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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。
今回は東京都千代田区にある中高一貫の男子校、暁星中学校・高等学校です。
九段下駅から徒歩約5分、靖国神社の鳥居を左手に見ながら歩くと伝統と歴史を感じさせる正門の立派な門柱が現れます。暁星中学校・高等学校(以下、暁星中高)は文教地区に位置し、周りに教育施設が多く集まった落ち着いた環境の下、礼節と品格を備えた男子を育みます。
1888年に5名の宣教師によって創設された全国でも数少ないカトリック男子校。キリスト教の愛の理念の実践を教育理念に掲げ、カトリック精神に基づいた全人教育の下、人格の完成を目指し、社会貢献できる人物の育成を目指します。
創立以来、英仏2か国語教育を実践しており、2022年度からは新たにフランス語を第1言語とする「エトワールコース」が設置されました。フランス語と英語を共に学ぶことで豊かな国際感覚を養うことができるのが特徴です。
今回は、多様な教育を実践している同校の今後の展望について伺ってきました!
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都会にありながらゆったりと落ち着いた学習環境
所在地 | 〒102-8133 東京都千代田区富士見1-2-5 TEL:03-3262-3291 |
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アクセス | 地下鉄東西線・半蔵門線・新宿線「九段下駅」から徒歩約5分 JR中央・総武線、地下鉄有楽町線・南北線・大江戸線「飯田橋駅」から徒歩約8分 |
生徒数 | 約1200名(中学・高等学校合わせて)/学年:44名×4クラス |
帰国生割合 | 各学年に約5~6名が在籍 |
コース | コース設定なし。外国語の授業のみエトワールコースあり。 |
帰国生入試 | 〈筆記試験〉外国語(仏または英)・国語・算数/各40分・100点 〈面接試験〉日本語および選択した外国語(受験生のみ) |
編入 | 欠員があれば6月、2月に実施 |
敷地内には人工芝で整えられたグランドが2面、2018年に完成した体育館、剣道場、柔道場、トレーニングルームなどがあり、部活はほぼ校内で活動できます。成長期の男子にとって、のびのびと活動できる環境が整っているのは大きな魅力のひとつでしょう。
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【川奈部 智久先生】
広報部長 入試委員長 数学科教諭 軟式野球部顧問
本校は教員が一方的に指導するような学校ではなく、生徒と一緒に考えていこうというアットホームな学校です。少人数のこじんまりとした学校ですので、教員は生徒一人ひとりの状況を見てサポートしていきます。のびのびと学校生活を送りたいというお子さんに入学してもらえたらと思います。
【髙橋 秀彰先生】
広報副部長 英語科教諭 音楽部(室内楽研究部)顧問
まず、健康第一で、勉強、スポーツ等バランスのいい生活を心がけてください。また、今まで何をしてきたのか、自分は何が好きなのか、将来何をやりたいのか、など海外経験を通して学んできたことなどを自分の言葉で語ってほしいと思います。
【小暮 豊先生】
フランス語科教諭 フランス語部顧問
海外で言葉も文化も生活習慣も違うところで過ごした経験をぜひ自分の強みとして活かしてもらいたいと思います。一方、部活動、日々の掃除、制服といった日本の伝統的な教育の良さにも意義を見出してください。広い視野、探求心を持った皆さんをお待ちしています。
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左:仏国民教育省と仏外務省が推進する教育プログラムとして日本で初めて認定された証
本校では帰国生を特化したコースは設置しておらず、一般生と一緒のコースで学んでいきますが、希望すれば第1外国語をフランス語にすることができます。
本校は、英語、フランス語のいずれかを第1言語とし、外国語の授業8時間のうち第1言語を週6時間、第2言語を週2時間学習します。また、2022年度より、フランス語を第1言語に選択する「エトワールコース」を設置しました。「エトワールコース」の生徒は各学年20名前後で、外国語以外の授業は一般の生徒と同じように受けます。
フランス語の授業ではフランス語、フランス文化、フランス語圏の文化を視野広く学び、国際感覚を養うことを目標としています。
日本人教員4時間、ネイティブ教員2時間の指導の下、文法、会話などを学び、フランス語に親しみ、異文化理解を深めます。
また、週1時間を「非言語教科」の時間に充てています。本校では「非言語教科」の時間に、「社会」をフランス語で学んでいます。これはフランス語でフランス本国やフランス語圏の文化、歴史、地理などを視野広く学ぶ試みで、日本語で学んだ「社会科」の授業をフランス語で学ぶこともあります。本校のこの試みは日本で初めて、フランス国民教育省とフランス外務省が推進する教育プログラムとして認定されました。
その他特徴な行事として、年に2回、フランス語を学んでいる学校と合同で開催している「フランス語フェスティバル」があります。フランス語で演劇やスピーチなどを行い、他校と交流しています。
