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EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。本ページでは、シンガポールでIB Geography(地理)を勉強した常盤先生(東京大学)を中心に、IB高得点取得者からIB Geography(地理)HL/SLの科目選択や勉強法、試験対策に関する有益な情報を集め、まとめました。ぜひ今後の勉強にお役立てください!
<本ページの内容>
【1】IB Geography(地理)の勉強法や科目選択における特徴について
【2】スコアアップのコツと最終試験対策について
【IBで44点を取得した卒業生の常盤さん】
所属大学:東京大学
滞在国:オランダ/シンガポール
指導可能科目:Geography/ Math/ Physics他
IBで高得点をとるには、コツを抑えた対策など効率の良い勉強が重要となりますが、自分の進路を見据えた科目選択も同様に重要です。科目選択に関してお悩みの方、Geography(地理)を勉強されている方は、以下の情報をご覧ください。
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<IB Geography(地理)SL(Standard Level)の概要>IB GeographyのSLでは、
①地理的空間と環境の相互関係を学ぶこと
②人間の福祉や環境の質に関心を持ち、資源の持続可能な管理の必要性を理解すること
③現代の社会問題や困難を分析する上で、地理が関連していることを理解し、多様性や変化に対しグローバルな視点を持つこと
の3つを科目の目標としている。IB Geographyでは、必要なスキルは全て授業を通して身につける。最終的な試験で求められるスキルとしては、表や図のデータ分析、社会問題について論述する能力、地経学の知識などである。【SL経験者の体験談・アドバイス】
・Geographyでは特別な前提知識が必要とされず、Historyほど知識を詰め込む必要もなく、Economicsのように計算をする必要もないため、誰でも取り組みやすい科目だと思います。
・自分は理系志望でGroup 3の科目にあまり時間を割きたくなかったので、負担は比較的軽いと先輩が言っていたGeography SLを選択しました。
<IB Geography(地理)HL(Higher Level)の概要>IB GeographyのSLで学ぶトピックは主にHLでも同様に学ぶ。だが、HLはSLと比べて範囲が圧倒的に広く、SLと比べて学習する必要があるOptional Themes(選択トピック)が一つ多い。さらに、HL extensionという7つのトピックを含んだ項目を追加で学習しなければならない。そのため試験で求められる分析力や知識量もHLではより高いレベルのものが求められる。
【HL経験者の体験談・アドバイス】
・論述問題に解答する際にケーススタディが必要となるので、すべてのトピックにおいてケーススタディを調べ、解答例を準備していました。
・HL Extensionでは経済や政治関連の内容も学習するため理解するのに苦労することもありましたが、家庭教師の先生に丁寧に教えていただいたので乗り越えることができました。
・HLでカバーする範囲は広く、あらゆるトピックを学ぶため、英語があまり得意ではない人は学習する上で苦労するかもしれません。
<Part 1: Core (SLもHLも同様に学習する)>
テーマ『Patterns and Change(パターンと変化)』
Coreでは、現代の主な社会問題を理解するために必要な地理学の基盤を学習することが目的である。以下に紹介する学習項目ごとに、地域ごとのパターンや気候変動の影響による変化を見ていくことがテーマとなっている。
Coreで取り扱う学習項目は以下の通り:
– Population distribution—changing population
– Global climate—vulnerability and resilience
– Global resource consumption and security
<Part 2: Optional Themes(選択トピック)>
以下のトピックのうち、SLは2つ、HLは3つ選択して学習する。
A: Freshwater
B: Oceans and Coastal Margins
C: Extreme Environments
D: Geophysical Hazards
E: Leisure, Tourism and Sports
F: Food and Health
G: Urban Environments
<Part 3: HL Extension(HLのみ学習)>
テーマ『Geographic perspectives—global interactions(グローバルな相互作用)』
HLの生徒は以下のトピックを全て学習する。
1. Power, places and networks
2. Human development and diversity
3. Global risks and resilience
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IB Geographyの勉強には多くの勉強量と時間が必要とされます。IBにおいては決められた採点基準や独特の勉強法があるため、コツをつかんで対策をするだけで勉強の効率が良くなり、スコアが取りやすくなります。そのため、躓いたときにはすぐに解決することも必要です。分からないことがあったらすぐに経験者や教師に聞くなどして解決しましょう。
SLの評価配点
External Assessment(外部評価): 75%
Paper 1(1時間半): 35%
Paper 2(1時間25分): 40%
Internal Assessment(内部評価): 25%
HLの評価配点
External Assessment(外部評価): 80%
Paper 1(2時間15分): 35%
Paper 2(1時間15分): 25%
Paper 3(1時間): 20%
Internal Assessment(内部評価): 20%
