EDUBALでは、海外在住の生徒様ならではのお悩みと真摯に向き合い、指導させていただきます。
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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は東京都新宿区戸山にある学習院女子中・高等科(以下、学習院女子)を訪問しました。
1887年の開校以来「その時代にふさわしい知性と品性を身につけること」を教育方針に掲げ、徳育・知育・体育の調和のとれた教育を通じて、国内外にわたり社会に貢献できる人間の育成に励んでいる学習院女子の魅力に迫ります!
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重要文化財に指定されている日本最古の洋風鋳鉄製の正門
東京都新宿区早稲田の一等地、その喧騒の中でもひときわ目を引く気品漂う赤門。門をくぐり一歩その中に踏み込むと、本当にここが新宿なのかと思えるほどの静けさと、緑豊かな広大なキャンパスが広がっています。
伝統を重んじながらも、帰国生受け入れ40年以上の歴史を持つ学習院女子。
中等科・高等科の計6年の教育課程を、基礎課程、応用課程、発展課程と3つの期間で編成し、6年間をひとつの流れとした理想的なカリキュラムは、多様な進路に対応しています。
所在地 | 〒162-8656 東京都新宿区戸山3-20-1 TEL:03-3203-1901(代) |
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アクセス | JR山手線・西武新宿線 高田馬場駅 徒歩約15分 東京メトロ東西線 早稲田駅 徒歩約10分 東京メトロ副都心線 西早稲田駅 3番エレベーター口 徒歩5分 |
生徒数 | 各学年約200名(中高あわせて約1200名) 男:女 0:100 |
帰国/在京生割合 | 各学年約1割 |
コース | コース設定なし(英語海外取り出しクラス有り) |
帰国/在京生入試 | 選考方法:作 文(英語or日本語)・国 語・算 数・面 接 |
編入 | なし |
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【家本 佳代子 教頭(広報担当)】
社会科教諭(世界史)、自身が帰国生であった経験を活かし、帰国生を温かく見守り、受け入れを全力でサポートしています。
【古山 愛子 先生(教務課参与帰国生入試担当)】
英語科教諭、帰国生交流会の企画・運営、国際交流部・陸上競技部顧問。海外での経験を活かし、生徒の国際交流を応援しています。
本校は、生徒ひとり一人を「ダイヤモンドの原石」と考え、自分を磨くこと、磨き合うことを大切にしている学校です。向上心と思いやりのある友人とともに、6年間を通じ、深く掘り下げる授業、みんなで創り上げる行事や部活動などを、自然豊かな教育環境の中で楽しみ、一緒に成長しましょう!
いつでも個別に質問しやすい雰囲気です。皆様の海外での経験を大切にします。以下は入学後の概要です。
・帰国生の交流会や帰国生の父母会を開催
・英語は、中等科は「海外英語クラス」、高等科は「上級英語」等を設置
・6名のネイティヴの教員(専任および講師、英語・独語・仏語)
・AFSやロータリーの留学生が高等科に在籍
・中1「道徳」にて「作法」を学ぶ
佼成学園女子 “KOSEI GIRLS”ってどんな学校?〜帰国子女の母が行ってみた!
