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東京都市大学付属ってどんな学校? ~帰国子女の母が行ってみた!~

都市大付属
帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は、東京都世田谷区成城にある東京都市大学付属中学校・高等学校、通称「トシコー」です。中学受験で「都内男子校志願者数No.1」を誇る人気校で、帰国生の受験者も多い注目の中高一貫校です。
 
 

目次

  1. 都市大付属の基礎情報
  2. お話を伺った先生方紹介
  3. コース・カリキュラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進路実績
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想

 

都市大付属の基礎情報

都市大付属オレンジ色の「ホール」が印象的な中庭

都市大付属へのアクセスは、小田急線「成城学園前駅」が最寄りで徒歩10分。東急田園都市線「二子玉川駅」からバスで20分の通学も可能です。東京の成城とは思えないほど広い人工芝のグラウンド、広い廊下とガラス張りの開放感のある各教室は明るい印象。最大1100人収容可能な「アルママタ・ホール」は体育館としても使用できるほか、もう1つ校舎内に体育館を備えています。また、化学・物理・生物の実験室が合計6つもあるのが特徴です。

都市大付属
教室同様に教員室もガラス張りで、廊下を挟んで机と椅子があり、じっくり質問できそうな雰囲気。高3の教室の前には図書館があり自習室も充実していました!

 

お話を伺った先生方紹介

都市大付属

【校長 篠塚 弘康 先生】
横浜翠嵐高校の校長を経て、昨年、東京都市大学付属中高の校長に就任。今期から2年目となられる。

都市大付属

【主幹教諭 松尾 浩二 先生】
前身の武蔵工業大学付属中高時代から学校と生徒を数十年見守るベテラン教諭。

【篠塚校長先生からのメッセージ】

本校には素直で明るい生徒が多く、落ち着いた学校です。いろいろな取り組みがあるため、楽しみも多い学校といえます。目標としては「高い学力と幅広い教養、豊かな人間性、国際社会でのリーダー」を掲げています。
近年は東大を目指す生徒が増えていて、東大合格者数は2020年度の5名から翌年は7名に、そして2022年度は現役11名、既卒1名で合格者が2桁となりました。その中には帰国生も多く含まれており、先輩が良い見本になってくれています。もちろん東大だけではなく、それぞれの目標に向かうことが大切です。私のすすめで「第一志望宣言」という「この大学に行くぞ」という宣言を高2の段階で行うことにしました。生徒たちはその宣言を目標に、やる気を高めて欲しいと思っています。

【松尾先生からのメッセージ】

帰国生入試を始めて、昨年10年を迎えました。受け入れ体制も完成形になってきたと感じるほどになりました。これからも帰国生が過ごしやすい環境を作っていきたいと思います。帰国生にも一般生にも、「このような生徒に来てほしい」というものは特にありませんが、いろいろなタイプの生徒がいて良いと考えています。中高合わせて部活が50を超えることもあり、ちょっと探せば自分の居場所が見つかると思いますよ。
また、海外経験豊かな帰国生と一般生が同じ教室で学ぶことは、恒常的に活性化が起こり「良い化学反応」とでもいうような形となります。実際に、帰国生は一般生に、自らが経験した異文化体験を共有している様子ですし、一般生は帰国生に「彼は帰国生だから」という意識を持って学校生活や授業でのフォローをすることもあり、仲良く混ざり合っているのが本校の良さです。

コース・カリキュラム紹介

科学実験の様子

コースについて教えてください。

最難関国公立大を目指す「Ⅱ類」と難関国公立大・私立大を目指す「Ⅰ類」があります。どちらも帰国生・一般生問わず、同じクラスです。入試の段階で分かれていますが、進級時の成績により転類することもあります。高2からは進路希望に応じた理系クラス(例年6割)と文系クラス(例年4割)に分かれます。

特徴的なカリキュラムを教えてください。

・座学の理科の授業以外に、中1で生物実験を20テーマ、中2で化学実験を20テーマ、中3で物理実験を20テーマ実施
・中3の「キャリアスタディ」では、OB企業の訪問後にパワーポイントで発表などを行います
・高1の「中期修了論文」では、自分が興味のある分野について4000字以上の論文を執筆
・「ニュージーランド3ヶ月ターム留学」ほか、希望制の海外研修があります
・「海外大学進学協定校推薦制度(UPAS)」を使って海外大学へ出願も可能

部活動はどんなものがありますか。

「勉強もクラブも100対100」をモットーとして掲げ、中高で50以上の部活動があります。運動部で珍しいものとしては「アイスホッケー部」「アメリカンフットボール部」。文化部で特徴的なのは「自動車部」「エレクトロニクス研究部」です。

 

帰国生のフォロー体制

都市大付属英語取り出し授業の様子

帰国生の割合と取り出し授業について教えてください。

帰国生の入学者数は中1で44名、中2で60名、中3で45名と、各学年だいたい1/6です。帰国生は当校では全く珍しくない存在であり、一般生とのバランスとしてはかなり良い比率だと考えています。英語の授業が週に7時間ありますが、そのうちの4時間は、希望者に対しての取り出し授業となります。中1スタート時における受講の目安は英検準1級程度で、各学年30名から40名程の生徒が出席しています。10名ほどの少人数に分け、ネイティブによるオールイングリッシュで授業が展開されます。またその他、週1時間のコミュニケーションの授業では、中3になるとレベル別のオンライン英会話が導入されます。

