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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は静岡市にある静岡サレジオ高等学校(以下、サレジオ)です。2022年に一条校として日本で初めて幼・小・中・高を通しての国際バカロレア認定を受け、高校には指定校推薦や総合型選抜(AO入試)を積極的に活用するフロンティアコース、上智大学の特別推薦枠で進学するソフィアコース、医歯薬系や国公立大学など最難関大学を目指すエグゼコースの3コースが設置されています。この記事では、国際バカロレアディプロマプログラム(IBDP)を取り入れている『ソフィアコース』を紹介します。
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首都圏以外の地域に帰国する場合、一番困るのが「学校選び」です。帰任先が地方になった時点で一般受験を覚悟する保護者も多いでしょう。静岡県もそうした地方のひとつではありますが、サレジオについて詳しく知るにつれ、「これぞ帰国子女にピッタリの学校なのでは?」という印象を受けました。毎年冬に開催される個別相談では、ソフィアコース長の野々村先生をはじめ、教員に直接(それもかなり突っ込んだ)相談ができます。調査書には載らない、海外在住中や帰国後の頑張りについてもしっかりと耳を傾け、その上で入試に向けた親身なアドバイスをいただけます。
さらに入学後は、(とくにソフィアコースでは)本人に合ったプログラムに積極的に挑戦させ、生徒ひとりひとりの特性を尊重・伸ばしてくれるのも大きな魅力です。また、放課後のサレジオメソッドで苦手を克服し、興味を深めることもできるため、そうした学びがよりよい大学生活につながるのだろうという想像もできました。
(左)ドン・ボスコ像(右上)学校正面(右下)マリアンホール:集会やプレゼン・演劇発表などに使用
静岡県中部の静岡市清水区に位置する静岡サレジオ高等学校。JR東海道本線「草薙(くさなぎ)」駅から徒歩8分(南門までは2分)。新幹線なら「静岡」駅でJRに乗り換え2駅(7分)という便利な立地です。中高の校舎は校庭を囲むように配置され、教室への採光が考えられた設計となっているため、いつでも明るい陽ざしが差し込みます。さらに、2021年夏に完成した小学校の新校舎とは渡り廊下でつながっており、そこに新設された本格的なスタジオは、IBDPの演劇授業でも使われています。
所在地 | 〒424-8624静岡県静岡市清水区中之郷3丁目2番地1号 TEL:054-345-2296 |
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アクセス | JR東海道本線「草薙」駅徒歩8分(南門まで2分) 静岡鉄道「草薙」駅徒歩12分(南門まで6分) 静鉄バス「国道1号線草薙東」徒歩1分 |
生徒数 | 各学年定員170名(ソフィアコース30名) |
帰国生割合 | 学年によるが1割程度 |
入試 | 一般入試のみ(国・数・英・面接) |
編入 | 実施なし |
サレジオには120大学240学部の「指定校推薦枠」が用意されています。高校では学校推薦型選抜や総合型選抜に対応したフロンティアコース、上智大学の特別推薦枠がありIBDPも行うソフィアコース、医学部や国公立・私立難関大を目指すエグゼコースの3コースに分かれており、内部生・外部生の双方のさまざまな学びのニーズに対応。キリスト教の教えを土台とし、幼・小・中・高、それから大学へと途切れることのない学びを通して、誠実な人間、よき社会人の育成を目指しています。
【ソフィアコース長 野々村 徳子 先生】
英国ウォーリック大学にて修士号取得後、語学学校、私立高校英語教諭を経て、現職。ソフィアコース長として、コースコンセプト「他者に寄り添う真の国際人」の育成を掲げ日々生徒と向き合う。学内の国際交流プログラムも担当。
【小・中・高等学校 校長 沼波 岳臣 先生】
神奈川県出身。学習院大学理学部数学科卒。教職歴26年、全国の小・中・高で教諭、教頭として勤務。2021年4月から静岡サレジオ小中高の校長に就任。“未来の教育をデザインする学校づくり”を目指している。
日本にも海外での学びを活かせる環境はあります。大切なのは、ただ外国語を喋れるようになってきたというだけでなく、海外での学びをどれだけ本気で学んできたかです。とりあえず英語ができるから、ではなく、英語ができるからどうしたいの? というところまで突き詰めることが重要。海外生活中は外国語の習得はもちろん、ぜひ学びに本気になることを目指してください。
(左)ソフィアコースは日本人・外国人教師でのティームティーチング制
(右上)留学などの案内が豊富に掲示されている(右下)9~12年生のソフィアクラスの向かいにある職員室
野々村先生:
ソフィアコースでは11年生(高2)からディプロマ教育課程を実施します。具体的には3つの必修科目【知の理論(TOK)、創造性・活動・奉仕(CAS)、課題論文(EE)】に加え、日本文学、英語、歴史、化学、数学、演劇の6科目を履修し、英語と演劇はオールイングリッシュです。
国際バカロレアディプロマプログラム(IBDP)の学びとは?
