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宝仙学園理数インターってどんな学校?〜帰国子女の母が行ってみた!〜

宝仙学園理数インター
帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は中野区にある宝仙学園中学校高等学校共学部理数インターです。学校の隣にある宝仙寺。この宝仙寺が開校したのが宝仙学園の前身、中野高等女学校です。その後、宝仙学園中学高等学校に校名を変更し、2007年に共学部の設立に伴い帰国生の受け入れをスタートしました。可能性を秘めたあらゆる子供達を広く受け入れたいと願う学校の姿勢が、日本一多いと言われる様々な入試方法を物語る学校です。
 
Edu-more plus

目次

  1. 宝仙学園共学部理数インターの基礎情報
  2. お話を伺った先生紹介
  3. カリキュラム・プログラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進学実績
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想

 

宝仙学園共学部理数インターの基礎情報

宝仙学園理数インター
中野区にある宝仙学園は中野坂上の駅からほど近い所にあります。門の前に立つと真っ先に目に入るのは「知的で開放的な広場」の文字とメガネの四角い顔のマーク。これは生徒が考案した富士校長先生のピクトグラムだそうです(富士山と富士校長を掛け合わせたそうな)。「理数インター」と名称がついていますが「理数」は理数的思考、つまり繰り返し挑み理論的に考える力を育むことを意味します。加えて「インター」は心と心を通わせるコミュニケーション能力、発想や思考を発表するプレゼンテーション能力を表します。これらの力をつけることを目標としている学校です。校舎は設立当初の歴史ある建物と光のさす中庭を中心に建てられた建物、新旧が交差する学びの場となっています。

宝仙寺が母体なので行事ごとにご住職のお話を聞くそうです。行事を通して教養も身につきそうですね!

お話を伺った先生紹介

宝仙学園理数インター

【富士 晴英 校長】
先生の胸元にあるバッチ、ココにもピクトグラム!👍もトレンドマーク
帰国生の受け入れに広い心を持ち世界をも飛び回る
学校全体を引っ張るカリスマ的な存在でありながらトークではチャーミングな一面を持つ先生

宝仙学園理数インター

【米澤 貴史 先生】
入試広報部長 教科「理数インター」主任 探究科・吹奏楽部顧問
理数インターの立ち上げ時から学校改革に取り組む
帰国生の姿をよく知り受験生のあらゆる相談窓口になってくださるとても心強い先生

宝仙学園理数インター

【對馬 洋介 先生】
教務部長 英語科主任 宝仙学園の英語教育改革の第一人者
ご自身もオーストラリアで幼少期を過ごした帰国生
生徒の可能性をさらに開花させる方法を考える生徒に人気のイケメン先生

對馬先生から帰国生へのメッセージ

人生は偶然性のあるものです。今、海外にいるのも現地校・インター校にいるのも偶然です。
その偶然性により日本を離れ、自らと異なるものと交わり学んだこと感じたことがあるはず。それが完全なものでなくてもいいです。むしろ不完全な方がいいですね。「大きな未完成品」である帰国生に来て欲しいと思っています。

カリキュラム・プログラム紹介

宝仙学園理数インター

少人数で展開されるグローバルコースの授業風景

帰国生向けのコースについて教えてください

海外で身につけてきた語学力にさらに磨きをかけるため、英語取り出し授業を行う「グローバルコース」と中学入学時に英語学習歴がゼロではない生徒向けに「ALコース」(中学のみ)を設けています。

グローバルコース(中学・高校)

英語のレベル:中学2級程度/高校準1級程度 *証明書の提出はありません
ネイティブによるオールイングリッシュの英語取り出し授業。グローバルコースでなくても毎年進級時に、次年度のグローバルコースに入れるかネイティブ教員によるチェックがあります。帰国生の滞在国は北米やアジアが中心。

ALコース(中学部のみ)

英語のレベル:3級〜準2級程度 *証明書の提出はありません
中学生から英語をゼロからスタートするには物足りない生徒を受け入れるコース。海外滞在歴が短い生徒や日本人学校に在籍していた生徒、また国内生も含まれます。高校生からグローバルコースへ入ることを目指します。レベルに達した生徒には教員が積極的に声をかけ、ネイティブのレベルチェックを経て進級時にグローバルコースへ合流することが可能です。

在籍者数は両コース共に各学年10名程度。
2つのコースにネイティブ教員5名、派遣教員2名 合計7名が対応中。

英語力を維持するだけではなく伸ばします!と先生が仰るとおり、ALコースでも途中からグローバルコースに入れるし、グローバルコース生も高校進学時に再びレベルチェックがあって英語力がしっかり伸びていきそうですね!

