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大妻中学高等学校ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~

大妻中学高等学校


帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は千代田区にある大妻中学高等学校を訪問しました。

皇居や各国の大使館の点在する千鳥ヶ淵も近く、自然の多い落ち着いた教育環境。最寄りの半蔵門駅からまっすぐ延びる通りには住宅や店舗が軒を連ね、歩を進めると正面に大妻女子大学の建物が現れます。その反対側に建っているのが大妻中学高等学校(以下、大妻中高)です。

1908年に創立された伝統校である大妻中高は、校訓『恥を知れ』を人間教育の根幹として、「時代の要請に応える教育」を実践しています。2019年からは、帰国生入試科目に英語が新たに加わり、また同時にハイレベルな英語取り出し授業(GLAP)もスタートしました。大妻中高は文系・理系の割合がほぼ半々。今回の取材では、帰国生でも理系や医療系進路を目指せる秘密を伺ってきました。

 

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新しい時代の「良妻賢母」を探るべく、大妻中高の魅力に迫ります!


目次

  1. 大妻中学高等学校の基礎情報
  2. お話を伺った先生方紹介
  3. カリキュラム・プログラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進路について
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想
  8. EDUBALで大妻中学高等学校の入試対策を!

大妻中学高等学校の基礎情報

大妻中学高等学校都会にありながら、緑に囲まれた静かな環境

 

所在地 〒102-8357 東京都千代田区三番町12番地
TEL:03-5275-6002
アクセス 地下鉄半蔵門線「半蔵門」駅から徒歩5分
地下鉄新宿線・東西線・半蔵門線「九段下」駅から徒歩12分
地下鉄新宿線・有楽町線・南北線「市ヶ谷」駅から徒歩10分
JR中央線「市ヶ谷」駅から徒歩10分
生徒数 約1700名(中学・高等学校合わせて)
帰国生割合 各学年に約10~20名が在籍
コース 設置なし
帰国生入試 国語・算数・英語から2教科選択
日本語面接(保護者同伴)
編入 実施なし

 

お話を伺った先生方紹介

大妻中学高等学校

【入試広報部部長 長谷 良一先生】
国語科教諭。軽音楽部の顧問でもあり、ご自身でもたまにベースギターを弾かれるとのこと。

長谷先生から帰国生へのメッセージ

帰国生の皆さんは海外で過ごしたことで、その国の視点で物事を見ることができます。複数の視点から物事を見ることは、21世紀を生きる上で、とても重要なことだと言われています。ぜひ皆さんの貴重な経験に自信を持ってください。もちろん海外に在留することで、当然日本での勉強が遅れます。でも、それは遅れたのではなく、学習する順番が変わっただけなのです。皆さんは先に貴重な経験をし、あとから必要な知識を身に着けることになります。日本の中学校では、海外にない貴重な経験が待っています。さらに皆さんの視野が広がっていくことでしょう。マイナスに目を向けず、ぜひプラスに目を向けて頑張ってください。

カリキュラム・プログラム紹介

大妻中学高等学校
全日本高校模擬国連大会で2年連続優勝し、国際大会へも日本代表として選出されました

 

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帰国生向けのコースやカリキュラムはありますか?

長谷先生:
本校ではコースを設置していません。帰国生・一般生に限定せず、基準を満たしている生徒に対しては英語の取り出し授業を実施しています。Global Language Arts Program(GLAP)という海外現地校レベルの英語プログラムを実施しており、受講の目安となるのは英検2級~準1級レベルの生徒です。

GLAPは英語入試の出来映え、または毎年3月に実施するプレイスメントテストで基準を満たしていれば、受講することができます。毎年10名程度の生徒がGLAPの受講対象となっていますが、そのうち2~3名はプレイスメントテストを受けて入った生徒です。

GLAPですが、中学1年~高校1年までは必修の授業として全ての時間を取り出し、高校2・3年は選択科目としています。内容としては、社会問題や文学の研究、国際課題の探究などを英語で行っており、言語操作能力やデータを読み解くための思考力を高めます。週4時間をLanguage Arts、週2時間をGlobal Projectという構成でネイティブ教員が授業を進めています。GLAP1期生が現在高校3年生なのですが、その多くが中学3年生までに英検1級を取得しており、生徒たちの英語力の高さに驚いています。
 

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他に特徴的なプログラムなどあれば教えてください

長谷先生:
グローバル教育の一環として模擬国連を取り入れています。中学1年次は国際理解という授業の中で、3学期に実施しています。国際課題について探究した結果を、大使となったその国の代表として、課題解決について英語でプレゼンテーションを行います。これにより課題解決力・表現力を身につけることができます。

中学2年次からは希望者参加制となり、世界課題について探究活動を行います。現在は70名程の生徒が参加しており、近年は帰国生も積極的に活動に取り組んでいます。大妻中高が議場となる模擬国連大会では、本校の生徒が議長団・事務局を務め、500名ほどの首都圏の高校生が活発に議論しています。
 

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大妻中高として大切にしている教育方針はありますか?