世界の大学進学の統一カリキュラムを2年間履修し、最終試験で所定の成績を収めることで国際的に認められた大学入学資格を取得できます。
沼波校長先生:
ソフィアコースでは年間を通して複数回、上智大学から各学部の教授が模擬授業をしにきてくれます。そこで教授と直接話したり、相談ができます。また、卒業生が学部学科を直接紹介しにくる機会もあるため、現役上智生の生の声を聞き、生徒と学生とのつながりもできます。
沼波校長先生:
サレジオでは、毎日7・8時限目に、生徒が自分の興味関心や目標に合わせて選び、主体的に活動できる自己探究の時間があります。陸上、バレーボール、卓球、バスケットボールやサッカーなどの「運動系部活動」に加え、吹奏楽、ダンスや演劇などの「文化教養講座」、地域との交流やボランティアなどの「地域連携・エージェンシー講座」、難関物理やプレゼンテーション演習などの「知的習得講座」の4分野50講座以上から自由に組み合わせ、選択できます。1つの部活動に縛られることなく、自分の目的や興味に合わせて選ぶことで、より夢中に学び・活動できるようにするというのが目的です。
(左上)PYPの探究プログラム表(左下)サレジオは幼小中高を通してのIB認定校
(右)小学校の生徒たちのアート作品を展示する電光掲示板/ガラスの向こう側は図工の授業を行うスペース
沼波校長先生:
「何を学ぶか」「何を学ばせるか」という教育の本質を考えたとき、答えがある教育ではなく、ゴールへの道すじを自分の中にどれだけ揃えているかということ、『学び方を学ぶ』ということを小さいうちから系統立てて学ばせたいと思いました。目先の点数にこだわらない教育をしていきたい。とはいえ、学ばなければならない基礎基本はある。1人の生徒にどれだけの教員が関われるかが大事となるIB教育は、その両方を叶えるのに適していると考えています。
野々村先生:
ソフィアコースと上智大学との提携は、「カトリックのキリスト教ヒューマニズムの涵養(かんよう)」と「グローバルコンピテンシーの涵養」を大きな目的としています。キリスト教の教えに基づいて人間性を豊かにしつつ、グローバルに活躍できる人材を育てたいというのが両校の願いです。IBの学びは、その目的と非常にマッチしています。
沼波校長先生:
(英語と演劇はオールイングリッシュだが)私たちは英語を喋れるようになるために英語を学ぶのではない、と言っています。たとえば日本語を英語に翻訳するとき、私たちは一度日本語を咀嚼し、「これは結局何が言いたいのだろう?」と日本語を日本語でブラッシュアップさせ、それを英語に落とし込みます。英語を学ぶ醍醐味のひとつは、目の前にある事象を理解あるいはアレンジし直すことです。さらに、演劇を通してWalk in someone else’s shoes(他者の靴を履いてみる)ことで、他者の立場や思いを自分ごとにすることができます。その2つの意味でも「学びの深さ」が加わったように思います。
ドン・ボスコスタジオ:IBDPの演劇授業でも使われる本格的なスタジオ
沼波校長先生:
ソフィアコースはIBの学びを活かして海外大を目指したり、IB入試を利用することも可能です。とはいえ、学びだけでなく人間教育(他者のために、他者と共に生きる人)においても同じ目線をもつ上智大学への進学が確保されているのは大きな魅力です。入試を気にすることなく、真の教育に注力する。また、大学進学後もその学びが継続される。それがソフィアコースの目指すところです。
野々村先生:
サレジオには1年間のニュージーランド留学プログラム、10週間のカリフォルニア大学デイヴィス校での英語集中プログラム、3日間のサマーイングリッシュプログラム(本校で行われるオリジナルプログラム)などの留学プログラムがあります。他にも「トビタテ!留学JAPAN」(文部科学省による返済不要の奨学金や研修等を通して学生の留学を支援する制度)に今年5名の生徒が選出されたり、「日本の次世代リーダー養成塾」(日本や世界を舞台に挑戦する人材の育成を目指すプログラム)などセレクションがあるものへの参加、町おこし的な活動やSDGsにつながる活動の立ち上げなど、とくにソフィアコースは積極的で行動力がある生徒が多いと感じています。
沼波校長先生:
基本的には上智大学への進学が前提です。総合グローバル学部、国際教養学部や外国語学部をはじめ、9学部29学科に各学科1~2名の推薦枠があります。評定平均やTEAP(日本語英語検定協会が上智大学と共同開発した英語検定)のスコア、調査書、志望理由書、事前校内面接を通して希望学部学科への適性を判断します。ただし学校と生徒・保護者とで相談をした結果、他大学への進学を決めた生徒もいます。最終的に重要なのは生徒の幸せなので、その場合もしっかりサポートします。最近の例では、チアリーディングで活躍していた子で筑波大学に進学した生徒、宇宙工学を学ぶため早稲田大学に進学した生徒がいます。
【静岡サレジオ高等学校進学実績】
https://collegestage.ssalesio.ac.jp/2024
【静岡サレジオ高等学校「入学案内」】
https://ssalesio.ac.jp/high/admission/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
入試日程:2月上旬
出願条件:ソフィアコースに関しては英語の内申点が5であること
試験科目:国数英/面接(本人)
説明会スケジュール:
第1回高校説明会(オンライン)(7月上旬)、オープンスクール(7月下旬)、第2回高校説明会(9月上旬)、第3回高校説明会(前年の入試問題プレゼント)(10月中旬)、入試説明会(過去3年分の入試問題・模範回答プレゼント)(11月中旬)
個別相談会(計7回):
2025年度
2024年12月1・7・8・14・15・21日、2025年1月5日
1家庭につき教員1名がつき、説明会で聞けなかったことを含め、NGなしでさまざまな質問にお答えします。また、来校者には入試開設動画や過去4年分の入試問題など5大特典をプレゼントします。
夫婦揃って元帰国子女。2020年まで夫のアメリカ赴任で7年間滞在。子供は高校生と大学生の3人。夫以外は補習校・塾に通わず現地校のみの現地どっぷり型でしたが、なんとかやれている(つもり)。趣味はお菓子とパン作り。たまに出版翻訳者。
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
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英検準二級に合格し、また苦手科目だった数学の点数が飛躍的に伸びました。結果が出ているので安心して任せられます。
生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。
受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
保護者とも綿密に連絡を取り合い、こちらからのリクエストにも快く応じて内容の濃い授業を続けてくださいました。英語の能力も申し分なく、優しく分かりやすい授業だったと息子も言っております。先生のサポートのおかげで、第一希望の高校入試に合格できました。海外生活が長く日本語に不安がある状態での高校受験でしたが、同じような環境で受験をされた先生だからこそ気持ちを分かっていただけたのだと思います。お力添え、本当にありがとうございました。
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