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IELTSは、帰国生入試や海外留学などで利用することのできるイギリス発祥の英語能力試験です。海外大学進学や帰国生入試のためにIELTSの受験を検討している帰国生も多いのではないでしょうか?
本記事では、IELTSのスコアアップの要となるライティング試験の攻略法について徹底解説していきます。
高得点を狙っている方、点数が伸び悩んでいる方や、これから対策を始めようとしている方はぜひ本記事を参考にしてみてください!
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IELTS試験の難易度や、どのような点でつまづきやすいのかについて調査しました!
その結果、主に以下の3つようなIELTS独自の難しさがあることが分かりました。
帰国生の中には満点に近いスコアを目指して受験対策をしている人もいると思いますが、IELTSは他の英語能力試験に比べて満点を取るのが非常に難しい試験だと言われています。
まず、文科省が公表している各英語試験のスコア換算表によると、IELTSでの8.5点以上のレベルは他の試験の満点以上の能力であることが分かります。TOEFLでの95-120に相当するレベルがIELTSでの7.0-8.0とされています。
また、下記の表はIELTSが公表している2021年の受験者スコアのデータです。
満点の9.0までのスコア分布によると、日本人(日本語を第一言語とする受験者)で8点以上を取れる人の割合は0に近く、非常に難易度が高いことが分かります。
ただ、IELTSを大学入学のスコア証明などで利用する場合に、どんなにレベルの高い大学でも8.0を要求されることはほとんどありません。、IELTSでは7.0以上取れれば海外や国内のトップレベル大学を目指せるほどの実力を示すことができるため、満点を取ることに固執する必要はありません。さらに、IELTSのスコアの方が1点の幅が広いので、6.0や7.0の壁をなかなか超えられないという悩みを持つ人が多くいます。一方で、TOEFLの細かいスコアリングよりもIELTSの方が幅がある分、有利だと考える人もいます。
IELTSではやみくもに満点を目指すのではなく、スコアを利用する予定の大学や留学先の最低基準に合わせて目標設定をしましょう。自分の英語力の伸びを細かく知ってハイスコアを目指したいという方は、スコアリングの細かいTOEFLの方がおすすめです。
一般的に、スピーキングとライティングは苦手な人が多く、高得点を狙いにくい分野です。逆に言うと、この2分野で点数が取れるようになると、スコアアップが期待できます。
IELTSはスピーキングテストが対面で実施され、ライティングテストは筆記を選択することができるため、IELTSの方が「簡単」だという理由で受験を決めたという話もよく聞きます。しかし、対策には注意が必要です。
特に、IELTSのライティング試験はTOEFLよりも厳しい採点です。IELTSはスペルミスや文法表現の誤りで減点されやすく高得点を取りにくいのです。
普段から英語で会話したり、授業で英語のレポートを提出することがあったりする人でも、Grammarのミスを細かく修正されることがあまりなかったり、アカデミックルールを理解せずになんとなく英語を身に付けてきてしまったという方が多いのではないでしょうか?
IELTS受験の際にはアカデミックルールに沿った対策を行う必要があります。本記事では、ライティングの対策について詳しく解説していきます。
IELTSの採点は簡単に言うと「減点方式」です。Grammarが苦手な人やなんとなく英語を学んできた人は、この際に正しい使い方やスペルをしっかり学習しましょう。大変だと思うかもしれませんが、アカデミックな文章を書く力は大学や留学先での評価や成績に直結しますので、進学準備として非常におすすめですよ。
リスニングやリーディングは答えがあるため、独学でも力がつきやすいのですが、スピーキングとライティングは自分では気付かないミスをしていることも多くあり、目標の点数を取るためには自分の知らない表現も使えるように他者からのアドバイスを得ながら学習をするほうが効率が良いです。
帰国生は、身近に英語学習者向けのIELTS対策塾がなかなかないという悩みや、ネイティブスピーカーに添削をお願いしてもIELTSの採点方法や文法のルールを正しく理解していない人に頼むと、理想のフィードバックをもらえないということがよくあるようです。
また、IELTSのライティングは付け焼刃ではスコアアップが狙えません。よく、他の英語試験では、ライティングテストで使える「型」(よく使うフレーズや展開をマネして使うこと)で攻略できることも多いと思いますが、IELTSライティングの採点では、そのような型を覚えて書いたエッセイではスコアが伸びない仕組みになっています。そのため、一朝一夕で成長する分野ではないため、計画的にコツコツと学習を進めていきましょう。
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ライティング指導や添削サービスは、一般的に費用がかかるため利用をためらう人も多いのが現状ですが、対策に力を入れることでスコアアップの効果を実感しやすい分野でもあります。EDUBALでは初回の体験授業は無料で受講することができますので、まずはお試しください。
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IELTSのライティング対策について触れる前に、試験の出題形式や内容について事前に知っておくべきポイントを3つに絞って解説します。
IELTSは、1日で4技能の試験を行います。(会場によっては、別日にスピーキング試験を行うこともあります。)各試験の問題数や試験時間は以下のようになっています。 リスニング・テスト、リーディング・テスト、ライティング・テストは約2時間45分で、各試験の間に休憩はありませんので、かなり体力を使います。
IELTSは、コンピューター受験とペーパー受験の2種類が実施されています。どちらの形式で受験しても、試験問題は同一です。
