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IB(国際バカロレア)では芸術科目として、Group 6の中よりVisual arts(美術)が選択できるのをご存知ですか?
・Visual artsってどんな科目?
・Visual artsの評価基準を知りたい!
・Visual artsのスコアアップのコツを知りたい!
このような要望のある方必見!!
今回は実際にIB Visual arts(国際バカロレア 美術)のHLを選択した先輩の体験談を交えながら、みなさんの「知りたい!」にお答えします。
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Visual artsでは生徒が自分自身の創造的・文化的な限界に挑戦することを奨励しています。Visual artsでは技術的な熟達・アート制作者としての自信を身に着けながら問題解決と多様的な考え方をベースとした分析力を養うことを目的としています。
生徒は以下のコア領域を理論的実践・アート制作実践・キュレーターの実践を通して学びます。
3つのコア領域:
1. 文脈に沿った美術
2. 美術の方法
3. 美術のコミュニケーション
※詳しくはIBOの公式ウェブサイトよりご確認いただけます。
SLとHLの生徒は合同で授業を受けることが多いですが、課題量・授業時間・求められる技術力の3点についてはSLとHLで異なります。実際にHLを取っていた先輩も「求められる作品のクオリティがHLの人に対しては上がるので、その分先生もシビアになる」と述べています。詳しくはIB Visual arts:評価基準をご確認ください。
「中学時代から美術が好きで、先生から良い評価をもらっていたため高校でも続けようと思っていました。科目選択をした直接的な理由は、IBを始める前にVisual artsのレコメンデーションを先生からもらったことがきっかけでした。他の科目とは異なり自分自身を表現できる機会を得られるのがIB Visual arts最大の魅力です。座学ばかりのIBでの息抜きにもなります!(笑)」
\IB Visual arts(国際バカロレア 美術)はこんな人にオススメ/
→ 芸術・美術が好きで、自分自身を表現したい人
→ Visual artsは自由度が高いからこそ、座学が窮屈に感じる人
→ クリエイティビティが試されるため、想像することが好きな人
「Visual artsを取っていた同級生の進路は多岐にわたります。芸術大学に行く人もいれば、自分のようにHLを取っていても、一般の大学で理系に進む人もいますが、アートで得た知識は現在でも大いに役立っています。例えば、化学の授業では、絵で示して自分の理解度を評価してもらうこともあるため、アートで学んだ空間認知の技術(格子構造や3D図形の作成)がここで活きています。アートを選択したことによって、現実世界においての引き出しが多くなったと実感しています!」
\IB Visual arts(国際バカロレア 美術)選択者の進路/
Visual artsを選択した人の進路は多岐にわたるが、どの分野に進んでも、Visual artsで得た知識は活かされる!
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IBの評価方法は大きく「External Assessment(外部評価)」と「Internal Assessment(内部評価)」2つに分けられます。External AssessmentはIB本部が採点します。一方、IA(Internal Assessment)は学校内の担当教員が採点し、本部に提出し評価がなされます。
External Assessment (外部評価) |
Task 1: Comparative study (比較研究) |
比重:20% (30marks) 内容: 最低2人の異なる芸術家による最低3つの異なる芸術作品を比較する。論評したものは10~15枚の画像ファイルで提出する。 |
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Task 2: Process portfolio (プロセスポートフォリオ) |
比重:40% 内容: 作品に関する9~18ページの画像ファイルを提出する。提出される作品は、作品制作の形式を2つ以上とっている必要がある。 また、それらは異なるジャンルから選んだものでなくてはならない。 |
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Internal Assessment (内部評価) |
Task 3: Exhibition (作品発表) |
比重:40% 内容: それぞれにキャプション(1つの作品につき最大アルファベット500字)を付け、4~7作品。それに加えて400words(日本語の場合は800 字)以内のCuratorial Rationaleを書く。 |
External Assessment (外部評価) |
Task 1: Comparative study (比較研究) |
比重:20% (30marks) 内容: SLの内容に加え、3~5枚の画像ファイル上で、自身の作品と実践が考察した芸術作品および芸術家からどれほど影響を受けたかを分析する。 また、使用した資料のリストを提出する。 |
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Task 2: Process portfolio (プロセスポートフォリオ) |
比重:40% 内容: 作品に関する13~25ページの画像ファイルを提出する。提出される作品は、作品制作の形式を3つ以上とっている必要がある。 また、それらは2つ以上のジャンルから選んだものでなくてはならない。 |
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Internal Assessment (内部評価) |
Task 3: Exhibition (作品発表) |
比重:40% 内容: それぞれにキャプション(1つの作品につき最大アルファベット500字)を付け、8~11作品。それに加えて700words(日本語の場合は1400字)以内のCuratorial Rationaleを書く。 |
・Process portfolio:美術品の分析、画材を使った実験、作品の制作過程の記録など美術に関するあらゆるものの探究を示したもの
・キャプション:作品タイトル、表現 技法、サイズおよび制作意図を記入したもの
・Curatorial rationale:生徒が自身の作品制作、作品発表に対する制作意図を明確に説明するもの
ジャンル | 作品制作の形式の例 |
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平面の形式 | デッサン(木炭、鉛筆、インク)、絵画(アクリル、油、水彩)、版画、グラフィックなど |
立体の形式 | 彫刻、デザイン(ファッション、建築)、テキスタイルなど |
カメラやビデオ、スクリーンを用いた形式 | アニメーション、カメラを使った表現手段(静止画像、動画)など |
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ここでは実際にVisual arts HLを受けた先輩の作品やそれぞれのTaskのコツを紹介しています。作品作りに取り組んでいる11・12年生のみなさんも、Visual artsでどんなことをするのか気になっているみなさんも、是非参考にしてください!(画像や作品の無断転載は禁止されています)
過去の先輩は『恐怖』というテーマに基づいて、3名のアーティスト(ゴヤ、ロックス、ルーベンス)の共通点・相違点を挙げながら評論しました。
ルーベンス『メデューサの頭部』についての分析
⇨ テーマ選びのコツは、自分の好きな絵や作品のスタイルを具体的に知っておくこと!