また本校の伝統として、入学式、卒業式でフランス国歌(La Marseillaise)を斉唱し、フランスの国旗を掲揚しています。
中学3年間「エトワールコース」で学んだ生徒は、高校でも継続するのか、英語を第1言語とするコースに進むのかを選択します。
高校で「エトワールコース」を選択した生徒は、今後共通テストでフランス語を受験する生徒が多いと予想されますが、英語で受験する場合でも、「エトワールコース」の生徒には本コース以外の英語のテキストを配付しており、生徒たちは自主的に学習しています。また、教科書と連動した英語学習アプリ(ELST)も導入しており、大学受験にも対応できる英語力を身につけることができます。
中学3年間でフランス語検定3級を目指します。
本校では、特にWriting指導に力を入れています。高校生になると、年に2~3回エッセイを書き、ネイティブ教員がそれらを添削します。高校3年間を通してWriting力の強化に努めていきます。エッセイのテーマとしては、例えば、「スマホを学校に持ってきてもいいか」「自分にとってのヒーローは何か」等生徒たちに考えさせることに重点を置いています。その際、構成や文字数を意識して書くように指導しています。
また、英語を第1言語に選択した生徒の週6時間の英語の授業のうち、2時間をネイティブ教員が担当しています。
留学制度は高校で設けられています。海外に行っていた期間の単位が本校の単位として認められ進級することができるので、帰国後も元いた学年に戻ることができます。
また、コリブリ(日仏高等学校ネットワーク)という交換留学制度もあり、活発に国際交流を行っています。
コリブリ(日仏高等学校ネットワーク)とは:
フランス大使館支援の交換留学制度。加盟校は日仏で60校を超え、毎年3週間のホームステイや授業参加を通じて異文化交流を体験します。
年に数回ミサがあったり、創立記念式典や卒業式など大きな行事の際にミサを行います。また、年に1回学年ミサをHRの時間に行います。
中1から高3まで週1回、宗教の授業があります。また、本校の校長は神父ですので、日々のお話の中にも宗教的な話が盛り込まれるため、キリスト教に触れる機会が多いと思います。
将来生徒たちが挫折を味わったり人生の岐路に立たされた時など、本校で学んだことを折に触れて思い出してもらえたらと思っています。
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右:ミサでの祈りの中で、自分の受けた恵みを人と分かち合い共に生きるキリスト教の精神を養います
帰国生で英語が堪能な生徒には、積極的に「エトワールコース」に進んでほしいという思いがあります。「エトワールコース」の第2外国語である週2時間の英語の授業は全てネイティブ教員が担当しますので、帰国生は英語力を落とすことなくフランス語力も伸ばせ、高次元な学びが実現できます。
英語よりも国語や数学が得意な生徒は、第1言語が英語のクラスを選択し、教科書に連動した英語学習アプリ(ESLT)などを活用したりして、英語力の向上に努めています。このアプリは点数化されて成績に組み込まれるため参加率が高く、生徒たちの学習の成果が見られます。
現地校、インター校からの生徒が多く、国としてはアメリカ、ヨーロッパ、フランス本国、フランス語圏からの帰国生が多いです。
中学では、英語・国語・数学の学習フォローを行っています。定期テストで点数が低かった生徒に対し、教科担当から声をかけ適宜補習を行っています。
過去には日本語が苦手な生徒に対し小学校の漢字ドリルから取り組むこともありましたが、最近では入学までにしっかりと学習してきている生徒がほとんどで、日本語のサポートを必要とする生徒は少なくなりました。
帰国生だからといって特別にサポートが必要ということはなく、一般生徒と同じようにサポートしています。
理科・社会に関しては、最初は苦労する生徒もいますが、1年くらいで追いつく印象です。
また、高校生になると生徒たちは自発的に課外講習を取って学習していきます。
帰国生だからといって特別フォローを必要とする生徒はほとんどいません。
本校は少人数の学校なので教員の目が行き届きやすく、生徒の状況を見て適宜声をかけていきます。男子は比較的幼い子が多く、特有の自由な雰囲気があるので、馴染めないということはほぼありません。小学校から内部進学してきた生徒ともすぐに打ち解けています。
体育系、学芸系のクラブが30弱あり、約95%の生徒が加入しています。
本校は人工芝の自校グランドを設置しており、体育系のクラブも敷地内で部活動に取り組むことができます。中高合わせて約180名の部員が加入しているサッカー部は週6回の練習、週に数回朝練を行い、全国大会出場を目指して練習しています。部員たちは校内の比較的限られたスペースで練習を行っているため、将来フットサルの選手として活躍している卒業生も多くいます。
本校はスポーツ推薦は行っておらず、生徒は勉強と部活動の文武両道に励んでいます。
学芸系のクラブでは、競技かるた部(アニメ「ちはやふる」のライバル校のモデルになった)が3年前に全国大会で準優勝をしました。「かるた甲子園」への出場、優勝を目指し日々練習に励んでいます。
人工芝の自校グラウンド
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帰国生は語学が強く他の教科に学習の時間を使えるため、大学受験に有利になる傾向にあります。
