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今回の訪問は帰国生からも一般生からも大きな注目を集めている、2019年に開校したドルトン東京学園中等部・高等部(以下、ドルトン)です。ユニークな教育活動が目を引く同校ですが、2024年で6年目を迎え、いよいよ一期生が高校3年生になります。ルールのないところから学校を創ってきた6年間の躍進と今後のドルトンの展望に迫ります!
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周りに遮るものがない広々とした敷地に建つドルトン東京学園
所在地 | 〒187-0004 東京都調布市入間町2-28-20 TEL:03-5787-7945(代表) |
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アクセス | 小田急線成城学園駅よりバス利用で約6分 京王線つつじヶ丘駅よりバス利用で約12分 田園都市線、大井町線二子玉川駅よりスクールバスを試運転中 |
生徒数 | 各学年約100名 中高あわせて約600名 |
帰国生割合 | 約2割 |
帰国生入試 | 海外オンライン入試・海外ニューヨーク入試・国内型入試 25年度入試では11月と12月で計4回実施 |
編入 | 7月・12月・3月に定員に空きがあれば実施 |
最寄り駅からバスで閑静な住宅街を抜けると、緑豊かで静かな広い敷地に、まるでシリコンバレーのIT系企業のオフィスを思わせるような立派な校舎が見えてきます。コンセプトは多彩な学びや交流が生まれる仕掛けのある校舎。理科教育に力を入れており半期に20もの実験をこなすのに最適な実験室を持つSTEAM棟は、充実した最新設備が揃っていて、ドルトン生は革新的な学習環境に恵まれています。
ドルトン東京学園では、米国の教育者ヘレン・パーカストが100年以上前に提唱した教育メソッド『ドルトンプラン』に基づき、生徒の知的な興味や探究心を原点に『学習者中心の教育』を行っています。「自由」と「協働」を教育理念に、主体的に学び、探求し、挑戦し続ける力を伸ばす教育を実践しています。一人ひとりの個性を大切にしながらも、他者と協働しながら自らの意思で進んでいく人材の育成、鋳型にはめずに個人の能力を最大限に引き出すことを大きな特徴としています。
ドルトン東京学園のアイコニックな階段スペース
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【副校長 布村 奈緒子 先生】
自身も小2〜小5をイギリスで過ごした帰国生。都市銀行勤務を経て、オーストラリアUniversity of Queensland修士過程終了。私立校、都立国際高校、都立両国高等学校・附属中学校の英語教諭を経て現職。
本校は学内に多様性を取り入れたいという趣旨のもと、帰国生を受け入れています。ただし、帰国生という存在が特別というわけではなく、いろいろな価値観を持っていることは、多様性を彩るうちの一つ、という考えです。敢えて帰国生のみのクラスを作らず、自由を享受する文化を持つドルトンで、帰国生の皆さんには独自の経験を活かしてほしいと思っています。
私自身も帰国生で、当時こんな学校があったならという思いを持っていました。帰国生の経験は決して特異なものではなく、むしろユニークで特別な経験です。ここでは自分を取り繕う必要は全くないですし、のびのび堂々と『自分が自分らしくいられる場所』がドルトンです。ある種インターナショナルスクールのような自由な雰囲気を持っているドルトンで、自分のやりたい事を自由に選択して学びながら、違う視点を持ったいろいろな他者と自由に交流をすることは、自分自身の考えも深めていくことに繋がります。
帰国生にとって、『自由』と『協働』のドルトンが新しい学びの場となり、交流や議論の場となった上で、多様なバックグラウンドを持つ生徒一人ひとりが、将来国際的に活躍する人材に育っていくことを願っています。
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ラボで行われる授業風景
布村先生:
ドルトン東京学園が取り入れるドルトンプランでは、「自由」と「協働」の原理に基づき「ハウス」「アサイメント」「ラボラトリー」という3つの柱で教育活動を行っています。この3つの柱は生徒の自主性や個性を伸ばすための基軸となっています。
学習者中心のドルトンプランでは〈学びを設計し、深め・広げ、発信する〉ことを一連の流れとして、生徒たちは「主体的に学び、探究・挑戦し続ける姿勢」を育んでいきます。
多様性を理解し協働の精神を育むための異学年のコミュニティです。6学年を縦割りで6つのハウス(DALTONの6文字の6つのグループ)に分けて、それぞれに生徒が約100名所属しています。これをビックハウスと呼んでおり、それぞれにハウスマスターがつきます。
また、一つのハウスを4分割した約25名の集団をスモールハウスといい、スモールハウス毎にハウスアドバイザーがついて活動しています。
主に行事やスポーツフェス(体育祭)やドルトンフェス(文化祭)などはハウス単位で活動します。またお昼休みはハウス活動の時間としていています。中1と中2はハウスのシャッフルがありますが、中2以降の4年間はハウスを固定し、中高を通して生徒一人ひとりの成長過程をハウスアドバイザーが見守れるようにしています。