これまで誰も気づいていないような、自分自身の観点から評論をしなければいけないからこそ、自分が好きではないスタイルの絵や作品を高得点を狙いやすいからと言って選択するのはおすすめしません。美術館に足を運んだり、本を読んだりと実際にアートと触れ合う時間を長くすることで、自分がどのようなアートが好きかどうか理解できるようになるのではないでしょうか。
自分の好きな形式を複数選択して作品を制作できる、自由度の高さが魅力のポートフォリオ。過去の先輩は①版画・②建築モデル・③sculpture・④写真・⑤デジタルアートの形式を選択しました。
上:建築モデルについての説明、下:実際に制作した建築モデル
⇨ 制作時間は1作品につき10〜30時間ほど!
⇨ スコアアップのコツは常時写真を取ってこまめにジャーナルを書くこと!
ポートフォリオは複数の作品を作るだけでなくそれに対するジャーナルや解説を書かなければいけないので、締め切り間近にバタバタと終わらせることは不可能です。また、芸術を評価する先生は目の利く方が多いため、作品に熱意が込められているかどうか、作品に時間をかけたかどうかを容易に判断できることが多いそうです。ごまかしの利かない美術ですので、マメに写真を取りながら、進捗を記録していくことをおすすめします。
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ここでは実際にVisual arts HLを受けた先輩のExhibition(作品発表)の内容やコツを紹介しています。発表前の12年生のみなさんは是非参考にしてください!(画像や作品の無断転載は禁止されています)
ExhibitionはProcess portfolioで制作した作品を外部の人(学校内の先生や生徒たちなど)に見てもらい、体験してもらい、そして評価してもらうための展示会です。
Exhibitionでは、
・技術的能力(一貫性、広がりと深さ、道具・技術・手順)を適切に使えていること、
・展示を見る人について熟考したこと、
などを示す必要があります。
先輩の展示品の1つであるsculptures
一つ一つの作品のビジュアルや形式は全く違うものの、自分の発表には1つの大きなテーマを設定しなければならない展示会。そのテーマを受け手にいかにうまく伝えるかがカギとなってきますが、過去の先輩は次の2点を工夫したそうです。
⇨ 説明書き(Rationale)を何度も修正!
一つ一つの作品形式が全く違うため、作品をただ見せるだけでは、制作者の意図や発表のテーマを受け手に汲み取ってもらうのは難しいです。そのため先輩は各作品と一緒に展示される説明書き(Rationale)に注力したそうです。説明書きには作品単体の説明を含めることはもちろん、自分の発表のテーマとの関連性も交えながら解説することが重要です。
⇨ “空間づくり”にこだわる!