帰国生フォロー体制

宝仙学園理数インター

日本人教員指導の英語授業のひとコマ

帰国生の割合について教えてください

全校生徒1450名(女子部も含め)のうち約10%が帰国生です。1学年200名前後なので大体20名くらいのイメージです。スタート時はアジアからの帰国生が多くいました。近年は北米からが多く、北米とアジアで6割を占めます。

帰国生を受け入れる中で日本のことも知らない帰国生がためらいなく生徒会に立候補することがありました。自己肯定感が低く「できないこと」を気に病んでしまう純ジャパに「できること」に自信を持ちモチベーションという装置を持つ帰国生が友人として隣に存在する。これこそが理想の形です。

帰国生のフォローはありますか?

【苦手科目のフォローについて】
学校生活がスタートし日本語を浴びることで徐々に日本に馴染んでいきます。英語だけの世界にいた帰国生が同級生と”日本語”で話すことによって日本語の感覚を身につけていくものです。今まで学習してきていないものについて「何点以下は補習」にすると、その教科を嫌いになるだけです。ある程度時間をかけ見守りながらサポートの必要な生徒には適宜対応しています。これははじめからトップギアに入れない学校の考えに基づくものです。

海外で学ぶ機会はありますか?

【海外研修・ターム留学】
2023年から希望者(中学3年生)向けにターム留学スタート!
ターム留学は海外の学校の成績が日本の成績に反映されるものです。
約2ヶ月で費用はかなり高額になりますが、行きたいと手を挙げてくれた生徒が10名程いました。これは教員の予想をはるかに超えた人数でした。約10名が今年ターム留学に行きますが一人ひとり異なる学校に行きます。外部業者に委託するのではなく、学内でコーディネートしているからです。今後は海外大学への進学についても視野に入れられるよう整備していくつもりです。

このほかに中学3年生でアジア研修旅行、高校2年生でアメリカ研修旅行があります。また、様々な海外語学研修も希望制にて行っています。

自習室は毎日20時まで開放され(高校のみ)、卒業生のチューターが在校生達のサポートにあたるそうです。身近な先輩がそばにいてくれると学習面だけでなく進路や将来についても相談できそうですね!

 

 

進学実績

宝仙学園理数インター

生徒たちの会話が弾む中庭の階段スペース

帰国生の進学実績

早慶をはじめ進学先は多岐にわたります。これは「この大学でこれを学びたい」生徒一人ひとりの個性を大切にしている証拠です。

帰国生だから国際系ということはありません。帰国生で入学したから一般選抜はできない、だから総合型選抜ということもありません。帰国生の英語ができるということは、一般生が英語にかける時間を他教科に回せるメリットになります。中学から入れば6年間、この6年は吸収力に富む期間です。更に高校では「自己ベストの更新」をスクールモットーとして掲げており、他人と比べるのではなく自分自身と向き合って欲しいと願っています。このため推薦での大学進学を勧めていません。大学から来る指定校推薦のお話はお断りしている状態です。

帰国生であっても高校2年生まで文系理系限らず共通テストの範囲を全て履修します。これにより、一般選抜でも十分に戦える力を身につけることができます。実際、過去2年間の実績をみると一般選抜を利用しての合格が多い傾向です。