ハウスの中には様々な個性が集うので多様な価値観に触れることができ、授業のクラスとは違った立場や役割で参加できます。ハウス活動を通じて多様性を受け入れ協働する力が育まれ、学内にいながら生徒は実社会により近い社会を主体的に経験し、大きく成長できる仕組みです。
ハウス以外に、一学年約100名を4つに分けた25人の学習グループ(Learning Group、通称LG)
があり、授業はLG単位で行われますが、少人数ですので学習者中心の主体的な学びが日々実践されています。
学習を始めるにあたって、学習内容(単元・テーマ)ごとに学習の目的や学習の流れ、評価方法、授業概要や課題の内容から発展的な課題に至るまで細かく具体的に冊子で示します。生徒は学びの意義や目的を知り、最初に全体を見渡すことで自分に合った学習計画を設計しやすくなります。その上で、何をどう学ぶか、何にどれくらい時間をかけて学ぶかなど、自ら計画を立てることでマネジメント能力を養います。
学内がノーチャイム制であること、授業ごとに教室を移動する教科センター方式も自己管理能力を高める一要素と言えるでしょう。
「アサインメント」によって、知識一辺倒の授業を聞く受け身のスタイルではなく、生徒が自分で課題を設定したり、自分でプロジェクトを遂行するような、より主体的で能動的な授業展開が可能になります。
本校では、自由に学ぶマインドやスキルを身につけ、自分の探究を行う時間として「ラボラトリー」という時間を時間割の中に設定しています。「ラボラトリー」には、主に学年ごとのテーマに取り組む『基礎ラボ』と、個人の興味関心の幅を広げ深める『探究ラボ』があります。例えば、道徳や総合的な学習の履修は『基礎ラボ』で、『探究ラボ』では多様なテーマで展開するテーマラボと自分でテーマを決めて計画的に学ぶオフィスアワーに分かれています。
研究室で学ぶかのように、生徒の興味の幅を広げながら生徒自らテーマや学習の目標、進め方を自由に設定できる探究活動の時間と場所が「ラボラトリー」です。
布村先生:
帰国生一般生に限らず大人しいタイプの生徒ももちろんいます。本校の学びは方法や場所を自由に自身で選択できるので、居心地の良いやり方を選んで学べます。一人で行うのも選択肢の一つです。一方で各教科で発表の活動は多いです。ただし、日常的に発表があるため発表自体がいつの間にか特別なことではなくなります。また個性的な発表をする生徒が多いので、発表のスタイルも自由でいいんだということを知ると、大人しいお子さんも自然と自己開示していくように思います。
布村先生:
はい。教科の定期テストはありません。日々の小テストや提出課題で生徒を評価しています。具体的な評価基準は、文部科学省の定める観点別評価の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」に基づいて評価しています。
ハウス制では、ビックハウス(100名の集団)の中のスモールハウス(4分割した約25名の集団)のハウスアドバイザーが一人ひとりの学年をまたいだ生徒の成長のプロセスを追っています。大学進学に向けて推薦状を書くのもハウスアドバイザーの役割です。また、高2の必須履修科目以外の選択科目について助言するのもハウスアドバイザーです。このように本校では教員ほぼ全員がアドバイザー業務を担い、生徒の自己実現に向けたキャリア形成を学校全体でサポートしています。生徒9人に対して一人の割合で多くの教員がいるのも本校の大きな特徴ですし、インター校や海外の現地校のように、保護者の方にもお子さんの様子のフィードバックが教科ごとに得られ、色々な先生と直接コンタクトが取れるように、面談は教科ごとの教科面談を実施しています。
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ほとんどの授業が少人数で展開される
布村先生:
本校の校風自体が帰国生には合うと思います。現地校やインター校にいた生徒にとって、本校はソフトランディングし易い学校です。というのも基本的に校則はありません。必要なルールは生徒たち自身が作って6年目に至っています。生徒自身に責任が委ねられていることで自由が担保されています。なぜ、どうして、という疑問を投げかけることも自由ですし、生徒が疑問を持つことに対して教師も学校側も理解があります。
英語の授業は習熟度別の編成でLGの25人の2グループを3レベルに分けています。どのレベルを取るかは自分で選ぶことができますが、帰国生は上級者クラスでネイティブの教員による高度なディスカッションや高度な教材を読み込むような授業を通して、より実践的で高い英語力を維持伸長することができます。英語以外の教科の取り出し授業は行っていませんが、学習支援が必要な場合は個別で対応したり、今後は自分の学びの時間であるオフィスアワーを用いてニーズに合ったフォローを考えています。
帰国生に対しては、帰国生サポート担当教員が学校生活上でどんな事に困っているのか面談を行っています。本校の学びのスタイルは、正しい進み方や正解があるわけではなく学び方自体に自由があるので、例えば理社における知識が不足していても、他の生徒とのディスカッションの中から埋めていくこともできています。本校はテストの点数で生徒を評価する学校ではなく、小テスト以外に課題や発表などが評価の対象のため、自己を色々な教科や場面で表現しやすい環境なので帰国生には馴染みやすいと思います。
