フェローシップ」の留学キャラバン隊を招き、現役海外大学生からの生の声を聞くことや、奨学金獲得の支援もしています。【耳寄り情報!】
2022年11月に創設された卒業生の寄付による「HKなずな奨学金」。学園の生徒がもっと海外の大学に進学しグローバルに活躍して欲しい、それを費用面で断念することのないようにとの思いから創設されました。一人当たり毎年100万円から200万円が4年間にわたり支給され、各年度1~2名が対象者となる大型奨学金です。海外大学進学だけではなく、短期の留学や国内外の研究や活動に対しても支給されるそうです。.
市川学園の帰国生入試情報
とにかく広い!総合グラウンド
★試験日程、人数等、試験の詳細は学校ホームページ「中学入試」でご確認ください。
【中学帰国生入試(12月):若干名】
・英語Ⅰ(Listening・Writing)
・英語Ⅱ(Reading)
・国語
・算数★中学帰国生入試(12月)のポイント!
・倍率2倍強、科目の足切りなし。3科目のバランスが良い必要なし。中高の6年間の伸びは未知数のため、能力・素質を見極めたい。
・英語の出題形式、難易度共に英検2級~準1級相当。
・12月の帰国生入試の志願者は年々増えている。それに伴い英語力も上がり、結果的には英検1級保有者が多い。高い学力も必要となっている。
・国算で点が取れなくても、英語でカバー出来れば合格の可能性は十分ある。
・国算は、一般入試より若干易しく受験レベルの基本的なものを出題。授業について来られるかを重視。
・国内インター生も受験可能。
・例年入学者は学年で20名程度、2クラスに分かれ英語以外の授業は一般生と混合。★1月の一般生の第1回入試に4科帰国生入試を含む。問題は一般生と同じ。ただし、合格点は一般生より低くおさえている。
高校入試(1月)
・国語・数学・英語 問題は一般入試と同じ。
・G9が終了していない場合、早めに帰国し公立中学からの受験が一般的であるが、合格すればG9卒業の6月まで現地で過ごし、入学時期をずらすことにも柔軟に対応。帰国生編入試験
・12月帰国生入試で入学する生徒についていけるかを判断。レベルに達していれば人数に制限なく合格を出す。毎回1~2名程度。市川中学に受かるには?12月帰国生入試の対策・過去問を解説!【帰国子女入試】
国・数の点数も重要!?市川高等学校の帰国入試を、帰国子女向けに徹底解説!.
アンバサダー感想
創立者 古賀 米吉先生の胸像前で記念撮影英語力の維持向上、他教科のフォロー等、どうしても学力的なものに目がいってしまいますが、市川学園では学力をベースとし、課外活動等で子供たちの潜在能力を発掘するためのエッセンスが非常に多くあるように思いました。それは先生方が十数年という歳月をかけ培ったものであり、現在も他の学校との交流・情報交換を行い、常にどう支援すべきかを考えているからだと思います。これこそが市川学園の理念「第三教育」であり、自ら学ぶ力を生徒に示しているような気がしました。自ら学ぶ力を持った子供たちは、将来社会に出てからも常に前を向き、何が自分に必要かを考え、伸びていくのではないでしょうか。
勉強だけでなく、子供の可能性を上手く引き出してくれる市川学園。子供を託してみたい、と思う有意義な訪問となりました。.
EDUBALで市川学園の入試対策を!
EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
約4,000人(2022年6月時点)の教師が在籍していますので、生徒様と境遇の近い教師を紹介することができます。
EDUBALなら、このようなご要望にお答えすることができます。
・市川学園の入試に向けた指導をしてほしい!
・受験に有利な英語資格の対策をお願いしたい!EDUBALでは充実した内容の学習サポートサービスもご用意しています。
生徒様の目標達成のために、オリジナル教材の配布、エッセイ添削、EDUBALスタッフとの学習相談など、親御様もご安心いただけるサポートサービスです。まずはお気軽にお問い合わせください。
著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
バンコク6年、シンガポール3年帯同。
帰国中学・大学、一般中学受験を経験。
駐在中の一番の悩みは進路!世界に羽ばたく子供達、それを支える保護者の「こんな情報あったらいいな」をカタチにしたいです。唯一の癒しはパンやお菓子作り。この記事のカテゴリー・タグ
下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。