長谷先生:
規則正しい生活と学習習慣の定着のため、毎日の授業は6時間目までとしています。これにより、しっかりと部活動にも専念することができます。家庭学習に一日1~2時間は確保できるように、どの部活動でも最終下校時間を18時と定めています。授業での理解を深めるために宿題で予習をし、授業中の小テストで知識の定着を図ります。

生徒たちがきちんと主要科目の学習を、日々の家庭学習で積み重ねていくことで、必要以上に授業時間を重ねる必要がありません。その分、教員は副教科にも注力して指導することができ、生徒たちは
総合的にバランスの取れた基礎学力が身につく
と考えています。
 

帰国生のフォロー体制

大妻中学高等学校
校内の様子:物理室(左下)と化学室(右)

 

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まずは帰国生の受け入れに対する理念をお聞かせください

長谷先生:
以前は、帰国生入試は国算型入試のみを実施していましたが、2019年より英語も入試科目に加えると同時に、英語取り出し授業GLAPもスタートしました。その理由としては、帰国生をより一層積極的に受け入れることで、伝統校には元々ない、帰国生独自の視点というものを学校の中に取り入れたいという思いがあるためです。

本校では、海外生活で得た経験を生かし、それをもとに日本での学校生活をさらに充実したものとなるように、帰国生をサポートしています。また、日本文化の良さを発信しながらも、グローバルな視点で課題を見つけ、主体的に探究することができる。さらには、異なる価値観や文化をもつ人たちと相互理解し協働できる帰国生を、学校としては育成していきたい考えです。
 

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英語力保持や向上のための取り組みについて教えてください

長谷先生:
GLAPに大妻中高の英語教育のすべてが詰まっています。それ以外の取り組みとしては、GLAPを受講していない生徒向けに、ネイティブ教員による「アドバンスト英語講座」という講座を週1回(80分)開講しています。英検3級~準2級レベルの生徒が対象で、発展的な英語学習を行っています。2024年度は中高合計で40名の生徒が受講しています。
 

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入学後はどのようなフォローがありますか?

長谷先生:
帰国生に対しては、中学1年の間は補習の受講を必須としています。これは帰国生入試で英語を受験した生徒に対して実施しており、【英国型入試】の場合は算数を、【英算型入試】の場合は国語を放課後に週1回受講することで、基礎学力を身につけます。他の教科に関しては、ふだん授業中に行っている小テストで理解度を確認しています。一定の基準を満たしていない場合は、補習や課題でフォローしていますので、放課後の補習は週に一度で十分だと考えています。
 

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メンタル面のサポートはありますか?

長谷先生:
学校に馴染めないことを理由にフォローを必要とする帰国生はほとんど聞きませんが、状況によりグローバル教育部の担当スタッフによる面談で、サポートを受けることができます。担当スタッフの多くが帰国子女であるため、安心して相談できるのではないでしょうか。

進路について

大妻中学高等学校
公共図書館に負けない約43,000冊の蔵書のある図書室

 

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帰国生の進学先について教えてください

長谷先生:
英語入試を受けて入学したGLAP1期生が現在高校3年生のため、今後どのような進路に進んでいくのか楽しみにしているところです。2019年以前に入学した帰国生は、国算型入試を受験していることもあり、進路は一般生と変わりありません。学校全体としては、45%が理系を選択しており、医療系の進路を目指す生徒も多く、キャリアを続けやすい高度専門職を選びたいと考える生徒もいます。

本校では高校1・2年生の医歯薬看護系学部志望者を対象に、月に一度「医療系探究講座」を開講しており、現役の医療従事者や研究者と対話する機会があります。また小論文の添削指導も行っているので、早い段階から自分の進路と向き合うことができます。
 

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生徒さんは大学受験の際に、どの入試形態を選択されていますか?