IB Geographyを勉強するにあたり、おすすめの勉強法を紹介します。
<Syllabusに沿ってノートまとめをしっかり行う>
科目のガイドラインとなるSyllabusは、IBの2年間を通して何を学習するのかが俯瞰できるというだけではなく、試験で何が問われるのかがまとめられているため試験対策に最も重要なものであると言えます。そのため、Syllabusに書いてある内容に全て答えられるように、教科書やスタディガイド、家庭教師などの力を借りてノートをまとめておくと良いでしょう。そうすることにより抜け漏れのない試験対策を行うことができます。
<ケーススタディを準備する>
IB Geographyの試験では、具体的な国・地域を例に挙げて問題に答えることが要求されます。そのため、学習したトピックごとにケーススタディを準備しておくことはとても重要です。ケーススタディは教科書に載っていることもありますが、必ずしも自分が求めているトピックのケーススタディが掲載されているとは限りません。自分でインターネットなどを用いてきちんと調べるようにしましょう。また、自分にとって身近な場所をケーススタディとして使うと、議論を展開しやすいためおすすめです。
<Command Termsを理解する>
Command Termsとは、試験の問題文に含まれる命令系の動詞を指します。例えば、以下の通り:
・Compare:2つ(それ以上も可)のモノや状態を比較すること。主に類似点を挙げる。一方をひたすら説明するのではなく、両方を同じくらい説明するのがポイント。
・Discuss:イエスかノーで答えるのではなく、複数の意見や議論を持ち出して議題にまつわるあらゆる問題を概説すること。
・Distinguish:2つ(それ以上も可)の概念や物事の違いを明確に説明すること。「違い」を挙げる点で比較とは少々異なる。
・Evaluate:議題のメリット、デメリットの両方を挙げそれらを検討してから、最終的に評価する。
・Explain:理由や原因を含んだ具体的な説明を行う。
Command termsを正しく読み取らないと、見当違いな回答を書いてしまう可能性があるので、しっかりと意味を理解して回答する訓練をしておきましょう。問題文のCommand termの意味が分からない場合は、友達や学校の先生、またEDUBAL教師に聞くことも有効です!
Paper 1では上記の項目『学習内容』で示したPart 1: Coreの学習範囲について試験を行います。セクションAとセクションBがあり、セクションAでは全ての問いに答える一方で、セクションBでは問題を1つ選択して答える、という形式になっています。
セクションAの問題は多くの場合、【図やグラフが与えられ、それらを分析する問題+図やグラフと同じテーマの発展問題】の組み合わせとなっています。後半の問題ではケーススタディを用いて与えられたテーマについて具体的に回答することが求められることが多々あります。そのため、学習したトピックごとに試験用に「使える」具体例を用意しておきましょう。
一方、セクションBはエッセイ問題です。与えられる一行程度の問題に、およそA4用紙1枚半を使って論述しなければなりません。しかしより多くの文章を書くことが良いという訳ではなく、配点である15点分の「ポイント」を盛り込む必要があります。このポイントはCriteria(評価基準)をよく読み把握しておくことが非常に重要です。command termに配慮して回答するという基礎を徹底するだけではなく、適切なケーススタディーを用いて議論を膨らませているか、その問題の様々な側面について論じることができているかなど、満点を取る解答はどのような条件を満たさなければならないのかをしっかり確認しておきましょう。
Paper 2では上記の項目『学習内容』で示したPart 2: Optionsの学習範囲について試験を行います。SLでは複数ある大問の中から2問、HLでは複数ある大問の中から3問を選択して回答します。Option Themeごとに大問が分かれているので、基本的に自分が授業で学習したOptionの問題を選択します。Optionごとに大問は2つ与えられるため、その2つのどちらかを選ぶことができます。各大問の問題構成は多くの場合、【図やグラフの分析・説明を問う問題2つ+エッセイ問題1つ】です。エッセイ問題の配点が一番大きいため、選べる2つの大問のエッセイ問題を比較して、より良く回答できそうな方を選択しましょう。
Paper 3では上記の項目『学習内容』で示したPart 3: HL Extensionの学習範囲について試験を行います。エッセイ問題であり、与えられた3つの大問から1問を選択して、論述形式で回答します。各大問はパートAとパートBに分かれており、図やグラフを描くことが求められる場合もあります。Past papers(過去問)を活用し、問題形式に慣れておきましょう。
GeographyのIAでは、Fieldwork(実地調査)を行い、生徒自身がデータ採取や集計を行い文字制限2500 wordsのレポートを書かなくてはなりません。IAの作業には約20時間費やす必要があると定められており、そのためFieldworkもそれなりの規模である必要があります。Fieldworkを行う場所は授業で学んだCore、Options、HL Extension(HLのみ)のトピック『Global interactions at the Local Level』に関連する地域を選び、以上の学習内容からテーマを選んで調査を行います。例えば、ある街を選び、その街の都市環境(Option G: Urban Environment)を調査するために、その街内の異なるエリアで風速、湿度、気温、光量などのデータを採取し、都市のどのような要素が環境に影響するのかについてレポートを書くことも可能です。
IAは学校の先生に内部的に評価されるため、レポートのテーマや構成は学校によって異なりますが、どの学校の方でも参考にできるIAのアドバイスをまとめました!以下ご覧ください:
<写真や図は自分で作成し、全てannotateする!>
