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帰国生の学校選びそれでいい? 実録!国内インター編入への道のり

国内インター編入
海外に駐在している帯同家族にとって、本帰国後の子どもの進路は悩ましい問題です。受験のタイミングで母子先行帰国なのか。辞令が出るまで家族で海外での時間を満喫するのか。はたまた第一子の受験のタイミングに合わせたときに、第二子・第三子はどうするのか。英語に振り切るのか、国語・算数(数学)も並行するのか。

多くの方は、まず一条校の帰国生入試を思い浮かべることでしょう。果たして選択肢はそれだけでしょうか?

せっかくの海外駐在だからと、わが子を通わせたインターナショナルスクールや現地校。最初は英語もわからず右も左もわからない状態で、泣いたこともたくさんあったわが子がちょっとずつ学校に慣れて友達もできて、そのうちに英語もわかるようになって、テストでも成績が取れるようになってきた。最近では「学校楽しい!」って、毎日楽しそうに過ごしている。そんな様子を見ていて「本帰国で日本の学校に戻すのはもったいないな」とお考えの皆様。別の選択肢をお忘れではありませんか?

そう、日本にもインターナショナルスクールはあるのです!

この記事では、本帰国の進路として国内インターを選択した筆者が、国内インター校編入の経験談をお伝えします。

目次

  1. 本帰国は突然に
  2. わが家の編入学までのスケジュール
  3. 編入の際の注意点とアドバイス
  4. 編入してみて感じた日本のインターについて
  5. まとめ
  6. インター編入試験の対策はどうしたらいい?

本帰国は突然に

わが家には子どもが二人(長女と長男)がおります。日本に本帰国の辞令が出たのは、インターナショナルスクールに通い始めてから4年目の冬でした。そのとき長女はGrade 9、長男はGrade 3 でした。

私はすぐに長女の高校受験を調べ始めました。都立国際の帰国生入試(9月入学)やICU高校の9月入学などをネットで調べ、英語要件はクリアできていましたので学校に問い合わせをしてみました。

ところが、なんと来年にならないと受験資格がないと言われる始末。『海外でG9の履修を終えてからの9月入学なんですけど』と食い下がるも、4月生まれでインターだと一学年繰り上がっていた娘は、その年の受験資格なし。この段階で娘の帰国受験の可能性は消え、国内インター一択となりました。3年先の卒業と大学進学を見据えたインター探しの始まりです。

G3の長男については悩みました。公立の小学校に通って、今ならまだ日本の勉強に追いつけるかもしれない。でも、また海外駐在になった場合、英語→日本語→英語とアカデミック言語が変わるたびに同学年のクラスメイトより語学力のビハインドを抱えての学校生活になってしまう。そういう状況において、彼の本来の能力や学力が身につくのだろうか。勉強への不得手な意識が刷り込まれてしまわないか。しかしながら、インターに入れても卒業まで先が長い。学費も考慮しなければいけない。

考えても考えても、堂々巡りでした。

そんな中、結論を出したのは夫でした。学校選びは、アカデミックランゲージを選ぶだけでなくフィロソフィーを選ぶことだから、息子についても高校卒業まではインターに入れよう、と。もちろん私も大賛成でした。二人の子どもをなるべく平等に育てたい。子ども時代の思い出は共通のものであってほしい。二人には将来同じ視点から社会を見てほしい。二人のメインランゲージが同じほうが、将来親がいなくなってもずっと姉弟が仲良くしてくれるのではないか、そんな風に考えていました。そんなわけで、小学生のインター探しも同時に始めました。

わが家の編入学までのスケジュール

国内インター編入

本帰国が決まり、子どもがちが国内インターへ編入するまでのスケジュールは以下のようなものでした。

〚 12月 〛
夫の本帰国が決まる。
急遽、一条校帰国入試対策のためにTOEFL申し込み(長女)。
帰国受験について日本の高校に問い合わせ→断念。

〚 1月 〛
長女TOEFL受験。
まずは学校のホームページをよく読んで、気になる学校を絞っていきました。
その中でわが家が候補として検討したのが、以下のインターでした。

THE AMERICAN SCHOOL IN JAPAN(ASIJ)
THE BRITISH SCHOOL IN TOKYO
INTERNATIONAL SCHOOL OF THE SACRED HEART
SEISEN INTERNATIONAL SCHOOL
ST.MARY’S INTERNATIONAL SCHOOL

さらに横浜まで選択肢を広げて、以下2校。

SAINT MAUR INTERNATIONAL SCHOOL
YOKOHAMA INTERNATIONAL SCHOOL(YIS)

またちょっと系統が違いますが、千葉にあるインターも検討しました。

MAKUHARI INTERNATIONAL SCHOOL

結果、二人ともインター編入で方針を決めました。

〚 2月 〛
ホームページのアドミッションから、学校宛にメールでファーストコンタクトをしていきました。募集要項を確認しながら必要書類を用意・提出。同時にスクールツアーのお願いをしました。やはり子どもと一緒に学校の様子を見るのが、一番大事だと思います。

〚 3月 〛
在籍校の春休みを利用して、日本へ。子どもと一緒に可能な限りスクールツアーをしました。授業の様子を見学することで、一番よく学校のことがわかります。各学校、丁寧に案内をしていただきました。一部の学校は休み期間と重なり、生徒の様子は見られなかったもののアドミッションオフィスは開いていたので、校舎の中を見て回ることができました。いろいろな学校を見て回る中で志望校が固まってきました。引き続き、各学校のアドミッションと編入に向けての調整を重ねていきました。