違いとしては、紙に回答を書き込むか、コンピューターに打ち込んで回答するかの点と、試験の実施順序が異なります。スピーキング試験については、どちらの形式を選んでもネイティブの試験官と対面での面接というのは変わりません。
対策の時にも、この時間や順序の通りに練習をしてみることがおすすめです。
IELTSのライティング試験は、タスク1とタスク2で2問出題され、試験時間は60分です。
タスク1は、視覚的に提示されている情報を、最低150ワード以上を20分以内でまとめるという形式です。タスク2は、出題された問題に対して、自分の意見を論じるエッセイの形式です。250ワード以上を40分以内でまとめるという目安が提示されています。
20分、40分という時間はあくまで目安で、60分の中で両方のタスクをこなすことが求められます。
特に、タスク1では、数の比較や増減、関連性などを説明するためのボキャブラリーを増やしておくことが効果的です。タスク2は意見を述べるエッセイですが、質問で問われる内容や条件設定が複雑であるため、問題文をよく読んで答える必要があります。
IELTSライティングのタスク1とタスク2の配点は均等ではありません。実は、タスク1とタスク2の点数の配分は1:2です。そのため、タスク1で時間をかけすぎないでタスク2で高得点を狙うことが重要になります。
さらに、事前に採点基準を知って対策することも重要です。タスク1とタスク2のそれぞれ採点基準は全部で4項目。
その内の3項目は同じです。違う項目はタスク1では「Task Achievement タスクに対する到達度」に対して、タスク2は「Task Response タスクに適切に対応しているか」となっています。どちらも問題に対して正確な答え方ができているかどうかが見られています。当たり前にできそうだと思う方も多いのですが、実は問題のタスクすべてに回答できていない場合や、問題で聞いていることから少しずれた回答をしてしまう人が多く、失点につながりやすい項目でもあります。
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IELTSのライティング対策を進めていくために、高得点を狙うためのポイントを解説していきます。
IELTSにはアカデミックライティングのルールが適用されます。これらを知っているかどうかだけで、減点を避けられますので確認してみましょう。
短縮形は避ける | アカデミックライティングでは、don’t, won’tはdo not, will notのように書き、短縮形を使いません。 |
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省略形は避ける | 日常会話やテキストメッセージで使うような省略形は使わないようにします。(ASAPなど) |
anecdotalな例示を避ける | 例示をする時に個人的体験などに基づき科学的・統計的裏付けに乏しい話を書くことは効果的ではありません。 |
極端な表現や断定表現は避ける | 例えば、Students like video games.のように書いてしまうと断定が強すぎて説得力が失われます。 頻度を表す副詞(usually/sometimes)や推量の助動詞(can/may/mightなど)、数量表現(many/most of/fewなど)を使うことで断定を避けましょう。 |
数字が12以下の場合はアルファベットで書く | 基本的にはスペルアウトする方がいいです。 |
フォーマルなボキャブラリーを使う | 会話表現でよく使うイディオム(look intoなど)よりも、一単語の動詞(investigate)などを使いましょう。 |
I, you, weなどを主語に使わない | 受動態などを駆使して名詞を主語にしたり、there, itなどを主語にする構文で書きましょう。、 |
FANBOYSを接続詞で使う際には注意 | FANBOYS conjunctions と呼ばれるfor, and, nor, but, or, yet, soのような接続詞で文を始めないようにしましょう。代わりに、 ‘Moreover’, ‘Furthermore’, ‘However’, ‘Nevertheless’, ‘Alternatively’, ‘Therefore’ などを使いましょう。 |
IELTSでは、同じ単語の使いまわしは避け、アカデミックワード(難易度の高い単語)を駆使して書くことが大切です。さらに、似た意味の単語でも使いかたやニュアンスの違いを知ったうえで使い分けるようにしましょう。
とはいっても、片っ端からやっていくのは効率が悪いため、タスク1では数量表現や比較表現、タスク2では重要性や妥当性を示すような単語から学んでいくなど、範囲を絞って取り組んでいくことがおススメです。
IELTSでは問題提起とその解決方法など、複数の点について聞かれる可能性があるため、何を答えなければいけないのかを最初にしっかりと把握し、全ての質問をカバーできるようにしましょう。質問されていることに全て答えられていないと減点されるので注意が必要です。
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IELTSのライティングは対策あるのみです!おすすめの方法を紹介していきます。
まずは独学でチャレンジしたいという方におすすめなのは、IELTSテストの公式テキストブックについているサンプル解答を分析することです。全く同じ問題が本番にも出るわけではありませんが、構成、単語のレベル、理由や例の示し方などにおいて学べる点が多くあります。まだ対策をしたことがないという人は、ライティングの課題を一度自分で解いてみて、そのあと答えを書き写しながら自分の解答とのギャップを知り、もう一度答えを見ずにサンプルを再現できるかどうか書いてみる練習がおススメです。その練習で身に着いた表現が生かされます。
冒頭でも解説したように、IELTSはスコア1点分のレベル幅が広く、6.0のスコアの人と8.0のスコアの人ではレベルが大きく異なります。6.0を目指す人が8.0の解答例を参考に対策しようとするとそのギャップが大きく挫折してしまうこともあります。そのため、自分のレベルに合った対策の優先順位を理解して取り組むことがおすすめです。
Score 6.0を目指す人が取り組むべきことは?