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6年間をひとつの流れとした理想的な学習院女子のカリキュラム
古山先生:
本校は1977年から帰国生入試を始め、現在40年以上の歴史があります。
帰国生の皆さんは一人一人がそれぞれの個性をお持ちなので、本校では帰国生像は固定のものではありません。
自分の意見を発すること、表現することを求められてきた方々ですから、言われるまで待つという姿勢ではなく、自分から積極的に発言されます。そういった姿勢が自然と周りに良い影響を与えていると感じます。
家本教頭:
本校は生徒が中心となって行事運営をする事が多いのですが、その際に帰国生は核となって活躍してくれます。困っている人に自然に手を差し伸べたり、誰もが発言できるように気遣える傾向があります。
帰国生の皆さんは、自分の生活が激変する経験を2度や3度も経験されて、語らなくても苦労の多い海外生活を乗り越えてこられました。
その大変さを家族みんなで協力して乗り越えて来られたので、ご家族の結束が強いですね。
また、お嬢様に対する理解もより深く、お嬢様自身もご両親を信頼されています。
総じて、同世代より若干大人びていて、自分を客観視できるところもあり、さまざまな面で一般生に対して良い影響を与えています。
古山先生:
帰国生向けのコースは特にありません。帰国生と一般生が混在するクラス編成をしています。
カリキュラムに関しては海外英語クラスを設けています。このクラスの生徒は中等科の3年間を同じホームルームで学習します。
海外英語クラスの内容は、週3時間をネイティブ教員が担当し、ディスカッション、多読や速読、レポートやリサーチペーパーの作成などの言語活動を中心に行います。
日本人教員が担当する週2時間の授業では、洋書テキストを使用して読解や語彙、文法を体系的に学習します。
古山先生:
帰国生入試で英語で作文を書いて合格した生徒は自動的に海外英語クラスに入ります。
また、日本語で作文を書いた生徒、一般生入試で合格した生徒と初等科から上がってきた生徒達のなかで、十分な英語力のある生徒、且つ、オールイングリッシュの授業に3年間ついていけると英語力調査を元に審査された生徒が海外英語クラスに入ります。
家本教頭:
中3から高1に進学する際に、成績基準を満たした生徒が第二外国語のドイツ語、フランス語の授業を選択できます。
古山先生:
帰国生の中には英語が十分にできる生徒がいますので、高等科からフランス語、ドイツ語を選択する生徒が多いです。
高1では週2時間、高2からは週4時間の授業があります。
クラスは少人数制でネイティブスピーカーの教員の授業もあります。
家本教頭:
本校はさまざまなスタイルの国際交流が盛んです。
高校生になると、一定の成績基準を満たした生徒は1年間の留学が認められます。また、本校はAFSやロータリーを通して留学生を受け入れております。
中3と高2が対象の英国イートン校での夏季研修プログラムでは、寮で過ごし、語学研修やスポーツ、博物館見学などを通して英国の文化や歴史に親しみます。
他にも、オーストラリアのメルボルンにある姉妹校と、隔年でホームステイの派遣と受け入れをしております。今年は姉妹校としての交流が20周年を迎えたので植樹式を行いました。
姉妹校メソディスト・レディース・カレッジ(MLC)との20周年を記念して植えられたしだれ桜
家本教頭:
去年からアメリカのシリコンバレーへ研修旅行も始めました。
英語でアメリカの大学生と話す機会を設けたり、現地企業を訪問したり、スタートアップ企業の説明やプレゼンテーションを見学します。生徒達にも課題が出され、現地コーディネーターにご指導いただき、プレゼンテーションもします。
学校の中で与えられている内容を越えた体験が出来て、生徒達も手応えを感じ、成長に繋がっているようです。
帰国生の皆さんは英語力や海外経験を生かし、次に何をするか、さらに上のステップに繋げるのがなかなか難しいところです。帰国生の全員が英語力が高いとは限りませんが、物の見方や考え方はアドバンテージを持っているので、それを活かせる研修となっています。
古山先生:
本校は部活動がとても盛んです。生徒のほとんどが部活動に入っていて、クラブを2つ兼部する生徒もたくさんいます。運動部だけでなく、文化系のクラブも合宿をしています。
家本教頭:
特徴的な部活動としては、能楽師から直接指導を受けられる「仕舞部」という部活があります。仕舞部があるのは珍しいのではないでしょうか。
古山先生:
私が顧問を務める国際交流部では、今年9月28日に、品川にあるユニセフハウスを訪問しました。
そこでは、日本の若者にユニセフの活動を伝えるガイドツアーの方達から、飢餓や紛争などいろいろなお話を展示を見ながら聞いてきました。
生徒達からも「とても考えさせられた」「私達に何が出来るだろう」と反響がありました。
ユニセフハウス訪問の集合写真 古山先生(一番左)と国際交流部員
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古山先生:
帰国生のみでなく全生徒対象に、放課後に週3〜4回、英語ネイティブの先生と1対1で自由に質問できる放課後tutorialがあります。追加費用なしで、予約すれば何度でも自分で持参した資料の内容を指導してもらえます。大学受験を意識したエッセイや、英検の面接の練習などもネイティブの先生に見てもらえるので人気があります。