〚 4月 〛
受験校をそれぞれ一校に絞り、編入試験を受験(姉;テストのみ、弟;テストと対面での三者面接)。
受験後、編入手続き。

〚 8月 〛
いよいよ編入学。
NEW FAMILY向けのオリエンテーションやアイスブレイクのイベントを経て、新学年をスタートさせました。

編入の際の注意点とアドバイス

日本のみならず、インターナショナルスクールは夏の編入が一番多く学校のスケジュールにも合っているので、本帰国の時期にかかわらず母子は夏に引っ越し・編入ができるように動くのが良いと思います。その場合、学校側の次年度のアドミッションの動き出すタイミングがおよそ2月頃ですので、それに合わせてファーストコンタクトをとることをお勧めします。American School In Japan (以下 ASIJ)などは11月から受け付けます。基本的に学校は次年度の空き状況が確定してくると、同じ条件の生徒であれば “First come, first served.” で編入の許可を出していくので早めに動くことが大事です。

日本国内のインターに日本パスポート保持者が編入することは、自国民であるがゆえに難しくなります。他国のパスポート保持者を優先的に入れるからです。ですから、なぜわが子はインターでないとだめなのか、という強い理由が求められます。特にアメリカンスクールは、優先順位が明確に決められており、ASIJ のみならず世界中のアメリカンスクールで統一されています。また、在籍児童の兄弟や教職員の子女、再入学者、卒業生の子女も優先されます。以下は、シンガポールアメリカンスクールからの抜粋です。
 
国内インター編入
 
編入試験の内容については、子どもたちのおぼろげな記憶を辿ると、MAP TESTのようなものだったようです。MAP TESTとは、アメリカの多くの学校で取り入れられている学習状況を把握するテストです。面接は息子と校長先生、私たち夫婦の三者面接でした。リコメンデーションレターについては娘はカウンセラーに、息子は担任の先生にお願いしました。

日本のインターの場合、アドミッションオフィスの担当者の方は日本の方が多いですが、メールのやり取りもスクールツアーも全て英語でのやり取りになります。しかしながら日本語もお分かりになりますので、ツアー中の親子での日本語での会話もすべて筒向けになります。ご注意下さい。

編入してみて感じた日本のインターについて

国内インター編入
わが家はいろいろ検討し悩んだ結果、International School of the Sacred Heart(ISSH)St.Mary’s International School(SMIS)にそれぞれ通うことになりました。

今までの海外で通っていたインターと比べると、SMISなどは国籍など多様性は少なく感じ、やはり日本人の割合は多いですが、学校内で日本語が聞こえてくることはなく、生徒の皆さんはしっかり学年レベルかそれ以上の英語力でした。そして、何よりも日本人保護者の方の英語のレベルの高さに、ただの駐在帰りの私は尻込みしてしまうほどでした。ISSH に関しては低学年ほど多国籍な生徒が多い印象でした。また先生方は長く勤めていらっしゃる方が多く、流動的な海外インターの求職・離職事情とは異なる感じがしました。保護者も卒業生の方もいらして、私立一条校の英語版のような雰囲気もありました。

娘はVarsity Football TeamやVarsity Basketball Teamに参加し、北京への遠征や日本の米軍ベーススクールとの対抗試合などを楽しんでおりました。息子はずっと続けていた水泳を継続し、辰巳での大会や横須賀のベーススクールでの大会を楽しみました。

SMISおよびISSHとSeisen International Schoolは課外活動で交流があり、プロムも合同で開催されます。わが家のように兄弟姉妹で通わせているご家族も多くいました。先生方も交流があります。外国語の授業では日本語が選択でき、生活でも日本語に触れる分、バイリンガルになりやすい環境にあると感じました。わが家はその後また海外駐在に出てしまいましたので、卒業することはありませんでしたが、大学進学に関しては海外大学に進学される方が多い印象でした。

それぞれがこじんまりした規模の学校でしたので、細やかな指導を受けられる面倒見の良い学校との印象を持ちました。SMISは施設も素晴らしく、学費を考えるとお買い得感がありました。それぞれカソリック系インターでしたが、宗教色はそれほど強くなくクリスマス礼拝などはありましたが、その経験は欧米文化の背景を理解する一助になったと思います。

まとめ

国内インター編入
昨今、中学受験においても開成などが「一条校卒業のこと」という募集要件をなくすなど、インターに通わせるデメリットは昔より少なくなっていると思います。国際系の学校が増えたり、英語重視の入試形式も増えてきました。公立の学校に入れて英語力保持からの受験よりも、国内インターに入れて、さらなる英語力を手に入れてからの受験も一つの選択肢になると思います。

また大学入試に関しても、日本の大学の帰国入試の縮小および総合型入試の拡大、海外大学進学の増加などを鑑みると、せっかくの海外駐在期間を短くして母子先行帰国からの中学・高校受験よりも、家族全員で海外生活を満喫してから国内インターに編入し、大学受験で勝負をするのも一つの方法かと思います。

インター編入試験の対策はどうしたらいい?

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入学後の学校生活を見据えた英語力アップのレッスン!

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まずはお気軽にご相談ください。

著者プロフィール
EDUBALアンバサダー泰真美
アジアをhoppingしながら、気付けば駐妻歴10年超え。海外大学を卒業した社会人の娘、海外大学を目指す高校生の息子がいます。インター4校×娘・息子×海外大学の視点からのあれこれをご紹介します。

 

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • 一緒に問題に取り組みながら、子供に寄り添った授業をしていただいています。

    • インター・現地校コース
    • 中1~3
    • 東京都
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    • インター・現地校コース
    • 中1~3
    • イギリス
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    • インター・現地校コース
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  • 目標を設定し、状況に応じて計画的に授業を進めていただいています。

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    • アメリカ