自分の作品やテーマを受け手に五感で感じてもらうための“空間づくり”もExhibitionで重要なことの1つです。先輩は光を地面から当てて色を点けたり消したり、交互に点灯させるさせることで、作品たちの闇の部分と光の部分を魅せることに成功したそうです。自分の作品をどう受け手に受けとってほしいかを明確にして、空間演出することが大切です。
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EEでは自分が決めたトピックについて、作品や作家、芸術運動を評価・分析しながら、4000words以内(日本語の場合8000字)でエッセイを書きます。自分自身にとって興味深いものであり、また独自の視点で調査できるトピックを選ぶと、より説得力のある論理が展開できます。EEを通じて大学で必要とされるリサーチスキルや記述力を身につけましょう。
【Visual arts EEのトピック例】
・ワシリー・カンディンスキーによる色の使用についての批判的評価
(A critical evaluation of the ways in which Wassily Kandisky used color)
・ヘンリー・ムーア(1898年生まれ)の作品において明らかにアフリカの影響が見られる範囲の分析
(An analysis of the extent to which African influences are evident in the work of Henry Moorse (b.1898) )
・シャオ・ルーの作品を通して分析した“アパートメント・アート”という用語の分析
(An analysis of the term “apartment art” examined through the work of Xiao Lu
※IB Visual Arts Guide 2016より
また、EEでは下記の2点のアドバイスが全科目共通して挙げられます。
1. Research Question(リサーチクエスチョン)決め
EEで最もと言っても過言ではないくらい、重要なステップは「リサーチクエスチョン決め」です。自分の興味のあることであることはもちろん、学習した内容がエッセイの中でいきてくるか、リサーチのしやすさや分析の余地があるかなど様々な観点から考えて決める必要があります。
2. Primary sourceを活用する
実際に論文を書くにあたり本やインターネットからの”Secondary resource”を使うことが多いと思われますが、芸術家などに直接会える機会があれば会ったりするなどの”Primary source”を用いることも、自分のEEにオリジナリティを出すために必要なステップです。
EEの書き方をさらに詳しく知りたい方は関連記事のリンクをご覧ください!
IB Extended Essay(課題論文): 科目選択や対策法、スコアアップのコツ紹介
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記事を読んでみていかがでしたか?最後に作品とアドバイスを提供してくださった先輩からの応援メッセージをみなさんにお伝えします!
「自分が2年間かけて作ってきたものが最終的にはIBのスコアになるのですが、スコアが思うようにとれなくても大丈夫。アートはIBの科目の中でも唯一、最終スコアに価値があるものではなく、科目を選択すること自体に価値がある科目だと言われています。他の科目とアートの大きな相違点と言えば、自分の功績が“もの”として残るかどうか。自分の作品を残せるということは、当時の自分自身を振り返ることができるようになりだけでなく、一生の宝物になると思います!」
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EDUBALではIB Visual artsを経験した、IBDP卒業生である優秀な教師たちがVisual artsのスコアアップからEEのトピック決めやリサーチの進め方、Rationaleの書き方など、生徒様のニーズに合わせながら、多岐にわたりサポートいたします。
IB対策にEDUBALが選ばれる3つの理由
① IBの経験のある教師に個別に指導をしてもらえるから
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③ 日本語でも英語でも指導が可能だから
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他の科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください!
尾原 先生(Minerva School at KGI / liberal arts)
尾原 先生(Minerva School at KGI / liberal arts)
滞在国
香港
担当コース
落ち着いており、親しみやすい教師です。生徒様の目標達成のために必要なステップを明確にし、計画的な指導を行います。自身の受験経験を生かし、生徒様の悩みにも寄り添っていきます。
狩野 先生(トロント大学(University of Toronto) / Faculty of Arts and Science)
狩野 先生(トロント大学(University of Toronto) / Faculty of Arts and Science)
滞在国
フィリピン・シンガポール
担当コース
おだやかで人当たりが良く、誠意のある教師です。「わかりやすく伝えること」に意識が高く、校内で人に教えるプロジェクトのリーダーを行うなど積極的に人と関わることが信条です。学習の躓きを解消し、楽しく学ぶ機会を明るく伝えるお兄さん的存在を目指します。
矢野 先生(UCL / Faculty of Medical science, Division of surgery and interventional sciences)
矢野 先生(UCL / Faculty of Medical science, Division of surgery and interventional sciences)
滞在国
シンガポール
担当コース
生徒様想いの教師です。生徒様も教師も対等であることを重視しており、些細な悩みでも気軽に相談出来る関係として指導を行います。また勉強への意欲が欠けがちな生徒様に対して、積極的な会話を行いモチベーションの向上に努めます。
下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
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とてもわかりやすいペースで教えてくださいました。また、わからないことがあればわかるまで明確に説明してくださりました。また、授業内容で使用する教材を事前に共有してくれたり、宿題などの提出物を適度に出してくれたりと、計画的に授業を進めてくださりとてもありがたかったです。
娘の要望を取り入れつつ、目標に向かって指導をすすめていただきました。人間としても指導者としても信頼できる先生でした。初めての家庭教師だったので不安があったのですが、真摯に娘に向き合ってくいる様子をみて、安心して任せることができました。
とても明るくテキパキと、丁寧な指導ありがとうございました。本人も満足している様です。今後も何かありましたら宜しくお願い致します。
本人とよく相談してレベルに合わせて指導していただいています。
思春期女子の心を上手にキャッチして,モチベーションを高めながら指導していただきました。