家本教頭:
時間を決めた固定の補習は部活動の時間がなくなってしまうのでありません。日頃から生徒の質問に個別、具体的に答えるという形で一人一人に合わせてフォローしています。
中1の最初のあたりは、一般生と比べると苦手な部分があるのは否めません。しかし、進級するに従って馴染んでいくので、慌てずに、今学んでいることをしっかり学習するよう指導しています。
例えば、地理については、日本地理から始めると、どうしても一般生と差が出てしまうので、世界地理から始めるなど工夫をしています。
生徒が行ったことがある国や馴染みのある国があると、周りから注目を浴びて帰国生の自信に繋がるようです。
家本教頭:
本校にはカウンセラーがおりますので、生徒だけでなくご家族の方もご相談頂けるようになっています。
古山先生:
学年の垣根を越えて帰国生同士が交流できる帰国生交流会があります。今年は中1の入学のタイミングで、上級生の帰国生に自由に質問できるランチ会を開催しました。
板書やノートの取り方、理科や社会の勉強の仕方など、先輩達からの具体的なアドバイスを聞けて心の準備になったようです。
家本教頭:
他にも、帰国生父母懇談会を中1の1学期の中間テストの初日に開催しています。クラス毎の帰国生の数が少ないので、学年を通した帰国生の保護者のみなさんに集まってもらい、情報交換等をして、保護者同士がお知り合いになれるような場を提供しています。
四季折々の彩を楽しめるキャンパス内の樹木
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家本教頭:
帰国生は国際系大学へ進学する率が高いです。また、英語力の高い生徒は、その資格や、さまざまな活動に関わった経験を生かせる総合型選抜を選ぶ生徒が比較的多いです。
他大学に進学する生徒もいますし、海外大学へ進学する生徒もいます。
家本教頭:
12月中旬までに合否が決定する入試は、学習院大学への被推薦権を保持して受験することができます。
明るく開放的な空間を演出する光庭
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小規模の集会やランチを楽しむ場の生徒ホール
中3生共同制作の版画「八月の影」
【学習院女子中等科・高等科ホームページ「入試情報」】
中等科 https://www.gakushuin.ac.jp/girl/admission/nyushi-kaigai.html
高等科 募集なし
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
【学習院女子中等科 2025年度 入試情報】
■入学試験日 2025年1月18日(土)
■募集人員 女子約15名
■選考方法 作文・国語・算数・面接
※作文の使用言語は日本語または英語です。出願時に使用言語を選択してください。
なお、試験当日に変更することも可能です。字数・枚数制限はありません。
※女子中等科のみ生徒を募集。女子高等科は募集していません。
※出願はインターネットにて受け付けます。
出願サイトでの手続き後、所定の書類を学校へ郵送いただきます(窓口出願はありません)。
帰国子女中学受験とは?体験談やスケジュールなど、経験者による徹底解説!
家本教頭:
編入はありません。復学は一定の条件を満たせば可能です。
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緑豊かで広大なキャンパスを歩いていると、セーラー服姿の生徒達が「ごきげんよう」と挨拶して行き交う姿がとても新鮮でした。
また、訪問中に幸運にも仕舞部の練習稽古を見学するチャンスを頂き、部活生の真剣な眼差しとクオリティの高さに驚きました。
取材の最後に実は自身も帰国生だと打ち明けて下さった家本教頭。
その一言で、終始、帰国生の気持ちに寄り添ったお話をされていたことが腑に落ちました。
筆者自身も海外から帰国して間もないため、家本教頭のお話の節々に共感し、新しい気付きを頂きました。
古山先生のユニセフハウス訪問のお話からも、学習院女子の理念である「社会に貢献できる人間の育成」が実際に活動としてなされている事に感銘を受けました。
伝統と気品をあらゆる場面で感じながらも、広々としたキャンパスの中で汗を流し、生き生きとした生徒達の姿を見て、これまでの学習院女子というイメージを鮮やかに覆してくれた、実り多い学校訪問となりました。
シンガポール在住歴14年、アメリカ国籍の主人と国際結婚。 3人を子育てしながら、通信制大学で心理学を専攻中。育児支援コミュニティKids Priority Cafe主宰。趣味は教育・海外生活について綴るnote執筆。好きな言葉は「始めれば始まる」。子どもたちの中高帰国子女受験を経験。
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EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
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とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。