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神奈川大学附属中・高等学校ってどんな学校? 〜帰国子女の母が行ってみた!〜

神大附属

帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は神奈川県横浜市にある神奈川大学附属中・高等学校です。2024年で創立40周年を迎えた男女共学の完全中高一貫校で、横浜市緑区にあるキャンパスは首都圏でも有数の規模を誇り、抜群の環境の良さがあります。

目次

  1. 神奈川大学附属中・高等学校の基礎情報
  2. お話を伺った先生紹介
  3. コース・カリキュラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進学実績
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想

神奈川大学附属中・高等学校の基礎情報

神大附属

左上:食堂 / 右上:中庭 / 下:体育館

所在地は、JR横浜線または横浜市営地下鉄グリーンライン「中山」駅から住宅や店舗が立ち並ぶ通りを歩いて15分の場所にあります。相鉄線「鶴ヶ峰」駅からバスも利用できますが、横浜市港北区・都筑区・青葉区からの通学が多いため、中山駅から歩いて登校する生徒が多いです。県立四季の森公園から続く自然の豊かな広いキャンパスは、3つの体育館やサッカー・ラグビー場、人工芝の野球場や50メートルプールなどの充実した設備を備えています。校舎は天井が高く、採光性の高い建物内はとても明るく開放的な造りになっており、理想的な学びの空間となっています。

帰国生の受け入れは2000年よりスタート。当時は国語・算数の2科目入試を2月に実施していましたが、2021年度入試より現在の算数・英語の2教科の入試を12月に実施するようになりました。帰国入試を実施する背景には、多様なバックグラウンドをもつ帰国生が、学校に新しい風を吹き込んでほしい、そして日本で過ごしてきた生徒たちと一緒に学ぶことで、新しい目標を見つけ、お互いに切磋琢磨しながら過ごす6年間にしてほしいという願いがあります。

たくさんの生徒さんたちが元気に挨拶をしてくれました!少人数制でのびのび過ごせる環境が、このような明るく元気な挨拶を生んでいるのだと感じました

お話を伺った先生紹介

神大附属

【広報部長 岩佐賢史先生】
神奈川大学附属中学校に2期生として入学。在学中は野球部。2002年に社会科教員として着任。大学・大学院では人文地理学を専攻。2023年度は中学2年の「地理」を担当。18年連続で担任(うち7年は学年主任)を務めた後、現在は広報部長。部活動顧問は野球部。

岩佐先生から帰国生へのメッセージ

本校は勉強、行事、部活をすべてがんばることを目標にしています。なぜなら、それぞれの活動や体験からしか得られない達成感・充実感・満足感が学校生活を前向きなものにし、またその後の進路・進学に向けて一歩踏み出す勇気につながっていくからです。また仲間と一緒にがんばることでお互いを高め合い、学び合うことで一人ひとりの力を引き出してくれるのだと信じています。いろいろなバックグラウンドをもつ生徒さんのご入学をお待ちしています。一時帰国の際などは、ぜひ一度キャンパスに足を運んでほしいと思います。帰国生の個別相談や学校見学も随時受け付けています!

コース・カリキュラム紹介

神大附属左:オンライン英会話の授業 / 右:ネイティブ教員との授業風景

Breakthrough English Camp(BEC)

中学1年生〜中学3年生を対象に、3日間かけて実施される英語漬けプログラムです。5〜9名のグループにネイティブ講師1人がつき、英語を使ってさまざまな課題についてのプレゼンテーションを行います。中学1年生はキャリア形成について、中学2年生は社会的な課題について考えた内容を最終日の3日目にグループ発表します。中学3年生は、過去2年間BECで学んだ内容を踏まえて一人でプレゼンを行います。英語力の伸長が目標というより、むしろプログラムの名前にあるようにブレイクスルーして自分の「殻を破る」ことで、これまでの自分とは違う新しい自分を発見するプログラムになっています。ネイティブ講師は国籍も多様なので、非英語圏のネイティブスピーカーとの交流もプログラムの大きな特徴のひとつです。

海外研修プログラム

グローバル教育の一貫として、本校では3つのタイプの海外研修プログラムが用意されています。

・イギリスでホームステイをしながら現地の学校施設で実施される語学・体験プログラムを通して学ぶことのできる国際交流・文化体験型プログラム
・フィリピンで英語コミュニケーション力を高める2週間の語学研修型プログラム
・夏休み期間中にベトナムで現地の起業家のプロジェクトに加わり、地域的・社会的な課題について考える10日間の問題解決型プログラム

いずれも中学3年生〜高校2年生までの希望者が参加できる研修となっています。

希望制の海外研修のプログラムは、プログラムに参加するタイミングも自由。6年間で複数の研修を経験することもできます!

帰国生のフォロー体制

神大附属

左:研修プログラムの様子を紹介するボード / 右:英語の授業風景

帰国生の割合やクラス編成について教えてください

生徒数は中学部・高等部あわせて全体で1300名です。一学年220名程度で6クラス編成となっており、少人数なのでお互い顔が見える関係です。帰国生は一般生との混合クラスになり、現在は帰国生が各学年に10名前後在籍していますが、人数は学年によりばらつきがあります。帰国生の滞在国に大きな偏りはありませんが、最近はアジアからの帰国生が少なく、また海外での在籍校の比率は 現地校4:インター4:日本人学校2のようになっています。

高校からの入学者がいない中高一貫校なので、卒業までを同じ仲間と過ごします。男女比は同じぐらいですが、少人数のため体育も男女一緒に授業を受けます。その中で授業を誰もが楽しめるようにするため、球技などは生徒たちが独自ルールを作るなど工夫して取り組んでいます。お互いを思いやる文化があるため、生徒同士の仲もよく、帰国生もその中でうまく馴染んでいます。

帰国生へのフォローはありますか?