長谷先生:
私立大学の入試形態としては、一般入試での受験を8割の生徒が選んでいます。残りの2割が指定校推薦と総合型を含む推薦型入試です。これは、学部を自由に選択できる一般入試にチャレンジしたい生徒が多いためと考えています。また国公立大学については、2023年度の合格者が33名で、理系学部を受験する生徒が多い結果となりました。大妻大学への内部進学もできますが、進学するのは毎年5名ほどです。

一般入試や国公立にチャレンジする生徒が多い理由は、高校のクラス編成が文系・理系の混合クラスのため、受験期を最後までみんなで団結して「集団突破力」で乗り切ろうという雰囲気があるためだと思います。勉強だけに限らず、行事でも部活動でも、チーム一丸となって目標を達成しようとする行動力が6年間で身についた結果だと思います。
 

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海外大学への進学についてはいかがでしょうか

長谷先生:
それまで一定数あった海外大学の合格実績も、コロナ禍を境に減少しましたが、2023年度は1名の生徒がDenison Universityへ進学しています。こちらの生徒は、10以上の海外大学に合格しており、奨学金も複数獲得しています。今年度も4名の生徒が海外大学進学を目指しており、毎週のようにエッセイの添削や出願のカウンセリングなどのサポートを行っています。本校としては多様な進路を応援していますので、海外大学を志望する生徒に対してもサポートを続けていきたい考えです。
 

帰国生入試情報

大妻中学高等学校
左:採光性が高く明るいラウンジ/右:創立者 大妻コタカの像

【大妻中学高等学校ホームページ「入試情報」】
https://www.otsuma.ed.jp/admission/returnee
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。

◆入試情報◆
【筆記試験】
以下から2教科を選択
国語(50分/100点)
算数(50分/100点)
英語(50分/100点)
 
【面接】
日本語のみで10分程度(保護者同伴)
 
<英語入試の概要>
・英検2級~準1級レベル
・語彙、熟語表現の問題 10問
・リーディング問題 3問
・ライティング問題 120~150ワード程度

 

◆入試対策◆

【国語・算数】
いずれも小学校レベルの入試問題なので、過去問を解くことで傾向がつかめると思います。国語は大問3題の出題なので、ボリュームのある文章を速読できる力が必要です。算数は答えが正解であること以上に、問題を解く過程を大切にしています。式などには部分点もつけていますので、必ず途中経過を見せてください。

【英語】
半分はエッセイの問題になります。2つあるテーマの中からひとつを選択し、150ワードのエッセイを書いてもらいます。英検2級レベルの単語を用いて書けるようにしておくと良いでしょう。

【面接】
保護者同伴ですが、主に受験生に対して質問しています。海外にいる間に取り組んできたことや、入学後にやってみたいことなどについて尋ねています。保護者の方には、本校の志望理由や海外でどのようにお子さんをサポートしていたかなどを伺っています。

★帰国生入試は、一般入試と同一傾向・同等レベルです。これは、入学後に授業についていける程度の学力を帰国生にも求めていることが理由です。また入試では、全体としての合格基準点(6割5分)を設けていますので、苦手科目でも過去問の5割程度は解けていた方が安心です。過去問については、ホームページでも一部公表しています。

 

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編入や復学について教えてください

長谷先生:
編入は実施していません。また復学については、入学後から中学1年の月まで在籍していただくことが原則となります。1年間であれば復学を受け入れていますが、中学・高校をまたいでの復学はできません。また戻るときも同じ学年の場合は、試験を実施していません。

アンバサダー感想

長谷先生とのお話の中で、何度となく出てきた「集団突破力」というお言葉。帰国生が過ごす海外でもそうですが、近年は日本でも「個」を尊重する風潮があります。切磋琢磨する集団でこそできる経験があり、それが生み出す力の大きさを今回の訪問を通して肌で感じることができました。これからの時代は、個人の思想や価値観を尊重するのはもちろんのこと、多様な集団の中で生まれる新しい価値観や、課題解決に向けて集団で協力しながら挑む精神こそ、非常に重要であり、力強い武器になります。それが身につく大妻中高の6年間。ぜひ一度訪問してみてください!

Writer Profile

EDUBALアンバサダー Erina

夫の海外赴任に帯同し、家族でドイツとアメリカに合わせて5年在住後に、長女の帰国子女高校受験を経験。筆者自身も海外在住歴12年の帰国子女であることから、さまざまな視点から海外での教育や生活を通じて感じたことを中心に綴ります。

Erinaのnote記事

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