帰国生入試情報

宝仙学園理数インター

左:光が差し込む明るい校舎  右:体育館 奥には「限りなき前身」の文字

帰国生入試

入試情報中学:https://www.hosen.ed.jp/jhs/prospectus-jhs/#con1

入試情報高校:https://www.hosen.ed.jp/shs/prospectus-shs/#con1

【受験資格】高校入試の場合、G9を卒業せずに受験可能です。
【復学可否】編入試験を受けることになりますが、原則戻ることができます。

★世界入試 11月(海外に居住していること)
海外にいながら入試にチャレンジできます。現地校・インターナショナルスクール・日本人学校は問いません。
入試には事前相談が必要です。まずお問い合わせください。
 【世界現地入試】 シンガポール(2024年度はオンラインにて実施)
 【世界現地入試】 北米(2024年度はオンラインにて実施)
 【世界オンライン入試】 
 
世界入試試験内容
 書類選考(英文エッセイ含む)及び英語面接。
 
★日本入試 12月
日本に帰国後、入試にチャレンジする場合は日本入試になります。
【中学日本入試】
 グローバル型 日本語リスニングと英語面接
 選択2科型 英語と算数または国語と算数
 *選択2科型でグローバルコース希望の場合は英語・算数を選択

【高校日本入試】
 プレゼン型 日本語リスニング、英語プレゼンテーション
 3科型 英国数

 グローバルコース希望者英語レベル:中学2級、高校準1級 
 事前課題に英語エッセイ、試験当日に英語面接があります。
 プレゼン型(高校日本入試)の英語プレゼンテーションのお題は決まっていなく自由課題になります。
 パワーポイントで資料を作ってくる、実演するなど様々なプレゼンが繰り広げられるそうです。

 帰国生入試で合格が取れなかった場合
 中学生はAL入試・国際生入試(2月)、高校生は国際生入試(2月)に再チャレンジできます!
 詳しくは募集要項をご確認ください。

注目ポイント!【入試広報部長米澤先生より】
日本語リスニング対策:ニュースを聞いて要約や意見を書く練習がお勧めです!
予想問題はこちらにあります。

帰国生編入試について

★編入試験7月、12月、3月 年3回定期実施
 基本的に欠員補充のため学年によっては募集のない場合があります。
 定期実施月以外の編入希望者に対しては別途日程を設定する場合もあります。
 事前にご相談が必要になります。編入試験ご希望の方はまずお問い合わせください! 

 【試験科目】 英国数・面接
*グローバルコース希望者にはネイティブとの英語面接、エッセイ課題があります。
 
 各教科の点数による足切りはありません。国算がダメでも面接を含めた試験の中でお子さんの可能性が見いだせれば合格の可能性があります。宝仙に入りたいと思ったお子さんは是非トライしてください!
 

これぞ宝仙学園!嬉しい大大特典!
帰国時期が決まっていない方も安心!
入試でも編入試験でも合格をすれば1年間手続きを保留することができます。(海外在住の方のみ)

アンバサダー感想

宝仙学園理数インター
取材を終えて校長先生と記念撮影

学校案内は学校の顔、その中に込められたものは何か。取材時に渡される学校案内を手にした時にいつも思います。今回手渡されたものは白をベースにしたパステルカラー、手書き風なイラストに散りばめられた文字。その小さな文字を思わず隅々まで読んでしまいます。入試方法の数も目を惹きますが「日本一入試の方法が多い中学ですが、なにか?」の言葉もクスッと笑ってしまいます。制服も自由自在に自分でコーディネートができ、実際学校でも色々な組み合わせを目にしました。校内では学校見学だとわかっているからか、気軽に手を振ってくれる生徒もいました。そして、これら全てが宝仙学園を表しているのかなと感じました。枠に囚われることなく好きに生きる、それができるのは己を知り自分の可能性を強みを知るものだけではないでしょうか。宝仙学園ってなんだかちょっと面白そう、と思えたなら是非一度学校に足を運んでください!

著者プロフィール

EDUBALアンバサダー
バンコク6年、シンガポール3年帯同。
帰国中学・大学、一般中学受験を経験。
駐在中の一番の悩みは進路!世界に羽ばたく子供達、それを支える保護者の「こんな情報あったらいいな」をカタチにしたいです。唯一の癒しはパンやお菓子作り。

 

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
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  • 英検準二級に合格し、また苦手科目だった数学の点数が飛躍的に伸びました。結果が出ているので安心して任せられます。

    • 帰国子女高校受験コース
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  • とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。

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  • 生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。

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  • 受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。

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  • 中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。

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