中学1年生・2年生では英語・数学においては1クラスを2分割した少人数授業を実施し、中学3年生・高校1年生は習熟度別授業を展開しています。英語については、英語四技能をブラッシュアップするため全学年で英検に取り組んでおり、学年ごとに目標取得級を設定して受験しています。このように生徒たちを元々手厚くサポートする環境が整っているため、帰国生だけの取り出し授業は特別に行っていません。また同じ少人数のクラスで、中学1年生〜高校1年生まではネイティブ教員による英会話の授業を週に一度実施しており、高校1年生ではオンライン英会話の授業もあります。(※これとは別に放課後に実施される、英語力維持を目的とした希望制のオンライン英会話講習もあります。)

学習内容の定着を確認するため、英語と数学についてはWeekly Test(WT)という確認テストを週に一度実施して、前週の学習内容の理解度を確認しています。生徒の理解度が目標点に達していない場合は、補習でフォローする細やかな支援があり、良い学習サイクルになっています。

また4号館のすべての教室を放課後は自習室として最長夜9時まで開放しており、卒業生でもある学生コーチが常駐して質問への対応や、個別に学習計画を作成するなど伴走者としてフォローを行っています。自習室は一日平均300名程の生徒が利用しています。

そして、各学年ごとに職員室があるのもこの学校の大きな特徴です。職員室がクラス教室と同じフロアにあることで生徒たちも相談に行きやすく、先生方も近いところから生徒たちを見守ることができるため、先生同士で生徒の様子をすぐに共有することができます。この物理的な近さが、先生と生徒の心理的な近さにつながっています。

部活が終わったあとも仲間と自習室へ。その日に学んだことは、その日のうちに見直しすることを大切にしています!

 

進学実績

神大附属

左:先生が生徒たちのために神社へ合格祈願 / 右:校内には自習スペースが豊富

帰国生の進学実績

一般生、帰国生に限らず国内大学への進学が多い傾向です。神奈川大学への内部進学率は5%未満で、卒業生の約6割以上が難関国公立大学や早慶上理、GMARCHといった大学に進学しています。学校としては国公立大学進学を見据えたカリキュラムを組んでいます。それは5教科を幅広くバランスよく学ぶことを通して、社会人になったときのあらゆる考え方の土台となる知識を身につけてほしいという願いからです。また、国公立大学の中にはそこの大学でしかできないユニークな研究をやっていることが多く、地方にある大学も含め、いろいろな大学に目を向けることで生徒たちには進学先の選択肢を広げてほしいと思っています。

また中学1年〜高校3年において導入されている英語eラーニングシステムを使い、一定時間の学習を進めた生徒は最後に受ける認定試験のスコアと学校長の推薦により海外協定大学推薦制度(UPAA)を利用して、イギリス・アメリカ・オーストラリアなどの海外にある協定大学へ推薦で進学することもできます。多くて6校に出願ができ、また国内大学との併願も可能です。過去5年間で合格者は44名いますが、費用面の問題もあり、実際に進学する生徒が少ないのが現状です。ただ説明会を実施すると、参加者も多いので海外大進学への関心は非常に高いようです。

受験対策の一環として英作文の添削をしてくれるなど、先生が個別に指導してくださるところに生徒と二人三脚で受験に臨む学校としての姿勢を感じます

帰国生入試情報

神大附属

銀杏並木が美しい学校のエントランス

帰国生入試

★英語と算数の2科目入試。面接はありません。
(各科目とも入試時間は50分、配点は100点)

★入試のポイント★
・算数一般入試と同等レベルの難易度となっています。基礎的な内容が理解できているかどうかを問う問題となっていますが、一般入試より大問がひとつ少ない出題です。
・英語英検準2級レベルの難易度で、文法や読解力を問う問題以外に自由作文もあります。問題形式は英検の設問に近いスタイルになっています。
※各科目の合格基準点はありません。総合的な出来栄えを見た上で合否を決めています。

編入について教えてください

欠員があれば編入を受け付けていますが、ここ数年は定員を満たしているため募集していない状況が続いています。詳しくは学校まで直接お問い合わせください。

復学はできますか?

高校1年生の夏まで復学を認めています。一旦退学の手続きを取りますが、再度入学する前に学習状況を確認するための編入試験を行います。詳しくはご相談ください。

帰国生の個別相談は随時受け付けています。どんな質問にもオープンにお話してくださいます!

アンバサダー感想

広々とした開放感のある環境の中での少人数での学校生活は、のびのびと過ごせる上に、仲間との絆をより一層深めてくれる6年間になります。社会に出ていく前のこの大切な時期に、先生や同級生たちといった他者との強い信頼関係を築き、自分とも向き合えるかけがえのない時間があるからこそ、その先の道を力強く歩んでいけるのです。今回の訪問で環境の果たす役割の大きさというものを見たように思います。また、顔の見える関係であることへのこだわりや工夫が、学校内や生活の中にたくさん散りばめられていたのを感じました。ご興味のある方は、ぜひ一度直接キャンパスに足を運んで、環境の素晴らしさを”体感”してほしいと思います。

著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
夫の海外赴任に帯同し、家族でドイツとアメリカに合わせて5年在住後に、長女の帰国子女高校受験を経験。筆者自身も海外在住歴12年の帰国子女であることから、さまざまな視点から海外での教育や生活を通じて感じたことを中心に綴ります。

 

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EDUBALは帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。

    • 帰国子女中学受験コース
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    • 兵庫県
  • 一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。

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  • 中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。

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  • 素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。

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  • ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。

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