補習などフォローを教えてください。

現地校やインターに長く在籍した生徒のために、国語の慣用句や漢字を中心に、希望制で週1回、放課後に補習を行っています。最初に外国人の方が受ける「日本語能力試験」を解いてもらい、個々の実力を把握してから個別指導が始まります。主に中1が対象です。

都市大附属
きちんとした英語の取り出しがあるのは本当に魅力。英検1級を目指す生徒も多いようです。希望すれば国語のサポートもあって、とても帰国生フレンドリーな学校だと思いました。

 

進路実績

都市大付属図書館・校内の様子

進路実績について教えてください。

【都市大付属 大学合格実績】
https://www.tcu-jsh.ed.jp/img/course/pdf/achievement_2021-2023.pdf

近年、大学合格実績が着実に伸びています。
過去三年間の大学合格実績については上記学校ホームページに詳細が掲載されていますので、そちらをご確認ください。

帰国生の実績はどうでしょうか。

2022年度(高校69期)卒業の232名のうち、帰国生は38名ですが、ちょうど半分の19名が国公立大学へ進学しました。また、現役東大合格の11名の中で帰国生は7名でした。中学入学時に英語のアドバンテージがあるのが実績の理由の内の1つかもしれません。また、海外における「(いわゆる)マイノリティ」としての経験が、物事を多角的に自分の頭で考えることに繋がり、受験勉強にも好影響を与えている可能性があります。
2023年度(高校70期)も、東大(3名)のほかに東工大、一橋大、大阪大・医などの医学部、国際教養大、早慶、上智などに合格者が出ています。

帰国生入試情報

都市大付属広くてきれいなグラウンドと体育館

★試験の詳細は学校ホームページでご確認ください。

【帰国生入試 募集概要】
・Ⅰ類・Ⅱ類ともに若干名
・A方式 英国算
・B方式 2科・4科
 
【帰国生入試のポイント】

・実質倍率は2倍(2023年度)。志願者が増加傾向。
・英語を利用するA方式の志願者も年々増加し、高い英語力が必要に。(英検準1級以上)
・国算社理は一般入試の問題と比較すると平易。
 
【2024年入試の変更点】
・帰国生入試の作文型が廃止。A方式は英国算の3科目。
・帰国生入試の手続き締め切りが「試験の1週間後(1/13)」に前倒しに。
・グローバル入試においても作文を廃止し、英国算の3科目に。

 

2024年の帰国生入試について教えてください。

各教科とも傾向は変わりませんが、作文がなくなります英語の問題は準1級レベル、英語以外は、難易度は違いますが一般入試と問題の傾向が同じです。また、2023年度の一般入試の倍率は2.5倍であったのに対し、帰国生入試は2.0倍でした。つまり端的に表現すると、帰国生入試は一般入試と比較して「倍率は低く、問題も比較的易しい」と言えます。
帰国生入試の過去問は、過去2年分をHPに解答と合わせて掲載しています。
過去の入試結果・入試問題ダウンロード
 

【お役立ち情報】トシコーといえば「編入保証」!
本校には「編入保証」という制度があります。1月に本校で行われる帰国生入試に合格して入学手続きをとれば、入学式やオリエンテーションに参加せずとも学籍を確保できる制度です。帰国時期が未定のご家庭や、現地校のスケジュールに合わせて帰国したいご家庭も安心の制度。その他、入学後に海外へ行った場合でも、原則、元の学年に戻れます。実際に、合格後に一度も登校せずに中途で復学した生徒も例年います。

 

編入試験は行っていますか?

編入試験は7月・12月・3月の年に3回、高2の3月(新高3の4月編入)まで行っています。募集は若干名。詳細はお問い合わせください。学校ホームページでもご確認いただけます。

 

アンバサダー感想

都市大付属
先生方と記念撮影

男子の帰国生入試の定番、かつ、人気校として確立されている東京都市大学付属中学校・高等学校。神奈川屈指の公立進学校、横浜翠嵐高校を率いた経験がある就任2年目の篠塚校長先生が「今年はもっと生徒と関わりたい」とおっしゃっていたので、進学実績はもちろん、学校生活の充実に期待が高まりました。また、長い年月、学校の発展と帰国生の受け入れを見てこられた先生もおられ、とても安心感があります。勉強も、部活も、科学実験をはじめ様々な経験も、と盛りだくさんで、注目校なのも頷けました!

筆者プロフィール

EDUBALアンバサダー:小川のぞみ

ライター、コピーライターとして「教育」「住宅」をはじめ、多ジャンルで執筆。夫のアメリカ・カリフォルニア駐在に3年半帯同し、娘と息子の帰国受験に奔走した経験を持つ。これからの日本の教育、帰国生教育、英語教育、海外大や院への進学情報に興味関心あり。

 

EDUBALで東京都市大学付属中学校の入試対策を!

EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
約4,000人(2022年6月時点)の教師が在籍していますので、生徒様に合う教師を紹介することができます。

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EDUBALでは充実した内容の学習サポートサービスもご用意しています。
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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • 兵庫県
  • 中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。

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    • 小1~6
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  • 素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • ドイツ
  • 一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。

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  • ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。

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