IAで使用するデータは生徒自身が採取したものであることが重視されます。そのため、レポートに写真を添付する場合は、全て自分(グループワークで調査をした場合は、他のメンバーでも可)が撮影したものである必要があります。また、データ採取のmethodology(手法)を説明する際に自分がデータを採取している最中の写真を載せることも効果的です。IAに使用する写真は、ただ掲載するだけでなく、線や矢印を用いてAnnotate(注釈をつけるように書き込むこと)しましょう。
地図を使用する場合も、なるべく自分の手書き・パソコン上で自分で作成したものを使用しましょう。地図を作成するときは題名・凡例・縮尺・方位を明記し、必要な地域名、道路名なども忘れずに書き込みましょう。
<Criteriaを頻繁に見返しながらレポートを書く!>
IAの評価はCriteriaに沿って行われるため、Criteriaを確認しながらレポートを作成すると高得点を狙いやすくなります。CriteriaではレポートのFieldwork Question(議題)、Methods of Investigation (データ採取)、Quality and treatment of information collected(採取したデータの質と表記の仕方)、Written analysis(分析の文章)、Conclusion(まとめ)、Evaluation(内省) などに着目しています。公式のGeography Guideを読んでCriteriaを確認するか、先生に聞いて確認しておきましょう。
<先生のアドバイスを頼りにする>
IAレポートは、最終提出の前に一度だけ先生に下書きを提出してフィードバックをもらうことができます。先生に細かくレポートを見てもらう機会はこの一度だけですが、先生に分からない点について質問する数は制限されていません。そのため、不安点は早いうちに先生に直接聞いておきましょう。先生に限らず、友達や家庭教師の先生にアドバイスをもらうことも効果的ですよ。
IB GeographyでEE (課題論文) を執筆する場合、生徒はIB GeographyのSyllabusの中からテーマを選び、ローカルなレベルで調査を行い分析します。Fieldworkを行うなど、実際に自分でデータを集めると独自性が高まり、高評価につながるでしょう。Introduction、research question、 hypothesis、research、analysis、conclusion、evaluation等の項目を用いて、論理的に論文を展開しましょう。また、EE (課題論文) を執筆する上で、出典を明らかにすることは極めて重要です。MLAフォーマット (Modern Language Association Format) などの参考文献目録の書式を適切に使いましょう。
EDUBAL教師は、IB GeographyのIA、Extended Essayの添削も行っています。詳しくはEssay(小論文)添削サービスをご覧ください。
Extended Essayの概要や対策法、スコアアップのコツが知りたい方はExtended Essay(課題論文)ページをご覧ください。
IB Geography(地理)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)はこちらでご確認ください。
EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。オンラインなので世界中のどこからでも指導を受けることができます。また、帰国受験、IB取得という経験を持つからこそ生徒様の悩みに寄り添った指導や相談に応じることが可能です。IBを勉強している人特有の課題でもあるTOK(Theory of Knowledge)やEE(Extended Essay)などのご相談も可能です。IBの勉強の仕方や進め方に関して分からないこと、Geography(地理)でお困りのことなどございましたらお気軽にご相談ください!
倉澤 先生(ブリティシュコロンビア大学 / 教養学部)
倉澤 先生(ブリティシュコロンビア大学 / 教養学部)
滞在国
中国
担当コース
真面目で大人っぽい印象の教師です。何事も丁寧な分析を行い、取りこぼしのない粘り強い指導を目指します。
安房 先生(横浜市立大学 / 医学部)
安房 先生(横浜市立大学 / 医学部)
滞在国
シンガポール
担当コース
優しい雰囲気で笑顔が多い教師です。生徒様の性格やレベルに合わせ柔軟に対応します。授業ではコミュニケーションを大切に、苦手部分をしっかり共有しながら類似問題の練習を積み重ねることで生徒様の自信に繋げられる指導を心掛けます。
アバラ 先生(東京大学 / 工学部)
アバラ 先生(東京大学 / 工学部)
滞在国
アメリカ
担当コース
論理的でさっぱりしている感じのある教師です。教師自身勉強方法の確立や勉強に慣れるのに時間がかかり、苦労してきました。この経験を活かし、生徒様には勉強のアドバイスをしつつ、学力面で自信がつくように指導することを目指します。
※他の科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。
下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
こちらの要望を最大限叶えた指導をしてくださり、お願いした以上の準備もしてくださっていて、とても信頼できました。難しい年頃の男子でやりにくかったことも多かったと思いますが、根気よくご指導頂きました。ありがとうございました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
自分の質問内容と直接的に関連がなくても、間接的に関連のある情報や解説がいつもあるので、理解度をより深められます。一つ一つの質問に丁寧に答えてくれるところもありがたいです。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。
一年半のレッスンで、一度は落ちたMathの成績をあっという間に上げていただきました。自信がつき、やる気が出ました。IBテスト期間中追加レッスンのお願いも聞き入れていただき、丁寧に弱い部分を強化した結果7と言うスコアが取れました。テスト後も大学の勉強に向けて、基礎をもう一度固めることができるようにレッスンを延長していただきました。一年半、大変お世話になりなりました。本当にありがとうございました。