医学部に進学する生徒も多いですが、学校側から進学先を強要することは一切ありません。
本校ではキャリア教育の一環として、本校出身の医師に講座を開いてもらったり、さまざまな方面で活躍されているOBにお話をしてもらう機会を設けています。また、宗教講話という形でも講演会を年に3回程度開催し、生徒たちの興味関心を広げキャリアを意識する機会になっています。
帰国生だからといって国際系の学部に偏ることはなく、さまざまな学部に進学しています。
また、昨年度は帰国生が東京大学に進学しました。
多い時は1学年100名くらいが理系選択をします。残りの70名くらいが文系選択です。近年では文系1クラス、理系2クラス、文理融合クラス1クラスになっています。
6年間の流れ
年間1~2名くらいの生徒が海外大学に進学しています。海外大への進学を希望する生徒は必要に応じて教員に相談することができ、教員は生徒のニーズに応じてサポートしていきます。
【2024年度版】帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング10選
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生徒たちが勉学に励む本校舎
【暁星中学校・高等学校ホームページ 「入試情報」】
https://www.gyosei-h.ed.jp/junior/outline_returnee/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
【入試情報】
◆入試情報◆
【筆記試験】
外国語(40分/100点)※フランス語または英語から選択
国語(40分/100点)
算数(40分/100点)
【面接】
受験生一人のみで、日本語および選択した外国語にて面接
<外国語入試の概要>
・CEFR A2程度(英・仏共に同程度の基準)
・Speakingは面接にて評価
・4技能バランスよく出題
◆入試対策◆
【算数】
・基本レベルを出題予定。
・基本的なことを確実に解答できるようにしておく。
・考えさせる問題が多いので、問題が求める意味も考えながら学習する。
・部分点も評価の対象になるため、途中式もしっかり書くこと。
【国語】
・漢字を学習する際には、漢字の意味、使い方も含めて学習する。
※いずれも過去問を参考にして学習しておいてください。
まずは語学のテスト結果を見て評価し、国語・算数は入学後に授業についていける学力があるかどうかで判断します。
編入は、欠員があれば6月と2月に実施します。また復学については、欠員の有無にかかわらず6月と2月に編入試験を受けることが可能です。ただし、復学できる学年については制限がありますので、詳細はお問い合わせください。
試験科目は、外国語、国語(作文含む)、数学です。
海外赴任中、日本の勉強どうしてる?~帰国中学受験を見据えて~
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フランス語を第1言語とする「エトワールコース」開設という新しい試みに取り組む一方、伝統を重んじ礼節と品格を備えた男子を育むという暁星中高。国際感覚を身に付けつつ、部活動など日本の学校生活も充実させたいという帰国生にぴったりな学校だと思いました。同校はアットホームな環境の下、6年間かけてじっくりと子どもの多様性を認め個性を尊重しながら大切に育ててくださいます。日本の学校生活に不安を持つ帰国生のご家庭にとって、安心して通える環境は学校選択をする上での大切な要素の1つではないでしょうか。
また、先生方が「物事を自分で考えて自分の言葉で伝えられる生徒に来てほしい」とおっしゃっていました。同校は日本語のみならずフランス語、英語といった多言語を学び、それらの言語を使って自分の言葉で世界に発信していくことが実現できる生徒を育む学校です。
言語にとどまらず文化やその国の背景などを多角的に学ぶことは、子どもの視野を広げ、世界の舞台で活躍するきっかけとなることでしょう。
ぜひ実際に学校に足を運び、暁星中高の教育環境のすばらしさ、歴史ある伝統校の魅力を肌で感じてほしいと思います。
約7年間のロシア、オーストリアでの海外生活を経て、4人の子どもの帰国大学受験、帰国高校受験、帰国中学受験を経験。 受験生ママの視点でも悩みに寄り添います。
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EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
約4,000人(2022年6月時点)の教師が在籍していますので、生徒様に合う教師を紹介することができます。
EDUBALなら、このようなご要望にお答えすることができます。
・暁星中学校・高等学校の入試に向けた指導をしてほしい!
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生徒様の目標達成のために、オリジナル教材の配布、エッセイ添削、EDUBALスタッフとの学習相談など、親御様もご安心いただけるサポートサービスです。
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。