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2023年8月に開講する授業から、国際バカロレア(IB)の化学(chemistry)のシラバスに変更が加えられます。つまり、2025年5月に新しいカリキュラムの最終試験が実施されることになります。この記事では、何が変わるのか、どんな影響があるかについてEDUBALスタッフが解説します。
※この記事は、IBO(国際バカロレア機構)の発表(以下リンク)をもとに執筆しております。各IB認定校が具体的にどのように対応するかはお答えできかねますので、各学校にお問い合わせください。
Chemistry curriculum change (IBO)
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1つ目の外部試験のカリキュラム変更点をざっくり解説すると、受ける試験の回数ということになります。2024年度までのChemistry(グループ4)の最終試験は、「Paper1」「Paper2」「Paper3」の3種類を受験することになっていました。これは問題内容に合わせた設計となっており、Paper1が選択問題を扱い、Paper2が記述問題、Paper3がデータ分析となっていました
今回のカリキュラムでは、化学の外部試験は次の2つとなります。このカリキュラムは、2023年度のDP1年生から始まり、2025年5月の最終試験(Final Exam)から適用されます。
Paper1A:選択問題
Paper1B:データ分析問題
Paper2:記述問題
Paper1 Aでは、教科書に関する選択問題が出題されます。Paper1 Bでは、教科書に関連したデータを使った問題が出題されます。
Paper2 では、見慣れない文脈で出題されるデータに基づく問題や記述問題や教科書の幅広い内容やスキル、コンセプト、理解力に焦点を当てた総合的な解答問題が出題されます。
2023年8月までのカリキュラムでは、SL(Standard Level)、HL(Higher Level)とは別に選択科目A、B、C、Dと分けられており、学校によって1つ以上選択科目を選ばねければ行けませんでした。今回の新カリキュラムでは、一部トピックが削除され、SL(Standard Level)やHL(Higher Level)のトピックに組み込まれることになりました。以下が削除され組み込まれるトピックになります。
Material:材料
Biochemistry:生化学
Energy and Medical Chemistry:エネルギーと医薬品化学
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内部試験(IA)では、エッセイを書く上での過程と評価基準の2箇所に変更があります。
新カリキュラムにより、学生が小グループで協力し合い、支援し合う機会が設けられています。さらにに、協力と支援の内容には、異なる独立変数や従属変数を使用し、各生徒が収集したデータを共有することが可能となりました。
例えば、化学では、溶液濃度の違い(独立変数)が二酸化炭素発生量(従属変数)にどのように影響するのかとあったとします。この際、溶液濃度の違い(独立変数)と二酸化炭素発生量(従属変数)の着目している点が異なっていれば問題ないと言うことになります。
新カリキュラムでは、高次の思考スキルが重視されており、「結論と評価」
に配点の50%が割り当てられています。
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国際バカロレア(IB)Chemistryの点数配分は外部試験(Final Exam)が80%、内部試験(IA)が20%となっています。以下がその内訳となっています。
外部試験(Final Exam)の点数配分「80%」 |
1. Paper1「36%」 |
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内部試験(IA)の点数配分「20%」 |
1. 科学探究(IA)「20%」 |
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さて、カリキュラム変更が起こると、心配なのは「カリキュラム変更への対策法」という点です。例年であれば過去の傾向から方向性を掴み、テストに臨ことができました。また、トピックが変わったことによって過去問が参考にならないなどの不安もあるでしょう。このような状況では、どうすればいいのでしょうか。
筆者の意見にはなってしまいますが、シラバスに基づいて関連した過去問を解いたり、教科書の関連する場所を効率的に学ぶ事に繋がるでしょう。
より詳しいIB 化学のシラバスの説明や、科目選択の際のポイントについてはこちらのページをご覧ください。
IB(国際バカロレア)、Chemistry(化学)の科目選択や勉強法、対策について 【2023年度最新版シラバス掲載】
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