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2023年9月29日、英検の「準2級」と「2級」の間に新たな級が新設されることが発表されました。
そして、2024年2月9日、新設級の名称が「準2級プラス」であり、その合格基準スコアやサンプル問題などが公表されました。
そこで今回は、新設級ついて簡潔にまとめました。これから英検を受験される方は、新設級について理解を深めておきましょう!
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日本英語検定協会が31年ぶりに、準2級と2級の間に新たな級を導入することを発表しました。新設級は2025年を予定しています。
新たな級について日本英語検定協会は以下のことを目指しています。
そしてその新設級の名称として、「準2級プラス」が公表されました。「準2級と2級の中間級」であり「2級合格に向けた足がかり級」であるということ、また学習のモチベーションを高めるために「プラス」という前向きな名称にしたとのことです。
なお、情報は英検公式サイトから引用しています。
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背景として、英検2級の合格が難しいことが関係しています。今まで先生や生徒からは「準2級と2級の間には、高い壁がある」といった声が多く寄せられていました。
「2級の単語レベルは準2級までとは段違い」
「英検2級は応用で、自ら考えて実践的に英語を使う力を求めている」
「準2級は3級に近いレベルなのかも」
など、準2級に比べて2級の難易度に大きな差があるということが分かります。
また実際5級から準2級までは各級の合格までにかかっている時間が約1年であるのにも関わらず、準2級から2級だと合格するまでには約2年かかっています。
「参照:英検公式サイト」
英検はこれまで、高校1年生で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標としてレベルを設定していました。
しかし、準2級プラスは高校2年生にとってふさわしい英語力が身につけられているかどうかを客観的に示すということが目標になっています。準2級プラスは、準2級と2級の橋渡しとして、高校生にとって身近な社会的話題について扱う予定ということです。語彙や統語的構造などは2級より簡単ですが、準2級よりは抽象度が高い話題について情報を具体的に処理する力が測定されます。
この背景を考慮して、新設級は設立されます!
英検2級の対策方法について知りたい方はこちら:
英検2級に合格したい小学生・中学生必見!帰国子女が伝授する1次試験対策におすすめの勉強法!
英検2級!帰国子女が伝授する小学生・中学生向けの面接対策(2次試験)ポイント!
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準2級プラスの一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能の各技能別スコアの合計で合否が判定され、二次試験はスピーキングのスコアのみで判定されます。筆記は85分、リスニングは約25分、二次試験は約7分となります。
各技能のスコアを合計し、準2級プラスの合格基準スコア(英検CSEスコア)に到達した場合、合格と判定されます。
「参照:英検公式サイト」
準2級プラスの合格基準スコアは、1829(一次試験+2次試験の合格点数)です。
各技能の合格基準スコアは以下になります。
級 | 一次試験(Reading, Listening, Writing)合格基準スコア | 二次試験(Speaking)合格基準スコア |
---|---|---|
1級 | 2028 | 602 |
準1級 | 1792 | 512 |
2級 | 1502 | 460 |
準2級プラス | 1402 | 427 |
準2級 | 1322 | 406 |
3級 | 1103 | 353 |
一方でCEFRとは、“Common European Framework of Reference for Languages”の略であり、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれます。英語をはじめとした様々な言語の習熟度や運用能力を同一の基準で評価する国際標準のことです。
準2級プラスのCEFRは「A2」~「A1」 (スコア1949~1550)であり、Basic User「基礎段階の言語使用者」として位置付けられています。
準2級プラスの場合、4技能総合スコア別でのCEFRの判定は以下になります。
4技能総合CEFRの判定例(準2級プラスの場合) | |
---|---|
1950~2500 | CEFRレベル「A2」 |
1700~1949 | CEFRレベル「A2」 |
1550~169 | CEFRレベル「A1」 |
0~1549 | CEFR算出範囲を下回っているため、CEFRレベルは表示されない |
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準2級プラスの一次試験と二次試験のサンプル問題は、英検公式サイトに掲載されています。準2級、準2級プラス、2級の問題内容を比較すると、次のような特徴があります。
・日常的な話題について、概要を捉えたり、情報や自身の考えを基本的な語句を用いながら伝えることができる。
・身近な社会的な話題について、概要や要点、詳細を理解したり、情報や自身の考えを多様な語句を用いながら詳細に伝えることができる。
・社会的な話題について、文章や話の展開を把握しながら概要や要点、詳細を理解し、情報や自身の考えを展開を考えながら詳細に伝えることができる。
2級の試験では主に「社会的な話題」が出題されますが、準2級プラスでは「身近な社会的な話題」が中心になっています。幅広い語彙を用いた社会的な話題というよりも、日常の会話に近い社会的な話題が問題として出題されるため、難易度が低くなっていますね。
帰国子女の入試では、英検を持っていることが有利になる中学や高校があります。帰国中学受験において、英検で優遇措置を狙う場合、最低でも3級が必要とされていますが、一部の人気校では準1級以上を持っている小学生も出願します。
英検優遇のある中学校について知りたい方はこちら:
【帰国中学受験】英検を利用できる関西圏おすすめ中学校5選!
英検の優遇がある首都圏の中学校を受験したい!帰国中学受験におすすめな学校6選!
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よって、帰国中学受験を受けたい方にとっては、最初のステップとして準2級プラスを受験することをおすすめします。日常会話だけでなく身近な社会的な問題も含まれた準2級プラスから始め、段階的に級を上げていくことで、受験の準備を始めることができるでしょう。
今後、帰国子女の受験に準2級プラスがどのように影響するかは不明です。しかし、多くの中学校では最低でも英検3級を目安にしているところがありますので、準2級プラスのサンプル問題を解いてみて、自分の受けるべきレベルを把握しておくことが重要です。
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英検の新設級についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
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