①各タスクの最低文字数を越えること(練習を重ねて文字数を数えなくても文字量がわかるようにしてみましょう)
②名詞の単数形や複数形の使い分けや数量表現をマスターすること(複数形のsや冠詞のa/an/theなどのミスが最も多い)
③スペルミスをなくす(一度書いた文をwordに打ってスペルチェックをするのもおすすめ)
Score 7.0を目指す人が取り組むべきことは?
①理由付けや具体的な例示で内容のある文を書けるようにする(展開の際に同じ内容を何度も言い直したり、論点がズレることのないように)
②同じ単語や構文の使いまわしを避ける(模範解答などを参考に、表現方法を増やしていきましょう。)
③より洗練された難易度の高いボキャブラリーを学習する(意味だけを暗記するのではなく、使い方や表現例も一緒に確認しましょう)
Score 8.0を目指す人が取り組むべきことは?
①細かなエラーにも注意して精度の高い文章を書けるように練習する。
②文の内容の無駄を省き、簡潔ながらも鋭い視点で説得力のある展開を目指す。
学習のペースメーカーとは、学習計画を可視化して、長期的にコツコツと学習を継続するための存在のことです。IELTS以外にも定期試験や受験勉強、部活やイベントなどでやることが多く、気分が向いたときにしかIELTSの勉強ができないようでは、なかなかスコアアップはできません。そのために、塾や、チューターサービス、勉強アプリなどを用いて、IELTSの学習を継続的に進めていけるような工夫をすることがおすすめです。なかでも、1対1で個別の学習計画を立ててくれるようなサービスがおすすめで、習慣的にライティングの練習や添削をしてくれる存在があると継続しやすいです。
英語を統一
英語は地域によってスペリングや言葉が異なります。アメリカ英語とイギリス英語を混ぜてエッセイを書くのは御法度です。必ずどちらかに統一しましょう。また、IELTSはイギリスの試験なのでイギリス英語が使われていますが、原則統一されていればアメリカ英語でも減点はされません。
文字数を大幅に超えない
ライティングの試験では文字数の下限が定められています。それを超えることは必須になっていますが、大幅に超えることはおすすめできません。文字数が多いエッセイを書くということは、文法やスペルミスが多くなるということです。長文のエッセイを書くことで、逆に減点されてしまう可能性もあるので気をつけましょう。
簡単な構成で書く
IELTSではエッセイを書く時間がかなり限られています。よって、複雑な構成でエッセイを書こうとすると、読みにくいエッセイになってしまいます。また、採点官が内容を理解できないと本末転倒なので、なるべくわかりやすく、短文で書くことを意識しましょう。そのためには、採点官が読み慣れた構成で書くと良いでしょう。
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著者プロフィール
Maki
海外大学進学支援アドバイザー。2度の留学経験を生かし、海外大学への進学や留学の支援を行っている。これまでに、海外大学進学支援を行う外資系企業での活動や、文部科学省が展開するトビタテ!留学JAPANでの留学促進活動、民間の日米交流団体において大使館・外務省・米国の大学らと連携した交流事業や奨学金制度の立ち上げなどを行った。留学セミナーやカウンセリングで携わった大学・高校は120校以上。
同著者による記事
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とても上手に授業を進めてくださいました。回答をしたときに仮に間違った回答や趣旨から外れた回答をしてしまっても、決して否定せずに肯定的なアドバイスをくださり、時にはその解答を活かしたアドバイスなどをしていただけたことによって、「回答をすること」自体も楽しくなったようです。子供の考えを丁寧に聞いてくださるため、モチベーションが自然と上がっていきます。授業の内外関わらずコミュニケーションをとりやすく、モチベーションを維持することができました。
明るい先生で、子供のやる気を上げていただきました。志望の高校に合格出来ました。ありがとうございました。
丁寧な指導をしていただいたと本人より聞いております。受講日変更にも柔軟に対応くださり、ありがとうございました。残念ながら目標には届きませんでしたが、実施していただいた講義内容は本人の今後の人生で必ず役に立つと思います。どうもありがとうございました。
自分が分からない所を的確に教えていただくことができました。お陰で自分の納得いく結果を出す事が出来ました。担当してくださった科目だけでなく、AO入試などの大学進学に関する事まで教えていただき、とても勉強になりました。これからも、今回学ばせてもらった事を活かして学習に取り組んでいきたいです。
しっかり準備をして授業に当たっておられ、非常にわかりやすくご指導していただいております。リベラルアーツに強い大学に在籍されていて、その幅広い教養が授業にも反映されており、非常に満足しております。