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ガラス張りの教室、テーブルや椅子にもお洒落なデザインが施されている
布村先生:
生徒は常に主体的な学びを重ねているため、学び自体を自分事として捉え、行動に責任を持つ習慣ができています。その上で自分のやりたいことが明確化していき、進路も自分で切り拓いていこうとしています。
実績というカタチはまだ出ていませんが、本校の特徴として教科の学び自体が探究的ですので、国内大学では総合型入試を希望する生徒が多いです。また海外大学を視野に入れている生徒も2割弱います。高2から必履修科目以外は全部選択制で自分で自分の時間割を組む中で、時間割次第では国公立大を目指す選択も可能です。
高等部では放課後に河合塾講師による「大学受験対策講座」(有料)を設けています。河合塾のコンテンツを用いた進路サポートを塾のノウハウを活かして必要な科目を精査しながら進めています。
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左:ラーニングコモンズ 右:入試広報部・数学科 松尾先生、布村副校長先生
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
試験日時 11月
応募資格 原則として海外在住1年以上あり、受験時に海外に居住している者
試験科目 日本語作文・英語作文(事前に送付)
保護者同伴面接(事前のZoom接続確認時に実施)
日本語個別面接(オンラインで実施、本人のみ)10〜15分
英語個別面接(オンラインで実施、本人のみ)10〜15分
※CEFR・B2/英検準1級以上で英語の試験(作文・面接)を免除
試験日時 11月•12月
応募資格 原則として海外在住1年以上あり、帰国後3年以内である者
試験科目
A方式 日本語作文・英語作文(各40分)
英語個別面接(10〜15分)
保護者同伴面接(約10分)
※CEFR・B2/英検準1級以上で英語の試験(作文・面接)を免除
B方式 国語・算数(各50分)
個別面接(10〜15分)
保護者同伴面接(約10分)
布村先生:
はい。海外オンライン入試合格者で、まだご家族の滞在が続く場合は、授業料納入が条件になりますが、中1終了時まで籍を置いておくことが可能です。
本校はドルトンプランに基づく独自の教育を行っていますので、本校のスタイルや教育理念をきちんと理解しているか、その点を大切にしています。帰国生入試で面接を行っているのはその点を確認するためです。
A方式の日本語作文では、受験生の日本語の運用能力は受験生の滞在年数などのバックグラウンドも考慮した上で採点をしています。英語作文は例年意見を問うもので、200〜400wordsで内容と論理的な構成力をみています。B方式の算数と国語は一般受験生の内容に準じますが、こちらも受験生の滞在年数など一人ひとりの状況を加味して判断しています。
布村先生:
はい。ただし中1・2は定員が満たされていることが多いので募集はあまりないのですが、再度駐在されるご家庭もいるため、中3の12月はほぼ確実に募集しています(2024年6月時点)。定期的に7月・12月・3月と3回実施のタイミングがあり、定員に空きが出た場合実施します。
選考方法は国語・数学・英語(英作文+口頭試問)・面接です。数学は先取りをしているわけではないので学年相応のレベルを対策して下さい。
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時代の変化と共に学校の在り方も変わっていいはずなのに、なかなかどうして現実は……。学校という固定概念を、まずは親の私たちが取り払って、子どもを自由にさせてみてもいいのでは?と思わず考えさせられました。一度海外を経験した帰国生は、より顕著に他の誰でもない自分だけの持ち味があるはずです。
今しかない『子ども』時代に、大人になる前に身につけてほしい根本的でいて実践的な能力を鍛える術が、ドルトンには網羅されていると感じました。この貴重な『子ども』時代に、『子ども』だからこそ持ち合わせている知的好奇心から溢れ出す学びの原動力。このキラキラしたエネルギーの塊を親側がブレーキをかけることなく、より深く豊かに開放してあげたら、きっと実社会のどこにいても自走できる人間になるのではないでしょうか。「苦手なことよりも、得意なことを伸ばそう」というのも正に欧米から見習うべき姿勢。ドルトンの教育方針に共感し賛同し、子どもの可能性を信じて背中を押してあげられる家庭こそ、ドルトン東京学園にぴったりだと思います。親子揃って見て感じて、革新的なドルトンへの学校訪問は必須です!
夫のイギリス駐在に家族で帯同し、約6年をロンドンで過ごす。長女は現地校から日本の中学受験を経験し、家族で2023年4月に本帰国。帰国後の帰国子女のあり方を考えながら現在進行形で学習サポート、下の子の学校選びとまだまだ奔走中!
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とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。